給湯器に表示された番号を調べても、どこにも解説が見当たらない。
よくあるエラーの一覧には載っておらず、自分の機器だけおかしいのではと不安になりますよね。
パロマのエラーコードは100種類以上あり、そのうち表示される機会が少ない番号も少なくありません。
情報が出てこないのは、あなたの探し方の問題ではなく、単に該当者が少ないからです。
この記事では、そうした番号の意味と対応の方向、そして一覧にない番号が出たときの動き方を整理します。
まず番号の読み方の原則
個別の説明に入る前に、パロマのコードに共通する規則を押さえておくと理解が早くなります。
| 要素 | 意味 |
|---|---|
| 2桁か3桁か | 機種の違い。給湯専用(PHシリーズ)は2桁、ふろ給湯器・給湯暖房機は3桁 |
| 3桁の末尾 | 系統(1=給湯、2=ふろ、3=暖房) |
| 十の位 | 異常の種類(サーミスタ、弁、ファンなど) |
たとえば2桁で「20」と出ていて情報が見つからない場合、3桁の「203」で調べると該当することがあります。
逆に3桁で見つからないときは、末尾を落とした2桁で探すと情報が出てくることもあります。
00・002・011・012(連続燃焼と試運転)
| コード | 内容 |
|---|---|
| 00 | 1時間燃焼異常(一旦停止後、再度使用可) |
| 011・012 | 連続して長時間の給湯が続いたことによる停止 |
| 002 | ふろ試運転時に残り湯を検出 |
| 012(試運転時) | 試運転時に残り湯あり(警告) |
これらは故障ではなく、使い方に対する安全機能です。
給湯器は長時間の連続燃焼が続くと、いったん運転を止める仕組みを備えています。
蛇口の閉め忘れ、掃除で長時間お湯を出しっぱなしにした、といった場面で表示されます。
対応は簡単で、蛇口を閉めてから運転スイッチを入れ直せば通常どおり使えます。
心当たりがないのに繰り返し出る場合は、どこかでお湯が出続けている可能性があるため、蛇口や配管の状態を確認してください。
002や012は、機器の設置後や修理後に行う試運転時のコードです。
浴槽の残り湯を抜いてから試運転をやり直す流れになります。
190(漏電検知)
190は、低電圧回路から大地への漏電を検知した状態を示します。
パロマの確認内容では、配線のかみ込みも原因として挙げられています。
漏電は感電や火災につながるおそれがあるため、このコードが出たら機器の使用を止め、電源プラグを抜いたうえで連絡してください。
分電盤のブレーカーが落ちている場合は、無理に上げ直さないでください。
設置や修理の直後に出た場合は、作業時の配線のかみ込みが疑われます。
その場合は工事を行った業者に連絡するのが早い解決につながります。
203・263・26(水位スイッチ)
| コード | 内容 |
|---|---|
| 203 | 水位スイッチ異常 |
| 263 | 上位水位スイッチOFF異常 |
| 26 | フロート(水位)スイッチチェック異常 |
浴槽の水位を検知するスイッチに関するコードです。
一部の機種に限られた番号のため、該当する機器は多くありません。
対応はスイッチの確認または交換で、家庭で対処できる範囲ではありません。
湯はりの水位が正しく判定されないという症状につながるため、湯はり関連のコードと併せて出ることがあります。
20・25・252(水流スイッチ)
| コード | 内容 |
|---|---|
| 20 | 水流スイッチON異常 |
| 25 | 水流スイッチOFF異常、または風呂・注水ポンプのチェック異常 |
| 252 | 循環水流スイッチON異常 |
水が流れているかどうかを検知するスイッチに関するコードです。
252については、追い焚きの循環不良を示す632と関連が深く、循環アダプターのフィルター詰まりが引き金になることもあります。
まずは浴槽の湯量と循環アダプターのフィルターを確認してみてください。
それで改善しない場合は、スイッチ側の不具合として点検の対象になります。
432(圧力センサ異常)
暖房回路などの圧力を測るセンサに関するコードで、対応はセンサの交換です。
機種によっては警告として表示され、その場合はお湯が使える状態が続くこともあります。
警告であっても、圧力を正しく把握できていない状態には変わりありません。
放置せず、点検の予定を立ててください。
65・651・661(水量調整弁)
| コード | 内容 |
|---|---|
| 65・651 | 水量調整弁の全開位置検出不良 |
| 661 | バイパス制御モータの全開位置検出不良(警告) |
出湯量や混合の調整に関わる部品のコードで、対応は水側組立の交換とされています。
お湯の量が思うように出ない、温度が安定しないといった症状につながることがあります。
651は機種によって警告として表示される場合があり、その場合はすぐに停止するわけではありません。
ただし部品の交換が前提であることに変わりはありません。
291(給湯内胴温度低下異常)
熱交換器内部の温度が想定より低いことを検知した状態です。
確認内容としては、給湯内胴サーミスタとバイパスミキシング弁が挙げられています。
お湯がぬるい、設定温度に届かないという症状と結びつくコードです。
サーミスタと弁のどちらが原因かは点検で切り分けることになります。
035・435・545・575(オプション機能付きの機種)
これらは、トイレ注湯機能や洗濯注湯機能を備えた機種でのみ表示されるコードです。
| コード | 内容 |
|---|---|
| 035 | トイレ試運転異常 |
| 435 | トイレ水位センサ異常 |
| 545 | 洗濯切替弁異常 |
| 575 | トイレ切替弁異常 |
一般的な住宅ではあまり見かけない番号です。
もしこれらが表示された場合、機器にそうした機能が付いていることを意味します。
確認内容はいずれもセンサや弁の点検・交換で、専門の対応が必要です。
一覧にない番号が出たときは
調べても該当が見つからない場合、次の順序で確認してみてください。
- 桁数を正確に読み取る(先頭の「0」を見落としていないか)
- 2桁なら末尾を足した3桁で、3桁なら末尾を落とした2桁で調べ直す
- 数字と交互にアルファベット(C2・C4など)が出ていないか確認する
- 台所と浴室のリモコン両方を見て、表示が同じか確かめる
- 機器の型番を確認する(オプション機能付きの専用コードの可能性があります)
032のように先頭に0がつく番号は、読み落として「32」として調べてしまいがちです。
表示をスマートフォンで撮影しておくと、確認しやすくなります。
それでも分からない場合は、無理に自己判断せず、型番と番号を伝えて問い合わせてください。
機種によっては、同じ番号でも意味が異なることがあります。
業者に連絡するときに伝えること
- 機器の型番(本体前面の銀色の銘板に記載。PH-/FH-/DH-で始まります)
- 設置してからの年数
- 表示されたコード(桁数と、3桁なら下1桁まで正確に)
- 数字と交互にアルファベットが出ているか
- 給湯・ふろ・暖房のうち、使えるものと使えないもの
- 症状が出始めた時期と頻度
- 最近、設置や修理の作業を受けたか
まれなコードほど、型番との組み合わせで意味が確定します。
番号だけでなく型番も併せて伝えてください。
お湯が出ない症状は点火不良でも起こります。
表示された番号を確認したうえで、パロマ給湯器のエラー11・111|点火不良の原因と自分で確認できることもあわせてご覧ください。
修理で足りるか、交換を考えるか
パロマは給湯器の設計上の標準使用期間を10年としており、使用開始から9〜11年が経過した時点で点検を受けることをすすめています。
修理用の部品は製造終了から7年間(BL認定部品は10年間)保有されるとされています。
| 状況 | 考え方 |
|---|---|
| 00・011のように使い方が原因 | 修理は不要。蛇口を閉めて運転を入れ直す |
| 設置・修理の直後に出た | 作業した業者に連絡する |
| センサやスイッチの交換で済み、7年未満 | 修理で使い続けられる |
| 設置から7〜10年 | 修理費と残りの使用年数を比べる |
| 設置から10年以上 | 交換を含めて検討する |
| 一部機種専用のコードで部品供給が終了 | 本体交換になる |
一部の機種にしかないコードは、対応する部品の供給状況も限られることがあります。
その場合は修理が難しく、本体交換が現実的な選択になります。
実際の費用は機種・設置条件・地域で変わるため、点検時に修理費と本体交換費の両方を出してもらってください。
10年前後で表示される点検時期のお知らせについては、パロマ給湯器のエラー888(88)で解説しています。
パロマのコード全体の位置づけはパロマ給湯器のエラーコード一覧にまとめています。
よくある質問
Q1. 011が出ましたが、故障でしょうか?
故障ではありません。
長時間続けてお湯を使ったときに、安全のためいったん運転を止める機能が働いた状態です。
蛇口を閉めてから運転スイッチを入れ直せば、通常どおり使えます。
心当たりがないのに繰り返し出る場合は、どこかでお湯が出続けている可能性があるため、蛇口や配管を確認してください。
Q2. 190が出ています。すぐに使用を止めるべきですか?
止めてください。
190は漏電を検知した状態を示すコードで、感電や火災につながるおそれがあります。
機器の使用を止め、電源プラグを抜いたうえで連絡してください。
分電盤のブレーカーが落ちている場合も、無理に上げ直さないでください。
Q3. 表示された番号がどこにも載っていません。どうすればいいですか?
まず桁数を確認してください。
先頭の「0」を見落としていたり、2桁と3桁を取り違えていたりすることがあります。
2桁なら末尾を足した3桁で、3桁なら末尾を落とした2桁で調べ直すと該当することがあります。
それでも分からない場合は、機器の型番と番号を伝えて問い合わせるのが確実です。
Q4. 同じ番号でも機種によって意味が違うことがあるのですか?
あります。
たとえば341は、ふろ給湯器では外気温サーミスタ、給湯暖房機では給気サーミスタを指します。
また240のように、機種によってリモコンスイッチの故障を示す場合と、電装基板上のスイッチの異常を示す場合があります。
番号だけでなく機器の型番も併せて確認してください。
Q5. 651が出ていますが、お湯は使えています。急ぎませんか?
機種によっては警告として表示され、すぐに停止するわけではありません。
ただし水量調整弁の部品交換が前提であることに変わりはなく、放置すれば進行します。
お湯の量や温度に違和感が出ているようであれば、点検の予定を立ててください。
設置から10年前後であれば、本体交換の見積もりも併せて取っておくと判断しやすくなります。
まとめ
パロマの給湯器でまれな番号が出たときの要点です。
- 情報が見つからないのは、表示される機会が少ない番号だから
- 00・011・012は故障ではなく、長時間の連続使用による安全停止
- 190は漏電検知。使用を止めて電源プラグを抜き、連絡する
- 203・263・26は水位スイッチ、20・25・252は水流スイッチに関するもの
- 432は圧力センサ、65・651・661は水量調整弁、291は内胴温度の低下
- 035・435・545・575はトイレ注湯・洗濯注湯機能付きの機種専用
- 番号が見つからないときは、桁数を確認して2桁と3桁の両方で調べ直す
同じ番号でも機種によって意味が変わることがあります。
問い合わせるときは、番号と型番をセットで伝えてください。

