コンロの表示部に「24」が点滅し、操作をやり直しても消えない。
高温炒め機能を使った覚えがないのに表示された、という方もいるかもしれません。
エラー24は、高温炒めスイッチまわりの異常を知らせる表示です。
安全装置が作動したのではなく、部品側に問題が起きていることを示しています。
そしてこのスイッチは、油の過熱を防ぐ安全装置を一時的に解除する役割を持っています。
この記事では、なぜ放置すべきでないのかを整理したうえで、初期対応と修理の判断基準を解説します。
高温炒めスイッチとは何をするスイッチか
まず、このスイッチの役割を押さえておく必要があります。
ここが分かると、24を軽く扱えない理由がはっきりします。
パロマの取扱説明書によると、高温炒め機能は調理油過熱防止装置(天ぷら油過熱防止機能)と焦げつき消火機能を一時的に解除し、通常より高い温度で調理できるようにする機能です。
通常は鍋底が約250℃になると自動で火力を調節しますが、高温炒め機能を使うとその温度が約290℃まで引き上げられます。
煎りもの、炒めもの、あぶり調理など、通常の設定では炎が小さくなってうまく調理できない場面で使う機能です。
左右のコンロで使用でき、スイッチを3秒以上押し続けると表示ランプが点滅から点灯に変わり、ブザーが鳴って設定されます。
つまり、このスイッチは「安全装置を一段ゆるめる」ためのものです。
だからこそ、スイッチまわりに異常があるという表示は、単なる操作系の不具合として扱えません。
なお、高温炒め機能を使用中も温度が上がりすぎれば火力を調節したり消火したりする仕組みは残っています。
安全装置が完全に無効になるわけではありません。
また、この状態が約30分続くと自動消火し、00が表示されます。
24が出た状態で避けるべきこと
揚げ物などの油を使う調理は控えてください。
公式の取扱説明書では、高温炒め機能の使用中に揚げもの調理をすることは禁止されています。
調理油が過熱され、発火するおそれがあるためです。
24が出ている状態では、機器が高温炒めの設定状態を正しく判定できていない可能性があります。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、調理油過熱防止装置が付いていても、調理器具や使用条件によっては発火に至ることがあると注意を促しています。
装置が正常に働いていてもこの注意が必要である以上、判定が怪しい状態で油調理をするのは避けるべきです。
点検が済むまでは、煮る・ゆでるなど油を使わない調理にとどめてください。
通常時の調理油過熱防止機能の働きについてはパロマ ガスコンロのエラー02|火が消える理由と再点火の手順で解説しています。
修理を呼ぶ前に確認すること
部品故障を示す表示ですが、その前に確認しておく価値があるのは乾電池です。
- 操作ボタンを消火の位置に戻す
- 高温炒め機能が設定されていないか、表示ランプを確認する
- 新品の単1形アルカリ乾電池2個に交換する
- 改めて操作し、同じ表示が出るかを確認する
乾電池の電圧が下がると、スイッチの入力判定やセンサー類の動作が不安定になります。
正常な部品でも異常と判定されることがあるため、1年以上交換していない場合は先に試してください。
このとき、2個とも同じ銘柄の新品にそろえます。
マンガン乾電池や充電池、買い置きで使用推奨期限を過ぎた電池では必要な電流が確保できません。
もうひとつ、操作部の汚れも確認しておきます。
油や水分がスイッチまわりに入り込んでいると、誤作動の原因になります。
やわらかい布で汚れを拭き取ってください。
ただし操作部に水や洗剤を直接かけないでください。
公式にも誤作動の原因になると明記されています。
新品の電池に交換し、操作部を清掃しても24が消えない場合は、ガス栓を閉めて修理を依頼してください。
公式の取扱説明書でも、部品が故障している場合は使用を中止しガス栓を閉めて連絡するよう案内されています。
異常が起きる原因
| 要因 | 説明 |
|---|---|
| 油や水分の浸入 | 調理中の油煙や吹きこぼれがスイッチ内部に入り込む |
| 操作部への洗剤・水 | 直接かけると内部の電子部品が腐食する |
| 接点の摩耗 | 長期の使用でスイッチの接点が劣化する |
| 乾電池の消耗 | 電圧低下で入力判定が不安定になる |
| 基板側の不具合 | スイッチではなく制御側の異常 |
このうち利用者側で予防できるのは、上の2つです。
操作部の清掃はスポンジや布に洗剤を含ませてから行い、スプレー式洗剤を直接吹きかけないでください。
機器内部に洗剤が入ると、部品の作動不良や腐食の原因になります。
修理と交換の判断
パロマの取扱説明書には、この機器の設計上の標準使用期間は10年であり、補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後5年間と記載されています。
| 使用年数 | 判断の目安 |
|---|---|
| 7年未満 | 修理で対応できる可能性が高い |
| 7〜10年 | 修理費と部品供給を確認したうえで判断 |
| 10年以上 | 交換を前提に検討 |
| 他の箇所も不調 | 経年劣化が進んでいるため交換を検討 |
パロマ公式のよくあるご質問でも、使用年数の目安はビルトインコンロで7〜10年程度とされており、7年を経過している場合は買い替えの検討も勧められています。
長期使用による経年劣化が原因の場合、複数箇所が同時に傷んでいることがあり、修理が高額になったり困難になったりする点も理由として挙げられています。
修理費用は部品代・作業費・出張費の合計で決まり、交換する部品によって幅があります。
実際の金額は点検後の見積もりで確認してください。
製造年月は、操作部パネルを開いた正面に貼られた銘板で確認できます。
「19・05−123456」のような表記であれば、2019年5月製造という意味です。
修理を依頼するときに伝えること
パロマ公式の取扱説明書では、点検・修理を依頼する際に次の内容を伝えるよう案内されています。
- 品名・器具名(銘板表示のもの)
- 現象(できるだけ詳しく)
- 購入日・ガス種
- 住所・氏名・電話番号
- 訪問希望日
これに加えて、エラーコードと発生部位の表示を伝えることが求められています。
パロマの表示は15分後に消灯するため、24と一緒に点滅している1桁の数字は気づいた時点で控えておいてください。
表示の読み方はパロマ ビルトインコンロのエラーコード一覧|表示の読み方と対処にまとめています。
あわせて、次の情報を伝えると原因の特定が早くなります。
- 高温炒め機能を使っている最中に出たのか、使っていないときに出たのか
- 左右どちらのコンロで出たのか
- 乾電池を交換しても再現するか
- 直前に吹きこぼしや操作部への水濡れがなかったか
操作部を分解して内部を確認する、といった対応は避けてください。
公式にも、改造や分解は絶対に行わないよう記載されています。
よくある質問
Q1. 高温炒め機能を使わなければ、そのまま使い続けても大丈夫ですか。
油を使わない調理であれば、当面の使用は可能です。
ただし、機器が高温炒めの設定状態を正しく判定できていない可能性があるため、揚げ物などの油調理は避けてください。
高温炒め機能は調理油過熱防止機能と焦げつき消火機能を一時的に解除する機能なので、判定が不安定な状態で油を加熱するのは危険です。
点検が済むまでは、煮る・ゆでる調理にとどめるのが安全です。
Q2. 高温炒め機能とは何のための機能ですか。
煎りもの、炒めもの、あぶり調理など、通常より高い温度が必要な調理のための機能です。
鍋底が約250℃になると自動で火力を調節する仕組みを一時的にゆるめ、約290℃まで調理できるようにします。
炒め物で炎が小さくなってうまく調理できない場合に使います。
なお、揚げ物などの油調理に使用すると発火のおそれがあるため、公式に禁止されています。
Q3. 高温炒めランプが点滅したままです。故障ですか。
点滅は設定操作の途中の状態を示します。
高温炒めスイッチを3秒以上押し続け、表示ランプが点滅から点灯に変わりブザーが鳴ると設定完了です。
押す時間が足りないと点滅のまま設定されません。
もう一度、点灯に変わるまで押し続けてみてください。
それでも点灯に変わらず24が表示される場合は、スイッチ側の異常が考えられます。
Q4. 高温炒め機能の解除方法を教えてください。
設定中にもう一度高温炒めスイッチを押すと、ブザーが鳴って解除され、表示ランプが消灯します。
また、操作ボタンを消火の位置に戻して消火すると解除されます。
高温での自動火力調節が約30分続いた場合も、安全のため自動消火します。
このときに表示されるのは24ではなく00です。
Q5. 乾電池を交換したら24が消えました。修理は必要ですか。
しばらく様子を見て問題なければ、そのまま使用して差し支えありません。
乾電池の電圧低下でスイッチの入力判定が不安定になり、一時的に異常と判定されることがあります。
ただし、数日から数週間で再び24が出る場合は、部品側の異常が進行している可能性があります。
その場合は点検を依頼してください。
また、交換した電池が1年を待たずに消耗する場合も、機器側の異常が疑われます。
まとめ
パロマのガスコンロに表示されるエラー24は、高温炒めスイッチまわりの異常を知らせる表示です。
安全装置が作動したのではなく、部品側の問題を示しています。
このスイッチは、調理油過熱防止機能と焦げつき消火機能を一時的に解除して約290℃まで調理できるようにするためのものです。
そのため、判定が不安定な状態での油調理は避けてください。
点検が済むまでは、煮る・ゆでるなど油を使わない調理にとどめるのが安全です。
修理を呼ぶ前に、新品の単1形アルカリ乾電池2個への交換と、操作部の汚れの拭き取りを試してください。
電圧低下や油分の浸入で一時的に異常と判定されている場合があります。
それでも消えない場合は、ガス栓を閉めて修理を依頼します。
修理か交換かは使用年数で判断します。
補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後5年間のため、古い機種では部品が確保できないこともあります。
点検を依頼する際に、部品の供給状況もあわせて確認しておいてください。

