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長府ガス暖房ボイラのエラー99・993・903とは|燃焼異常のサイン

長府ガス暖房ボイラのエラー99・993・903について、燃焼異常のサインを解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

長府(CHOFU)のガス暖房ボイラに99、993、あるいは903と表示された。
このなかで903については、運転が止まらず警告表示だけが出ている場合もあります。
3つに共通しているのは、燃焼が設計どおりに行われていないと機器が判断したという点です。
そして燃焼の異常は、機器の不調にとどまらず、不完全燃焼という安全上の問題につながります。

この記事では、3つのコードの違いを整理したうえで、利用者が確認できる範囲と点検の線引きを解説します。

目次

3つのコードが示す燃焼異常

スクロールできます
コード内容対象機種の目安確認事項
99燃焼異常による運転停止GDB-1700K熱交換器(内胴)、ファンシロッコ、給気口の清掃
993燃焼異常による運転停止GDB-700K-3H・1200K-6H燃焼状態、給排気缶体の閉塞
903燃焼異常による警告表示または運転停止GDB-700K-3H・1200K-6H燃焼状態、給排気缶体の閉塞、暖房バーナセンサの故障

処置は3つとも、点検・修理の依頼とされています。
解除操作は、99がリモコンの運転スイッチをすべてOFFにして5分待つ方法、993と903が電源プラグを差し直す方法です。

機種系統ごとの解除操作の違いは長府ガス暖房ボイラのエラーコード一覧|表示の意味と解除の目安にまとめています。

903と993の違い|止まるか、警告にとどまるか

同じGDB-700K-3H・1200K-6Hで、903と993という2つの燃焼異常のコードがあります。
違いは、機器がどう振る舞うかです。

コード機器の状態
903警告表示にとどまる場合と、運転を停止する場合がある
993運転を停止する

903は、暖房が使えているうちに気づける表示ということになります。
運転が続いていると「そのうち消えるだろう」と考えたくなりますが、燃焼の状態が確認を求められている点は変わりません。

903の確認事項には暖房バーナセンサの故障も含まれます。
燃焼を監視する側の問題である可能性もあるということです。
その考え方は長府ガス暖房ボイラのエラー393|バーナセンサ異常が示すもので整理しています。

燃焼異常が起きる背景

背景何が起きているか
給排気口の閉塞燃焼に必要な空気が取り込めず、排気も出ていかない
熱交換器(内胴)の汚れすすやほこりが溜まり、熱の伝わり方が変わる
シロッコファンの汚れ送れる空気の量が落ちる
燃焼を監視する側の問題状態を正しく読めていない
設置環境の変化周囲に物が増えた、風の通り道が変わった

99の確認事項が清掃を中心に構成されているとおり、燃焼異常の背景として最も多いのは、空気の流れが妨げられている状態です。
機器そのものが壊れているとは限りません。

ファンの作動そのものに問題がある場合は、61・613として表示されます。
詳しくは長府ガス暖房ボイラのエラー61・613|燃焼ファンが回らないときを参照してください。

GDB-1700Kでは10も燃焼異常を示す

GDB-1700Kには、燃焼異常を示すコードが2つあります。

コード内容処置
10燃焼異常警報復帰しない、または再発する場合は点検・修理を依頼
99燃焼異常点検・修理を依頼

確認事項はどちらも、熱交換器(内胴)、ファンシロッコ、給気口の清掃です。
違いは処置の扱いで、99のほうが条件が付いていません。

同じ機種で燃焼異常を示すコードが分かれているため、どちらの数字が出たかを正確に控えておくことが重要になります。
10の詳細は長府ガス暖房ボイラのエラー10|機種で異なる意味と依頼の目安にまとめています。

利用者が確認できるのは外側だけ

機器の外側について、確認できるのは次の範囲です。

  • 給排気口の前に物置、植木、洗濯物などが置かれていないか
  • 積雪や落ち葉で給排気口が埋もれていないか
  • 外壁工事の養生シートが機器を覆っていないか
  • 機器の周囲に、以前はなかった構造物が増えていないか

このうち心当たりがあれば、まず取り除いてください。
環境を整えるだけで改善する場合もあります。

安全に関する注意
排気口周辺がすすけている、ガスのにおいがする、目や喉に刺激を感じる、頭痛や吐き気があるといった場合は、直ちに運転を中止して換気し、屋外の空気を吸える場所へ移動してください。
これらは不完全燃焼が疑われる状態です。解除操作や運転の再開は行わず、ガス会社または販売店へ連絡してください。

給排気口をふさいだ状態での使用について、業界団体も注意を呼びかけています。

📎 出典:日本ガス石油機器工業会「ガス給湯器・ガス給湯付ふろがま[屋外設置式]の安全な使い方」

内部の清掃は点検の範囲

99の確認事項には、熱交換器の内胴とファンシロッコの清掃が挙げられています。
ただしこれらは、機器を分解しなければ触れられない部分です。

清掃には燃焼状態の確認と調整も伴うため、利用者が行う作業ではありません。
外側を整えても改善しない場合は、点検を依頼してください。

内部の汚れは、設置から年数が経つほど蓄積が進みます。
燃焼異常のコードが出るようになったのであれば、清掃だけで済むのか、部品の交換や機器の入れ替えを考える段階なのかを、点検の機会に相談しておくとよいでしょう。

判断の基準

状況判断
99・993・903のいずれかが出た解除できても点検を依頼する
903で運転は続いている使えているうちに点検を手配する
給排気口の閉塞を解消したら復帰した環境要因。周囲を整えたうえで点検も相談する
解除しても繰り返す内部の汚れや部品の劣化が進んでいる。点検を依頼する
すす、異臭、体調の変化がある運転を再開せず、換気して連絡する
設置から年数が経っている清掃で済むかどうかを含めて点検で相談する

点検を依頼するときに伝えたいこと

  • 本体の型式:GDB-1700Kのように、銘板の表記をそのまま伝える
  • 表示されたコード:99か993か903か。処置の前提が変わります
  • 運転の状態:止まったのか、警告表示だけで動いていたのか
  • 給排気口の状態:周囲に物や雪がなかったか、取り除いて変化があったか
  • においや外観:すすの付着、異臭、炎の見え方の変化
  • 設置年と直近の点検時期:内部の汚れの蓄積を見積もる材料になります

📎 出典:長府製作所「商品及び修理に関するお問い合わせ」

各コードの正式な内容は、メーカーが製品別に公開しています。

📎 出典:長府製作所「製品エラーコード」

なお、同じ長府製でも石油給湯器はコード体系が別です。
石油タイプについては長府製 石油給湯器のエラーコード一覧を参照してください。

よくある質問

Q1. 903が出ていますが暖房は動いています。使い続けてよいですか。
903は警告表示にとどまる場合と運転を停止する場合があります。動いているからといって問題がないわけではなく、燃焼状態の確認を求めている表示です。処置も点検・修理の依頼とされています。暖房が使えているうちのほうが日程を選べるため、この段階で点検を手配することをおすすめします。

Q2. 給排気口の雪をどけたら動きました。点検は必要ですか。
閉塞が原因であれば、環境を整えることで改善することがあります。ただし燃焼異常のコードは点検・修理の依頼とされており、内部に汚れが溜まっていた可能性も残ります。降雪のたびに繰り返すようであれば、設置環境の見直しも含めて相談してください。取り除いて改善したという事実は、点検の際に伝えてください。

Q3. 熱交換器やファンの掃除は自分でできますか。
できません。熱交換器の内胴もシロッコファンも機器の内部にあり、分解が必要です。また清掃後には燃焼状態の確認と調整が伴います。利用者が確認できるのは、給排気口の前に物がないか、雪や落ち葉でふさがれていないかといった外側の範囲までです。

Q4. 1700Kで10と99の両方を見たことがあります。違いは何ですか。
どちらも燃焼異常に関わる表示で、確認事項も熱交換器の内胴、ファンシロッコ、給気口の清掃と共通しています。違いは処置の扱いで、10は復帰しない、または再発する場合に点検を依頼、99は復帰の可否にかかわらず点検・修理の依頼とされています。どちらの数字だったかを正確に控えておいてください。

Q5. 排気口の周りが黒くすすけています。どうすればよいですか。
不完全燃焼が疑われる状態です。解除操作や運転の再開は行わず、換気したうえでガス会社または販売店へ連絡してください。あわせて、ガスのにおいや目や喉への刺激、頭痛や吐き気がないかも確認してください。これらの症状がある場合は、屋外の空気を吸える場所へ移動してから連絡してください。

まとめ

長府のガス暖房ボイラに表示される99・993・903は、燃焼が設計どおりに行われていないことを示す表示です。
このうち903は、警告表示にとどまり運転が続く場合があります。
暖房が使えているうちに気づける表示なので、この段階で点検を手配できると日程を選べます。

背景として多いのは、空気の流れが妨げられている状態です。
給排気口の閉塞、熱交換器の内胴やシロッコファンの汚れ。
このうち利用者が確認できるのは、給排気口の周囲を整える範囲までです。

そして燃焼異常は、機器の不調にとどまりません。
排気口周辺のすす、ガスのにおい、目や喉への刺激、頭痛や吐き気。
こうした兆候があるときは、解除操作を行わずに運転を中止し、換気したうえで連絡してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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