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2026年9月値上げ一覧|食品3029品目・しょうゆ・コーラ・電気代まで

2026年9月の値上げをテーマに、しょうゆ・コーラ・ポテトチップス・電球・電気料金の請求書と上昇矢印を配置し、食品3029品目の値上げを表現したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

「また9月から値上げ……」というニュースを見て、うんざりしている方は多いのではないでしょうか。
2026年9月は、これまでの月と比べても値上げの規模が突出しています。

帝国データバンクの調査によると、2026年9月の飲食料品の値上げ品目数は3,029品目に達する見通しです。
これは2026年に入ってから最多で、単月で3,000品目を超えるのは2025年10月(3,161品目)以来となります。

📎 出典:日本経済新聞「9月の食品値上げ3029品目に 冷凍食品・すりみ商品など、年間最多」

しかも今回は、食品だけの話ではありません。
乾電池のような日用品、そして9月使用分で終了する電気・ガス料金の補助金まで、家計への影響は複数方向から同時にやってきます。

この記事では、2026年9月に実施が公表されている値上げをカテゴリ別に整理し、それぞれの値上げ幅・理由・家計への影響と、今からできる備えをわかりやすく解説します。

2026年9月の値上げ 全体サマリー

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カテゴリ主な内容値上げ幅の目安
加工食品・冷凍食品ニッスイ、ニップン、テーブルマーク、イートアンドフーズ、紀文食品 ほか約2〜30%
調味料キッコーマン(しょうゆ・つゆ・たれ・みりん など291品)、創味食品約2〜22%
飲料コカ・コーラ ボトラーズジャパン(165品)、ポッカサッポロ約3.2〜18.7%
菓子カルビー(ポテトチップス・じゃがりこ 計25品)、東ハト約3〜10%+実質値上げ
酒類メルシャン(ワイン)各社発表による
日用品パナソニック エナジー(乾電池・エネループ等)平均約10%
光熱費電気・ガス料金支援が9月使用分で終了予定10月使用分から実質負担増

それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

目次

加工食品・冷凍食品|9月の値上げの「主役」

2026年9月の値上げを語るうえで、外せないのが冷凍食品と練り製品です。
帝国データバンクも、9月は冷凍食品やすりみ商品などの値上げが目立ち、大手冷食メーカーが一斉に値上げすると指摘しています。

ニッスイ|冷凍食品・練り製品を最大30%値上げ

ニッスイは2026年6月1日、家庭用冷凍食品・家庭用加工食品・業務用冷凍食品の出荷価格改定を発表しました。
実施は2026年9月1日納品分からです。

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対象主な商品改定率
家庭用冷凍食品調理冷凍食品、農産品冷凍食品の一部(「ほしいぶんだけ かにクリームコロッケ」「ちゃんぽん」など)約2〜17%
家庭用加工食品ちくわ、かに風味かまぼこ、フィッシュソーセージ、パウチ商品、その他練り製品の全品約5〜17%
業務用冷凍食品一部商品約2〜30%

注目すべきは、練り製品が「一部」ではなく「全品」対象という点です。
ちくわ・かまぼこ・魚肉ソーセージは、お弁当や日常のおかずに使われる頻度が高い食材です。
家計へのじわじわとした影響は小さくありません。

📎 出典:ニッスイ「家庭用冷凍食品・家庭用加工食品・業務用冷凍食品の一部商品の出荷価格改定」

紀文食品|秋冬・正月向けを含む567品を値上げ

紀文食品は、水産練り製品・惣菜製品・正月向け製品の計567品を、9月1日店着分から値上げします。
値上げ幅は約3〜20%です。

対象は秋冬・正月期に販売するNB商品のほぼ全品とされています。
つまり、おせちに使うかまぼこや伊達巻なども対象に含まれるということです。
年末年始の食費を考えると、早めの認識が必要でしょう。

📎 出典:日本食糧新聞「紀文食品、567品値上げ 9月から」

ニップン|家庭用冷凍食品45品を最大15%値上げ

ニップンは家庭用冷凍食品45品を、9月1日納品分から最大15%値上げすると発表しました。
値上げ理由として、中東情勢による包装資材の仕入れ価格高騰が明示されている点が特徴的です。
そのほか、肉や油脂などの原材料費、人件費、冷凍物流の輸送費上昇も要因として挙げられています。

その他の冷凍食品メーカー

  • テーブルマーク:冷凍食品(カトキチさぬきうどん など)
  • イートアンドフーズ:家庭用冷凍食品(焼き餃子、水餃子 など)を9月から5〜15%値上げ
  • 日清食品チルド:チルド製品(ラーメン類 など)

冷凍うどん・冷凍餃子・チルド麺は、忙しい日の食卓を支える定番です。
「値上げ前にストックしておく」という判断が有効に働きやすいカテゴリでもあります。

調味料|キッコーマンが約3年半ぶりのしょうゆ値上げ

2026年9月の調味料値上げで最も影響が大きいのが、キッコーマンです。

キッコーマン食品は2026年6月1日、しょうゆ・つゆ類・たれ類・みりん類など計291品の希望小売価格を、9月1日納品分から約2〜22%引き上げると発表しました。
主力のしょうゆ商品の値上げは2023年4月以来、約3年半ぶりです。

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商品改定前改定後
いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ(450mL)336円356円
濃いだし 本つゆ(500mL)390円422円
わが家は焼肉屋さん(中辛・210g)357円380円

カテゴリ別の内訳は以下のとおりです。

  • キッコーマンしょうゆ(だししょうゆ、粉末しょうゆ等):153アイテム/5〜9%
  • つゆ類(濃縮つゆ、ストレートつゆ、濃縮だし、ぽんず):47アイテム/5〜22%
  • たれ類・みりん類 ほか

値上げ理由は、物流費・人件費・製造設備費・原材料費・包装材料費の上昇です。
なお同社は、今回の改定に中東情勢悪化の影響分は含まれていないとしています。
つまり、中東情勢の影響が本格的にコストへ反映されれば、さらなる改定の可能性も否定できないということです。

📎 出典:キッコーマン「商品の価格改定について」(2026年6月1日)

しょうゆやつゆは、賞味期限が比較的長く保存しやすい調味料です。
使用頻度が高いご家庭であれば、8月中に買い足しておくのは合理的な選択といえます。

創味食品|「ハコネーゼ」シリーズが全品対象

創味食品は、パスタソース「ハコネーゼ」シリーズ全品を9月から価格改定します。
手軽な調理の定番だけに、常備している方は改定前の確認をおすすめします。

飲料|コカ・コーラ165品、500mLペットが220円へ

2026年9月の値上げで、最も生活実感に直結するのが飲料かもしれません。

コカ・コーラ ボトラーズジャパンは2026年5月25日、「コカ・コーラ」など165品目を9月1日出荷分から値上げすると発表しました。
メーカー希望小売価格の改定幅は3.2〜18.7%、上昇額は20〜30円です。

商品改定前(税別)改定後(税別)
コカ・コーラ 500mL PET200円220円
爽健美茶 600mL PET200円220円
爽健美茶 2L PET411円441円
ジョージア エメラルドマウンテン 185mL缶145円165円

500mLペットボトルは2025年10月にも180円→200円の改定が行われています。
1年で180円から220円へ、約22%の上昇という計算です。
毎日1本購入する方であれば、月あたり600円前後の負担増になります。

対象はPETボトル製品、缶製品、パウチ製品、ハンディパック製品、袋入り製品などです。
なお、3月に価格改定を実施した緑茶飲料は今回の対象に含まれません。

値上げ理由として同社は、原材料・資材・エネルギー価格の高騰に加え、為替相場の変動や国際情勢の影響を挙げています。
アルミ缶やPET樹脂といった資材は、原油・ナフサ相場の影響を強く受けるカテゴリです。
中東情勢の緊迫化が、飲料の値札にまで届いている構図といえます。

📎 出典:コカ・コーラ ボトラーズジャパン「製品価格改定のお知らせ」

ポッカサッポロ|ポッカレモン100 ほか

ポッカサッポロフード&ビバレッジも、「ポッカレモン100」などを9月から価格改定します。
料理・ドリンクの両方で使う家庭が多い商品です。

ペットボトル飲料の負担を下げるなら

ペットボトル飲料の値上げが続くなか、自宅で麦茶や水を用意する家庭が増えています。
浄水ポットやウォーターサーバーは、単価という観点で見直しの価値があります。

菓子|カルビーは年内3回目、実質値上げも同時進行

カルビーは2026年5月14日、原材料価格の上昇等を受けて、「ポテトチップス」と「じゃがりこ」の価格改定および内容量変更を9月1日納品分から順次実施すると発表しました。

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区分対象内容
価格改定ポテトチップス 7品店頭想定改定率 5〜10%程度
価格改定じゃがりこ 18品店頭想定改定率 3〜10%程度
内容量変更ポテトチップス LサイズBAG 3品2〜8g減量(価格改定なし)

ここで注目したいのが、「価格据え置きで内容量を減らす」実質値上げが同時に行われている点です。
値札だけを見ていると、値上げに気づけないケースがあります。
グラム単価で比較する習慣が、これまで以上に重要になっています。

📎 出典:カルビー「価格改定及び内容量変更に関するお知らせ」(2026年5月14日)

なおカルビーは、この9月値上げについて中東情勢による原油価格上昇が要因ではなく、じゃがいもの仕入れ価格と物流費の高騰によるものと説明しています。
一方で同社は、中東情勢に伴うナフサ供給不安を背景に、一部商品のパッケージ印刷を2色刷りへ切り替える対応も別途発表しています。
値上げの直接要因と、資材確保の対応は分けて理解しておくとよいでしょう。

東ハト|スナック菓子を9月から改定

東ハトも、キャラメルコーン・ポテコ・なげわなどのスナック菓子を9月から価格改定します。

日用品|パナソニックの乾電池が平均10%値上げ

食品以外で、暮らしに直結する値上げがこちらです。

パナソニック エナジーは、日本市場向けの乾電池・マイクロ電池・ニッケル水素電池・電池応用品の出荷価格を、2026年9月1日出荷分より平均約10%改定すると発表しました。
アルカリ乾電池「エボルタNEO」や、充電式の「エネループ」も対象に含まれます。

値上げ理由は、原材料費と製造・物流コストの継続的な高騰です。

📎 出典:パナソニック「乾電池・マイクロ電池・ニッケル水素電池・電池応用品の出荷価格改定について」

乾電池は、リモコン・時計・防災用ライト・災害用ラジオなど、家庭のあらゆる場面で使われます。
特に防災備蓄として乾電池をストックしている家庭は、備蓄の更新タイミングを8月中に検討する価値があります
なお、乾電池には推奨使用期限があるため、使い切れない量を買い込むのは避けましょう。

また、使用頻度の高い機器では、充電式のニッケル水素電池へ切り替えることで長期的なコストを抑えられる場合があります。
子どものおもちゃ・ゲーム機コントローラー・ワイヤレスマウスなど、電池交換が頻繁な用途では効果が出やすい選択肢です。

光熱費|9月使用分で電気・ガス補助が終了する

ここが、2026年9月に関して最も見落とされやすく、最もインパクトが大きいポイントです。

政府は2026年夏、7月使用分から9月使用分までの3か月間、電気・ガス料金支援を実施しています。
標準的な家庭で3か月合計5,000円程度の負担軽減効果が見込まれる内容です。

2026年夏の値引き単価

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区分7月使用分8月使用分9月使用分
電気(低圧:一般家庭)3.5円/kWh4.5円/kWh3.5円/kWh
電気(高圧:中小企業など)1.8円/kWh2.3円/kWh1.8円/kWh
都市ガス14.0円/㎥18.0円/㎥14.0円/㎥

📎 出典:資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」特設サイト

ここで押さえておきたいのが、値引き単価の推移です。
8月使用分の4.5円/kWhから、9月使用分は3.5円/kWhへと減額されることになっています。
つまり、9月使用分(10月検針・請求分)の時点ですでに、8月分より値引き額が小さくなります。

本当の負担増は10月使用分から

現時点で公表されている支援は、9月使用分(10月検針分)が最後です。
10月使用分以降の支援については、2026年7月時点で政府から正式な発表はありません。

過去の実施パターンを見ると、支援は需要がピークとなる夏(7〜9月)と冬(1〜3月)に集中する形が定着しています。
このため、10月〜12月使用分は支援が実施されない可能性があると考えておくのが現実的でしょう。
ただし、これはあくまで過去の傾向からの見立てであり、政府が追加支援を決定する可能性も残されています。

値引きがなくなるとどれくらい上がるのか

月260kWhを使用する一般的な家庭で試算してみます。

時期値引き単価月あたりの値引き額
8月使用分4.5円/kWh約1,170円
9月使用分3.5円/kWh約910円
10月使用分(支援なしの場合)0円/kWh0円

※電気使用量260kWh・値引き単価から算出した目安です。実際の請求額は契約プラン・燃料費調整額・再エネ賦課金により変動します。

つまり、使用量が同じでも、8月使用分と比べて10月使用分は1,000円以上高くなる可能性があるということです。
これは「電気料金そのものが上がった」のではなく、「補助がなくなって本来の価格に戻った」という構図です。
しかし、家計の実感としては明確な値上げとして現れます。

LPガス(プロパンガス)はどうなるのか

国の電気・ガス料金支援は、都市ガスのみが対象です。
LPガス(プロパンガス)は本事業の直接の対象ではありません。

ただし2026年夏は、「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を増額し、自治体経由でLPガス利用世帯へ支援が届く仕組みとされています。
支援の有無・金額・実施期間は自治体ごとに異なるため、お住まいの市区町村の発表を確認してください。

再エネ賦課金の影響も続いている

光熱費を押し上げるもうひとつの要因が、再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)です。
2026年度(2026年5月分〜2027年4月分)の単価は4.18円/kWhで、前年度の3.98円/kWhから引き上げられました。

月400kWh使用の家庭では、賦課金だけで月1,672円・年間約20,064円の負担となります。
これは補助金の有無に関係なく、継続的にかかるコストです。

なぜ2026年9月に値上げが集中しているのか

ここまで見てきた値上げには、いくつか共通する背景があります。

1|包装・資材コストの高騰(ナフサ・中東情勢)

帝国データバンクの調査では、2026年の値上げ要因として「包装・資材」が73.7%を占め、5月末時点の水準として初めて7割台となりました。
このうち、トレーや容器などナフサ由来の資材価格高騰をはじめとする「中東情勢」が要因となった値上げは22.7%を占めています。

ナフサは原油を精製して得られる基礎原料で、プラスチック・包装フィルム・PET樹脂・印刷インクなどの原料になります。
中東情勢の緊迫化により、この供給と価格が不安定になっているという構図です。

ニップンやイートアンドフーズが値上げ理由に中東情勢を明示しているのは、この流れによるものです。

2|物流費の上昇

同調査では「物流費」が74.1%となり、中東情勢の悪化による原油高などの影響を背景に2026年内で最も高い水準となりました。
冷凍食品は冷凍輸送が必要なため、燃料費高騰の影響を特に受けやすいカテゴリです。

3|原材料高

「原材料高」の影響を受けた値上げは97.7%と、依然として最も高い要因です。
カルビーの場合はじゃがいも、キッコーマンの場合は大豆・小麦、ニッスイの場合は水産物と、品目ごとに事情は異なります。

4|人件費

「人件費」は54.7%。
賃上げの流れが企業のコスト構造に反映され、価格転嫁が進んでいます。

📎 出典:帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査(2026年6月)

「値上げ品目数が減っている」という統計の読み方

ここで、一見矛盾するデータについて触れておきます。
帝国データバンクによれば、2026年の値上げ品目数は前年比で減少ペースにあります。

しかし、1回あたりの平均値上げ率は15%程度で、前年通年と同程度の水準です。
つまり、値上げの「回数・品目数」は減っているが、1回あたりの「幅」は縮んでいないということです。

加えて、価格を据え置いたまま内容量を減らす「実質値上げ」も統計に反映されにくい形で進んでいます。
「統計上は落ち着いてきた」という報道と、「スーパーでの実感は変わらない」という体感のズレは、ここに理由があります。

2026年9月の値上げに備える 5つの実践策

ここからは、実際に家計を守るための具体策を整理します。

1|保存が利く品目は8月中に買い足す

9月1日納品分からの改定が多いため、店頭価格への反映は9月上旬〜中旬にかけて段階的に進みます。
賞味期限が長く、保管場所を取らない品目は、8月中の買い足しが有効です。

  • しょうゆ・つゆ・みりん(開封前なら長期保存可能)
  • 乾電池(推奨使用期限内の量にとどめる)
  • 缶詰・レトルト

ただし、冷凍食品の買いだめは冷凍庫の容量と電気代を考慮してください
詰め込みすぎると冷気循環が悪化し、かえって消費電力が増える場合があります。
冷凍庫は「7〜8割程度」が効率のよい目安とされています。

2|グラム単価・mL単価で比較する習慣をつける

カルビーの内容量変更のように、値札が変わらない実質値上げが進んでいます。
店頭では、価格そのものではなく「100gあたり」「100mLあたり」の単価で比較する意識を持ちましょう。
多くのスーパーでは棚札に単価が併記されています。

3|PB(プライベートブランド)への部分的な切り替え

ナショナルブランド商品の値上げが続くなか、PB商品との価格差は広がる傾向にあります。
すべてを切り替える必要はありませんが、味の差が出にくい基礎調味料・冷凍野菜・日用品から試すのが現実的です。

4|9月中に光熱費の使い方を見直しておく

10月使用分から補助が切れる可能性を踏まえると、9月のうちに省エネ対策を整えておく意味は大きいといえます。

  • エアコンのフィルター清掃(目詰まりは消費電力の増加につながります)
  • 設定温度の見直し(冷房は28℃前後が環境省の推奨目安)
  • 使用していない家電の待機電力カット
  • 電力・ガスの契約プランの見直し

特にエアコンのフィルター清掃は、費用ゼロで効果が出る対策です。
フィルターが目詰まりすると冷房・暖房効率が落ち、同じ体感温度を得るために余計な電力を消費します。
清掃の推奨頻度は機種により異なるため、お使いの機器の取扱説明書をご確認ください。

5|暖房シーズン前に機器の状態を確認しておく

10月以降は暖房の準備が始まる時期です。
補助金が切れた状態で暖房シーズンに入ることを想定すると、機器の効率を落とさない準備が家計防衛につながります。

  • ファンヒーター・ストーブのフィルター・燃焼部の清掃
  • 灯油タンク・ポリタンクの状態確認(古い灯油は使用しない)
  • 給湯器の異音・エラー表示の有無を確認

前シーズンの灯油が残っている場合、変質した灯油は不完全燃焼や故障の原因になります。持ち越した灯油は使用せず、販売店に相談してください
また、燃焼機器から異臭・異音・すすが出る場合は使用を中止し、メーカーまたは販売店に点検を依頼してください。

2026年の値上げ全体はどこへ向かうのか

帝国データバンクは、2026年の飲食料品の値上げが年間で2万品目を超える可能性があると発表しています。
2万品目を超えれば、2025年に続き2年連続となります。

同社の担当者は、中東情勢悪化で高騰する包装資材などの価格転嫁が今後も進むとして、「7〜10月実施を中心に価格改定が表面化する見通し」としています。

つまり、9月は「値上げのピーク」ではなく、7月から10月にかけて続く値上げラッシュの中盤と捉えるのが妥当でしょう。
10月にも、酒税改正を含む価格変動が控えています。

ただし、これらはあくまで現時点での見通しです。
原油価格・為替相場・中東情勢のいずれかが変化すれば、値上げのペースも変わる可能性があります。
最新の情報は、各メーカーの公式発表や資源エネルギー庁の公表資料でご確認ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 2026年9月の値上げはいつから店頭価格に反映されますか?

多くのメーカーが「9月1日納品分から」または「9月1日出荷分から」と発表しています。
これはメーカーから小売店へ商品が納品・出荷される時点を指すため、店頭価格への反映は在庫状況によって前後します。
一般的には9月上旬から中旬にかけて段階的に切り替わることが多く、店舗によっては旧価格の在庫がしばらく残る場合もあります。
確実に旧価格で購入したい場合は、8月中の購入をおすすめします。

Q2. 9月の値上げで、電気代とガス代はどうなりますか?

電気・ガス料金の「単価そのもの」が9月に上がるわけではありません。
ただし、政府の電気・ガス料金支援の値引き単価が、8月使用分の4.5円/kWhから9月使用分は3.5円/kWhへ減額されます。
そのため、使用量が同じでも9月使用分(10月請求分)は8月分より請求額が高くなる可能性があります。
さらに、現時点で公表されている支援は9月使用分が最後のため、10月使用分以降はさらに負担が増える見込みです。

Q3. LPガス(プロパンガス)も政府の補助の対象になりますか?

国の電気・ガス料金支援は都市ガスのみが対象で、LPガスは本事業の直接の対象外です。
ただし2026年夏は、「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」の増額により、自治体経由でLPガス利用世帯への支援が行われる仕組みとされています。
支援の有無・金額・実施期間は自治体ごとに異なるため、お住まいの市区町村の公式発表をご確認ください。

Q4. 値上げ前にまとめ買いしておくべきものは何ですか?

保存性が高く、保管場所を取らない品目が向いています。
具体的には、しょうゆ・つゆ・みりんなどの調味料、缶詰・レトルト食品、乾電池などです。
一方で冷凍食品の買いだめは、冷凍庫の容量と電気代を考慮する必要があります。
冷凍庫は詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなり、消費電力が増える場合があるため、7〜8割程度に収めるのが目安です。
また、乾電池には推奨使用期限があるため、使い切れる量にとどめてください。

Q5. なぜ「値上げ品目数は減っている」のに、値上げの実感が強いのですか?

帝国データバンクの調査では、2026年の値上げ品目数は前年比で減少ペースにあります。
しかし、1回あたりの平均値上げ率は15%程度と、前年通年と同程度の水準を維持しています。
つまり値上げの回数は減っても、1回あたりの上げ幅は縮んでいないということです。
加えて、価格を据え置いたまま内容量を減らす「実質値上げ」も進んでおり、これは品目数の統計には表れにくい形で家計を圧迫します。
統計と体感のズレは、この構造から生じています。

まとめ|9月は「値上げの中盤」、10月への備えが本番

2026年9月の値上げについて、要点を整理します。

  • 飲食料品は3,029品目と2026年最多。冷凍食品・練り製品・調味料・飲料が中心
  • キッコーマンがしょうゆ・つゆなど291品を約3年半ぶりに値上げ(2〜22%)
  • コカ・コーラが165品を値上げ。500mLペットは税別220円へ
  • ニッスイは練り製品を全品値上げ、業務用冷凍食品は最大30%
  • カルビーは価格改定と内容量削減の「実質値上げ」を同時実施
  • パナソニックの乾電池が平均約10%値上げ
  • 電気・ガス料金支援は9月使用分が最後。10月使用分から実質的な負担増の可能性

今回の値上げで最も注意すべきは、食品よりもむしろ光熱費です。
食品の値上げは店頭で気づけますが、補助金の終了は請求書が届いて初めて実感するケースが多いためです。

9月のうちに、保存が利く品目の買い足し、グラム単価での比較習慣、そして光熱費の使い方の見直しを進めておく。
この3点を押さえておけば、10月以降の負担増にも落ち着いて対応できるはずです。

値上げは避けられませんが、備え方は選べます。
できることから、ひとつずつ進めていきましょう。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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