日立のエアコンのリモコンに「涼快」というボタンがあるけれど、冷房や除湿と何が違うのか分からないまま使っていない。
あるいは、押してみたものの本当に効いているのか不安になった。
そんな方は少なくありません。
涼快(りょうかい)は、室温と湿度を自動でコントロールして、手足を冷やしすぎずに快適さを保つ「健康冷房」として日立が案内している運転です。
冷房の風が苦手な方に向けて作られた機能で、冷房とも除湿とも動き方が違います。
この記事では、涼快が何をしているのかという仕組みから、冷房・カラッと除湿との使い分け、自動と手動それぞれの設定範囲、使えない外気温の条件、そして気になる電気代の考え方までを、日立が公開している情報をもとに整理します。
涼快とは何をする運転か
日立の説明によると、涼快とは自動で室温と湿度をコントロールして、手足を冷やしすぎずに快適さを保つ健康冷房です。
そのため、冷房による冷えが苦手な方におすすめの機能とされています。
「冷房をつけると足元だけ冷えてつらい」「エアコンの風が直接当たると体調を崩す」といった悩みに向けた運転だと考えると分かりやすくなります。
名前の読み方と位置づけ
涼快は「りょうかい」と読みます。
分類としては除湿ではなく冷房機能のひとつにあたります。
日立は電気代に関する案内の中で、冷房には通常の冷房機能のほかに、機種によっては「涼快」という冷房機能があると説明しています。
除湿ボタンの仲間だと思っていた方は、ここで認識を改めておくと使い分けがしやすくなります。
メーカー独自の名前が付いたボタンは他社にもあり、エアコンのリモコンに「ワープ」「バイオ」ボタン!この意味は何?でも同様の機能を解説しています。
涼快のしくみ
ここが涼快を理解するうえで最も重要な部分です。
日立の説明では、涼快は始めに温度を優先的に下げ、室温が目標温度または手動で設定した温度になると、湿度を下げて調整するという2段階の動きをします。
つまり運転の途中で、主役が温度から湿度に切り替わります。
| 段階 | 何をしているか |
|---|---|
| 前半 | 温度を優先して下げる。部屋全体をすばやく冷やす |
| 後半 | 目標温度に達したら湿度中心のコントロールに切り替わる |
冷風が直接当たらなくなる理由
後半の湿度中心のコントロールに入ると、吹き出し温度が室温と同等になりやすくなります。
そのため冷風が直接当たらず、冷やしすぎを防げるという仕組みです。
冷房で起きがちな「設定温度には達しているのに、風が当たる場所だけ寒い」という状態が起きにくくなります。
これが「健康冷房」と呼ばれている理由です。
湿度を下げると体感温度も変わる
涼快が湿度を重視するのには理由があります。
同じ室温でも、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温が下がらないため暑く感じます。
逆に湿度が下がれば、室温をそれほど下げなくても涼しく感じられます。
設定温度をいつもより高めにしても快適に過ごせる可能性があるのは、この体感温度の仕組みによるものです。
湿度と体感温度の関係についてはエアコンのない部屋を涼しくする方法13選|夏の暑さを大幅に軽減できる対策とは?でも詳しく解説しています。
冷房・カラッと除湿・涼快の使い分け
日立は、目的に応じた3つの使い分けを公開しています。
自分がいま何を優先したいかで選ぶのが基本です。
| 目的 | おすすめの運転 | おすすめの時期 |
|---|---|---|
| 室温を下げたい | 冷房 | 湿度があまりなく、気温がとても高い時期 |
| 湿度だけ下げたい | カラッと除湿 | 気温があまり高くない梅雨時期など |
| 室温を下げることを優先し、湿度も下げたい | 涼快 | 気温が高く、ジメジメ感が残っている時期 |
日立は涼快について、部屋全体をすばやく冷やした後、湿度中心のコントロールを行うため、早く部屋を涼しくしたいときにおすすめと説明しています。
涼快とカラッと除湿はどちらも湿度を下げる
紛らわしいのは、涼快とカラッと除湿がどちらも湿度を下げる点です。
違いは温度をどこまで下げるかにあります。
| 運転 | 温度の扱い |
|---|---|
| カラッと除湿 | 室温はあまり変えずに湿度を下げる |
| 涼快 | まず温度を下げてから、湿度中心に切り替える |
真夏の帰宅直後のように、まず部屋を冷やしたいのであれば涼快です。
梅雨の肌寒い日にジメジメだけを取りたいのであればカラッと除湿になります。
「暑くはないけれど、なんとなくベタつく」という状態でカラッと除湿を選び、「暑いうえに蒸す」なら涼快、と覚えておくと迷いません。
涼快の使い方と設定できる範囲
操作方法と、どこまで自分で調節できるのかを整理します。
以下はRAS-X40L2を例とした日立の案内をもとにしています。
機種によって異なるため、詳しくはお使いの製品の取扱説明書で確認してください。
操作の手順
- エアコンの電源が切れた状態で、リモコンの[涼快]ボタンを押す
- 自動涼快が開始される
- [涼快]ボタンを押すごとに、自動と手動を切り替えられる
電源が切れた状態から押すという点がポイントです。
運転中に押しても意図した動作にならないことがあります。
自動運転のときの設定
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目標温度 | 24〜28℃。運転中に[室温]ボタンで-3.0〜+3.0℃の範囲で調節できる |
| 目標湿度 | 50〜60%。自動的に設定されるため調節できない |
自動では湿度を自分で決められません。
温度だけは前後3℃の範囲で微調整できるため、「もう少し涼しく」「少し寒い」という感覚に合わせられます。
手動運転のときの設定
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設定温度 | [室温]ボタンで16.0〜32.0℃の範囲で調節 |
| 設定湿度 | リモコンの扉を開けて[湿度設定]ボタンを押し、60〜40%の範囲で5%ずつ調節(一部の機種は約60〜50%) |
湿度設定ボタンはリモコンの扉の内側にあります。
表に出ていないため、手動での湿度調節ができることを知らないまま使っている方が多い部分です。
湿度を細かく管理したい場合は、部屋に温湿度計を置いて実際の数値を見ながら調整すると、体感とのずれが分かります。
湿度は何%を目指せばいいか
手動で湿度を設定できると分かっても、何%にすればよいか迷います。
考え方の目安を整理します。
| 湿度の状態 | 起きやすいこと |
|---|---|
| 60%を超える | ジメジメ感が残る。カビやダニが増えやすい環境になる |
| 50〜60% | 一般に過ごしやすいとされる範囲。涼快の自動設定もここ |
| 40〜50% | かなりカラッとする。人によっては乾燥を感じる |
| 40%を下回る | のどや肌の乾燥が気になりやすい |
涼快の自動運転が50〜60%を目標にしているのは、この範囲が扱いやすいためと考えられます。
まずは自動で使ってみて、それでも蒸すと感じるときだけ手動で50%や45%を試すという順序が無理のない使い方です。
いきなり40%まで下げると、涼しくはなっても乾燥が気になることがあります。
5%ずつ調節できる仕様なので、少しずつ下げて様子を見てください。
涼快を使うときの注意点
便利な機能ですが、日立が案内している制約がいくつかあります。
外気温25〜35℃の範囲で使う
もっとも見落とされやすい条件です。
日立は、涼快は外気温が25〜35℃の範囲内で使うよう案内しています。
在室人数、部屋の条件、外気温によっては、設定した室温や湿度にならない場合があるとされています。
つまり、次のような状況では効果が出にくくなります。
- 猛暑日で外気温が35℃を大きく超えている
- 梅雨の初めで外気温が25℃に届いていない
- 来客などで在室人数が多い
「涼快にしたのに冷えない」という場合、故障ではなくこの条件から外れているだけの可能性があります。
外気温が高すぎる日は、素直に冷房を使うほうが確実です。
加湿はできない
涼快の運転中に湿度を調節するときは除湿を行いますが、加湿はできません。
乾燥しすぎたと感じても、涼快で湿度を上げることはできない仕組みです。
急いで冷やしたいときは冷房
日立も、室温を急いで下げたいときや、湿度よりも温度を優先したいときは冷房運転をすすめています。
涼快は前半で温度を下げるものの、目標に達すると湿度中心に切り替わります。
そのため「とにかく早く、とにかく涼しく」という場面では冷房のほうが向いています。
なお、涼快にしても部屋がまったく冷えないという場合は、別の原因が絡んでいることもあります。
フィルターの汚れや風向きなど確認すべき点は日立エアコンが冷えない・暖まらない|点滅なしで効かない原因で整理しています。
涼快の運転中に「壊れた?」と感じやすい動作
涼快は途中で制御の主役が変わるため、冷房に慣れているとおかしく感じる場面があります。
いずれも正常な動きです。
| 感じること | 何が起きているか |
|---|---|
| 途中から風がぬるくなった | 湿度中心のコントロールに切り替わり、吹き出し温度が室温と同等に近づいている |
| 風量が弱くなった | 温度優先の段階が終わり、湿度の維持に移っている |
| 設定温度に達したのに止まらない | 湿度を目標値に保つために運転を続けている |
| 数値上は涼しいのに冷たい風が来ない | 冷風を直接当てない制御になっている |
「冷たい風が出ていない=効いていない」ではないのが涼快の分かりにくいところです。
判断したいときは風の温度ではなく、部屋の温度と湿度の実測値を見てください。
冷房との体感の違いに慣れが必要
冷房は冷たい風で涼しさを作りますが、涼快は湿度を落として体感温度を下げます。
そのため、切り替えた直後は「弱くなった」と感じることがあります。
しばらく使ってみて、汗ばむ感じが減っているかどうかで判断してください。
室温が同じでも湿度が10%下がれば、体感はかなり変わります。
もしランプの点滅を伴っているのであれば、それは別の話です。
日立エアコンのランプ点滅一覧|白くまくんの点滅回数でわかる不具合から該当するランプを確認してください。
電気代はどうなるのか
「涼快 電気代」で調べる方が多い部分です。
結論から言うと、涼快は冷房より少しだけ電気代がかかります。
涼快が冷房より高くなる理由
日立は、涼快の除湿は再熱除湿方式のため、冷房と比較すると若干電気代がかかると説明しています。
再熱除湿方式とは、取り込んだ湿った空気を冷やして湿気を取り除いたあと、暖めて適温に調整してから送風する方式です。
冷やすだけでなく暖め直す工程が入るため、その分の電力を使います。
4つの運転の電気代の関係
日立は、運転方式ごとの電気代について次のように説明しています。
| 運転方式 | 冷房と比べた電気代 |
|---|---|
| 涼快 | 若干かかる(再熱除湿方式のため) |
| 再熱除湿方式(カラッと除湿) | 若干かかる(空気を暖める分) |
| 弱冷房方式(3モード除湿/ソフト除湿) | 若干安くなる(風量が常に抑えられる分) |
ここで注意したいのは、「除湿だから安い」とは限らないという点です。
除湿には2つの方式があり、カラッと除湿のような再熱除湿方式は冷房より高くなります。
「除湿のほうが節約になる」と思って使っていた方は、自分の機種がどちらの方式かを確認する価値があります。
設定温度を高めにするという使い方
日立は、涼快やカラッと除湿で湿度が下がると体感温度も変わるため、設定温度をいつもより高めにしてみることをすすめています。
電気代を抑えたいなら、涼快を避けるより設定温度を上げるほうが現実的です。
湿度が下がっていれば、同じ温度でも以前より涼しく感じられます。
なお、ここでいう「若干」がどの程度かは、外気温、室温、湿度、部屋の条件によって変わります。
具体的な金額として断定できるものではないため、実際の使用状況で確認してください。
自分のエアコンの除湿方式を確認する
涼快やカラッと除湿が使えるかどうか、そして自分の機種の除湿がどの方式かは、リモコンを見れば判断できます。
リモコンのボタンで見分ける
日立は次の見分け方を公開しています。
| リモコンのボタン | 除湿方式 |
|---|---|
| 「カラッと除湿」ボタンがある | 再熱除湿方式 |
| 「除湿」ボタンがある | 弱冷房方式 |
| 「eco除湿」ボタンがある | eco除湿 |
カタログや機能表からも判断できます。
| 機能表の記載 | 除湿方式 |
|---|---|
| カラッと除湿 | 再熱除湿方式 |
| 3モード除湿、またはソフト除湿 | 弱冷房方式 |
eco除湿という選択肢もある
「eco除湿」ボタンがある機種では、外気温と部屋の状態を見てエアコンが自動的に再熱除湿方式と弱冷房方式を切り替えます。
方式の使い分けを自分で判断しなくてよいため、迷いたくない方には扱いやすい機能です。
涼快ボタンが見当たらない場合
涼快はすべての機種に搭載されているわけではありません。
リモコンの扉を開けた内側も含めて確認し、それでも見つからない場合は非搭載の可能性があります。
搭載機能はシリーズや年式で変わります。
型番から確認したい場合は、室内機の側面か前面パネルを開けた内部の銘板に記載されている型番を控えてください。
白くまくんのシリーズごとの違いについては日立のエアコン白くまくんの特徴とは?|凍結洗浄の仕組みと選び方で解説しています。
カラッと除湿にも種類がある
涼快と並べて理解しておきたいのが、カラッと除湿の中身です。
日立の説明によると、カラッと除湿は温度を下げずに除湿する再熱除湿方式を採用しており、梅雨時期など気温が高くない時期に使うことがすすめられています。
暖め直しには室外機の排熱を使っている
仕組みとして知っておくと納得しやすいのが、暖め直す熱の出どころです。
日立は、暖めるときは室外機の排熱の一部を利用していると説明しています。
ヒーターで温め直しているわけではなく、捨てるはずだった熱を使い回している構造です。
機種によって搭載される種類が違う
カラッと除湿には次のような種類があり、機種によっては搭載していない場合があります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 自動 | 運転スタート時に部屋の温度をチェックし、その時にぴったりの温度を自動設定して除湿する |
| ランドリー除湿 | 強力除湿と暖房運転を組み合わせて洗濯物を早く乾かす |
| 結露対策 | 暖房を止めてからセットすると除湿運転を行い、2時間後に自動で停止する |
自動のカラッと除湿では、自動設定した温度の-3.0〜+3.0℃で運転し、運転開始時の室温をほぼ目標温度にします。
つまり「今の室温を保ったまま湿度だけ落とす」という動きになります。
結露対策の機能は冬に使うもので、暖房停止後にセットすると2時間で自動的に止まります。
夏の機能だと思われがちですが、通年で活躍する余地があります。
場面別のおすすめ設定
ここまでの内容を、実際の生活場面に当てはめて整理します。
| 場面 | おすすめ |
|---|---|
| 真夏、帰宅直後の暑い部屋 | まず冷房で一気に下げる |
| 真夏、部屋が冷えてきたあと | 涼快に切り替えて冷やしすぎを防ぐ |
| 熱帯夜の就寝時 | 涼快。冷風が直接当たりにくい |
| 梅雨の肌寒い日 | カラッと除湿 |
| 洗濯物の部屋干し | ランドリー除湿(搭載機種のみ) |
| 冬の窓の結露対策 | カラッと除湿の結露対策(搭載機種のみ) |
| 外気温が35℃を大きく超える猛暑日 | 冷房。涼快は条件から外れる |
| 小さな子どもや高齢の家族がいる部屋 | 涼快。冷えすぎを避けやすい |
1日の中で切り替えるという発想が、涼快をうまく使うコツです。
帰宅直後は冷房、落ち着いたら涼快、というように役割を分けると無理がありません。
就寝時に向いている理由
涼快が特に力を発揮するのが就寝時です。
寝ている間は自分で暑さ寒さを調節できません。
冷房のまま寝ると明け方に冷えすぎることがありますが、涼快は湿度中心のコントロールに入ると吹き出し温度が室温と同等になりやすいため、体が冷え続ける状態を避けやすくなります。
ただし外気温が25℃を下回る夜には条件から外れます。
夏の終わりで夜が涼しくなってきた時期は、動作が想定どおりにならないこともあると理解しておいてください。
涼快が向いている人、向いていない人
機能の性格がはっきりしているため、合う合わないが分かれます。
向いている場合
- 冷房の風が直接当たるのが苦手
- 冷房をつけると足元や手先が冷える
- 寝ている間に体が冷えて目が覚めることがある
- 室温は下げたいが、乾燥しすぎるのは避けたい
- 小さな子どもや高齢の家族と同じ部屋で過ごす
「冷房は必要だが、冷えるのは困る」という矛盾した希望に応えるための運転だと考えると分かりやすくなります。
向いていない場合
- とにかく早く、強く冷やしたい
- 外気温が35℃を大きく超える猛暑日が続いている
- 電気代を1円でも抑えたい
- 湿度より温度をはっきり下げたい
これらに当てはまるなら、素直に冷房を使うほうが目的に合います。
弱冷房方式の除湿がある機種なら、そちらのほうが電気代は抑えられます。
一年を通した使い分けの目安
季節ごとに、どの運転が向いているかを整理します。
| 時期 | 向いている運転 | 理由 |
|---|---|---|
| 5〜6月上旬 | カラッと除湿 | 気温は高くないが湿度が上がり始める |
| 梅雨(6〜7月) | カラッと除湿 | 肌寒いのにジメジメする日が多い |
| 盛夏(7〜8月) | 冷房+涼快の併用 | 帰宅直後は冷房、落ち着いたら涼快 |
| 猛暑日 | 冷房 | 外気温が涼快の想定範囲を超えやすい |
| 残暑(9月) | 涼快 | 気温は高いが湿度も残る |
| 秋口(10月) | カラッと除湿 | 涼しいが湿度が残る日がある |
| 冬 | カラッと除湿の結露対策 | 暖房停止後の窓の結露を抑える |
涼快の出番は、真夏よりむしろ残暑の時期です。
気温が高く湿度も残るという条件が、涼快の想定にもっとも近くなります。
猛暑日は外気温が涼快の使用範囲である25〜35℃を超えやすいため、冷房に切り替えたほうが確実です。
よくある質問
Q. 日立エアコンの「涼快」とは何ですか?
涼快(りょうかい)とは、自動で室温と湿度をコントロールして、手足を冷やしすぎずに快適さを保つ健康冷房です。
日立は、冷房による冷えが苦手な方におすすめの機能として案内しています。
分類としては除湿ではなく冷房機能のひとつにあたります。
始めに温度を優先的に下げ、室温が目標温度になると湿度を下げる調整に切り替わる、2段階の動きをするのが特徴です。
湿度中心の制御に入ると吹き出し温度が室温と同等になりやすいため、冷風が直接当たりにくくなります。
Q. 涼快とカラッと除湿はどう違いますか?
どちらも湿度を下げますが、温度の扱いが異なります。
カラッと除湿は室温をあまり変えずに湿度を下げる運転で、気温があまり高くない梅雨時期などに向いています。
一方の涼快は、まず部屋全体をすばやく冷やしてから湿度中心のコントロールに移るため、気温が高くジメジメ感も残っている時期に向いています。
暑さも湿気も両方どうにかしたいなら涼快、暑くはないが蒸すという状態ならカラッと除湿、と考えると選びやすくなります。
Q. 涼快は冷房より電気代が高いですか?
日立は、涼快の除湿は再熱除湿方式のため、冷房と比較すると若干電気代がかかると説明しています。
再熱除湿方式は冷やした空気を暖め直してから送風する方式で、その分の電力を使うためです。
なお、同じ除湿でも弱冷房方式(3モード除湿・ソフト除湿)は風量が抑えられる分、冷房より若干安くなるとされています。
「除湿だから安い」とは限らない点に注意してください。
日立は、湿度が下がると体感温度も変わるため、設定温度をいつもより高めにすることをすすめています。
Q. 涼快にしても部屋が冷えません。故障ですか?
まず外気温を確認してください。
日立は、涼快を外気温が25〜35℃の範囲内で使うよう案内しており、在室人数や部屋の条件、外気温によっては設定した室温や湿度にならない場合があるとしています。
猛暑日で35℃を大きく超えているときや、逆に25℃に届かない時期は、想定どおりに動かないことがあります。
急いで室温を下げたいときは冷房運転が推奨されています。
外気温が範囲内なのに効かない場合は、フィルターの汚れや風向きなど別の原因を確認してください。
Q. 涼快の湿度は自分で設定できますか?
自動運転では設定できません。
自動の場合、目標湿度は50〜60%の範囲で自動的に設定されるため調節できず、温度のみ[室温]ボタンで-3.0〜+3.0℃の範囲で調節できます。
一方、手動運転に切り替えると湿度を設定できます。
リモコンの扉を開けて[湿度設定]ボタンを押すと、60〜40%の範囲で5%ずつ下げられます(一部の機種は約60〜50%)。
自動と手動は[涼快]ボタンを押すごとに切り替わります。
まとめ
涼快は、温度と湿度を順番にコントロールすることで冷やしすぎを防ぐ、日立独自の冷房運転です。
- 涼快は除湿ではなく冷房機能のひとつ
- 前半は温度を優先して下げ、目標に達すると湿度中心の制御に切り替わる
- 湿度中心になると吹き出し温度が室温と同等になり、冷風が直接当たりにくい
- 冷房は室温優先、カラッと除湿は湿度優先、涼快は両方を狙う運転
- 自動は目標温度24〜28℃・湿度50〜60%。手動なら湿度も40%まで設定できる
- 外気温25〜35℃の範囲で使う。範囲外では想定どおりに動かないことがある
- 再熱除湿方式のため冷房より若干電気代がかかる。設定温度を高めにするのが対策
まずはリモコンに[涼快]ボタンがあるかを確認してください。
帰宅直後は冷房、落ち着いたら涼快と切り替えるだけで、夏の過ごしやすさはかなり変わります。

