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灯油の値上げはいつから?2026年の3つの波と次に上がる時期の目安

灯油の値上げ時期を伝える見出しと、青いポリタンク、上向きの矢印のイラスト
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

灯油の値上げは「この日から一斉に」というより、2026年は3つの波に分けて見るのが正確です。
1つ目は3月中旬の高値と、3月19日に始まった補助の拡充。
2つ目は9月以降の秋の上昇で、10月26日時点の全国店頭平均は143.3円/L(18Lで2,580円)、前年同時期より370円高い水準です。
3つ目が、これから来る12月の補助縮小。
ガソリンの基準価格が12月3日から段階的に引き上げられ、灯油の補助も同じ仕組みで縮むと見込まれます。
ただし、2027年1月以降の扱いはまだ決まっていません。

この記事では、「いつから上がったのか」「次はいつ上がるのか」「自分の缶やタンクにはいつ反映されるのか」という時間軸に絞って整理します。

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目次

2026年の灯油値上げを時系列で整理:いつ、何が起きたか

先に全体像を表で示します。 「値上げ」という言葉が指す出来事が時期ごとに違うため、ここを混ぜると話がかみ合わなくなります。

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時期出来事家計への影響
3月16日調査全国の店頭平均が154.1円/L(18Lで2,774円)と、今年の高値に18Lで2,774円まで上昇
3月19日緊急的激変緩和措置が始まる。灯油もガソリンと同じ支給単価にそれまでの定額5円/Lから大幅に拡充
7〜9月調整単価が4.9円→6.0円→2.8円と月ごとに変動輸入灯油の割高分を埋める上乗せが月で上下
9月〜10月秋の上昇が目立つ。札幌の多量配達は9月10日→10月9日で+11.72円/L配達の請求額がじわじわ上がる
10月26日調査全国店頭143.3円/L、北海道の配達159.2円/L前年より18Lで約370円高い
10月29日支給単価が52.4円/Lと過去最大に(変動分45.2円+調整単価7.2円)補助が大きい分、店頭価格の上昇は抑えられている
12月3日〜12月17日ガソリン基準価格が172円→174円→175円へ(見込み)灯油の補助も縮み、実質的な値上がりに
2027年1月以降基準価格は未決定(首相は毎月5円ずつの基本方針)決まり次第、追加の値上がり要因に

3月の高値は「元値そのものの高さ」、秋の上昇は「補助があってもなお上がる元値」、12月以降は「補助が薄くなることによる上昇」と、原因がまったく別物です。
だから、「いつから上がるのか」と聞かれたとき、答えは1つに決まりません。 以下、それぞれの波を順に見ていきます。

1つ目の波:3月に何が起きたのか

2026年の全国平均は、3月16日調査で154.1円/L、18Lあたり2,774円まで上昇しました。
ここが、今年の店頭価格のひとつの山です。

転機になったのが3月19日です。
緊急的激変緩和措置が始まり、ガソリンと同じ支給単価が灯油にも適用されるようになりました。
それまで灯油への補助は、1リットルあたり5円の定額。 18Lの1缶にすると90円分の値引きにとどまっていました。

つまり、3月19日を境に「補助の枠組みそのもの」が変わったわけです。
この日付を知っておくと、ニュースで「補助が拡充された」と聞いたときに、いつの話なのかを取り違えずに済みます。

なお、3月の時点では北海道の全道配達価格は129.5円/L(3月9日調査)で、現在の159.2円/Lとは30円ほど開いています。
全国ニュースの数字と北海道の数字は、水準も動くタイミングも同じではありません。
全国の数字をそのまま自分の地域に当てはめないほうがいい、という理由はここにあります。

補助の仕組みと「値上げの時期」の関係を整理する

灯油が「いつ上がるか」を読むには、補助の仕組みを一度押さえておく必要があります。
難しい制度ではなく、押さえるべき点は4つだけ。

支給単価は毎週変わる

支給単価は、週ごとに見直されます。 流れは次のとおりです。

曜日動き
月曜価格の調査
水曜翌週の支給単価を公表
木曜新しい支給単価が適用される
木曜から1〜2週後店頭・配達価格に反映されはじめる

ここで重要なのは、最後の「1〜2週後」です。
支給単価が変わった日に、近所のスタンドの看板がその日のうちに変わるとは限りません。
仕入れ済みの在庫の原価や、販売店ごとの価格改定のタイミングが挟まるからです。

10月29日からの52.4円は過去最大

10月29日以降の支給単価は52.4円/Lです。
内訳は、変動分が45.2円、11月分の調整単価が7.2円。 18Lの缶に直すと943円分に相当します。

項目1Lあたり18Lあたり
変動分45.2円約814円
調整単価(11月分)7.2円約130円
支給単価の合計52.4円943円

補助がこれだけ大きいのに店頭価格が上がっているのは、元の価格の上昇が補助の拡大ペースを上回っているからと読めます。
補助は元値の上昇を全部は埋めません。 補助が大きいということは、それだけ補助がなければ今の価格はもっと高い、という意味でもあります。

調整単価は月ごとに動く

調整単価は、輸入灯油の割高分を埋めるための上乗せです。 月別の水準は次のとおり。

月調整単価前月との差
7月4.9円/L—
8月6.0円/L+1.1円
9月2.8円/L−3.2円
10月3.7円/L+0.9円
11月7.2円/L+3.5円

11月の7.2円は、直近5か月で最も高い水準です。
輸入灯油調整単価は2026年11月から2027年3月までの輸入数量が対象で、発表時点では輸入灯油と国内品の間に1Lあたり約20円の差があるとされていました。
この差の影響が大きいのは北海道です。 灯油の調達で輸入品の比率が高い地域ほど、調整単価の恩恵を受けやすくなります。

なお、この調整単価は事業者向けの仕組みで、消費者が申請する手続きは必要ありません。 12月分の調整単価は、今後の公表を待つ段階です。

📎 出典:燃料油価格激変緩和 公式サイト

ガソリンの基準価格が灯油の補助に連動する

もう1つ、見落とされがちな点があります。
灯油はいま、ガソリンと同じ支給単価で動いているということ。 ガソリンの基準価格が引き上げられると、支給単価が縮み、灯油の補助も同じ幅で小さくなる見込みです。
灯油だけを別に扱う発表は今のところ出ていないため、「ガソリンと同額の仕組みなので同じ幅で縮む」と考えるのが筋でしょう。

この連動こそが、次に述べる「3つ目の波」の正体です。

2つ目の波:9月以降の秋の上昇はどこまで進んだか

3月の山のあと、価格が再び上向いたのが9月以降です。

全国と北海道の現在地

10月26日時点の価格を、全国と北海道で並べます。

区分1Lあたり18Lあたり
全国 店頭143.3円2,580円
全国 配達154.0円2,772円
北海道 店頭156.2円2,812円
北海道 配達159.2円約2,866円

全国の店頭は、前年同時期の2,210円に対して370円の上昇。
率にすると約17%です。 1年前の水準を知っていると、「去年と同じ感覚で買うと、1缶で370円余分にかかる」とイメージしやすいでしょう。

北海道の配達は159.2円/Lで、全国の配達平均より5.2円/L高い水準です。
1年前の2025年10月6日は128.3円/Lでしたから、この1年で約30.9円/L上がったことになります。 18Lなら約556円、10缶分なら5,000円を超える差です。

札幌の実感に近い数字

札幌市消費者協会が10月9日に出した調査(多量配達)では、159.35円/Lでした。
9月10日の調査からは11.72円/Lの上昇、前年同月比では26.8%の上昇です。
11.72円/Lという幅は、18Lに換算すると約211円。 1か月で缶1つ分の価格が200円以上動いた計算になります。

コープさっぽろの札幌地区の定期配送も、159円/Lで前年より35円高くなりました。 スーパーやコープなど、身近な窓口の価格も同じ方向に動いています。

秋の上昇は、すでに「始まった」ではなく「かなり進んだ」段階です。 値上がりの待ち時間は終わっていて、今は高止まりの局面にあると捉えたほうが実態に近いでしょう。

3つ目の波:12月の補助縮小がいつ、どれだけ効くか

これから「確定で来る」値上げ要因が、12月のガソリン基準価格の引き上げです。 基準価格は11月末まで170円。 12月3日から段階的に上がります。

12月の段階的な引き上げスケジュール

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適用開始日基準価格前回からの差18Lでの目安累計(18L)
〜12月2日170円———
12月3日(木)172円+2円約36円約36円
12月10日(木)174円+2円約36円約72円
12月17日(木)175円+1円約18円約90円
12月24日(木)以降175円で据え置き0円0円約90円

12月だけで、基準価格は5円上がります。 1Lあたり5円は、18Lの缶で90円。
灯油の補助が同じ幅で縮むと仮定すれば、12月の補助縮小による値上がり幅は18Lあたり約90円です。
この幅は、補助以外の要因(原油価格・為替)が動かなければ、という前提つきの数字になります。

店頭に出るのは12月中旬から年明け

適用開始と店頭反映にはずれがあります。 前述の「1〜2週後」を当てはめると、おおよそ次のとおり。

基準価格の変更日店頭・配達に表れ始める目安
12月3日12月10日前後から
12月10日12月17日前後から
12月17日12月24日前後から
12月24日(据え置き)年内の追加分なし

これはあくまで参考の目安です。 販売店の仕入れ時期や価格改定の頻度によって、数日から1週間程度前後することもあります。 「12月に値上がりする」と言ってよい一方で、「12月3日に突然上がる」わけではありません。

2027年1月以降はいつ上がるのか:未定部分と試算

ここは、確定していない情報を分けて書きます。 2027年1月以降の基準価格は、まだ決まっていません。
首相が毎月5円ずつ基準価格を引き上げる基本方針を示してはいますが、具体的な金額や開始時期は未決定です。

仮に毎月5円ずつ上がる場合、基準価格は次のようになります。

時期基準価格(試算)12月末からの累計18Lでの累計目安
2026年12月24日以降175円——
2027年1月180円+5円約90円
2027年2月185円+10円約180円
2027年3月190円+15円約270円

これは、方針をそのまま延長した試算にすぎず、決定した数字ではありません。
実際の金額は、政府の判断や原油相場次第で変わります。 ただ、「2027年に入っても補助の縮小圧力は続く可能性がある」という方向感は押さえておいて損はないでしょう。

補助の終了時期について

制度の期限そのものも、現時点では明確ではありません。
輸入灯油調整単価は2027年3月分までの輸入数量が対象ですが、これは冬の終わりまでの目安であって、「3月で補助が終わる」という意味ではありません。
補助の終了時期が告知されたら、その時点で改めて確認するのが現実的です。

自分の灯油にはいつ反映されるのか:購入形態別の目安

全国ニュースで「値上がり」と聞いても、自宅の請求額が変わる時期は購入方法で異なります。 形態ごとの一般的な傾向を整理します。

購入形態反映のタイミング(一般的な傾向)見るべきもの
ガソリンスタンド店頭(ポリ缶)看板価格が変わった日から看板の18L価格
セルフ式スタンド看板価格の改定が比較的早い看板・アプリの価格
配達(ホームタンクへの給油)多くの販売店では給油日の単価納品書・請求書の1L単価
定期配送(コープなど)週・月単位で単価が改定される配送前の価格案内
年間・期間契約契約内容による契約書の価格条件

配達の場合、多くの販売店では給油日の単価で請求されます。
つまり、「補助が縮む12月下旬」に給油する人と、「11月中」に給油した人とでは、同じ量でも単価が違ってくる可能性があるということ。
ただし、この反映ルールは販売店ごとに異なるため、納品書や請求書で自分の単価を確認するのがいちばん確実です。

1Lの変動が家計にどう響くか

単価が動いたとき、購入量によって家計への影響は大きく変わります。 次の表で、1L・5円・10円・20円の変動を購入量別にまとめました。

単価の変動18L(1缶)90L(5缶)200L(ドラム缶1本分)
+5円/L+90円+450円+1,000円
+10円/L+180円+900円+2,000円
+20円/L+360円+1,800円+4,000円

12月の補助縮小で見込まれる5円/Lは、200Lで1,000円。 毎月5円ずつ上がる試算が実現した場合、3か月で15円/L、200Lなら3,000円の差になります。

冬の請求額に置き換えると:月別の追加負担を試算する

単価の話だけでは、自分の家計にどれだけ響くのかが見えにくいものです。
そこで、ある家庭の冬の使用量を仮定して、補助縮小による追加負担を月ごとに試算してみます。
使用量は説明用の仮定で、実際の家庭の数字ではありません。

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月仮定の使用量基準価格(11月末比)単価の上乗せ分(試算)追加負担(試算)
12月200L175円(+5円)+5円/L約1,000円
1月250L180円(+10円)+10円/L約2,500円
2月250L185円(+15円)+15円/L約3,750円
3月150L190円(+20円)+20円/L約3,000円
合計850L——約10,250円

12月分は、基準価格が確定している範囲の数字です。
1月以降は「毎月5円ずつ上がる」と仮定しただけの参考値で、決定した金額ではありません。
仮に方針どおりに進んだ場合、補助縮小だけで冬の合計が1万円前後の負担増になる、という規模感です。

ここに、原油価格や為替による元値の上下が重なります。
補助縮小分は「確実に来るかもしれない固定的な上乗せ」、元値の動きは「どちらにも振れる変動分」と考えると、家計の見通しが立てやすくなるでしょう。
暖房をよく使う1〜2月に、単価の上乗せが最も大きくなる点にも目を向けたいところです。
使用量が多い月ほど、同じ1円の違いが重くのしかかります。

北海道の過去の値動きから見る「冬の上がり方」

「冬は灯油が上がるもの」と思われがちですが、データを見ると必ずしもそうではありません。 北海道の全道配達価格(円/L)を、過去の年度で並べます。

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年度秋(10月)冬の主な推移春(3月)
2021年度99.8円(10月4日)113.7円(11月22日)→113.7円(12月20日)→111.7円(1月4日)121.4円(3月28日)
2024年度121.7円(10月7日)122.0円(12月16日)→125.3円(12月23日)→131.3円(1月20日)132.2円(3月31日)
2025年度128.3円(10月6日)127.8円(12月22日)→127.2円(2月24日)129.5円(3月9日)
2026年度158.8円(10月19日)159.2円(10月26日)—

📎 出典:北海道経済産業局 石油製品価格調査

この表から言えることは3つです。

1. 上がる時期は年によってバラバラ。 2021年度は10月から11月にかけて約13.9円/L上がり、12月はほぼ横ばいでした。 2024年度は逆に、12月中旬から1月にかけて約9.3円/L上がっています。

2. 冬の需要だけで価格が決まるわけではない。 2025年度は10月から3月にかけての変動が約1.2円/Lにとどまりました。

3. 今年の水準は特異。 2026年度は1年前との差だけで約30.9円/L。2021年度の10月から3月までの上昇幅(約21.6円)よりも大きな開きです。

カレンダーのうえで「いつ上がる」と決まった時期があるのではなく、原油・為替・補助のどれが動くかで山の位置が変わるのが灯油の値動きです。 だからこそ、補助の予定表(毎週の公表と12月の縮小)を軸に、時期を見ていくのが実用的になります。

「値上げ」という見出しは何を指すのか:ニュースの読み方

灯油の「値上げ」報道には、少なくとも4種類あります。 どれを指しているかで、自分の生活への影響がまったく違います。

報道の言い回し指しているもの自分への影響
「元売りが仕切り価格を引き上げ」卸価格の改定1〜2週後に店頭へ波及しやすい
「店頭価格が上昇」全国・地域の週次調査の平均自分の地域・販売店とは差がある
「補助が縮小」支給単価の見直し補助分だけ実質値上がり
「値上げ幅が過去最大」前年同期比や前週比の変動比較する期間で見え方が変わる

特に注意したいのが、2行目の「全国平均」と3行目の「補助の縮小」です。
全国平均が下がっても、北海道の配達価格が下がるとは限りません。
補助が縮むニュースが出たときは、販売店の看板価格に出るまでのタイムラグも考える必要があります。

毎週水曜の発表をどう読むか:見るべき3点

支給単価は毎週水曜に公表されます。 数字の増減だけを見て一喜一憂するのはもったいないので、見る順番を決めておくと便利です。

見る項目読み取れること注意点
支給単価の増減元値が上向いているか、落ち着いているかの目安支給単価が増えた週は、補助が必要なほど元値が上がった週でもある
変動分と調整単価の内訳週ごとに動く部分と、月ごとに決まる部分の切り分け調整単価は月が変わるまで基本的に固定
適用日いつからその単価が効くか木曜適用。店頭反映は1〜2週後

たとえば10月29日からの52.4円は、変動分45.2円と調整単価7.2円に分けられます。
変動分が毎週の主役で、調整単価は月替わりの要素。 12月に入ると、ここに「基準価格の引き上げによる縮み」が加わります。

発表が出たときに「支給単価が減った=すぐ店頭が値上がり」と結びつけるのは早計です。
元値が下がって補助が減った場合は、店頭価格が据え置きか下がることもありえます。
逆に、支給単価が増えているのに店頭が下がらない週も出るでしょう。 補助と店頭価格は同じ週に並んで動くとは限らず、ずれて現れるのが普通です。

時期別に見る「今やること」の目安

最後に、これまでのスケジュールを行動の目安に落とし込みます。
価格が上下する見通しの詳しい分析や、買い方の工夫は、別記事の灯油価格の冬の見通しにまとめています。 ここでは日付ごとの確認ポイントだけにとどめます。

時期確認しておくこと
11月4日(水)11月5日以降の支給単価の公表内容
11月中旬近所のスタンド・配達店の看板価格の変化
12月3日(木)〜12月17日(木)基準価格の引き上げ(172円→174円→175円)と店頭への反映
12月24日(木)以降基準価格が175円で据え置かれる見込み
12月下旬2027年1月以降の基準価格の発表有無
1月〜3月12月分以降の調整単価、基準価格の推移

毎週水曜に公表がある以上、「いつ上がるか」の情報はほぼ週単位で更新されます。
ホームタンクの残量が少ない人は、給油の予約を入れる前に、直近の公表と販売店の単価を確認しておくと安心です。

灯油の値上げ時期でよくある5つの勘違い

最後に、時期の話でつまずきやすいポイントをまとめます。

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よくある思い込み実際はどうか
12月3日に一斉に値上がりする基準価格の変更日であって、店頭への反映は1〜2週後から。しかも5円を3回に分けて上がる
補助が増えたのですぐ安くなる補助は元値の上昇を埋めるもの。補助が大きくても、元値が上がれば店頭価格は下がらない
全国平均が下がれば自分の地域も下がる北海道は全国より5円/L前後高く、動き方も異なる
調整単価は申請しないともらえない事業者向けの仕組みで、消費者の申請は不要
ガソリンの話だから灯油は関係ない灯油はいまガソリンと同じ支給単価。基準価格の動きが灯油にも波及する

特に3つ目の地域差は、北海道の人ほど意識したいところ。
全国ニュースの「値下がり」が自宅の配達価格に直結するとは限らないため、地元の価格調査や販売店の価格案内を並べて見る習慣が役立ちます。

また、1つ目の「12月3日に一斉に」という受け止め方も要注意です。
日付が独り歩きすると、「その日までに買わなければ」と焦って、必要以上のまとめ買いに走る人が出かねません。
5円の差は18Lで90円。 急いで保管量を増やすリスクと比べて、冷静に判断したい金額です。

よくある質問

Q1. 灯油の値上げは結局いつからですか?

2026年は3月の高値、9月以降の秋の上昇、12月の補助縮小と、3つの波があります。
すでに上がった分は10月までに店頭へ反映されており、次の確定的な上昇要因は12月3日から始まるガソリン基準価格の引き上げです。
灯油の補助もガソリンと同額の仕組みのため、同じ幅で縮む見込みです。

Q2. 12月の補助縮小で、18Lあたりいくら上がりますか?

基準価格は12月3日に172円、10日に174円、17日に175円へ上がり、合計で5円です。
灯油の補助が同じ幅で縮むと仮定すると、18Lで約90円の値上がりに相当します。
原油価格や為替の動きで、実際の店頭価格はこれより増減します。

Q3. 2027年1月以降はさらに値上がりしますか?

2027年1月以降の基準価格は未決定です。
首相は毎月5円ずつ引き上げる基本方針を示していますが、具体的な金額は決まっていません。
仮に毎月5円ずつ上がるとした試算では、1月に180円、2月に185円、3月に190円となり、18Lでの累計は3月時点で約270円です。

Q4. 支給単価が変わると、店頭の価格はいつ変わりますか?

支給単価は毎週木曜に新しい単価が適用されます。
店頭やホームタンクへの配達価格に表れるまでは、一般に1〜2週間程度のずれがあります。
販売店によって価格改定のタイミングが異なるため、納品書や看板で実際の単価を確認してください。

Q5. 北海道の灯油は全国より早く、または大きく上がりますか?

10月26日時点の北海道の配達価格は159.2円/Lで、全国の配達平均154.0円/Lより5.2円/L高い水準です。
輸入灯油の割高分を埋める調整単価の影響が大きい地域でもあり、全国平均とは動き方が異なります。
お住まいの地域の販売店や地元の価格調査の数字を、あわせて確認してください。

まとめ

灯油の値上げは、2026年だけでも3月の高値、9月以降の秋の上昇、12月の補助縮小と、時期の違う3つの波に分かれています。
すでに上がった分は、全国の店頭で143.3円/L、北海道の配達で159.2円/Lという形で表れました。
これから確定しているのは、12月3日から17日にかけての基準価格の引き上げ(170円→175円)で、18Lあたりの目安は約90円です。

2027年1月以降の基準価格は未決定で、毎月5円ずつという方針をもとにした試算は参考値にすぎません。
支給単価は毎週水曜に公表されるため、次の確認日はあす11月4日。 その後は12月上旬の動きを軸に、販売店の請求書にある1L単価を見比べながら、自宅の給油のタイミングを考えるのが現実的な進め方です。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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