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コロナ石油給湯器のエラーF・L3・U7|湯はりと運転時間の異常

コロナ石油給湯器のエラーF・L3・U7と湯はり・運転時間の異常を示す文字中心のサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

湯はりが終わらない、設定した量にならないといった症状とあわせて、リモコンに「F」「L3」「U7」といった表示が出ていませんか。
この3つは、いずれも浴槽にお湯をためる工程と、風呂運転の時間に関わる表示です。
なかでもFには、他のエラーにはあまり見られない特徴があります。
「2時間」という具体的な時間が、あらかじめ決められているのです。
この記事では、その線引きが持つ意味から、水位や量が合わなくなる要因、浴室で確認できることまでを解説します。

目次

F・L3・U7が示す内容

メーカーが公開しているエラーサイン一覧では、次のように記載されています。

表示内容
F風呂運転が時間(二時間)超過をしている
L3風呂湯張り水位の異常を検知
U7風呂湯張り時における圧力と湯張り量の関係異常を検知

この3つは、いずれもアビーナGシリーズ以外の給湯機の一覧に記載されているものです。

処置方法については、3つとも「点検または修理が必要です」と記載されています。

📎 出典:株式会社コロナ「石油給湯機|エラーサイン一覧」

他のコードもあわせて調べたい場合は、コロナ石油給湯器のエラーコード一覧|自分で確認できる表示の見分け方にコード別の一覧をまとめています。

Fの「2時間」という線引きが意味すること

風呂運転が2時間を超えたときに表示される、という定義には理由があります。
通常、湯はりも追いだきも、2時間もかかる作業ではありません。

2時間かかっているということ自体が、何かが正常に進んでいない証拠だと考えられます。
時間制限は、その「終わらない状態」に気づくための仕組みだといえます。

2時間に達してしまう状況

状況何が起きているか
浴槽の栓が抜けているためても減り続け、設定量に届かない
湯はり中にお湯が逃げている排水栓の劣化、閉まりが甘い
追いだきの止め忘れ設定温度に達せず運転が続く
ふたを開けたまま保温している温度が下がり続け、追いだきが終わらない
循環がうまくいっていない温まらず、目標に届かない
給水の勢いが弱い湯はりに時間がかかりすぎる

このうち上の2つは、機器ではなく浴槽側の問題です。
排水栓のゴムパッキンが劣化していて少しずつ漏れている、という状況は意外と気づかれません。

Fが表示された場合は、まず浴槽の栓がきちんと閉まっているかを確認してみてください。

L3の「湯張り水位の異常」

設定した水位に対して、実際の水位が想定から外れたことを示しています。
量が足りない、あるいは超えているという両方の可能性があります。

湯はりは、設定した量のお湯をためたら自動で止まる仕組みです。
その判断のもとになる情報が狂えば、止まるタイミングもずれることになります。

U7の「圧力と湯張り量の関係異常」

少し特殊な表現ですが、読み解くと理解しやすくなります。

浴槽の水位は、たまった水の重さによる圧力から把握する方式が一般的です。
水が深くなるほど底にかかる圧力は大きくなるため、圧力を測れば水位が分かるという理屈です。

一方で機器は、送り出したお湯の量も数えています。
本来、この2つは一致するはずです。

U7は、この「どれだけ送ったか」と「どれだけたまっているか」が食い違っている状態を示していると考えられます。

食い違いが起きる状況としては、次のようなものが挙げられます。

  • 浴槽から水が漏れている(送った分がたまっていない)
  • 循環口が詰まって圧力が正しく伝わっていない
  • 水位を検知する部分の不具合
  • 流量を数える部分の不具合

つまりU7は、L3より一歩踏み込んで「量と水位の関係そのものがおかしい」ことを検知した表示だといえます。

浴室で確認できること

3つとも処置方法は点検・修理ですが、その前に見ておくべきことがあります。

浴槽の栓

もっとも基本的で、もっとも見落とされやすい項目です。
栓が浮いている、パッキンが硬化している、髪の毛をかんでいるといった状態がないか確認してください。
湯はりを始めてしばらくしてから水位を見て、明らかに増え方が遅ければ漏れを疑えます。

浴槽の水位と循環口

メーカーは凍結予防の案内のなかで、浴槽の循環口より10センチ以上の水を残す目安を示しています。
水位が足りないと、循環口が空気を吸い込んで動作が不安定になります。

📎 出典:株式会社コロナ「凍結防止方法(貯湯式)」

循環口のフィルタ

メーカーの案内では、フィルタを左方向にまわして取り外し、正面の網部分にたまったゴミを古歯ブラシなどで内側と外側の両方からかき出し、水洗いしたうえで確実に取り付けるよう説明されています。
取り付けが不完全だと、ふろのお湯が十分に沸き上がらなくなるとされています。

📎 出典:株式会社コロナ「お手入れ|よくあるご質問|石油給湯機」

浴室全体の汚れが気になる場合は、お風呂の排水口が臭い!下水臭の原因別・掃除と予防の完全ガイドもあわせて確認してみてください。

ふたの開閉

保温中にふたを開けたままにしていると、温度が下がり続けて追いだきが終わりません。
入浴の合間はふたを閉めておく。これだけで運転時間は大きく変わります。

確認してよい範囲と、避けるべきこと

見てよいところ

  • 表示されている記号を正確に読み取る
  • 浴槽の栓が確実に閉まっているか
  • 湯はり中に水位が正常に増えていくか
  • 循環口のフィルタが目詰まりしていないか
  • 保温中にふたを開けたままにしていないか
  • 運転スイッチを一度切って入れ直す(1〜2回まで)

避けるべきこと

  • 湯はり中に浴槽から目を離す
  • 表示が消えないまま湯はりを繰り返す
  • 本体のカバーを外して内部に触れる
  • 循環口の奥に棒状のものを差し込む

湯はりが止まらない、あるいは想定より多く入っている場合は、その場を離れずに運転を止めてください。状況によっては給水元栓を閉めることも選択肢になります。

点検を依頼するときの判断基準

状況考えられること対応の目安
栓もフィルタも問題ないのに表示が出る水位や流量の検知の不具合販売店・サービス窓口へ点検を依頼
湯はりの量が毎回ずれる検知側の狂いどの程度ずれるかを伝える
湯はりが止まらない量の把握が働いていない使用を控えて速やかに連絡
追いだきがいつまでも終わらない温度が上がらない状態何分で表示が出るかを伝える
給湯は問題なく使えるふろ回路に限定した不具合その旨を伝えて相談

連絡するときは、表示された記号、機種の型式、湯はりと追いだきのどちらで出るか、浴槽の栓とフィルタを確認したか、設定量とのずれ具合を伝えてください。
「設定より10センチほど少ないところで止まる」といった具体的な表現があると、原因の絞り込みが早くなります。

📎 出典:株式会社コロナ「修理・アフターサービスに関するお問い合わせ先」

使用年数が長い機器では、部品の在庫状況によって修理が難しくなることもあります。
点検時期を知らせる表示が出ている場合の考え方はコロナ石油給湯器のエラー88とは?点検時期のお知らせと正しい対応で整理しています。

湯はりのトラブルを減らす習慣

排水栓の状態を定期的に見る

ゴムパッキンは経年で硬化し、密着が甘くなります。
少しずつ漏れている状態は気づきにくく、湯はりの時間が延びる原因になります。
年に一度は、栓まわりを外して状態を確認しておくと安心です。

湯はり中は様子を見る

自動湯はりであっても、途中で一度は浴室をのぞく習慣をつけてください。
あふれるという実害を防げるだけでなく、水位の増え方の異常にも早く気づけます。

保温中はふたを閉める

入浴の合間にふたを閉めるだけで、追いだきの回数も運転時間も減ります。
機器への負担が減り、灯油の消費も抑えられます。

循環口のフィルタを月1回洗う

浴槽を洗うときについでに外す流れをつくっておくと、負担なく続けられます。
詰まりによる症状を切り分けやすくなるという意味でも有効です。

よくある質問

Q1.Fはどういう意味ですか?

風呂運転が2時間を超えたことを示す表示です。
通常、湯はりも追いだきも2時間かかる作業ではないため、その時間に達していること自体が何かが正常に進んでいない証拠になります。
浴槽の栓が抜けている、ふたを開けたまま保温している、循環がうまくいっていないといった状況が考えられます。
まずは浴槽の栓が確実に閉まっているかを確認してください。

Q2.浴槽の栓は関係あるのですか?

大いに関係します。
栓が浮いていたり、ゴムパッキンが硬化して密着が甘くなっていたりすると、ためている最中に少しずつ漏れていきます。
機器は設定量に達するまでお湯を送り続けるため、結果として運転が終わらなくなります。
湯はりを始めてしばらくしてから水位を見て、増え方が明らかに遅い場合は漏れを疑ってください。

Q3.U7とL3は何が違うのですか?

L3は湯はり時の水位が想定から外れたことを示す表示です。
U7はさらに踏み込んで、送り出したお湯の量と、実際にたまっている水位の関係が食い違っていることを示しています。
浴槽から水が漏れている、循環口が詰まって圧力が正しく伝わっていない、検知する部分に不具合があるといった状況が考えられます。
いずれも処置方法は点検・修理とされているため、記号をそのまま伝えてください。

Q4.湯はりが止まりません。どうすればよいですか?

その場を離れず、まず運転を止めてください。
浴槽からあふれていないかを確認し、状況によっては給水元栓を閉めることも選択肢になります。
そのうえで、販売店またはメーカーのサービス窓口へ速やかに連絡してください。
量を把握する部分が働いていない可能性があるため、表示が消えても同じ操作を繰り返さないようにしてください。

Q5.追いだきがいつまでも終わりません。

保温中にふたを開けたままにしていないか確認してください。
ふたが開いていると温度が下がり続け、設定温度に到達しないまま運転が続きます。
また、浴槽の水位が循環口より十分に上にあるか、循環口のフィルタが目詰まりしていないかもあわせて確認してください。
これらを見直しても終わらない場合は、何分で表示が出るかを伝えて点検を依頼してください。

まとめ

コロナの石油給湯器に表示されるエラーF・L3・U7は、湯はりの量と風呂運転の時間に関わる表示です。
Fは2時間という線引きで「終わらない状態」を知らせ、L3は水位の異常、U7は送った量とたまった水位の食い違いを示しています。

確認の順序を整理しておきます。

  • 浴槽の栓が確実に閉まっているかを見る
  • 湯はり中に水位が正常に増えていくかを確かめる
  • 循環口のフィルタを外して掃除し、確実に戻す
  • 保温中にふたを開けたままにしていないか振り返る
  • それでも表示が出る場合は、ずれ具合を伝えて点検を依頼する

湯はりが止まらない場合だけは、様子を見ずにその場で運転を止めてください。
栓とふたという身近な部分に原因があることも多いので、まずはそこから確かめてみましょう。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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