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パナソニックエアコンのエラーコード一覧|F・Hから始まる全コードを解説

天井付近の壁に設置されたパナソニック製の壁掛けエアコン。吹き出し口のフラップが閉じ気味で、木目の天井とベージュの壁に調和している。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

パナソニックのエアコンにエラーコードが表示されて、どう対処すればいいかお困りではないでしょうか。
突然の表示に焦る気持ちはよくわかりますが、まずは落ち着いてコードの内容を確認することが大切です。

エラーコードはエアコン本体が「どこに異常があるか」を教えてくれるサインです。内容を把握することで、自分でできる対処と業者に依頼すべき修理を判断しやすくなります。

この記事では、パナソニック製ルームエアコン「エオリア」を中心に、FコードとHコードの全エラーを一覧でまとめ、それぞれの意味・修理費用の目安・確認の流れを解説します。

➡︎パナソニック公式HP:お客様サポートページ


目次

まず確認|パナソニックエアコンのエラーコードの見つけ方

エアコンに異常が起きると、室内機のタイマーランプが点滅してお知らせします。
このとき、リモコンまたは本体にエラーコードが表示されます。

なお、以下の点滅は故障ではありませんので、慌てて連絡しないようにご注意ください。

  • 運転ランプの点滅:霜取り運転中の正常動作です
  • おそうじランプの点滅 / ボックスお手入れランプの点灯:ダストボックスのお手入れ時期のお知らせです

エラーコードの確認方法

リモコンに「お知らせボタン」がある機種

エアコン本体に向けてリモコンの「お知らせボタン」を押すと、「ピピピピ…」と音が鳴り、リモコンの液晶表示部にエラーコードが表示されます。

リモコンに「お知らせボタン」がない機種(2024年以降のモデル)

運転を停止してから、リモコンの診断ボタンを先の細いもので押してください。その後「温度/しつど」または「温度」ボタンをゆっくり繰り返し押すと、コードがリモコンに順番に表示されます。エアコン本体のランプが全点灯し「ピピピピ…」と鳴ったときに表示されているものが、該当のエラーコードです。

リモコンに「お知らせボタン」がない機種(2023年以前のモデル)

エアコン本体の前面パネルを開けると、内部右側にエラーコード表示部があります。英数字3桁が1文字ずつ順に表示されます。

本体リセットを試してみる

タイマーランプが点滅した場合は、リモコンの本体リセットボタン(先の細いもので押す)を押してから、冷房や暖房の動作確認をしてみてください。

  • リセット後にランプの点滅が消えれば、そのまま使用できます
  • 再度点滅する場合は修理・点検が必要なサインです

ポイント 根本的な原因が解消されない限り、エラーコードは繰り返し表示されます。自己解決が難しいと感じたら、早めにパナソニックのサポート窓口またはお買い上げの販売店へご相談ください。


Fから始まるエラーコード一覧

Fコードは主に冷凍サイクル・電気系統・センサー異常に関するエラーです。ほとんどが専門的な点検・修理を必要とします。

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エラーコード異常の内容主な対処
F11冷暖切換異常・室内熱交換器温センサー異常四方弁コイルやセンサーの点検・交換
F13室内ヒーター断線異常ヒーターの断線・コネクタ確認、基板交換
F14異電圧室内ヒーター接続異常ヒーターのショート・電圧仕様の確認
F15室外低圧異常(冷媒不足・ガス漏れの疑い)三方弁の確認、ガス漏れ確認
F16冷房除湿切換異常二方弁コイルの断線・切換不良の確認
F17室内氷結異常冷凍サイクル・配管温センサーの確認
F18ドライ回路または室内弁異常二方弁の詰まり・センサー・基板の確認
F83冷媒加熱器の温度過昇保護加熱器回路・センサーの点検
F85冷媒センサー検知(ガス漏れの疑い)換気・ガス漏れ確認・センサーリセット
F86蓄熱三方弁サイクル異常三方弁コイル・センサーの点検
F90PFC保護(DC電圧過電圧)制御基板インバーター回路の確認
F91冷凍サイクル異常(ガス漏れの疑い)換気・ガス漏れ確認・センサーリセット
F93圧縮機回転異常インバーター回路・圧縮機巻線の確認
F94吐出圧力過昇保護ガス漏れ確認・室外機障害物の除去
F95冷媒異常による高圧保護室外機周辺の放熱妨害を除去・センサー確認
F96トランジスタモジュール温度の過昇保護室外機障害物の除去・IPM確認
F97圧縮機温度の過昇保護ガス漏れ確認・障害物除去
F98総合電流保護室外機放熱妨害の除去・電圧確認
F99DCピーク動作異常(異常電流検知)放熱妨害の確認・圧縮機・基板の点検

F11|冷暖切換異常・室内熱交換器温センサー異常

冷房と暖房を切り替える四方弁、またはその動作を監視する室内熱交換器温センサーに異常が生じています。四方弁はヒートポンプの冷媒の流れる方向を切り替える重要な部品で、これが正常に動作しないと冷暖房の切り替えができなくなります。センサーの断線・ショート、コネクタの接触不良が主な原因です。いずれも専門的な診断・部品交換が必要です。

F13・F14|室内ヒーター系の異常

F13は室内補助ヒーターの断線、F14は異なる電圧仕様のヒーターが誤接続されている状態です。F14については、200V機種に100V用のヒーターが取り付けられていないかどうかの確認も必要で、施工不良や部品の誤発注が原因となるケースがあります。いずれも技術者による部品確認・交換が必要です。

F15・F16・F17・F18|冷凍サイクル系の異常

これらはエアコンの心臓部である冷凍サイクル(冷媒が循環して熱を運ぶシステム)に関するエラーです。

  • F15:室外側の冷媒圧力が低下しています。冷媒漏れや三方弁の閉め忘れが疑われます
  • F16:冷房と除湿の切り替えを行う二方弁に不具合があります
  • F17:室内熱交換器(フィン)が異常に低温になり氷結している状態です。冷媒不足や膨張弁の漏れが考えられます
  • F18:ドライ(除湿)回路または室内弁の動作不良です

F15はガス漏れの可能性があるため、表示された場合は窓を開けて換気を行ってください。

F83・F85・F86・F90・F91|保護機能の動作

これらは冷媒加熱器・冷媒センサー・蓄熱機能・電源回路などに設けられた保護回路が動作したことを示すエラーです。

  • F83:冷媒加熱器の温度が設定値を超えました。加熱器まわりの回路断線や放熱不良が原因の場合があります
  • F85・F91:冷媒ガスの漏れを検知した可能性があります。すぐに窓を開けて換気し、エアコンの運転を停止してください
  • F86:蓄熱タイプのエアコンで三方弁の動作異常が発生しています
  • F90:電源部のPFC(力率改善)回路で過電圧が検知されました。制御基板の点検が必要です

F93・F94・F95・F96・F97・F98・F99|圧縮機・室外機系の異常

これらは室外機の圧縮機(コンプレッサー)や放熱に関わるエラーです。圧縮機はエアコンの核となる部品で、修理費用が高額になりやすい箇所です。

  • F93:圧縮機の回転が制御信号に同期しない異常です。圧縮機本体または制御基板の不具合が考えられます
  • F94・F97:圧縮機の温度が過昇しています。冷媒不足や室外機周辺の放熱妨害が原因のことがあります。ガス漏れの可能性があるため換気を行ってください
  • F95・F96:室外熱交換器またはIPM(インテリジェントパワーモジュール)の温度過昇です。室外機の前に障害物がある場合は取り除いてみてください
  • F98:総合電流が設定値を超えました。室外機の放熱不良や電源電圧の問題が考えられます
  • F99:DCピーク(異常電流)が検知されました。圧縮機のメカロック(固着)や制御基板の不具合など複合的な原因が考えられ、修理費用の幅が大きいエラーです

ガス漏れが疑われるコードへの対応(F85・F91・F94・F97) これらのコードが表示された場合は、まず窓を開けて室内の換気を行ってください。エアコンの冷媒はフロンガスの一種で、狭い室内で大量に吸入した場合に健康影響の可能性があります。エアコンの運転を停止し、パナソニックのサポートまたは販売店にご連絡ください。


Hから始まるエラーコード一覧(H00〜H20)

HコードはFコードと並んでよく表示されるエラー群です。センサー系・通信系・ファンモーター系など多岐にわたります。

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エラーコード異常の内容主な対処
H00故障記憶なし(診断コード)異常なし。安心して使用可能
H11室内外通信異常室内外ユニットの配線・基板確認
H12総合能力ランク異常接続機種の合計能力・配線状態の確認
H13分岐能力ランク異常接続機種の能力・配線状態の確認
H14室内吸込温センサー異常断線・ショート・コネクタ接触不良の確認
H15室外圧縮機温センサー異常断線・ショート・コネクタ接触不良の確認
H16室外CT断線異常(ガス漏れの疑い)換気・ガス漏れ確認・CT断線の確認
H17室外吸入温センサー異常断線・ショート・コネクタ接触不良の確認
H18室外飽和温センサー異常断線・ショート・コネクタ接触不良の確認
H19室内ファンモーターロック異常ファンロック・コネクタ・モーター基板の確認
H20室内ヒーター制御回路異常基板(電源部)内SSRショートの確認

H00|故障記憶なし

H00は「異常の履歴がない」ことを示す診断コードです。エラーではなく正常を意味します。リモコンで診断操作を行った際に表示されることがありますが、問題ありませんのでそのままお使いください。

H11|室内外通信異常

室内機と室外機のあいだで信号のやりとりができない状態です。配線の接触不良・断線・基板の不具合が主な原因です。室内外間の通信線(信号線)は壁を貫通して配線されているため、施工不良や経年劣化による接触不良も起こりやすい箇所です。

H12・H13|能力ランク異常

マルチエアコン(1台の室外機に複数の室内機を接続するタイプ)で、接続された室内機の合計能力が規定の範囲を超えたときに表示されます。設置時に能力の合計値が正しく設定されているかを確認する必要があります。

H14〜H18|センサー系の異常

エアコン各部に取り付けられた温度センサー・湿度センサーの断線・ショート・コネクタ外れが原因です。センサー類は比較的安価な部品ですが、交換作業自体には専門知識が必要です。

  • H14:室内吸込口付近の温度センサー(室温計測用)
  • H15:室外圧縮機の温度センサー
  • H16:電流センサー(CT)の断線。冷媒漏れの可能性もあるため換気を行ってください
  • H17:室外機の吸入側温度センサー
  • H18:冷媒の飽和温度を計測する室外センサー

H19|室内ファンモーターロック異常

室内機の送風ファンを駆動するモーターが正常に回転していない状態です。異物の噛み込みや経年劣化によるモーター不良が主な原因です。ファンが止まると熱交換ができず、室温が下がらない・上がらないといった症状が出ます。

H20|室内ヒーター制御回路異常

補助電気ヒーターをOFFにしているにもかかわらず電流が流れていることを検知したエラーです。制御基板内のSSR(ソリッドステートリレー)がショートしている可能性があり、基板の点検・交換が必要です。


Hから始まるエラーコード一覧(H21〜H50)

ドレン系・センサー系・通信系のエラーが中心です。

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エラーコード異常の内容主な対処
H21室内フロートスイッチ動作異常ドレンポンプ断線・詰まり・スイッチ交換
H22スライム検知フロートスイッチ異常フロートスイッチの固着・動作不良の確認
H23・H24室内熱交換器温センサー異常断線・ショート・コネクタ・基板の確認
H25空気清浄異常室内制御基板・空気清浄ユニットの確認
H26イオン発生器異常制御基板・イオン発生器の通電確認
H27外気温センサー異常断線・ショート・コネクタの確認
H28・H29室外熱交換器温センサー異常断線・ショート・コネクタの確認
H30室外吐出温センサー異常断線・ショート・コネクタの確認
H31室内湿度センサー異常断線・ショート・コネクタの確認
H32室外熱交換器出口温センサー異常断線・ショート・コネクタの確認
H34電装品放熱板温センサー異常断線・ショート・コネクタの確認
H35室内ドレン水逆流異常ドレン勾配・スライム詰まり・フロートスイッチの確認
H36室外ガス側配管温センサー異常断線・ショート・コネクタの確認
H37室外液側配管温センサー異常断線・ショート・コネクタの確認
H38ブランド不一致(室内外の組み合わせ誤り)室内外ユニットの機種・能力の組み合わせ確認
H39システム系異常(無線ユニット・誤配管)無線ユニット接続・配管組み合わせの確認
H40室内熱交換器温センサーまたはバーナー給気温センサー異常断線・ショート・コネクタ・基板の確認
H43・H44給排切替ダンパー異常断線・ショート・コネクタ・基板の確認
H48集中リモコン異常リモコンIDの再登録・リモコン交換
H49無線ユニット〜分岐ユニット間通信異常コネクタ接続不良・基板の確認
H50換気/排気ファンモーター異常ファンモーターロック・コネクタ・基板の確認

H21・H22・H35|ドレン系の異常

これら3つはいずれも、エアコンが冷房・除湿運転中に発生する「結露水(ドレン水)」の排水に関するエラーです。

  • H21:ドレンパン内の水位が上昇し、フロートスイッチが動作しています。ドレンポンプの断線やホースの詰まりが原因です
  • H22:スライム(ドレンパン内に発生するカビ・藻の一種)によってフロートスイッチが固着しています。定期的なドレン清掃で予防できます
  • H35:ドレン配管の逆勾配やスライム半詰まりにより排水不良が起きています

ドレン詰まりを放置すると室内機からの水漏れにつながるため、早めの対処が必要です。

H23・H24|室内熱交換器温センサー異常

室内の熱交換器(アルミフィン部分)に取り付けられた温度センサーの断線・ショート・コネクタ外れです。センサーが正常値を計測できないと、運転制御全体に影響が出ます。

H25・H26|空気清浄・イオン発生器の異常

パナソニックのエアコン「エオリア」に搭載されている空気清浄ユニットやナノイー(nanoe)イオン発生器に関するエラーです。これらは空調の本機能(冷暖房)とは独立したユニットのため、エラーが出ていても冷暖房自体は継続できるケースがあります。ただし自己修理はできませんので、販売店への相談をおすすめします。

H38|ブランド不一致

室内機と室外機の組み合わせが正しくない場合に表示されます。同じパナソニック製でも、機種・能力ランクが合っていない組み合わせで接続されると発生します。設置直後に出た場合は工事上の問題の可能性が高いため、施工業者へ連絡してください。

H48・H49|リモコン・通信系の異常

  • H48:複数台のエアコンを1つのリモコンで管理する「集中リモコン」のIDが正しく登録されていない状態です。IDの再登録で解消できる場合があります
  • H49:無線ユニットと分岐ユニット間の通信異常です。コネクタの接触不良や基板の不具合が考えられます

Hから始まるエラーコード一覧(H51〜H70)

自動おそうじ機能・ルーバー・加湿・センサーなど機能系のエラーが多いグループです。

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エラーコード異常の内容主な対処
H51フィルターそうじノズル異常エアフィルター付け直し・ノズルリセット・モーター確認
H52フィルターそうじ動作異常エアフィルター正着・歯車清掃・リミットスイッチ確認
H53冷媒加熱器温センサーまたは蓄熱温センサー異常断線・ショート・コネクタ・基板の確認
H54冷媒加熱または蓄熱ヒーター制御回路異常ヒーター回路ショート・基板(リレー・メイン)確認
H56ルーバー動作異常障害物の除去・駆動モーターロック・アームセンサー確認
H59赤外線センサー異常センサー位置・断線・はずれの確認
H60収着ファンモーターロック異常異物付着の確認・コネクタ・モーター確認
H61給気ファンモーターロック異常コネクタ・ファンモーターの確認
H62給気ユニットダンパー異常異物付着・コネクタ・ダンパー確認
H63収着ファン側温湿度センサー異常断線・ショート・コネクタの確認
H64給気ファン側温度センサー異常断線・ショート・コネクタの確認
H65高分子収着材回転異常異物付着・ギアはめ直し・モーター確認
H67ナノイー発生器異常ゴミ・糸くず除去・断線・コネクタ確認
H69各種センサー異常(間取り・床温・温冷感)センサーコネクタ・接触不良の確認
H70日射センサー異常断線・ショート・コネクタ確認・センサー交換

H51・H52|自動おそうじ機能の異常

パナソニックのエオリアに搭載されている「自動フィルターおそうじ機能」に関するエラーです。

  • H51:フィルターそうじノズルが途中で止まっている状態です。ノズルの駆動モーターや歯車へのホコリ詰まりが主な原因です
  • H52:フィルターそうじ全体の動作異常です。エアフィルターが正しく装着されているか(表裏が逆でないか、引っかかりがないか)を最初に確認してみてください

H51が表示されたときのノズルリセット手順

  1. 前面パネルを閉じる
  2. リモコンの「手動おそうじ」ボタンを約5秒間長押しする
  3. 受信音が鳴り、リモコンに「ノズルリセット」が表示される
  4. フィルターおそうじランプが消灯したらリセット完了

リセット後も改善しない場合は販売店またはパナソニックへ修理を依頼してください。

H56|ルーバー動作異常

風向きを調整するルーバー(上下・左右の風向板)の動作に異常があります。異物がルーバーに挟まっている場合は取り除くことで解消されることがあります。アームセンサーの断線や駆動モーターの不具合の場合は修理が必要です。

H59・H67・H69・H70|センサー・機能部品の異常

  • H59:人感センサー(赤外線センサー)の異常です。センサーの位置ずれや断線が考えられます
  • H67:ナノイー発生器の異常です。糸くずやホコリが付着している場合は除去することで改善することがあります
  • H69:間取りセンサー・床温センサー・温冷感センサーのいずれかの異常です
  • H70:日射センサー(窓からの日差しを検知して自動制御するセンサー)の断線・異常です

H60〜H65|換気・加湿ユニット系の異常

これらは換気機能や加湿機能を持つ上位モデル(「Xシリーズ」など)に関連するエラーです。
収着ファン・給気ファン・ダンパー・高分子収着材(加湿ロータ)など、オプション機能の部品トラブルです。
標準モデルには搭載されていないため、これらのコードが出た場合は換気・加湿タイプの機種であることが前提となります。


Hから始まるエラーコード一覧(H73〜H99)

着火・温度・通信・ソフトウェアなど多様な異常を含むグループです。

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エラーコード異常の内容主な対処
H73着火または失火異常電磁ポンプ・点火器の動作確認・部品交換
H74熱交換器温度上昇異常室外機放熱妨害の除去・ファンモーター確認
H75加湿ヒーター異常ヒューズ中継コネクタ確認・基板・ヒーター交換
H76給気ホース出口温湿度センサー異常コネクタ接触不良の確認・基板/センサー交換
H77給気ホース長未設定リモコンメニューで給気ホース長を設定
H78室内ソフトウェア書込み異常室内制御基板の交換
H79IoTモジュール書込み異常無線LANアダプター(制御基板)の交換
H80蓄熱三方弁温センサー異常断線・ショート・コネクタ・基板の確認
H83室内機〜温冷感マイコン間通信異常コネクタ・リード線・基板の確認
H84温冷感マイコン〜センサー間通信異常断線・コネクタ確認・センサー/基板交換
H85室内機〜無線LAN間通信異常ルーター電源・電波状況・LANアダプター確認
H86ホコリセンサー異常リード線・コネクタ確認・センサー/基板交換
H87冷媒センサー異常コネクタ・リード線確認・センサー/基板交換
H92ソフトウェア内部異常室内制御基板の交換
H96冷媒循環異常(弁の開け忘れ)二方弁・三方弁の開状態確認・冷媒漏れ確認
H97室外ファンモーターロック異常ファンロック・コネクタ・モーター/基板確認
H98室内高圧過昇保護フィルター清掃・ショートサーキット確認
H99室内熱交換器凍結保護低外気温時の一時表示の可能性あり・フィルター清掃

H73|着火または失火異常

灯油や都市ガスを熱源とするパナソニックのガスヒートポンプ(GHP)または灯油ハイブリッド機種で表示されるエラーです。暖房運転中にバーナーが着火しない、または燃焼中に失火した状態を示します。電磁ポンプや点火器の動作確認が必要で、専門業者への依頼が前提となります。

H74|熱交換器温度上昇異常

室外機の熱交換器の温度が規定値を超えました。まず室外機の周辺に障害物がないかを確認してください。室外機の前後や側面に物が置かれていたり、狭い場所に設置されている場合、放熱が妨げられて温度が上昇します。障害物を取り除いてもエラーが続く場合はファンモーターや基板の不具合が考えられます。

H75・H76・H77|加湿・換気ユニット系の異常

  • H75:加湿ヒーターの断線・ショートです。ヒューズや基板の確認が必要です
  • H76:給気ホース出口の温湿度センサー異常です
  • H77:設置時に給気ホースの長さ設定が行われていない状態です。リモコンのメニューから設定することで解消できます。設置直後に出る場合は施工業者に確認を

H78・H79・H92|ソフトウェア・基板系の異常

  • H78:ファームウェア(内部プログラム)の書き込み異常です。制御基板の交換が必要です
  • H79:IoTモジュール(無線LANアダプター)の書き込み上限に達した状態です
  • H92:ソフトウェア内部の異常を検知しました。制御基板の交換が必要です

いずれも自己対処はできないため、パナソニックまたは販売店への修理依頼が必要です。

H83・H84|温冷感センサー系の通信異常

人が暑い・寒いと感じる感覚を自動検知してリモコン操作を補助する「温冷感センサー」に関する通信エラーです。センサーとマイコン間、またはマイコンと室内機制御基板間の通信ができない状態です。コネクタや基板の点検が必要です。

H85|室内機〜無線LAN間通信異常

スマートフォンアプリと連携するための無線LAN(Wi-Fi)モジュールと室内機の通信エラーです。まず以下を確認してみてください。

  • ルーターの電源が入っているか
  • 電波が届いているか(エアコンとルーターの距離が遠すぎないか)
  • 無線LANの接続設定が正しいか

上記に問題がなくエラーが継続する場合は、無線LANアダプター自体の不具合が考えられます。

H87|冷媒センサー異常

H87は本体リセットではリセットされない仕様です。他のエラーと異なり、リセット操作では解消しません。必ずお買い上げの販売店またはパナソニックの修理窓口へご依頼ください。

H96|冷媒循環異常(弁の開け忘れ)

二方弁・三方弁が閉じた状態(開け忘れ)のまま運転された場合に表示されます。通常は購入後の設置時・試運転時にのみ見られる診断コードです。設置後すぐにこのコードが出た場合は施工業者への確認を行ってください。

H98|室内高圧過昇保護

室内の熱交換器付近の圧力が高くなりすぎて保護機能が動作しました。エアフィルターの目詰まりが最も多い原因です。まず取扱説明書を参考にフィルターを清掃してみてください。清掃後にリセットしてもエラーが再発する場合はセンサーや回路の異常が考えられます。

H99|室内熱交換器凍結保護

H99は冬場に外気温が上昇したタイミングで、エアコンが自動的に除湿運転へ切り替わる際に一時的に表示されることがあります。この場合は故障ではありません。

ただし、以下の状況では問題のある可能性があります。

  • 夏場・春秋など低外気温以外の時期に繰り返し表示される
  • 冷房・除湿の効きが著しく悪い

このような場合はフィルター清掃を行い、改善しなければ修理を依頼してください。


修理費用の目安と判断のポイント

エラーコードによって修理内容と費用は大きく異なります。以下は、パナソニック公式情報をもとにした目安です(2024年8月時点)。実際の費用は出張費・作業内容・部品代によって変動します。

パナソニックエアコンの修理費用目安

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症状・エラーコード修理費用の目安(税込)主な作業内容
冷えない・冷房効きづらい(冷媒不足)約103,000円冷媒補充、冷媒回路系部品交換
室内機から水漏れ約103,000円ドレンホース詰まり解消、部品交換
F99(DCピーク動作異常)43,000〜108,000円圧縮機・制御基板・膨張弁コイルなど
H19(ファンモーターロック)約29,000円ファンモーター確認・補修
H31(室内湿度センサー)約20,000円コネクタ・センサー確認・補修
H51(フィルターそうじノズル)約53,000円ノズル・コネクタ確認・補修
H65(高分子収着材回転)16,000〜43,000円コネクタ・駆動モーター確認・補修
H85(無線LAN通信)約12,000円LANアダプター・コネクタ確認・補修

修理費用が高くなりやすいエラーコード

修理費用の大小は「どの部品を交換するか」によって決まります。特に費用が大きくなりやすいのは以下の系統です。

冷媒回路系(F91・F94・F97など) 冷媒ガスの補充・漏れ修理・冷媒回路部品の交換は工程が多く、費用が10万円前後になることがあります。冷媒を扱う作業は第一種・第二種フロン類取扱技術者の資格が必要で、自分で行うことは法律上できません。

圧縮機交換(F93・F99など) 圧縮機はエアコンで最も高価な部品のひとつです。交換が必要になった場合、部品代と工賃を合わせると新品購入と同等かそれ以上になることがあります。使用年数が7〜8年を超えている場合は買い替えを優先的に検討する価値があります。

制御基板系(H78・H92など) 制御基板の交換は部品代が比較的高く、2〜5万円程度かかることが多いです。

自動おそうじ機能系(H51・H52など) おそうじユニットの部品は構造が複雑なため、修理費用が思いのほか高くなる場合があります。H51のノズルユニット交換は5万円前後が目安です。

修理費用が比較的低いエラーコード

一方で、センサー類やコネクタ接触不良が原因の場合は比較的低コストで修理できることがあります。

  • センサー系(H14・H17・H18・H27・H31など):部品代込みで1〜3万円程度が目安
  • 通信系・アダプター系(H85など):1〜2万円程度が目安

ただしこれらも出張費や点検料が加算されるため、事前に見積もりを確認することをおすすめします。

メーカー保証期間の確認

パナソニックは標準で取り付けから1年の無償保証が適用されます。ただし、エアコン専用アプリでマイ家電登録を行うと3年の無料保証が受けられます(本体が保証対象。冷媒回路など一部部品は保証書記載の期間が適用)。

他メーカーとの保証期間比較は以下のとおりです(冷媒系統の保証に差があります)。

メーカー冷媒系統の保証期間冷媒系統以外
ダイキン5年1年
三菱電機5年1年
パナソニック1年(マイ家電登録で3年)1年(同左)
日立5年1年
シャープ5年1年
コロナ1年1年

パナソニックは冷媒系統の保証期間が他社より短い点に注意が必要です。購入後はできるだけ早めにマイ家電登録を行っておくことを強くおすすめします。


修理か買い替えかの判断基準

エアコンの修理部品は、各メーカーとも該当モデルの生産終了から10年間保有しています。それ以降は部品在庫がなくなり次第、修理対応が難しくなります。また、使用年数が10年を超えると経年劣化による故障リスクも高まり、1か所を修理しても別の箇所が次に不具合を起こす可能性があります。

修理か買い替えかの判断目安

  • 使用年数5年未満:修理優先。保証期間内であれば無償対応の可能性あり
  • 使用年数5〜10年:修理費用と新製品価格を比較して判断。修理費が5万円超なら買い替えも選択肢
  • 使用年数10年超:買い替えを前向きに検討する時期。修理しても別の箇所が故障するリスクが高い

特に圧縮機交換が必要な場合(F93・F99など)は、使用年数に関わらず買い替えとの費用比較を行うことをおすすめします。


よくある質問(FAQ)

Q. エラーコードが表示されたが、しばらくしたら消えた。問題ない?

A. 一時的な要因(外気温の急変など)でエラーが出て、自動的に解消されるケースがあります。ただし、同じコードが繰り返し表示される場合は機器に問題がある可能性が高いため、パナソニックのサポートへご相談ください。コードを記録しておくと状況を伝えやすくなります。

Q. 本体リセットをしてもエラーが再表示される。どうすればいい?

A. リセット後も同じコードが出る場合は、機器内部に修理が必要な原因があります。お買い上げの販売店またはパナソニックの修理窓口にご連絡ください。なお、H87については本体リセットで解消しない仕様ですので、必ず修理を依頼してください。

Q. ガス漏れ系のコード(F85・F91など)が表示されたらどうする?

A. まず窓を開けて換気を行い、エアコンの運転を停止してください。自己判断での修理は行わず、速やかにパナソニックまたは販売店にご連絡ください。冷媒の補充・漏れ修理は有資格者のみが行える作業です。

Q. H99が表示されたが、エアコンは動いている。故障?

A. 冬場に除湿運転へ切り替わった際に一時的に表示されるケースがあり、この場合は故障ではありません。繰り返し表示される場合や冷暖房の効きが悪い場合は、フィルター清掃を行い、改善しなければ修理を依頼してください。

Q. 修理の見積もりを事前に確認できる?

A. パナソニックの修理受付窓口では、症状や機種を伝えることで概算の費用目安を案内してもらえる場合があります。また「修理診断ナビ」でも費用の参考情報が確認できます。高額修理になりそうな場合は、複数社から見積もりを取ることも有効です。

Q. 保証期間中でもエラー修理に費用がかかることがある?

A. 使い方の誤りや自然災害・落雷・虫の侵入などによる故障は保証対象外となる場合があります。また、マイ家電登録をしていない場合は標準1年保証のみの適用となります。購入後はできるだけ早くアプリ登録を行うことをおすすめします。


まとめ

室内の壁上部に設置されたパナソニック製エアコン。前面パネルが開き、内部の送風ルーバーと動作中のランプが点灯している様子。

パナソニックエアコンのエラーコードは、FコードとHコードの2系統に大別されます。

  • Fコード:冷凍サイクル・電気系統・センサー異常が中心。ガス漏れ系のコード(F85・F91・F94・F97)は換気と運転停止を最優先に
  • Hコード(H00〜H20):通信・センサー・ファンモーター系の異常
  • Hコード(H21〜H50):ドレン・センサー・機器接続系の異常
  • Hコード(H51〜H70):自動おそうじ・ルーバー・換気加湿機能系の異常
  • Hコード(H73〜H99):着火・温度・通信・ソフトウェア系の異常

まずはリモコンや本体でエラーコードを確認し、本体リセットを試みてください。リセット後に再表示される場合や、ガス漏れ系のコードが出ている場合は自己対処せず、早めにパナソニックのサポートまたは販売店へご相談することが安心です。

修理費用は内容によって数千円から10万円超まで幅があります。使用年数が10年前後に近い場合は、修理費用と買い替えコストを比較しながら判断することをおすすめします。

➡︎パナソニック公式HP:お客様サポートページ

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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