コンロやお湯が急に使えなくなって困っているのに、そもそも自宅のガスの元栓がどこにあるのか分からず、慌てていませんか。
ガスの元栓は、コンロのタイプや設置状況によって場所が異なり、開け方・閉め方も栓の種類によって変わります。
また、「使うたびに元栓を閉めるべきか」という素朴な疑問も、実は栓のタイプによって答えが変わってきます。
この記事では、ガス栓の場所と種類、正しい開閉方法、閉めるべきタイミング、ガスが使えなくなったときの対処法までを整理します。
ガスの元栓はどこにある?

まず、自宅のガス栓がどこにあるかを確認しましょう。
ガスコンロには、調理台の上に置くガステーブルタイプと、埋め込み式のビルトインコンロの2種類があります。
| コンロのタイプ | ガス栓の場所 |
|---|---|
| ガステーブル(据置型) | コンロの奥側、または左右の脇 |
| ビルトインコンロ | コンロ下の収納スペース内 |
ガステーブルの場合、ガス栓は目につきやすい場所にあるため、閉め忘れてもすぐに気が付きやすいとされています。
ビルトインコンロの場合は、コンロ下の収納スペースに設置されていることが多く、収納スペースに物を詰め込みすぎると開閉しづらくなってしまうため、ガス栓の周辺にはあまり物を置かず、開閉できる状態を保っておくことがすすめられています。
メーター元栓には触れない
各機器のガス栓とは別に、ガスメーターにも元栓が付いています。
ガスメーターの元栓は、家全体のガス供給に関わる部分のため、自分で触れるのは避けたほうがよいとされています。
長期出張や海外旅行などで家を長く空ける場合は、自分で操作せず、契約しているガス会社に連絡して対応してもらいましょう。
ガスの元栓を閉める場合は、使用する機器の手前にある元栓(器具栓)を閉め、メーター側の元栓には触れないというのが基本の考え方です。
ガス栓の種類
ガス栓には、いくつかのタイプがあります。
自宅のガス栓がどのタイプかによって、日頃の扱い方が変わります。
| ガス栓の種類 | 特徴 |
|---|---|
| つまみ式(一般的な元栓) | つまみを回して開閉する、目視で開閉状態を確認しやすい |
| ねじ栓 | ビルトインコンロや風呂釜など、頻繁に動かせない機器に使われる |
| ヒューズ付きガス栓 | ガス栓そのものに安全装置が付いている、元栓のないタイプ |
ねじ栓は、頻繁に開け閉めしない前提で作られているタイプです。
使うたびに開け閉めすると、グリスが切れてガス栓本体からガス漏れが起きる可能性があるため、頻繁に操作しないほうがよいとされています。
一方、ヒューズ付きガス栓のように元栓のないタイプは、開け閉めをする必要がありません。
元栓の開け方・閉め方

つまみ式のガス栓は、つまみの向きで開閉状態が分かります。
ガスの臭いを感じた場合は、つまみを横向きにしてガスの元栓を閉めます。
しばらくガスを使用していなかった場合は、ガス栓を開ける必要があり、長期的に家を空ける場合は、ガス栓を閉じておくと安心です。
ガス臭いと感じたら、電気のスイッチには触れず、つまみを閉めて窓を開け、ガス会社に連絡してください。タバコやライターの使用も厳禁です。
使うたびに元栓を閉めるべき?
ガス機器を使い終わったときや就寝時に、ガスの元栓を閉めるべきかどうかは、人によって対応が分かれるところです。
一般的には、ガスコンロなどを使い終わったあとは、ガスの元栓(器具栓)を閉めるのが望ましいとされています。
ただし、前述のとおり、ねじ栓タイプは頻繁な開け閉めがグリス切れやガス漏れの原因になるため、毎回の開閉には向いていません。
また、現在の家庭用ガスコンロには、立ち消え安全装置などガス漏れを防ぐ安全対策がなされており、ガスメーターにもマイコン内蔵型が普及し、地震やガス漏れに対応してくれるようになっています。
| ガス栓のタイプ | 毎回閉めるべきか |
|---|---|
| つまみ式(開け閉めしやすい元栓) | 使い終わったら閉めるのが望ましい |
| ねじ栓 | 頻繁に開け閉めしない、長期不在時のみ検討 |
| ヒューズ付きガス栓(元栓なし) | 開け閉めの操作自体が不要 |
自宅のガス栓がどのタイプかを確認し、それに合った付き合い方をすることが大切です。
地震のあとは使用前に確認を
地震のあとにガスを再び使う前には、ガス機器本体に変形・破損などの異常がないかを確認する必要があります。
異常が見つかった場合は、火災や一酸化炭素(CO)中毒などの事故につながるおそれがあるため、自分で使用を再開せず、契約しているガス会社に点検・修理を依頼してください。
ガスが急に使えなくなったときの確認手順
コンロや給湯器が突然使えなくなった場合は、次の順番で確認しましょう。
| 確認の順番 | 内容 |
|---|---|
| 1. ガス栓の開閉状態 | ガス栓・メーターガス栓が開いているか |
| 2. 機器本体の点火方法 | 取扱説明書どおりに操作しているか |
| 3. マイコンメーターの表示 | 赤いランプが点滅していないか |
| 4. 原因不明の場合 | ガス会社に連絡する |
ガス栓やメーターガス栓が開いているかを確認したうえで、メーターの種類に応じた取扱説明書の手順に沿って復帰操作を行います。
すべてのガス機器が使えない場合は、マイコンメーターがガスを止めている可能性があります。
赤いランプが点滅してガスを止めている場合、原因を確認して異常がなければ、マイコンメーターの復帰手順に従って復帰させます。
原因が分からない場合は、無理に操作を続けず、ガス会社に連絡してください。
メーターガス栓(取っ手)の開け方
メーターボックスの取っ手には、いくつか種類があり、開け方が異なります。
| 取っ手のタイプ | 開け方 |
|---|---|
| プッシュボタン式 | ボタンを押すと取っ手が出るので、そのまま手前に引く |
| つまみ式 | 取っ手を立ち上げて、右に回す(時計回り) |
ガス臭いときは、復旧操作を行わず、窓や扉を開けて換気し、すぐにガス会社へ連絡してください。
マイコンメーターの遮断と復帰の詳しい仕組みは、ガスコンロの火が消えるのはなぜ?途中で止まるときの確認ポイントでも解説しています。 ガス臭さと焦げ臭さの見分け方は、ガスコンロから臭いがする原因と対処法とは?ガス臭・焦げ臭・異臭を徹底解説も参考にしてください。
ガス漏れが疑われるときの対応
ガス漏れが疑われる場合は、落ち着いて次の手順で対応してください。
- 換気扇や照明などの電気のスイッチには触れない
- 窓を開けて換気する
- メーターガス栓およびすべてのガス栓・器具栓を閉める
- 屋外の安全な場所からガス会社に連絡する
換気扇の電源も電気機器の一種のため、スイッチに触れると火花が発生し、引火するおそれがあります。
ガス臭い場合は、換気扇などは使わずに窓を開けて換気し、メーターガス栓およびすべてのガス栓・器具栓を閉めて、契約しているガス会社に連絡しましょう。
ガスの使用を再開するとき
長期間ガスを使用していなかった場合や、開栓作業が必要な場合は、ガス会社による立ち会いが必要です。
都市ガスでもプロパンガス(LPガス)でも、ガスの使用開始には、ガス会社の人によるガス開栓作業(安全確認)が必要とされています。
自分で元栓を開けるだけでなく、ガス漏れ検査や機器の使用方法の説明を受けることが、安全に使い始めるうえで重要です。
自宅のガスの種類が分からない場合は、自宅のガス種の確認方法|都市ガスとプロパンを見分ける5つの方法で確認方法を紹介しています。
よくある質問
ガス栓を閉め忘れても大丈夫ですか?
現在の家庭用ガス機器には、立ち消え安全装置などガス漏れを防ぐ安全対策が施されており、ガスメーターにもマイコン内蔵型が普及して、地震やガス漏れに自動対応する仕組みが整っています。そのため、閉め忘れたからといって即座に危険というわけではありません。ただし、安全のためには、使い終わったら元栓を閉める習慣をつけておくことが望ましいとされています。自宅のガス栓のタイプに応じた付き合い方を確認しておきましょう。
ねじ栓は毎回閉めたほうがいいですか?
いいえ、ねじ栓は頻繁に開け閉めしない前提で作られているタイプです。使うたびに開け閉めすると、グリスが切れてガス栓本体からガス漏れが起きる可能性があるため、日常的な開閉には向いていません。ビルトインコンロや風呂釜など、頻繁に動かせない機器に使われることが多く、長期の留守など特別な場合にのみ閉めることがすすめられています。
ガスメーターの元栓は自分で閉めてもいいですか?
ガスメーターの元栓は、家全体のガス供給に関わる部分のため、自分で操作するのは避けたほうがよいとされています。長期出張や旅行で家を長く空ける場合は、契約しているガス会社に連絡して対応してもらいましょう。日常的に開閉するのは、各機器の手前にある元栓(器具栓)で十分です。
マイコンメーターの赤いランプが点滅しているときはどうすればよいですか?
赤いランプが点滅している場合、マイコンメーターがガスを遮断していることを示しています。ガス臭さがなく、ガス機器に異常が見当たらない場合は、メーターの種類に応じた復帰手順に従って操作してください。ガス臭い場合や、原因がよく分からない場合は、復旧操作を行わず、窓を開けて換気し、契約しているガス会社に連絡しましょう。
引っ越し先でガスの元栓を自分で開けてもいいですか?
都市ガス・プロパンガスとも、ガスの使用を新たに開始する際には、ガス会社の立ち会いによる開栓作業(安全確認)が必要とされています。自分で元栓を開けるだけでは、ガス漏れ検査や機器の使用方法の確認ができないため、必ず事前にガス会社へ開栓の申し込みをしてください。引っ越しの日程が決まったら、早めに手続きを済ませておくと安心です。
まとめ
ガスの元栓は、コンロのタイプや栓の種類によって場所と扱い方が異なります。
最後に要点を整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 元栓の場所 | ガステーブルは奥側・脇、ビルトインはコンロ下の収納内 |
| メーター元栓 | 自分で触れず、長期不在時はガス会社に相談 |
| ガス栓の種類 | つまみ式・ねじ栓・ヒューズ付きで扱い方が異なる |
| 閉め忘れ | 安全機能はあるが、使い終わったら閉めるのが望ましい |
| ガス臭いとき | 電気に触れず、窓を開けて元栓を閉め、ガス会社に連絡 |
まずは自宅のガス栓の場所とタイプを確認し、正しい開閉方法を把握しておいてください。

