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パナソニック エコキュートH18・H52|暖房水の減水と補水の異常

パナソニックのエコキュートH18・H52で、暖房水の減水と補水の異常について解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

リモコンに「H18」や「H52」と表示され、暖房が使えなくなって困っていませんか。
どちらも温水暖房の機能を備えた機種で出る表示で、暖房回路の水が減ること、あるいは補水がうまく進まないことに関係しています。
特にH18は、補水が終わったあと短い期間で再び水が減ったという状態を示すため、どこかで暖房水が失われている可能性を先に考える必要があります。
この記事では、H18とH52が示している状態、自分で確認できることとやってはいけないこと、点検で見られる箇所、そして業者に伝えるべき情報までを整理して解説します。

目次

H18とH52が示している状態

表示示している状態主に疑うところ
H18補水が完了したあと、短い期間で再び暖房水の減少を検知した暖房配管や床暖房パネルからの漏れ
H52補水を始めても所定の時間内に満水にならない給水元栓の閉まり、補水弁のフィルター詰まり、漏れ

温水暖房は、閉じた回路の中を暖房水が循環する仕組みです。
そのため、正常であれば暖房水が大きく減ることはありません。
減っているということは、どこかから抜けているということだと受け止めるのが、原因を早く突き止める近道になります。
なお、表示の意味や条件は機種によって異なるため、お使いの機種の取扱説明書に記載がある場合はそちらが優先です。
エラーコード全体の分類を確認したい場合は、パナソニック エコキュート エラーコード一覧|原因と対処法を簡単解説もあわせてご覧ください。

補水が働く仕組みと、H52が出る場面

暖房水が減ってくると、機器は補水弁を開いて水を補います。
このとき、水道から水が入ってこなければ満水になりません。
H52はその状態を示しており、原因として次のようなものが考えられます。

  • 給水元栓が閉じている(点検や水抜き、外構工事のあとに多い)
  • 補水弁のフィルターにごみが詰まっている
  • 補水した水が漏れ続けていて、満水に届かない
  • 補水弁そのものの不具合

このうち、給水元栓の開閉は利用者が確認できる数少ない項目です。
貯湯ユニットの近く、給水配管との間にあり、左に回すと「開」になるのが一般的です。
長期の留守明けやリフォームの直後に表示が出た場合は、ここを最初に疑ってください。

自分で確認できること

給水元栓のほかに、次の場所を目で見て確認しておくと、点検の質が変わります。

確認する場所見るポイント
床暖房を敷いた部屋の床変色、ふくらみ、部分的な湿り
パネルヒーターの足元水滴、床の濡れ跡、さび
露出している暖房配管の継手にじみ、白い跡、さび
床下点検口から見える範囲水たまり、湿った断熱材
貯湯ユニットの下水たまりの有無

見つけた場合は、位置が分かる写真を撮っておいてください。
床材をはがす、配管を触るといった作業は行わず、状態の記録にとどめます。

やってはいけないこと

暖房水を自分で補充しないでください。
暖房回路には専用の液が使われている場合があり、水道水を足すと不凍性能や防食性能が損なわれることがあります。
また、漏れている状態で水を足しても、抜けた分をその都度補うだけで、根本の解決にはなりません。

貯湯ユニットのカバーを開けて、補水弁や配管、基板に触れないでください。
内部には200Vの電圧がかかる部分があり、感電やショートのおそれがあります。
補水弁のフィルター清掃も、機器内部での作業となるため業者に任せてください。

リセットの手順と、消えないときの止め方

給水元栓が閉まっていた場合は、開けてから次の操作を行います。

  1. 暖房の運転を止める
  2. 給水元栓が「開」になっていることを確認する
  3. 貯湯ユニットの漏電しゃ断器を「切」にする
  4. 約1分後に「入」に戻す
  5. 表示が消えるか、暖房が動くかを確認する

漏れが原因の場合は、リセットしても時間が経てば再び表示が出ます。
繰り返す時点で、点検の段階に入ったと考えてください。

表示が消えない場合、取扱説明書では、給水元栓を閉め、配線用しゃ断器と貯湯ユニットの漏電しゃ断器を「切」にしたうえで販売店に連絡するよう案内されています。
ただし冬季は例外で、凍結のおそれがある時期はしゃ断器や凍結予防ヒーターを切らずに連絡してください。

📎 出典:パナソニック ヒートポンプ給湯機 取扱説明書(こんな表示が出たら…)

点検で見られる箇所

業者が確認するのは、おおむね次の範囲です。

  • 補水弁とそのフィルターの詰まり、動作の確認
  • 本体内部の暖房配管の漏れ
  • 住宅側の暖房配管、継手部分の漏れ
  • 床暖房パネルやパネルヒーターの漏れ
  • 暖房水の量と、減り方の記録

機器の中で収まるのか、住宅側の配管まで及ぶのかで、作業の規模と費用は大きく変わります。
床下や床材の中を通る配管の補修では内装工事をともなうこともあるため、見積もりの段階で作業範囲を確認しておいてください。

放置するとどうなるか

  • 漏れている箇所の周辺で、床材や下地が傷む
  • 集合住宅では、階下への漏水につながる
  • 暖房水が足りないまま循環させると、ポンプや熱交換器に負担がかかる
  • 暖房が使えない状態が長引く

H18が繰り返し出ている場合は、漏れの進行が早いサインと受け止めてください。
補水してから短い期間で再び減水を検知しているという意味であり、少量ずつでも継続して抜けている可能性があります。

業者に連絡するときに伝えること

  • リモコンに表示されているコード(H18かH52か)
  • 給湯やお湯はりが使えるかどうか
  • 表示が出た時期(暖房シーズンの初めか、使用中か)
  • 床材や配管まわりで見つけた湿りや変色の位置
  • 給水元栓を開けて改善したかどうか
  • 機器の品番と設置年

給湯側にも症状が出ている場合は、原因が暖房回路だけにとどまっていない可能性があります。
その切り分け方はオール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説で整理しています。

📎 出典:パナソニック ヒートポンプ給湯機 取扱説明書(異常表示について)

修理と交換の考え方

補水弁のフィルター清掃や弁の交換であれば、修理の範囲は限定的です。
一方、住宅側の暖房配管や床暖房パネルからの漏れとなると、床の解体や内装の復旧をともない、費用の規模が変わります。
設置から10年前後が経過している機器では、機器側の修理費用と本体交換の費用を並べて比べたうえで判断してください。
考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングにまとめています。

よくある質問

Q1.H18が出ましたが、暖房を使い続けてもよいですか。
A.控えてください。暖房水が足りない状態で循環させると、ポンプや熱交換器に負担がかかります。また、漏れが続いているのであれば、使用するほど床下や壁の中に水が回ることになります。表示が出た時点で暖房の運転を止め、エアコンや電気ストーブなど別の手段でしのぎながら、点検の日程を調整してください。

Q2.暖房水は自分で足せますか。
A.避けてください。暖房回路には専用の液が使われている場合があり、水道水を足すと不凍性能や防食性能が変わることがあります。補水の操作自体も機器内部での作業になり、感電の危険があります。減っている原因を確かめないまま足しても、漏れが続いていれば同じ状態に戻ります。点検を依頼してください。

Q3.H52が出たので給水元栓を開けたら消えました。これで大丈夫ですか。
A.給水元栓の閉まりが原因だったのであれば、それで解決していることが多いです。ただし、しばらく使ったあとに再び表示が出るようであれば、補水弁のフィルターの詰まりや、暖房回路からの漏れが背景にある可能性があります。1シーズンの間に複数回出るようなら、点検の際に補水まわりも見てもらってください。

Q4.給湯やお風呂は使えますか。
A.H18とH52は暖房回路に関する表示のため、給湯やお湯はりは通常どおり使えることが多くなります。まずは蛇口からお湯が出るか、ふろ自動が動くかを確認してください。給湯側にも症状が出ている場合は、原因が暖房回路だけにとどまっていない可能性があるため、その旨もあわせて業者に伝えましょう。

Q5.床が湿っているように見えます。どこまで自分で確認してよいですか。
A.目で見える範囲の確認と、写真の記録までにとどめてください。床材の変色やふくらみ、パネルヒーターの足元の水滴、床下点検口から見える水たまりなどが手がかりになります。床材をはがす、配管を動かすといった作業は、被害を広げるおそれがあるため行わないでください。位置が分かるように撮影して、業者に見せるのが最も役に立ちます。

まとめ

H18は補水後に短い期間で再び暖房水の減少を検知したこと、H52は補水が所定の時間内に完了しないことを知らせる表示です。
利用者が確認できるのは給水元栓の開閉と、床や配管まわりの目視までで、暖房水の補充やカバー内の作業は避けてください。
暖房回路は閉じた仕組みのため、水が減っているならどこかで漏れている可能性を前提に考えるのが安全です。
給水元栓を開けても改善しない、あるいは繰り返す場合は、床まわりの状態もあわせて伝えたうえで、販売店またはメーカーの修理窓口へ点検を依頼してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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