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長府ガス暖房ボイラのエラー34とは|外気温サーミスタと凍結防止

長府ガス暖房ボイラのエラー34について、外気温サーミスタと凍結防止を解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

長府(CHOFU)のガス暖房ボイラに34と表示されて運転が止まった。
外気温を測るセンサーと聞くと、暖房の効きとは直接関係がなさそうに思えるかもしれません。
しかしこのセンサーには、凍結を防ぐための動作を働かせるかどうかを判断するという役割があります。
つまり34が出ている状態は、冬に効いてくるはずの備えが正しく働かない可能性がある状態です。

この記事では、そのつながりを整理したうえで、時期によって対応の急ぎ方が変わる理由を解説します。

目次

34は外気温を測るセンサーの断線検知

スクロールできます
項目内容
対象機種の目安GDB-500K・1700K
表示の意味外気温(凍結防止)サーミスタの断線
解除操作熱源機リモコン・床暖房用リモコン・E-CON接続放熱機の運転スイッチをすべてOFF→5分待機→いずれかをON
確認事項外気サーミスタの抵抗値、断線・ショート、コネクタの接続不良
処置復帰しない、または再発する場合は点検・修理を依頼

解除操作では、床暖房用リモコンやE-CON接続の放熱機の切り忘れに注意してください。
接続されているもののうち一つでも運転状態が残っていると、システム全体としてはリセットされません。

機種系統ごとの解除操作の違いは長府ガス暖房ボイラのエラーコード一覧|表示の意味と解除の目安にまとめています。

測っているのは「機器の外」の温度

このシリーズで扱ってきたサーミスタは、いずれも機器の内部や配管の温度を測るものでした。
外気温サーミスタは、そこが違います。

サーミスタ測っている場所関連するコード
外気温(凍結防止)サーミスタ屋外の空気34
雰囲気サーミスタ機器内部の空気303
往き・戻り温水サーミスタ配管を流れる湯31・32
暖房低温・高温サーミスタ暖房回路313・323

外気温を知ることで、機器は凍結のおそれがある環境かどうかを判断できます。
一般に、温水暖房の機器では気温が下がったときに循環ポンプを動かしたり、凍結予防のヒーターを働かせたりする仕組みが備わっています。

その判断材料が読めなくなった状態が34です。
断線とショートで機器が受け取る値がどう変わるかは長府ガス暖房ボイラのエラー303|雰囲気サーミスタの断線検知で整理しています。

処置は条件付きだが、時期で急ぎ方が変わる

メーカーの案内では、34は復帰しない、または再発する場合に点検・修理を依頼するとされています。
つまり解除できて再発しなければ、ただちに点検が必須とされるコードではありません。

ただし、実際の判断は季節に左右されます。

時期・状況考え方
春から秋、温暖な地域復帰して再発しなければ経過を見る余地がある
秋から冬に向かう時期凍結期に入る前に点検を手配しておくほうが確実
すでに氷点下になる時期復帰しても早めに点検を依頼する
繰り返し表示される時期を問わず点検を依頼する

センサーが読めない状態のまま真冬を迎えるのは、避けたい状況です。
凍結による破損は、修理の内容も費用も大きくなりやすいためです。

もうひとつ、時期を意識したい理由があります。
暖房機器の点検は寒くなるほど混み合い、部品の手配にも時間がかかります。
気温が下がりきる前であれば日程を選べますが、真冬に止まってからでは待つ時間がそのまま暖房のない期間になります。
34は運転を止めるコードでありながら、緊急性の判断が季節に左右される数少ない表示です。

凍結から漏水へ進む流れ

暖房配管の水や不凍液が凍ると、体積が増えて配管や継手に力がかかります。
そこで割れが生じると、気温が戻って解けたときに漏れはじめます。

  • 凍結する
  • 配管や継手に割れが生じる
  • 気温が上がって解ける
  • 漏水が始まる
  • 17・173(少量の漏水検知)や54・543(多量の漏水検知)が表示される

凍結した当日ではなく、暖かくなってから異変に気づくという順序になりやすいのが厄介な点です。
漏水検知の考え方は長府ガス暖房ボイラのエラー17・173|暖房配管の少量漏水検知を参照してください。

なお、凍結が原因の破損については、保証や修理の扱いが通常の故障と異なる場合があります。
契約内容は機種や購入経路によって変わるため、保証書や取扱説明書で確認してください。

34が出ている間にできる備え

1. 電源プラグを抜かない
凍結予防の動作は、通電していることが前提です。
暖房を使わないからといって電源を抜くと、備えそのものが働かなくなります。
長期の不在時も同様です。

2. 機器の周囲を除雪する
給排気口や本体の周囲が雪で埋もれると、燃焼にも影響します。

3. 露出配管の保温材を確認する
屋外に出ている配管の保温材が破れていないか、外れていないかを見ておきます。
劣化していれば、点検の際にあわせて相談してください。

4. 長期不在の予定があれば相談する
水抜きの要否や手順は機種によって異なります。
自己判断で操作せず、販売店や設置業者に確認してください。

安全に関する注意
凍結したと思われるときに、配管へ熱湯をかけるのは避けてください。急激な温度差で配管や継手が割れることがあります。
気温の上昇による自然な解凍を待ち、解けたあとに水漏れがないかを確認してください。

屋外にあるからこそ起きやすいこと

要因起こりやすい理由
紫外線・雨風による劣化屋外配線の被覆が硬化し、ひび割れる
積雪・凍結の繰り返し配線や端子に負担がかかる
小動物によるかじり屋外の配線は被害を受けやすい
外構工事・造園工事掘削や資材の移動で配線が損傷する
経年による端子の腐食湿気や結露で接触が不安定になる

外構工事や庭木の手入れのあとに34が出るようになった場合は、その履歴を伝えてください。
確認する範囲が絞り込めます。

点検を依頼するときに伝えたいこと

  • 本体の型式:GDB-1700Kのように、銘板の表記をそのまま伝える
  • 表示の頻度:初めてか、繰り返しているか
  • 解除できたかどうか:復帰した場合、どのくらいで再表示されたか
  • 屋外での作業履歴:外構工事、造園、除雪機の使用などの有無
  • 保温材の状態:破れや外れが見つかった箇所

📎 出典:長府製作所「商品及び修理に関するお問い合わせ」

凍結予防の仕組みや水抜きの手順は、機種ごとに取扱説明書で確認できます。

📎 出典:長府製作所「取扱説明書・仕様書・寸法図等」

各コードの正式な内容は、メーカーが製品別に公開しています。

📎 出典:長府製作所「製品エラーコード」

なお、同じ長府製でも石油給湯器はコード体系が別です。
石油タイプについては長府製 石油給湯器のエラーコード一覧を参照してください。

よくある質問

Q1. 34が出ましたが解除できました。放置してよいですか。
メーカーの案内では、復帰しない、または再発する場合に点検・修理を依頼するとされています。ただし判断は時期によって変わります。これから気温が下がる季節であれば、凍結予防に関わるセンサーである以上、早めに点検を手配しておくほうが確実です。温暖な時期で再発もないのであれば、経過を見る余地はあります。

Q2. 暖房を使わない季節なので、電源を抜いておいてよいですか。
抜かないでください。凍結予防の動作は通電していることが前提です。暖房を使っていない期間でも、気温が下がれば予防のための動作が必要になります。電源を抜くとその備えが働かなくなり、配管の凍結や破損につながるおそれがあります。長期の不在時も、電源は入れたままにしておくのが基本です。

Q3. 外気温センサーが壊れると、暖房の効きも変わりますか。
機種によっては、外気温に応じて運転の制御を調整する仕組みを持つものがあります。その場合、センサーが読めなくなれば制御の前提が変わります。ただし34で機器が停止するため、効きの変化を体感する前に運転そのものが止まることが多くなります。表示の前から効きに変化を感じていた場合は、点検の際に伝えてください。

Q4. 除雪機を使ったあとに34が出るようになりました。
関係している可能性があります。外気温サーミスタは屋外に設置されており、配線も屋外を通ります。除雪作業や外構工事で配線に接触したり、資材が当たったりすると損傷につながります。作業の時期と内容を伝えると、確認する範囲を絞り込めます。心当たりがある場合は、遠慮せず伝えてください。

Q5. 凍結してしまったら、どう対処すればよいですか。
配管に熱湯をかける方法は避けてください。急激な温度差で配管や継手が割れることがあります。気温の上昇による自然な解凍を待つのが基本です。そして解けたあとに、床や配管まわりに水漏れがないかを必ず確認してください。凍結時に生じた割れは、解けてから漏水として現れることがあります。

まとめ

長府のガス暖房ボイラに表示される34は、外気温(凍結防止)サーミスタの断線を検知した表示です。
このセンサーは屋外の空気の温度を測り、凍結を防ぐ動作を働かせるかどうかの判断材料になっています。

メーカーの案内では、復帰しない、または再発する場合に点検・修理を依頼するとされています。
ただし季節によって急ぎ方は変わります。
これから冬に向かう時期であれば、凍結期に入る前に点検を手配しておくほうが確実です。

そして表示が出ている間も、電源プラグは抜かないでください。
凍結予防の動作は通電が前提であり、抜いてしまえば備えそのものが働かなくなります。
凍結による割れは、解けてから漏水として現れます。冬を越す前に対応しておくことが、結果的に負担を小さくします。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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