日立のエアコンが急に止まり、室内機のランプがチカチカと点滅を繰り返している。
リモコンには何も表示されず、他社のような「E5」「U4」といったエラーコードも出てこない。
そんな状況で、何が起きているのか分からず不安になっていませんか。
日立のルームエアコン「白くまくん」は、どのランプが何回点滅しているかという形で不具合の内容を知らせる仕組みになっています。
つまり点滅は故障そのものではなく、機器が異常を検知して安全に停止したという合図であり、その回数を正しく読み取れば原因の場所はかなり絞り込めます。
この記事では、日立が公式に公開している点滅回数と不具合内容の対応を一覧に整理したうえで、点滅回数を確実に数える方法、あわてなくてよい「故障ではない点滅」の見分け方、そして修理費用と買い替えの判断材料までをまとめました。
日立エアコンにエラーコードはある?ランプ点滅で知らせる仕組み
ダイキンやパナソニックのエアコンでは、リモコンを操作すると英数字のコードが表示され、そのコードを調べれば不具合の内容が分かります。
一方、日立の白くまくんは室内機のランプの点滅で知らせる方式が中心です。
このため「日立にはエラーコードがない」と思われがちですが、正確にはそうではありません。
点滅しているランプの種類と点滅回数の組み合わせが、そのままコードの役割を果たしています。
さらに機種によっては、リモコンの表示部に「0-01」「1-02」といった数字2組のコードが表示されるものもあります。
このリモコン表示は、ランプの点滅回数と一対一で対応しています。
詳しくは後半の「リモコンに『0-01』『1-02』と表示される場合」で解説します。
他メーカーのコード方式と比べたい場合は、ダイキン エアコンのエラーコード一覧|番号と意味を系統別に解説やパナソニックエアコンのエラーコード一覧|F・Hから始まる全コードを解説もあわせてご覧ください。
ランプの種類と、それぞれが担当する範囲
白くまくんの室内機には、機種によって次のようなランプが並んでいます。
すべての機種にすべてのランプがあるわけではなく、シリーズや年式によって搭載されるランプは異なります。
| ランプ名 | 主に知らせる内容 |
|---|---|
| タイマーランプ | 室内機側を中心とした本体の異常 |
| みはりランプ | 室外機側を中心とした異常 |
| 運転ランプ | 暖房時の予熱・霜取り、および室外機側の異常 |
| 除湿ランプ | みはりランプと同じ異常内容 |
| 定期クリーンランプ | みはりランプと同じ異常内容 |
| クリーンランプ | フィルター掃除ユニット・フロントパネル関連 |
| 洗浄ランプ | ファン掃除ユニット・凍結洗浄関連 |
| ミストランプ/ミスト空清ランプ | イオンミストユニットの汚れ・異常 |
| 遠隔ランプ | 無線LAN・アプリ連携の通信状態 |
| ecoランプ | 「見る・聞く・感じるセンサー」関連 |
ここで見落とされやすいのが、みはりランプ・運転ランプ・除湿ランプ・定期クリーンランプの4つは、同じ異常内容を知らせているという点です。
機種によってどのランプで表示するかが違うだけで、点滅回数の意味は共通しています。
「うちの機種にはみはりランプがない」という場合でも、除湿ランプや運転ランプが同じ回数で点滅していれば、同じ内容を読み取れます。
「点滅」と「点灯」はまったく別のサイン
対応を判断するうえで、最初に必ず区別しておきたいのが点滅と点灯の違いです。
チカチカと繰り返し光っているのが点滅、光ったままになっているのが点灯です。
点滅は異常のお知らせですが、点灯し続けているだけであれば故障ではありません。
たとえばタイマーランプが点灯している場合は、タイマー予約や関連機能が働いている状態を示しているだけです。
みはりランプが点灯したまま消えない場合も同様で、機能が動作していることのお知らせにあたります。
ポイント ランプが「光ったまま動かない」なら、まずは異常ではないと考えてよいケースがほとんどです。
一定のリズムで消えたり点いたりを繰り返している場合だけ、次の章に進んでください。
点滅回数を正確に数える方法
点滅回数で不具合内容が変わる以上、回数を数え間違えると、まったく別の部位を疑うことになってしまいます。
ところが実際には「4回に見えるけれど5回かもしれない」といった状態になりやすく、ここでつまずく方が非常に多い部分です。
リモコンに「音声おしえて」ボタンがあれば数える必要はない
もっとも確実なのは、リモコンの「音声おしえて」ボタンを使う方法です。
日立の公式案内でも、このボタンがある製品ではボタンを押すだけでタイマーランプやみはりランプの点滅回数を確認できると説明されています。
目視で数える必要がなくなるため、まずはお手元のリモコンにこのボタンがあるかを確認してください。
なお「音声おしえて」機能は全機種に搭載されているわけではありません。
搭載の有無は、お使いの製品の取扱説明書で確認できます。
ボタンがない場合の数え方
「音声おしえて」ボタンがない機種では、目視で数えることになります。
このとき手がかりになるのが、点滅には「一定回数光る → 少し長く消える → また同じ回数光る」という周期があるという点です。
つまり、長い消灯を区切りとして、その間に何回光ったかを数えます。
実際の手順としては、次の流れが確実です。
- 室内機の正面に立ち、点滅しているランプが1つか複数かをまず確認する
- 長めの消灯(一拍おく感じ)が来るまで待ち、そこを起点にする
- 起点から次の長い消灯までの間に、何回光ったかを数える
- 自信が持てない場合は、スマートフォンで動画を撮影し、あとから再生して数える
動画で撮っておく方法は特におすすめです。
修理を依頼する際にも、点滅の様子を記録しておくと状況を正確に伝えられます。
数え間違いが起きやすいポイント
回数を読み違える原因には、いくつか決まったパターンがあります。
- 途中から見始めてしまい、周期の区切りが分からなくなっている
- 10回以上の点滅で、途中で数えそこねている(11回・12回・13回は特に混同しやすい)
- 複数のランプが点滅しているのに、1つだけを見て数えている
- 点滅ではなく点灯を「ゆっくりした点滅」と誤認している
特に注意したいのが、複数のランプが同時に点滅しているケースです。
これは回数ではなくランプの組み合わせで意味が決まるため、後半の章で別に扱います。
1つのランプだけが点滅している場合と、混同しないようにしてください。
タイマーランプが点滅するときの点滅回数一覧
タイマーランプの点滅は、主に室内機側を中心とした本体の異常を知らせています。
日立公式が公開している対応は次のとおりです。
括弧内は、日立の修理料金の目安一覧で使われている症状名を補足として添えています。
| 点滅回数 | 不具合内容 |
|---|---|
| 1回 | 室温センサー、コイル類、四方弁(バルブ)の不具合の可能性(四方弁回路の異常) |
| 2回 | 強制冷房運転中のお知らせ。電源を抜き差ししても改善しない場合は室内メイン基板、室内受光基板の不具合の可能性 |
| 3回 | 室内メイン基板の不具合の可能性(室内回路の異常) |
| 4回 | 室外基板、コンプレッサー、室外ファンモーターの不具合の可能性(室外機異常) |
| 5回 | 室内メイン基板の不具合の可能性(室内回路の異常) |
| 9回 | 室温センサー、室内メイン基板の不具合の可能性(室内温度検知異常) |
| 10回 | 室内ファンモーターの不具合の可能性(室内ファンモータ異常) |
| 11回 | イオンユニットの不具合の可能性(イオンミスト・電気集塵ユニット異常) |
| 12回 | 室外メイン基板、室内基板の不具合の可能性(室外電気品異常) |
| 13回 | 室内基板の不具合の可能性(室内基板異常) |
| 17回 | 表示基板、室内メイン基板の不具合の可能性(汚れセンサ異常) |
| 18回 | フィルターお掃除ユニットの不具合の可能性(お掃除ユニット異常) |
| 19回 | イオンユニットの不具合の可能性(ペルチェ異常) |
| 20回 | ステップモータ、センサー基板の不具合の可能性(人検知異常) |
6回・7回・8回・14回・15回・16回にあたる案内は、公式の一覧には掲載されていません。
また21回点滅については、公式サイトに個別の案内ページが用意されている一方で、この一覧表には含まれていません。
数えた回数が一覧にない場合は、数え間違いの可能性をまず疑い、動画で撮り直してみてください。
この中で押さえておきたいのが、2回点滅だけは性質が異なるという点です。
2回点滅は「強制冷房運転中」というお知らせであり、電源の抜き差しで改善することがあります。
逆にいえば、電源を入れ直しても2回点滅が続く場合は、基板側の不具合が疑われる状態ということになります。
みはり・運転・除湿・定期クリーンランプが点滅するとき
先ほど触れたとおり、この4つのランプは同じ異常内容を知らせています。
いずれも室外機側を中心とした不具合が中心で、点滅回数の意味は共通です。
お使いの機種にどのランプが搭載されているかで表示が変わるだけと考えてください。
| 点滅回数 | 不具合内容 |
|---|---|
| 2回 | 室外基板、コンプレッサーの不具合の可能性(室外機過電流異常) |
| 3回 | 室外基板、コンプレッサーの不具合の可能性(コンプレッサーの低速回転異常) |
| 4回 | 室外基板、コンプレッサーの不具合の可能性(コンプレッサーの切替失敗異常) |
| 5回 | 室外ファンモーター、室外基板、コンプレッサーの不具合の可能性(室外機の過負荷異常) |
| 6回 | 室外基板、コンプレッサーの不具合の可能性(コンプレッサー部の高温検知) |
| 7回 | 室外温度センサー、室外基板の不具合の可能性(温度センサー異常) |
| 9回 | 室内メイン基板、室外基板の不具合の可能性(室内機と室外機の通信異常) |
| 10回 | 室外基板の不具合の可能性(電源電圧異常) |
| 11回 | 室外ファンモーター、室外基板の不具合の可能性(強風によるファン停止) |
| 12回 | 室外ファンモーター、室外基板の不具合の可能性(室外機のファンの回転異常) |
| 13回 | 室内基板の不具合の可能性(室外機の基板異常) |
| 14回 | 室内基板の不具合の可能性(室外機の直流電圧異常) |
| 15回 | 室内基板の不具合の可能性(室外機の過電流異常) |
この一覧の中で、読者側に確認の余地があるのは11回点滅です。
11回は強風によって室外機のファンが停止したことを示すもので、台風や強い季節風のあとに出やすい表示です。
室外機の周囲に飛来物が引っかかっていないか、吹き出し口が塞がれていないかを、安全に確認できる範囲で見てみる価値があります。
ただし、室外機のファンに手を入れる、無理に異物を引き抜くといった行為は絶対に行わないでください。
電源を切っていても、内部の部品や金属のフィンで手を切る危険があります。
なお9回点滅の「室内機と室外機の通信異常」は、配線や接続部が関係するため、見た目では原因を判断できないことがほとんどです。
電源リセットで一時的に復帰しても再発しやすい種類の症状なので、繰り返すようであれば点検を依頼してください。
リモコンに「0-01」「1-02」と表示される場合
日立のエアコンの中には、ランプの点滅ではなくリモコンの表示部にコードが出る機種があります。
このコードは「0-01」「1-12」のように、ハイフンで区切られた数字2組の形をしています。
読み方はシンプルで、前半の数字がランプの種類、後半の数字が点滅回数に対応しています。
| リモコン表示 | 対応するランプ表示 |
|---|---|
| 0-01〜0-20 | タイマーランプの1回〜20回点滅と同じ内容 |
| 1-02〜1-15 | みはり・運転ランプの2回〜15回点滅と同じ内容 |
たとえばリモコンに「0-04」と表示されていれば、タイマーランプ4回点滅と同じ「室外機異常」を示しています。
「1-09」であれば、みはりランプ9回点滅と同じ「室内機と室外機の通信異常」です。
つまり、この記事の一覧表をそのまま読み替えて使えます。
リモコン表示が出る機種をお使いの場合は、点滅回数を数える必要がないため、こちらの表示を優先して確認してください。
クリーン・洗浄・ミスト・遠隔・ecoランプの点滅
ここまでのランプが「点滅回数」で内容を分けるのに対し、以下のランプは点灯と消灯の長さ(点滅のスピード)で意味が変わるタイプです。
回数を数えるのではなく、リズムを見る点が異なります。
クリーンランプ/定期クリーンランプ
クリーンランプの点滅は、掃除ユニットまわりを知らせています。
- 4秒点灯・1秒消灯を繰り返す:フィルターお掃除ユニットの異常。エアフィルターやダストボックス、ワイパー部分の汚れ・取り付け不良が原因のことがあり、取扱説明書に沿ってお手入れと取り付けの確認を行うことで改善する場合があります
- 1秒点灯・1秒消灯を繰り返す:フロントパネルが正しく閉まっていない可能性があります。パネルを一度開け、確実に閉め直してください
なお定期クリーンランプが「点滅回数」で光っている場合は、みはりランプと同じ異常内容を示します。
前の章の一覧表を参照してください。
洗浄ランプ
洗浄ランプは、ファン掃除や凍結洗浄に関する状態を知らせています。
- 4秒点灯・3秒消灯を繰り返す:室内機のファン掃除ユニットの異常により停止していることを示します。点検の依頼が必要です
- 1秒点灯・1秒消灯を10秒間繰り返す:凍結洗浄が正常に動作できなかったことのお知らせです。運転中など、動作できない条件のときに操作すると表示されます
後者は故障とは限りません。
エアコンの運転を止め、条件が整った状態であらためて操作してみてください。
ミストランプ/ミスト空清ランプ
イオンミスト発生装置にほこりなどが付着していることを知らせています。
イオンミストユニットを取り外してお手入れすることで改善する場合があるため、自分で対処できる可能性がある数少ない点滅のひとつです。
お手入れをしても点滅が続く場合はユニットの異常が考えられますが、この場合でもイオンミスト運転ができなくなるだけで、冷房や暖房といった他の機能には影響がありません。
急いで修理する必要があるかどうかは、この点を踏まえて判断できます。
遠隔ランプ
スマートフォンアプリとの連携が正常に動作していないときに点滅します。
本体の故障ではなく、通信環境が原因のことが多い表示です。
- 5回点滅を繰り返す:本体の無線LAN機能が正常に動作していない状態。電源コードの挿し直し、または単独ブレーカーの入れ直しを試します
- 4秒点灯・1秒消灯:Wi-Fiルーター(親機)との通信ができていない状態。親機の電源や設置場所を確認します
- 4秒点灯・3秒消灯:メーカー側サーバーとの通信ができていない状態。アプリの障害情報を確認します
- 1秒点灯・4秒消灯:サーバーと22時間連続して通信できなかったため停止した状態
冷暖房の動作そのものには影響しないため、まずは通信環境の確認から進めてください。
ecoランプ
ecoランプは点滅のスピードで意味が分かれます。
- 運転ランプが点灯したまま、約10秒間ecoランプが速く点滅する:リモコンの位置を室内機が検知している「リモコンある場所サーチ」の動作中で、異常ではありません。検知が完了すると点灯に変わります
- ecoランプだけが点滅する:「見る・聞く・感じるセンサー」部の不具合により、省エネ機能や音みはり機能が動作しない状態です
後者の場合も、他の機能には影響がありません。
すぐに使えなくなるわけではないため、あわてて修理を手配する必要はありません。
故障ではない点滅を見分ける
点滅していても異常ではないケースは意外と多く、ここを知らないまま修理を依頼してしまう方も少なくありません。
次のパターンに当てはまる場合は、まず様子を見て問題ありません。
| 点滅の状態 | 意味 |
|---|---|
| 暖房運転時に運転ランプが点滅 | 暖房の予熱中、または室外機の霜取り運転中 |
| 運転ランプが点滅(音声おしえて設定時) | 音声レベルを「3」に設定していると、高温・高湿度時に音声でお知らせして点滅する |
| ecoランプが約10秒間速く点滅 | リモコンある場所サーチの動作中 |
| 運転ランプと洗浄ランプが同時に点滅 | プレシーズン自動お手入れ機能の開始のお知らせ |
| 運転ランプとタイマーランプが同時に点滅 | シーズン前自動点検機能が動作中。約1分で消える |
| ランプが点滅ではなく点灯している | 運転や設定の状態を知らせているだけ |
特に問い合わせが多いのが、暖房時の運転ランプの点滅です。
寒い時期に暖房を入れたとき、すぐに温風が出ずランプが点滅するのは、機器が温まるのを待っている予熱の段階か、室外機に付いた霜を溶かしている最中です。
どちらも正常な動作で、しばらくすると自動的に通常運転へ戻ります。
一方で、同じ「運転ランプとタイマーランプ」の組み合わせでも、同時ではなく交互に点滅している場合は異常です。
これはシーズン前自動点検の結果、室内機または室外機にトラブルが見つかったことを示しています。
同時か交互かで意味が正反対になるため、ここは落ち着いて見比べてください。
すべてのランプが同時に点滅している場合
これは他のケースと性質がまったく異なります。
すべてのランプが同時に点滅している場合、エアコン設置時に誤った方法で据え付けられているなど、据え付けそのものに問題が生じている可能性があります。
この場合は、自分で操作を試みるのではなく、購入した販売店または取り付け工事を行った業者に相談してください。
修理相談窓口ではなく工事業者が窓口になる点が、他の症状との大きな違いです。
自分で確認できることと、業者に任せるべきこと
一覧を見て分かるとおり、日立のランプ点滅は基板・コンプレッサー・モーターといった内部部品に関するものが大半を占めます。
これらは分解を伴うため、ご自身での対処はできません。
そのうえで、依頼の前に確認しておくと無駄がないポイントを整理します。
依頼前に自分で確認できること
- 電源リセット:電源プラグを抜く、または専用ブレーカーを切り、1分ほど待ってから戻す
- フィルターの清掃:クリーンランプ関連の点滅では、お手入れで改善する場合がある
- フロントパネルの閉まり具合:クリーンランプが1秒周期で点滅している場合の定番の原因
- 室外機まわりの確認:吹き出し口を塞ぐ物や飛来物がないか、安全に見える範囲で確認する
- イオンミストユニットのお手入れ:ミストランプ点滅時に有効なことがある
- Wi-Fi環境の確認:遠隔ランプの点滅は通信側が原因のことが多い
電源リセットは多くの症状で最初に試す価値がありますが、リセットで一度消えても、再発するようなら点検を受けたほうが安全です。
日立の案内でも、点滅が消えて使えるようになっても一時的な改善の場合があるため、念のため点検を相談するよう呼びかけられています。
すぐに使用を中止すべきサイン
次の状態が見られる場合は、リセットを試さず使用を止めてください。
- 焦げくさいにおいがする、煙が出ている
- 電源プラグやコンセントが熱い、変色している
- ブレーカーが繰り返し落ちる
これらは点滅回数の内容にかかわらず、発火や感電につながるおそれがある状態です。
電源プラグを抜く、またはブレーカーを切ったうえで、販売店や修理相談窓口に連絡してください。
なお、エアコンの不調はランプ点滅以外の形で現れることもあります。
水漏れが起きている場合はエアコンから水が垂れる原因とは?今すぐ確認すべきポイントと正しい対処判断を、異音が気になる場合はダイキン エアコンのカタカタ音の正体|自分で直せる音と業者依頼の判断とは?もあわせて確認しておくと、症状の切り分けがしやすくなります。
修理費用の目安と、買い替えを考える目安
日立は、ランプの点滅内容ごとの修理料金の目安を公式に公開しています。
これは技術料・部品代・出張料を合計した金額の目安で、日立グローバルライフソリューションズへ直接依頼した場合が対象です。
販売店経由で依頼した場合は、販売店に確認が必要になります。
主な交換部品と料金の目安は次のとおりです(税込、室内機は通常設置・室外機は平地置きの場合)。
| 交換部品 | 修理料金の目安 | 該当しやすい点滅 |
|---|---|---|
| 室内受光基板 | 25,000円〜29,000円前後 | タイマー2回 |
| 室外温度センサー | 27,000円〜32,000円前後 | みはり7回 |
| 室温センサー | 28,000円〜33,000円前後 | タイマー1回・9回 |
| 四方弁コイル | 29,000円〜34,000円前後 | タイマー1回 |
| ステップモータ | 33,000円〜38,000円前後 | タイマー20回 |
| 室外ファンモーター | 39,000円〜54,000円前後 | タイマー4回、みはり5回・11回・12回 |
| 室内メイン基板 | 40,000円〜45,000円前後 | タイマー3回・5回・13回 |
| 室外基板 | 40,000円〜55,000円前後 | タイマー4回・12回、みはり各回 |
| 室内ファンモーター | 41,000円〜56,000円前後 | タイマー10回 |
| イオンミストユニット | 46,000円〜61,000円前後 | タイマー11回・19回 |
| フィルタお掃除ユニット | 49,000円〜64,000円前後 | タイマー18回 |
| 四方弁 | 92,000円〜112,000円前後 | タイマー1回 |
| コンプレッサー | 117,000円〜137,000円前後 | タイマー4回、みはり2〜6回 |
※機種・故障状況・設置条件によって変動します。実際の金額は点検・見積もりで確定するため、判断材料としてご覧ください。
室内機が高所に設置されている場合や、室外機が天吊り・壁掛け・屋根置きになっている場合は、いずれの部品でも金額が上がります。
また出張料は3,850円(税込)で、訪問して見積もりを出した結果、修理をキャンセルした場合は診断料と出張料の合計5,830円(税込)が必要になります。
修理か買い替えかの判断ライン
金額の幅が大きいため、次の観点で整理すると判断しやすくなります。
- 使用10年以上:日立のルームエアコンの補修用性能部品の保有期間は、製造打ち切り後10年です。この期間を過ぎると部品の供給が難しくなるため、買い替えが現実的になります
- コンプレッサーや四方弁の交換:10万円前後かそれ以上になるため、新品への買い替えと比較検討する価値があります
- 基板やセンサーの交換で、使用年数が5〜7年程度まで:部品もあり、修理して使い続ける価値が高いといえます
- 同じ点滅が短期間に何度も再発する:一時的な不具合ではなく部品の劣化が進んでいる可能性が高く、早めの判断が結果的に安くつくことがあります
修理費用が新品購入価格の半分を超えるかどうかは、ひとつの分かりやすい目安になります。
特に古い機種は省エネ性能の差も大きく、電気代を含めて考えると買い替えのほうが負担が軽くなる場合があります。
よくある質問
Q. 日立のエアコンにはエラーコードがないのですか?
英数字のコードを画面に表示する方式ではないという意味では、他社と異なります。
ただし、どのランプが何回点滅しているかという組み合わせが、そのままエラーコードと同じ役割を果たしています。
さらに機種によっては、リモコンの表示部に「0-01」「1-12」といった数字2組のコードが出るものもあります。
この場合、前半の数字がランプの種類、後半の数字が点滅回数に対応しており、ランプの点滅一覧をそのまま読み替えて使えます。
コードが表示されない機種でも、点滅回数さえ正確に分かれば、不具合の場所は同じ精度で特定できます。
Q. 点滅回数がうまく数えられません。どうすればいいですか?
リモコンに「音声おしえて」ボタンがある機種なら、そのボタンを押すだけで点滅回数を確認できます。
搭載されていない機種の場合は、点滅に「一定回数光る→少し長く消える→また同じ回数光る」という周期があることを利用してください。
長い消灯を区切りとして、その間に何回光ったかを数えます。
それでも自信が持てないときは、スマートフォンで動画を撮影し、あとから再生して数えるのが確実です。
撮影した動画は、修理を依頼する際に症状を正確に伝える材料にもなります。
Q. 電源を入れ直したら点滅が消えました。そのまま使っても大丈夫ですか?
点滅が消えて運転できるようになっても、一時的に改善しているだけの場合があります。
日立の案内でも、その場合は念のため点検を相談するよう呼びかけられています。
特に、同じ点滅が数日以内に再発する、あるいはリセットするたびに間隔が短くなっているといった状況では、部品の劣化が進んでいる可能性があります。
一方で、タイマーランプ2回点滅のように電源の抜き差しで解消することが想定されている表示もあります。
再発するかどうかを目安に、様子を見るか点検を依頼するかを判断してください。
Q. みはりランプと運転ランプと除湿ランプで、点滅の意味は違いますか?
同じです。
みはりランプ、運転ランプ、除湿ランプ、定期クリーンランプの4つは、同じ異常内容を同じ点滅回数で知らせています。
機種によって搭載されているランプが違うため、表示に使われるランプが変わるだけです。
たとえば「除湿ランプが9回点滅」と「みはりランプが9回点滅」は、どちらも室内機と室外機の通信異常を示しています。
ただし運転ランプについては、暖房時の予熱や霜取りでも点滅するため、暖房運転中かどうかを確認したうえで判断してください。
Q. 修理と買い替えは、どこで判断すればいいですか?
使用年数と修理費用の2つで考えるのが分かりやすい方法です。
日立のルームエアコンの補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後10年とされており、この期間を過ぎると部品の供給が難しくなります。
使用10年以上であれば、買い替えを前提に検討するほうが現実的です。
費用面では、コンプレッサーや四方弁のように10万円を超える交換になる場合、新品価格との比較が必要になります。
反対に使用年数が5〜7年程度までで、基板やセンサーの交換で済むのであれば、修理して使い続ける価値は十分にあります。
まとめ
日立のエアコンは、ランプの種類と点滅回数の組み合わせで不具合を知らせる方式です。
一見わかりにくく感じますが、仕組みを理解すれば他社のエラーコードと同じように読み解けます。
- タイマーランプは室内機側、みはり・運転・除湿・定期クリーンランプは室外機側の異常を示す
- この4つのランプは同じ内容を知らせているため、点滅回数の意味は共通
- 点滅回数は「音声おしえて」ボタンかスマートフォンでの動画撮影で確実に数える
- 点滅と点灯は別のサイン。点灯しているだけなら故障ではない
- 暖房時の運転ランプ点滅や、運転ランプとタイマーランプの同時点滅は異常ではない
- すべてのランプが同時に点滅している場合は、据え付けの問題として工事業者に相談する
- 焦げくさいにおい・発煙・プラグの発熱がある場合は、リセットを試さず使用を中止する
まずは点滅しているランプを特定し、回数を正確に数えるところから始めてください。
そのうえで一覧と照らし合わせれば、様子を見てよいのか、点検を依頼すべきなのかを自分で判断できるようになります。

