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パナソニック エコキュートF14〜F70|圧縮機と冷媒まわりの異常

パナソニックのエコキュートF14〜F70で、圧縮機と冷媒まわりの異常について解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

リモコンにF14やF24、F46といった表示が出て、お湯が沸かなくなって困っていませんか。
これらのコードは、屋外のヒートポンプユニットにある圧縮機、冷媒回路、電装部品まわりの異常を示すものとして案内されています。
いずれも修理は業者の対応になりますが、屋外機の設置環境が背景になっているケースもあり、そこは利用者が確認できます。
この記事では、対象のコードを系統別に整理したうえで、自分で確認できること、冷媒漏れが疑われるときの見方、リセットの手順、そして交換を検討する目安までを解説します。

目次

対象のコードを系統で整理する

系統該当するコード内容
圧縮機が回らないF14、F70運転を始めても圧縮機が回転しない
温度が上がりすぎているF20、F21、F22吐出管、電装品箱、放熱フィンなどが高温になった
電流・電圧の異常F16、F23、F41運転電流が高い、電源電圧の降下や過電流を検知した
冷媒回路の異常F24、F46、F27冷媒漏れや配管の誤接続、圧力スイッチの断線

同じ番号でも機種によって意味が変わることがあるため、業者に連絡する際は必ず品番もあわせて伝えてください。
表示の意味や条件は機種によって異なるため、お使いの機種の取扱説明書に記載がある場合はそちらが優先です。
エラーコード全体の分類を確認したい場合は、パナソニック エコキュート エラーコード一覧|原因と対処法を簡単解説もあわせてご覧ください。

屋外機の設置環境が背景になることがある

温度や電流の異常を示すコードでは、対処の項目に据付けの寸法の確認や、放熱フィンの汚れの除去が挙げられています。
これは、熱をうまく逃がせていない状態が続くと、機器の内部温度が上がるためです。

利用者が確認できるのは次の範囲です。

  • 吸込口や吹出口の前に、物置や自転車、荷物、植木鉢を置いていないか
  • 落ち葉や飛来したごみがフィンに付着していないか
  • 冬季に積雪が本体をふさいでいないか
  • 周囲の草木が伸びて、風の通り道を遮っていないか
  • 本体の下や排水経路が凍結していないか

これらを取り除くだけで運転が安定することがあります。
ヒートポンプユニットのカバーを開けたり、フィンや配線に触れたりしないでください。
内部には200Vの電圧がかかる部分があり、感電のおそれがあります。
アルミのフィンは薄く鋭いため、手を切る危険もあります。
フィン自体の清掃は業者に依頼してください。

冷媒漏れが疑われるとき

F24やF46では、冷媒漏れが原因として挙げられています。
先に知っておきたいのは、エコキュートの冷媒は二酸化炭素だという点です。
エアコンなどで使われるフロン類とは種類が異なり、この点はメーカーの資料でも自然冷媒として説明されています。

冷媒が抜けていると、次のような形で気づくことがあります。

  • 沸き上げに以前より時間がかかる
  • 夜間に沸かしきれず、翌朝の残湯量が少ない
  • 電気代が説明のつかない形で増えている
  • 冬になると症状が目立つ

注意したいのは、冷媒を補充すれば済む話ではないという点です。
密閉された回路から抜けているのであれば、どこかに漏れの原因があります。
補充だけを行っても、時間が経てば同じ状態に戻るため、漏れている箇所の特定と修理が前提になります。

電気まわりのコードで確認しておくこと

F23やF41、F70では、電源電圧の降下や過電流が背景として挙げられています。
落雷や停電のあとに表示が出た場合は、他の家電にも影響が出ていないかをあわせて確認してください。
分電盤のしゃ断器が落ちていないか、他の200Vの機器が正常に動いているかを見ておくと、機器単体の問題か、住宅側の電気の問題かを切り分ける手がかりになります。

リセットの手順

一時的な検知であれば、電源の入れ直しで復旧する場合があります。

  1. 屋外機の周囲を確認し、ふさいでいる物や積雪を取り除く
  2. 貯湯ユニットの漏電しゃ断器を「切」にする
  3. 約1分待つ
  4. 漏電しゃ断器を「入」に戻す
  5. 沸き上げが再開し、残湯量が増えていくかを確認する

1回で復旧しない場合は、繰り返さずに点検を依頼してください。
圧縮機や冷媒回路に負荷がかかった状態でリセットを重ねると、損傷が広がる可能性があります。

表示が消えない場合、取扱説明書では、給水元栓を閉め、配線用しゃ断器と貯湯ユニットの漏電しゃ断器を「切」にしたうえで販売店に連絡するよう案内されています。
ただし冬季は例外で、凍結のおそれがある時期はしゃ断器や凍結予防ヒーターを切らずに連絡してください。

📎 出典:パナソニック ヒートポンプ給湯機 取扱説明書(こんな表示が出たら…)

沸き上げが止まっている間の過ごし方

  • 残湯量表示を確認し、その日の使用量を抑える
  • シャワーは短めにし、こまめに止める
  • お湯はりの湯量を普段より少なめに設定する
  • 追いだきや長時間の保温を控える

タンクのお湯を使い切ると水しか出なくなるため、当日中に連絡の目処を立てておくと安心です。
蛇口からお湯そのものが出ていない場合は、原因が沸き上げ側だけにとどまっていない可能性があります。
その切り分け方はオール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説で整理しています。

業者に伝えること

  • リモコンに表示されているコード(番号をそのまま)
  • ヒートポンプユニットの品番と設置年
  • 屋外機の設置状況(周囲の物、積雪、壁との距離)
  • 沸き上げにかかる時間や電気代の変化に気づいていたか
  • 落雷や停電など、直前の出来事
  • しゃ断器を入れ直した結果と、その後の再発の有無

症状が出る前から沸き上げが遅くなっていたという情報は、冷媒回路の不具合を疑う手がかりになります。
電気代の明細で使用量が増えていた時期が分かれば、それも伝えてください。

📎 出典:パナソニック ヒートポンプ給湯機 取扱説明書(異常表示について)

修理と交換の考え方

この系統は、エコキュートの中でも費用がかさみやすい部分です。

原因修理の規模
設置環境による放熱不足周囲の整理で済むこともある
電装部品や基板の交換部品代と作業費でまとまった費用
圧縮機の交換大きな費用がかかる
冷媒漏れ漏れ箇所の特定と修理が必要

設置から10年前後が経過している機器では、圧縮機や冷媒回路の修理費用が本体交換に近づくことがあります。
点検の際に、修理費用と本体交換費用の両方を出してもらい、残りの使用年数と比べて判断してください。
考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングにまとめています。

よくある質問

Q1.これらのコードは自分で直せますか。
A.直せません。できるのは、屋外機の周囲をふさいでいる物や積雪を取り除くことと、漏電しゃ断器を約1分「切」にして入れ直すところまでです。それで復旧しない場合は、圧縮機や冷媒回路、電装部品の点検が必要になります。カバーを開けての作業は感電やけがの危険があるため行わないでください。

Q2.冷媒を補充すれば直りますか。
A.補充だけでは解決しません。冷媒は密閉された回路の中を循環しており、減っているのであればどこかに漏れの原因があります。補充しても、時間が経てば同じ状態に戻ります。点検では、まず漏れている箇所を特定し、そのうえで修理の可否と費用を判断することになります。修理が難しい場合は、屋外機や本体の交換が選択肢になります。

Q3.最近、沸き上げに時間がかかっていました。関係がありますか。
A.関係している可能性があります。冷媒回路の能力が落ちていると、同じ湯量を沸かすのに時間がかかり、電気代も増えます。表示が出る前から症状が進んでいたケースは珍しくありません。電気代の明細で使用量が増え始めた時期が分かれば、点検の際に伝えてください。原因の絞り込みに役立ちます。

Q4.屋外機の周りを片づけるだけで直ることはありますか。
A.温度や電流の異常を示すコードでは、放熱の妨げが背景になっていることがあります。吸込口や吹出口の前に物を置いている、積雪や落ち葉でふさがれているといった状態を解消すると、運転が安定する場合があります。ただし、それで一度復旧しても再発するようであれば、部品側の不具合が疑われるため点検を依頼してください。

Q5.修理と交換、どちらを選ぶべきですか。
A.原因によります。設置環境や電装部品で収まるなら修理が妥当です。一方、圧縮機の交換や冷媒漏れの修理となると費用が大きくなり、設置から10年前後であれば本体交換と大きく変わらない金額になることもあります。点検時に両方の見積もりを出してもらい、残りの使用年数と比べて判断してください。

まとめ

F14からF70までのこれらのコードは、圧縮機、冷媒回路、電装部品まわりの異常を知らせる表示です。
利用者ができるのは、屋外機の周囲をふさいでいる物や積雪を取り除くことと、漏電しゃ断器を約1分「切」にして入れ直すところまでです。
冷媒漏れが疑われる場合、補充だけでは解決せず、漏れている箇所の特定と修理が前提になります。
費用の規模が大きくなりやすい系統のため、点検の際は修理費用と本体交換費用の両方を確認したうえで判断してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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