新しいガスコンロを注文しようとして、「都市ガス用」と「プロパンガス用」のどちらを選べばいいのか分からず、手が止まっていませんか。
賃貸に引っ越したばかりだったり、実家を離れて初めて自分でガス機器を選んだりすると、自宅のガスの種類を意識したことがない方も多いはずです。
自宅のガス種は、ガスメーターやガス機器のシール、検針票など、いくつかの方法で確認できます。
この記事では、自宅のガス種を確認する具体的な方法と、間違えて設置してしまうとどうなるかを解説します。
購入前に、ぜひこの記事を見ながら自宅のガス種を確認してください。
まず知っておきたい:都市ガスとプロパンガスの基本的な違い

都市ガスは、地下に埋められたガス管を通じて各家庭に供給される方式です。
一方、プロパンガス(LPガス)は、ガスボンベを各家庭に設置し、そこからガスを供給する方式です。
供給方式が違うため、ガスコンロなどのガス機器も、都市ガス用とプロパンガス用で内部の部品(ノズルなど)が異なり、原則として共用できません。
まずは、この2つのうちどちらを使っているのかを確認するところから始めましょう。
なお、都市ガスとプロパンガスそれぞれの特徴や費用面の違いについては、ガスコンロの都市ガスとプロパンガスの違いとは?費用・火力・安全性を徹底比較で詳しく解説しています。
この記事では、「自分の家がどちらなのか」を確認する方法に絞って解説します。
確認方法1:ガスメーターの液晶表示の有無を見る
最も分かりやすい確認方法のひとつが、ガスメーターに液晶表示があるかどうかです。
ガスメーターに液晶表示がない場合は都市ガス、液晶表示がある場合はプロパンガスとされています。
プロパンガス用のメーターの液晶表示には、震度5以上の揺れやガス漏れを感知したとき、火を消し忘れたときなどのエラーメッセージが、アルファベットの組み合わせで表示される仕組みになっています。
ただし、メーカーや型式によって表示のしかたが異なる場合があるとされているため、この方法だけで断定せず、次の方法もあわせて確認すると確実です。
確認方法2:ガス機器本体のシール・ラベルを見る
ガスコンロや給湯器などのガス機器には、対応するガスの種類を示すシールが貼られています。
都市ガス用の機器には「12A」「13A」「都市ガス用」、プロパンガス用の機器には「LPG」「プロパンガス用」などと表記されています。
このシールは、コンロ本体の側面や、電池カバーの裏側などに貼られていることが多いとされています。
今使っているガスコンロがあれば、まずこのシールを確認するのが最も確実な方法です。
コンロを廃棄・処分する前に、シールの写真を撮っておくと、新しいコンロを注文するときにも役立ちます。
確認方法3:検針票の使用場所番号の桁数を見る
毎月届く検針票(ガスの使用量のお知らせ)にも、ガス種を判断できる手がかりがあります。
検針票に記載されている使用場所番号は、都市ガスは10桁、プロパンガスは17桁という違いがあるとされています。
検針票がすぐ手元にある方は、契約者番号や使用場所番号の桁数を数えてみるのも一つの方法です。
確認方法4:ガスホースの色を見る
据置型のガスコンロ(テーブルコンロ)で、ガス栓とゴムホースをつないでいる場合は、ホースの色でも見分けられます。
ガスホースの色が白色の場合は都市ガス、オレンジ色の場合はプロパンガスとされています。
以前は都市ガス用のホースが青色だったこともありますが、現在は白色が主流になっているとされています。
ただし、商品によって色が異なる場合もあるため、あくまで参考程度の確認方法と考えておきましょう。
確認方法5:契約しているガス会社に問い合わせる
これまでの方法で確認しても不安が残る場合、最も確実なのは契約しているガス会社に直接問い合わせることです。
ガス種の判断に迷ったときは、自分で判断せず、ガスメーターの写真を撮って業者に送るとよいとされています。
賃貸物件の場合は、管理会社や大家さんに確認する方法もあります。
特に、複数の建物にまとめてプロパンガスを供給する「集中プロパンガス」を使っている場合は注意が必要だとされているため、心配な場合は問い合わせて確実に確認しましょう。
確認方法まとめ表
ここまでの5つの方法を一覧にまとめます。
| 確認方法 | 見るポイント | 都市ガスの場合 | プロパンガスの場合 |
|---|---|---|---|
| ガスメーターの表示 | 液晶表示の有無 | 液晶表示なし | 液晶表示あり |
| ガス機器のシール | 側面・電池カバー裏 | 「12A」「13A」「都市ガス用」 | 「LPG」「プロパンガス用」 |
| 検針票 | 使用場所番号の桁数 | 10桁 | 17桁 |
| ガスホースの色 | ホースの色 | 白色 | オレンジ色 |
| ガス会社への確認 | 直接問い合わせ | ― | ― |
1つの方法だけで判断せず、2つ以上の方法で確認できると確実性が高まります。
特に、これから新しいコンロを注文する場合は、今使っている機器のシールを確認するのが最も分かりやすい方法です。
ガス種を間違えて設置するとどうなる?
ガス種を間違えたコンロを設置・使用することは、絶対に避けなければなりません。
都市ガス用とプロパンガス用のガス機器は、ガスの成分やガス圧が異なるため、内部の部品(ノズルなど)の仕様が違います。
ガス種の違うコンロを無理に接続して使用すると、不完全燃焼による一酸化炭素中毒や、異常燃焼による炎の拡大でのやけど、機器の故障といった重大な事故につながるおそれがあります。
「点火してもすぐ消える」「炎が異常に大きい、または小さい」といった違和感がある場合、ガス種の間違いを疑い、すぐに使用を中止してください。
もし、ガス種の異なる機器を購入してしまった場合は、次のように対応しましょう。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| まだ設置していない | 使用せず、購入店に交換・返品を相談する |
| すでに設置してしまった | 直ちに使用を中止し、ガス会社や販売店に連絡する |
| ガス種の変更部品がある | 有償の場合が多く、専門業者による対応が必要 |
一部の機種では、ガス種を変更するための部品交換に対応している場合もありますが、有償かつ専門的な作業になります。
自分で改造することは絶対にせず、必ず専門業者に相談してください。
引っ越し・買い替えのときに特に注意したいこと
自宅のガス種は、引っ越し先や住宅によって異なるため、次のようなタイミングでは特に注意が必要です。
| タイミング | 注意点 |
|---|---|
| 引っ越し直後 | 前の住まいと同じガス種とは限らない |
| 実家から独立するとき | 実家が都市ガスでも、新居がプロパンガスの場合がある |
| ネット通販で購入するとき | 実物を確認できないため、注文前のガス種確認が特に重要 |
| 中古のガスコンロをもらう・買うとき | 前の持ち主の家とガス種が違う可能性がある |
特に引っ越し直後は、以前の住まいのガス種の感覚のまま新しいコンロを注文してしまうミスが起こりやすいため注意しましょう。
中古のガスコンロを譲り受ける場合の注意点は、ガスコンロは中古で買っても大丈夫?確認すべき安全ポイントでも解説しています。
よくある質問
ガスメーターに液晶表示がない場合は必ず都市ガスですか?
多くの場合はそのとおりですが、メーカーや型式によって表示のしかたが異なることがあるとされています。液晶表示の有無だけで断定せず、ガス機器本体のシールや検針票の桁数など、複数の方法を組み合わせて確認することをおすすめします。判断に迷う場合は、契約しているガス会社に問い合わせるのが最も確実です。
ガス機器のシールが見つからない場合はどうすればよいですか?
シールは、コンロ本体の側面や、電池カバーの裏側などに貼られていることが多いですが、経年で消えていたり、見えにくい位置にあったりすることもあります。その場合は、ガスメーターの液晶表示の有無や、検針票の使用場所番号の桁数を確認する方法を試してください。それでも分からない場合は、無理に自分で判断せず、契約しているガス会社や管理会社に確認しましょう。
賃貸物件でガス種を確認するにはどうすればよいですか?
賃貸物件の場合は、まず管理会社や大家さんに問い合わせるのが確実です。すでに入居していて、備え付けの給湯器やガスコンロがある場合は、その機器のシールでも確認できます。ガスメーターの液晶表示の有無を確認する方法もありますが、判断に迷う場合や、複数の建物にまとめて供給する集中プロパンガスの可能性がある場合は、自己判断せず管理会社に確認してください。
ガス種を間違えて注文してしまった場合、返品できますか?
購入先やタイミングによります。まだ設置・使用していない段階であれば、購入店に相談することで交換や返品に応じてもらえる場合があります。ただし、開封状態や販売店の規定によって対応が異なるため、早めに連絡することが大切です。すでに設置してしまった場合は、絶対に使用せず、まずガス会社や販売店に連絡して指示を仰いでください。
都市ガス用のコンロにガス種変更の改造をして使うことはできますか?
一部の機種では、メーカーや専門業者による有償のガス種変更部品交換に対応している場合があります。ただし、対応の可否は機種によって異なり、対応していない機種も多くあります。自分で内部の部品を交換したり改造したりすることは絶対にせず、対応可能かどうかも含めて、必ずメーカーや専門のガス機器販売業者に相談してください。
まとめ
自宅のガス種は、ガスメーターの表示、ガス機器のシール、検針票の桁数、ガスホースの色など、複数の方法で確認できます。
最後に要点を整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 最も確実な方法 | 今使っているガス機器のシールを確認する |
| メーターでの見分け方 | 液晶表示なし=都市ガス、液晶表示あり=プロパンガス |
| 検針票での見分け方 | 使用場所番号が10桁=都市ガス、17桁=プロパンガス |
| 迷ったら | 契約しているガス会社・管理会社に確認する |
| 間違えた場合 | 絶対に使用せず、購入店やガス会社にすぐ連絡する |
まずは、今使っているガスコンロや給湯器のシールを確認するところから始めてみてください。

