追いだきを始めたのに途中で止まり、リモコンに「48」「49」「U5」といった表示が出て困っていませんか。
この3つは、いずれも浴槽のお湯を循環させるポンプに関わる表示です。
追いだきは、浴槽のお湯を吸い込んで温め、また戻すという流れで成り立っています。
その流れをつくっているのが循環ポンプであり、ここが正常に回らなければ追いだきそのものが成立しません。
ポンプの不調は部品の劣化だけでなく、浴槽の水位や循環口の状態が引き金になっていることもあります。
この記事では、循環ポンプの役割から、回転数異常が起きる要因、自分で確認できる範囲までを解説します。
48・49・U5が示す内容
メーカーが公開しているエラーサイン一覧では、次のように記載されています。
| 表示 | 機種区分 | 内容 |
|---|---|---|
| 48 | アビーナGシリーズ | 循環ポンプの回転数異常を検知 |
| 49 | アビーナGシリーズ | 追いだき運転の異常を検知 |
| U5 | その他の給湯機 | 循環ポンプの回転数異常を検知 |
48とU5は、機種の区分が違うだけで同じ内容を指しています。
49はそれらより広く、追いだき運転そのものが正常に行われなかった場合の表示です。
処置方法については、3つとも「点検または修理が必要です」と記載されています。
他のコードもあわせて調べたい場合は、コロナ石油給湯器のエラーコード一覧|自分で確認できる表示の見分け方にコード別の一覧をまとめています。
循環ポンプは追いだきの心臓部
追いだきの流れを順に追うと、ポンプの位置づけが見えてきます。
- 循環口から浴槽のお湯を吸い込む
- 機器の中を通して温める
- ふたたび循環口から浴槽へ戻す
この1と3を担っているのが循環ポンプです。
お湯が一定の量で流れ続けていることが、追いだきが成立する前提になっています。
ポンプは追いだき以外にも使われます。
保温のために温度を保つとき、湯はりのあとに温度を均一にするとき、凍結のおそれがある気温になったときなど、浴槽の水を動かす場面全般に関わります。
「回転数異常」が示す状態
機器はポンプに対して回転数を指示し、実際にその通り回っているかを監視しています。
指示と実際がずれたときに、異常として検知されます。
考えられるずれ方は次のとおりです。
- まったく回っていない
- 指示より回転が遅い
- 負荷がかかって回転が安定しない
- 水を吸い込めず空回りしている
部品の故障とは限らない
ここが重要な点です。
ポンプは水を送る部品なので、送るべき水が足りていなければ、正常なポンプでも異常な回り方になります。
| 要因 | 起きやすい状況 | 自分で確認できるか |
|---|---|---|
| 浴槽の水位が足りない | 残り湯が減った翌朝の追いだき | できる |
| 循環口のフィルタが目詰まり | 髪の毛や湯あかの蓄積 | できる |
| 入浴剤の成分や泡 | にごりタイプ、石けんの泡 | できる |
| 追いだき配管の内部汚れ | 長期間の使用 | 外からは分からない |
| 空気の噛み込み | 水位不足、長期未使用 | 一部できる |
| ポンプ本体の経年劣化 | 使用年数の経過 | できない |
上の3つは、浴室で確認できる項目です。
点検を依頼する前に一通り見ておくと、原因の切り分けにつながります。
49の「追いだき運転の異常」
49は、追いだき運転が正常に行われなかったことを示す、やや広い意味の表示です。
ポンプに限らず、温度の管理や経路の切り替えなど、追いだきに関わる要素のどこかで想定と違う状態が起きたときに表示されると考えられます。
そのため、49が出ている場合は症状の記録がとりわけ重要になります。
追いだきを始めて何分で止まるのか、浴槽は温まっていたのか、音に変化はあったのか。
こうした情報が、原因の絞り込みを早めます。
自分で確認できること
浴槽の水位
メーカーは凍結予防の案内のなかで、浴槽の循環口より10センチ以上の水を残す目安を示しています。
水位がこれより低いと、循環口が空気を吸い込んでポンプが空運転しやすくなります。
📎 出典:株式会社コロナ「凍結防止方法(貯湯式)」
浴槽の水が極端に少ない、あるいは空の状態で追いだきを始めないでください。
ポンプにも機器にも負担がかかります。
循環口のフィルタ
メーカーの案内では、フィルタを左方向にまわして取り外し、正面の網部分にたまったゴミを古歯ブラシなどで内側と外側の両方からかき出し、水洗いしたうえで確実に取り付けるよう説明されています。
取り付けが不完全だと、ふろのお湯が十分に沸き上がらなくなるとされています。
外側だけをこすって済ませると、網の裏側の汚れが残ります。
内側からもかき出すことが大切です。
入浴剤の使用状況
にごりタイプの入浴剤や、浴槽内で使った石けんの泡は、循環に影響することがあります。
追いだき機能付きの浴槽に対応していると明記された製品を選び、使用した日は追いだきを控えるのが無難です。
浴室全体の汚れが気になる場合は、お風呂の排水口が臭い!下水臭の原因別・掃除と予防の完全ガイドもあわせて確認してみてください。
循環口の掃除が案内される表示との違い
風呂まわりには、処置方法として循環口の掃除が案内されている表示もあります。
そちらは利用者が自分で対応できる可能性がある表示として区別されています。
一方、48・49・U5はいずれも点検・修理と案内されています。
水位やフィルタの確認は切り分けとして有効ですが、それで解消しなければ部品側の問題と考えて点検を依頼してください。
表示された番号や記号を正確に読み取ることが、対応を分ける出発点になります。
確認してよい範囲と、避けるべきこと
見てよいところ
- 表示されている番号や記号を正確に読み取る
- 浴槽の水位が循環口より十分に上にあるか
- 循環口のフィルタに髪の毛や湯あかがたまっていないか
- 追いだきを始めて何分で止まるかを確かめる
- 運転中の音に変化がないか
- 運転スイッチを一度切って入れ直す(1〜2回まで)
避けるべきこと
- 水が少ない状態で追いだきを繰り返す
- 本体のカバーを外してポンプに触れる
- 循環口の奥に棒状のものを差し込む
- 表示が消えないまま追いだきを繰り返す
- 焦げたにおいや異音があるのに使用を続ける
点検を依頼するときの判断基準
| 状況 | 考えられること | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 水位とフィルタを確認しても改善しない | ポンプまたは配管内部の問題 | 販売店・サービス窓口へ点検を依頼 |
| 運転音がいつもと違う、異音がする | ポンプの劣化 | 早めに点検を依頼 |
| 追いだきを始めて数分で毎回止まる | 循環が続かない状態 | 症状を伝えて点検を依頼 |
| 給湯や湯はりは問題ない | ふろ回路に限定した不具合 | その旨を伝えて相談 |
| 焦げたにおいがある | 部品の過熱の可能性 | 運転を止めて速やかに連絡 |
連絡するときは、表示された番号や記号、機種の型式、追いだきを始めて何分で止まるか、水位とフィルタを確認したか、運転音に変化があるかを伝えてください。
「掃除をした直後の1回目からまた出る」という情報は、汚れ以外に原因があることを示す手がかりになります。
使用年数が長い機器では、部品の在庫状況によって修理が難しくなることもあります。
点検時期を知らせる表示が出ている場合の考え方はコロナ石油給湯器のエラー88とは?点検時期のお知らせと正しい対応で整理しています。
循環ポンプへの負担を減らす習慣
追いだきの前に水位を見る
浴槽の循環口より十分に上まで湯があることを確かめてから運転する。
これだけで、空運転による負担の多くは避けられます。
残り湯を翌朝に追いだきする場合は、減っていないかを先に確認してください。
フィルタ掃除を月1回の習慣に
浴槽を洗うときについでに外す流れをつくっておくと、負担が少なく続けられます。
家族の人数が多い家庭や毎日追いだきをする家庭では、2週間に1回まで頻度を上げると安心です。
浴槽の中で体を洗わない
石けんカスがそのまま循環口へ吸い込まれます。
泡が多い状態での追いだきは、循環にも負担をかけます。
音の変化に気づいておく
ポンプの劣化は、うなるような音や断続的な音といった変化として先に表れることがあります。
エラーで止まる前に相談できれば、部品交換だけで済む可能性が高まります。
よくある質問
Q1.48とU5は違うエラーですか?
意味は同じで、機種の区分によって表示が分かれているだけです。
アビーナGシリーズでは48、それ以外の給湯機ではU5として、どちらも循環ポンプの回転数異常を検知したものと記載されています。
処置方法もいずれも点検・修理とされているため、対応の考え方は共通と考えて差し支えありません。
お使いの機種は、取扱説明書の表紙や本体の銘板に書かれた型式から確認できます。
Q2.浴槽の水位が低いと、なぜポンプの異常になるのですか?
ポンプは水を送る部品なので、吸い込む水が足りないと正常に回れません。
循環口が湯面から出ていたり、ぎりぎりの高さしかなかったりすると、空気を吸い込んで空運転に近い状態になります。
メーカーは凍結予防の案内のなかで、浴槽の循環口より10センチ以上の水を残す目安を示しています。
追いだきの際も同様に、この水位を確保してから運転してください。
Q3.フィルタを掃除すれば直りますか?
目詰まりが原因であれば、改善する可能性はあります。
フィルタを左方向にまわして取り外し、網の内側と外側の両方からゴミをかき出して水洗いし、確実に取り付けてください。
取り付けが不完全だと、それ自体が沸き上がり不良の原因になります。
掃除をした直後の1回目からまた表示が出る場合は、汚れ以外に原因があると考えられるため、点検を依頼してください。
Q4.49は48と何が違うのですか?
48が循環ポンプの回転数に絞った表示であるのに対し、49は追いだき運転そのものが正常に行われなかったことを示す、より広い表示です。
ポンプに限らず、温度の管理や経路の切り替えなど、追いだきに関わる要素のどこかで想定と違う状態が起きた場合に表示されると考えられます。
そのため、症状の記録が原因の絞り込みに役立ちます。
追いだきを始めて何分で止まるか、浴槽は温まっていたかを控えておいてください。
Q5.追いだきができないだけで、お湯は使えています。急ぎませんか?
給湯が使えているなら生活への影響は小さいかもしれませんが、放置はおすすめできません。
水位不足や目詰まりが原因であれば、その状態で運転を繰り返すことがポンプへの負担になります。
また、部品の劣化が原因であれば、進行して他の部分に影響する可能性もあります。
水位とフィルタを確認したうえで改善しなければ、早めに点検を依頼してください。
まとめ
コロナの石油給湯器に表示されるエラー48・49・U5は、追いだきを支える循環ポンプに関わる表示です。
ポンプは水を送る部品なので、送るべき水が足りていなければ、部品が正常でも異常な回り方になります。
そのため、点検を依頼する前に確認できることがあります。
確認の順序を整理しておきます。
- 浴槽の水位が循環口より10センチ以上あるかを見る
- 循環口のフィルタを外し、内側と外側を掃除して確実に戻す
- 入浴剤や石けんの泡が多い状態で使っていないか振り返る
- 追いだきを始めて何分で止まるか、音に変化はないかを控える
- それでも表示が出る場合は、確認した内容を伝えて点検を依頼する
水位を確かめてから追いだきを始める。
この小さな習慣が、ポンプの寿命をいちばん確実に延ばしてくれます。

