MENU

ダイキン エコキュートのH59・C16・H56とは|熱いお湯が出る異常

Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

ダイキンのエコキュートのリモコンに「警報 H59」「警報 C16」「警報 H56」といった表示が出ていませんか。
このグループには、C15とH60も含まれます。
いずれも、お湯と水を混ぜて温度を調整する混合弁が正常に働かず、想定より熱いお湯が出るおそれがある状態を示しています。

ここで最初にお伝えしておきたいことがあります。
このグループは、リセットして表示を消したまま使い続けてはいけないコードです。
表示が消えても、弁が直ったわけではないためです。
この記事では、5つのコードの違いと点検までの過ごし方、修理費用の目安までまとめました。

目次

5つのコードが示している状態

スクロールできます
コード内容メーカーが案内している対応
C15浴槽へのお湯はりの温度が異常に高いことを検出して停止ふろ自動での湯はりは不可。カランやシャワーからためることは可能。改善しなければ点検
C16台所・洗面所・シャワーへ出すお湯の温度が異常に高いことを検出して停止給湯の使用を中止し、点検・修理を依頼
H56湯はり混合弁の不具合により停止ふろ自動での湯はりは不可。カランやシャワーからためることは可能。改善しなければ点検
H59給湯混合弁の不具合により停止使用を中止し、点検・修理を依頼
H60湯とり混合弁の不具合により停止使用を中止し、点検・修理を依頼

📎 出典:エラーコードの内容と対処方法(エコキュート)|ダイキン工業

2つのグループに分かれる

表を見ると、案内されている対応が2種類に分かれていることが分かります。

湯はり側(C15・H56)

浴槽へお湯をためる経路で異常が検知されています。
そのため、ふろ自動での湯はりはできませんが、浴室のカランやシャワーからお湯を出して浴槽にためることは可能と案内されています。

ただし、これは「安全だから使ってよい」という意味ではありません。
浴槽に直接高温のお湯が注がれることを避けるための案内であり、蛇口から出るお湯の温度は自分で確かめる必要があります。
手を入れる前に、必ず温度を確認してください。

給湯側(C16・H59・H60)

こちらは、蛇口やシャワーから出るお湯そのものの経路です。
じゃ口やシャワーから熱いお湯が出ることがあるため、給湯の使用を中止するよう案内されています。

台所や洗面所も含めた給湯全体が対象です。
浴室だけ使わなければよい、という切り分けにはなりません。

なぜ熱いお湯が出るのか

エコキュートの貯湯タンクには、高温のお湯がためられています。
機種にもよりますが、沸き上げ時の温度は一般的な入浴温度よりかなり高く設定されています。

このままでは使えないため、蛇口へ送り出す直前で水を混ぜ、設定温度まで下げているのが混合弁です。
用途ごとに弁が分かれており、給湯用、湯はり用、湯とり用といった役割を持っています。

この弁が動かなくなると、水を混ぜる割合が制御できなくなります。
その結果、タンク内の高温のお湯に近い温度がそのまま出てくる可能性が生まれます。
機器はそれを検知して運転を止め、コードを表示します。

つまり、表示は「危険な状態を検知して止めた」というサインです。
リセットして動かすことは、その安全機構を解除して使うことにあたります。

使い続けることのリスク

高温のお湯は、短時間の接触でも皮膚に損傷を与えます。
消費者庁の注意喚起では、44℃では3〜4時間、46℃では30分〜1時間、50℃では2〜3分で皮膚が損傷を受けるとされています。
同じ資料では、浴槽に熱湯だけをためて足を入れ、入院に至った高齢者の事例も紹介されています。

📎 出典:高齢者のやけどに御注意ください!|消費者庁

シャワーや蛇口から出る時間は短いとしても、混合弁が効いていない状態で出てくるお湯は、この温度帯を上回る可能性があります。

特に注意が必要な場面

  • 小さな子どもが自分で蛇口を操作する
  • 高齢の家族が入浴する、介助を受けている
  • 洗い物や洗面で、無意識にお湯側を出す習慣がある

とっさに手を引けない人がいる家庭では、給湯の元栓を閉じるなど、物理的に使えない状態にしておくほうが確実です。
表示が出ていることを家族全員に伝えておくことも、あわせて行ってください。

設定温度を下げても解決しない

やってしまいがちなのが、リモコンで給湯温度を低く設定して使おうとすることです。

しかし、設定温度を実現しているのが混合弁そのものです。
弁が正常に動いていない状態では、設定を変えても反映されない可能性があります。
表示上は40℃でも、実際に出てくるお湯がその温度とは限りません。

浴室や洗面のサーモスタット水栓についても同様です。
水栓側で温度を調整していても、エコキュートから想定以上の高温が送られてくれば、水栓の調整能力を超えることがあります。
機器側の異常を、住宅側の水栓で吸収できると考えないでください。

点検までの間どう過ごすか

給湯の使用を中止すると、生活への影響は小さくありません。
現実的な対応としては、次のような形になります。

  • 台所や洗面は、水で対応する。お湯が必要な場面ではやかんや電気ケトルを使う
  • 入浴は、点検までの日数によっては外部の入浴施設を検討する
  • 湯はり側のコード(C15・H56)であれば、カランやシャワーからためる方法が案内されているが、必ず先に温度を確認する
  • 家族に表示が出ていることを共有し、蛇口のお湯側を使わないよう伝える

点検の予約を入れる際は、「熱いお湯が出るおそれがあるコードが表示されている」と明確に伝えてください。
安全に関わる内容であることが伝われば、訪問の優先順位が変わる場合があります。

修理費用の目安

このグループのうち、H56とH59については、ダイキンが保証期間終了後の出張修理金額(出張料・技術料・部品代を含む)の目安を公表しています。

コード修理目安金額(税込)想定される交換部品
H5640,000〜67,000円湯張り混合弁、貯湯ユニット基板
H5941,000〜67,000円給湯混合弁、貯湯ユニット基板

📎 出典:エラーコードが表示される(修理金額)|ダイキン工業

C15・C16・H60については、公表されている一覧に含まれていません。
公表されていないコードは、原因が多岐にわたるため目安金額を案内できないとされており、点検が必要となります。

ただし、C15はH56と、C16はH59やH60と、検知している経路が近い関係にあります。
交換部品が混合弁や貯湯ユニット基板になる可能性を考えると、同程度の金額帯を一つの参考にしておくと、見積もりを受け取ったときに判断しやすくなります。

混合弁は貯湯タンク内部の配管に組み込まれた部品です。
タンク内には高温のお湯が入っており、自分で分解・交換しようとすると熱湯が噴き出すおそれがあります。
部品が流通していても、自力での交換は避けてください。

なお、点検を依頼して結果的に修理をしなかった場合でも、出張料と点検費は発生します。

修理と交換の線引き

  • 設置から7年未満:修理で対応するのが一般的
  • 設置から8〜10年:金額と過去の修理歴を見て、交換も比較対象に入れる
  • 設置から10年超:部品の保有期間が終了し、修理そのものができない場合がある

判断のポイントは、混合弁が可動部品だという点です。
年数を重ねた機器では、一つの弁を交換しても、別の用途の弁が同じように摩耗していることがあります。
10年前後の機器で混合弁の不具合が出た場合は、修理費用と交換費用を並べて比較する価値があります。

年数の考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングにまとめています。
お湯まわりのトラブル全体の切り分けは、オール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q1. リセットしたら表示が消えました。使っても大丈夫ですか。

表示が消えたことと、混合弁が正常に戻ったことは別です。
このグループは、熱いお湯が出るおそれを検知して停止しているコードなので、表示を消して使うことは安全機構を解除して使うことにあたります。
実際に出てくるお湯の温度が設定どおりである保証はありません。
点検を受けるまでは、給湯の使用を控えてください。

Q2. 今のところ熱いお湯は出ていません。それでも止めるべきですか。

はい、使用を控えてください。
混合弁の不具合は、常に高温が出るとは限らず、条件によって症状が現れることがあります。
いま正常に見えても、次に蛇口を開けたときに高温が出る可能性は残ります。
とっさに手を引けない小さな子どもや高齢の家族がいる場合は、特に注意が必要です。

Q3. 給湯温度を低く設定すれば使えませんか。

設定温度を実現しているのが混合弁そのものなので、弁が正常に動いていなければ設定は反映されない可能性があります。
表示上の温度と、実際に出てくるお湯の温度が一致しない状態だと考えてください。
浴室のサーモスタット水栓で調整する方法も、機器側から想定以上の高温が来れば調整能力を超えることがあります。
温度設定による回避はできないと考えるのが安全です。

Q4. C15が出ていますが、シャワーからお湯をためてよいのですか。

C15とH56については、ふろ自動での湯はりはできないものの、カランやシャワーからためることは可能と案内されています。
ただし、出てくるお湯の温度は自分で確かめる必要があります。
浴槽に直接手を入れず、先に水を出してから少しずつお湯を足し、温度を確認しながらためてください。
少しでも高温に感じる場合は中止し、点検を待ってください。

Q5. 修理までどのくらい待つことになりますか。

時期や地域によりますが、繁忙期は訪問まで日数がかかることがあります。
予約の際に、熱いお湯が出るおそれのあるコードが表示されていることを明確に伝えてください。
安全に関わる内容だと分かれば、対応の優先順位が変わる場合があります。
待つ日数が読めた時点で、その間の入浴をどうするかを家族で決めておくと、生活の混乱を抑えられます。

まとめ

C15・C16・H56・H59・H60は、混合弁が正常に働かず、想定より熱いお湯が出るおそれを検知して停止したコードです。

  • 給湯側(C16・H59・H60)は、台所・洗面も含めて給湯の使用を中止する
  • 湯はり側(C15・H56)は、ふろ自動が使えない。カランからためる場合も必ず温度を確認する
  • 設定温度を下げる、水栓側で調整するといった方法では回避できない
  • リセットで表示を消しても、弁の状態は戻っていない

このグループは、様子見が最も危険な選択になります。
表示に気づいた時点で給湯の使用を止め、点検を依頼してください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

目次