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パロマ給湯器のエラー562・561とは?|断水と弁の異常の見分け方

パロマ給湯器のエラー562・561で断水と弁の異常を見分ける方法を示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

給湯器のリモコンに「562」や「561」が出て、お湯が使えない。
番号が1つ違うだけですが、この2つは意味も対応もまったく異なります。
562は給湯器に水が届いていないことを知らせる表示で、家庭の確認だけで解決することが少なくありません。
一方の561は機器内部の弁の異常で、部品交換が前提になります。
この記事では、番号ごとの意味、水まわりの確認手順、近い番号との違い、そして点検を依頼する目安までを整理します。

目次

番号ごとの意味

コード内容対応の方向
562断水(給湯器に水が届いていない)家庭の確認で解決することが多い
561・54バイパス水電磁弁異常バイパス水電磁弁の交換
572ポンプ切替弁モータ異常切替弁の交換
573出湯切替弁異常出湯切替弁の交換
583ポンプ切替弁異常ポンプ切替弁の交換
57流量過多異常定流量弁の確認
58流量過少異常落し込み水電磁弁・流量センサの確認、断水の確認

562は現行の給湯暖房機(DHシリーズ)で表示される内容です。
573・583は一部の機種に限られたコードで、機器の型番によっては表示されません。

562が出たときの確認手順

まず水そのものが来ているかを確かめます。

  1. 台所や洗面所の蛇口をひねり、水(お湯ではなく水)が出るか確認する
  2. 出ない場合は断水。地域の断水情報を確認する
  3. 出る場合は、給湯器へ向かう経路のどこかで止まっていると考える
  4. 給水元栓・止水栓が全開になっているか確認する
  5. 冬季なら、屋外の配管や給湯器内部が凍結していないか確認する
  6. 給湯器の水抜き栓を触った覚えがないか確認する
  7. ストレーナー(給水口のフィルター)にゴミが詰まっていないか点検を依頼する

水は出るのにお湯だけ使えないという場合、給湯器の手前にある止水栓が閉まっているケースがよくあります。
とくに冬の水抜き作業をしたあと、元に戻すのを忘れたまま春を迎えて発覚する、という流れは珍しくありません。

断水が原因だった場合は、復旧後すぐに給湯器を使わず、蛇口をしばらく開けて水を流してください。
配管に空気や濁りが残ったまま使うと、別のコードが出ることがあります。

凍結が疑われる場合は、無理に運転を繰り返さず気温が上がるのを待ちます。
配管に熱湯をかけると破損して水漏れにつながるため、行わないでください

561・54(バイパス水電磁弁)とは何か

給湯器は、熱交換器でいったん高い温度までお湯を作り、そこに水を混ぜて設定温度に調整しています。
この「水を混ぜる」経路にあるのがバイパス水電磁弁です。

弁が正常に開閉しないと、設定温度に調整できなくなります。
そのため561が出ているときは、お湯が使えないだけでなく、温度が安定しないという症状を伴うことがあります。

対応としてはバイパス水電磁弁の交換が挙げられており、家庭で解消できる種類ではありません
旧型の機種では「54(バイパス弁異常)」として表示されることもありますが、内容は同じです。

572・573・583(切替弁)

これらは、お湯の流れる経路を切り替える弁に関するコードです。

コード対象症状の出方
572ポンプ切替弁のモータ湯はりや追い焚きの動作が途中で止まる
573出湯切替弁給湯と湯はりの切り替えがうまくいかない
583ポンプ切替弁循環の経路が切り替わらない

いずれも機器内部の部品で、対応は交換です。
機種によっては表示されないコードなので、番号と型番をあわせて業者へ伝えてください。

57・58(流量に関するもの)

旧型の機種で表示される2桁のコードです。

  • 57(流量過多異常):想定より多くの水が流れていると検知した状態。定流量弁の確認が対応
  • 58(流量過少異常):想定より少ない水しか流れていない状態。落し込み水電磁弁・流量センサの確認と、断水の確認が対応

58は562と同じく断水が確認先に挙げられているため、まず水が来ているかを確かめる流れは共通です。

542との違い

湯はりまわりの番号と混同されやすいので整理しておきます。

コード何の異常か主な症状
562給湯器へ水が届いていないお湯も水も出ない、または給湯全体が使えない
561バイパス水電磁弁(温度調整用)お湯が使えない、温度が安定しない
542落し込み水電磁弁(浴槽へ送る用)シャワーは使えるが湯はりができない
412湯はりの流量を検出できない湯はりが進まない、途中で止まる

シャワーが使えるかどうかが切り分けの目安になります。
シャワーも使えないなら562・561、シャワーは使えて湯はりだけできないなら542・412が該当します。

家庭で確認できること

  • 蛇口から水が出るか(お湯ではなく水で確認)
  • 地域の断水情報や水道工事の予定
  • 給水元栓・止水栓が全開か
  • 冬季の凍結、水抜き栓の戻し忘れ
  • 他の蛇口では使えるか、すべて使えないか
  • リモコンの運転スイッチを一度「切」にしてから入れ直す

一方、次の作業は行わないでください。

  • 給湯器の前面カバーを外して内部を確認する(ガス配管や電装部があり、感電やガス漏れのおそれがあります
  • 配管に熱湯をかけて凍結を解かす
  • 表示が消えないまま運転スイッチの入れ直しを何度も繰り返す

📎 出典:パロマ 製品仕様図/取扱説明書/工事説明書等ダウンロード

業者に連絡するときに伝えること

  • 機器の型番(本体前面の銀色の銘板に記載。PH-/FH-/DH-で始まります)
  • 設置してからの年数
  • 表示されたコード(562か561か、572・573・583ではないか)
  • 蛇口から水は出るか
  • シャワーは使えるか、湯はりだけできないのか
  • 断水や水道工事が最近あったか
  • 冬に水抜き作業をしたか

「水は出るがお湯が出ない」という情報は、原因を絞り込むうえで有効です。

お湯が出ない症状は点火不良でも起こります。
表示された番号を確認したうえで、パロマ給湯器のエラー11・111|点火不良の原因と自分で確認できることもあわせてご覧ください。

修理で足りるか、交換を考えるか

パロマは給湯器の設計上の標準使用期間を10年としており、使用開始から9〜11年が経過した時点で点検を受けることをすすめています。
修理用の部品は製造終了から7年間(BL認定部品は10年間)保有されるとされています。

状況考え方
断水・止水栓が原因で、解消したら直った修理は不要
凍結が原因で、気温の回復とともに直った保温の状態を点検時に見てもらう
弁の交換で済み、設置から7年未満修理で問題なく使い続けられる
設置から7〜10年修理費と残りの使用年数を比べる
設置から10年以上他の弁やセンサも同時期に劣化している。交換を含めて検討する
対応部品の供給が終了している本体交換になる

弁は複数が同じ時期に劣化しやすい部品です。
561を直した数か月後に572が出る、といった流れは設置から年数が経った機器で起こり得ます。
実際の費用は機種・設置条件・地域で変わるため、点検時に修理費と本体交換費の両方を出してもらってください。

📎 出典:パロマ 公式FAQ「給湯器(追い焚き無し)」

10年前後で表示される点検時期のお知らせについては、パロマ給湯器のエラー888(88)で解説しています。

再発を防ぐために

  • 冬の水抜き作業をしたら、水抜き栓と止水栓を確実に元へ戻す
  • 断水や水道工事の予定があった日は、復旧後に蛇口から水を流してから給湯器を使う
  • 屋外の露出配管に保温材が施されているか確認する
  • 寒波の予報が出たら、給湯器の電源プラグを抜かない(凍結予防機能が働きません)
  • 給水元栓の位置を家族で共有しておく

給湯器の凍結予防機能は電気で動くため、長期間家を空けるときにブレーカーを落とすと働きません。
冬季に留守にする場合は、水抜きを行うか電源を残すかを決めておいてください。

パロマのコード全体の位置づけはパロマ給湯器のエラーコード一覧にまとめています。

よくある質問

Q1. 562が出ていますが、蛇口から水は出ます。断水ではないのでは?

家全体が断水していなくても、給湯器へ向かう経路のどこかで水が止まっていれば562は表示されます。
もっとも多いのは、給湯器の手前にある止水栓が閉じている、または半開きになっているケースです。
冬の水抜き作業のあとに戻し忘れているという例が少なくありません。
止水栓の位置が分からない場合は、点検の際にあわせて教えてもらうとよいでしょう。

Q2. 断水が復旧しましたが、562が消えません。

配管に空気が残っている可能性があります。
浴室や台所の蛇口をしばらく開けて水を流し、空気と濁りを抜いてから運転スイッチを入れ直してみてください。
それでも改善しない場合は、給水口のストレーナー(フィルター)に断水時のサビや砂が詰まっていることも考えられます。
この部分は点検で対応してもらう範囲になります。

Q3. 562と561はどちらが重症ですか?

561のほうが機器側の不具合です。
562は給湯器に水が届いていないという状態で、断水や止水栓の閉まりが解消すれば直ることが多くなります。
561はバイパス水電磁弁という機器内部の部品の異常で、交換が前提になります。
番号を読み間違えると対応がまったく変わるため、正確に確認してください。

Q4. シャワーは使えるのに562が出ることはありますか?

考えにくい組み合わせです。
562は給湯器へ水が届いていない状態を示すため、シャワーが使えているならこのコードには該当しません。
シャワーが使えて湯はりだけできない場合は、542や412といった湯はり系のコードが表示されているはずです。
番号を見間違えていないか、リモコンの表示をもう一度確認してみてください。

Q5. 561が出て温度が安定しません。使い続けても大丈夫ですか?

早めに点検を依頼してください。
バイパス水電磁弁は、熱交換器で作った高温のお湯に水を混ぜて設定温度に調整する部品です。
この弁が正常に働かないと、設定より高温のお湯が出てやけどにつながるおそれがあります。
症状が出ている間は、蛇口側で水を混ぜ、手で温度を確かめてから使ってください。

まとめ

パロマの給湯器で562・561が出たときの要点です。

  • 562は断水を示す表示。まず蛇口から水が出るかを確認する
  • 家全体が断水していなくても、止水栓の閉まりや凍結で562は出る
  • 冬の水抜き後の戻し忘れは典型的な原因
  • 561・54はバイパス水電磁弁の異常で、部品交換が前提
  • 572・573・583は切替弁、57・58は流量に関するコード
  • シャワーも使えないなら562・561、湯はりだけできないなら542・412
  • 561では温度が安定しないことがあるため、やけどに注意する

まず水が来ているかを確かめる。
この一手間で、点検が必要かどうかの判断がつきます。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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