洗濯機が急に止まり、「C21」「C22」「C23」のいずれかが表示されて、どう対処すればよいか分からず困っていませんか。
この3つは、いずれも洗濯機の内部にある基板やモーターまわりの不具合の可能性を知らせる表示です。
利用者ができる対処は電源プラグを抜いてのリセットが中心で、改善しない場合は点検・修理が必要になります。
この記事では、日立の公式情報をもとに、3つの表示の違いと共通の対処、安全のための注意、修理費用と買い替えの判断材料を解説します。
- C21・C22・C23それぞれの意味と違い
- 3つに共通する電源リセットの手順
- 修理料金の目安と、修理か買い替えかの考え方
結論:対処はどれも同じ、まず電源リセット
3つの表示は原因の場所が異なりますが、利用者ができる対処はいずれも電源プラグを抜いてのリセットです。
| 表示 | 不具合の可能性がある部分 | 利用者ができる対処 |
|---|---|---|
| C21 | メイン基板、駆動部品 | 電源プラグを抜いて約10分待つ |
| C22 | モーターブレーキ | 電源プラグを抜いて約10分待つ |
| C23 | モーター | 電源プラグを抜いて約10分待つ |
洗濯物の入れ直しやフィルターの掃除では解消しないため、リセットで直らなければ早めに点検を依頼するのが現実的です。
3つの表示の違い
C21:メイン基板または駆動部品
C21は、洗濯機の運転を制御するメイン基板か、モーターなどの駆動部品に不具合が起きている可能性がある場合に表示されます。
メイン基板は運転全体を制御する電子回路、駆動部品は洗濯槽やパルセーター、ドラムを回すための部品です。
どちらの不具合かは表示だけでは判断できません。
C22:モーターブレーキ
C22は、モーターブレーキに不具合が起きている場合に表示されます。
モーターブレーキは、脱水などで高速回転した洗濯槽を止めるための仕組みです。
回転を止める部分に関わるため、安全面でも注意が必要な表示です。
C23:モーター
C23は、モーターに不具合が起きている場合に表示されます。
モーターは、洗濯槽やパルセーターを回す動力源です。
回転がうまくできない、途中で止まるといった症状とあわせて表示されることがあります。
関連する表示との違い
| 表示 | 意味 | 利用者ができる対処 |
|---|---|---|
| C20 | 洗濯槽(パルセーター)が回らない | 量・泡・延長コードを見直す |
| C21・C22・C23 | 基板やモーターまわりの不具合の可能性 | 電源リセットのみ |
| F8・F08、F13、F21、F23、FE | メイン基板・駆動部品の不具合の可能性 | 電源の抜き差し |
| FD(Fd) | クラッチモーターの不具合の可能性 | 電源の抜き差し |
C20は洗濯物の量や泡、電源環境を見直すことで解消する場合がありますが、C21・C22・C23は使い方の見直しでは直りません。
表示された番号を正確に確認してから対処を選んでください。
共通のリセット手順
3つの表示に共通する対処は、次のリセットです。
- 電源ボタンで電源を切る
- 電源プラグをコンセントから抜く
- 10分ほどそのまま待つ
- 電源プラグを差し込み、電源を入れる
- 運転を再開できるか確認する
時間を置くのは、内部にたまった電気を放電させ、基板を確実にリセットするためです。
抜いてすぐに差し直すと、効果が得られないことがあります。
ぬれた手で電源プラグやコンセントに触れないでください。感電のおそれがあります。
停電やブレーカーが落ちた後に表示された場合は、10〜15分ほど放電してから差し直してください。
延長コードやタコ足配線を使っている場合は、壁のコンセントに直接つなぎ直してから試すと、電源まわりの影響を切り分けやすくなります。
安全のための注意
回転が完全に止まるまで待つ
とくにC22は、回転を止めるモーターブレーキに関わる表示です。
不具合があると、洗濯槽の回転が止まりにくくなることが考えられます。
洗濯槽が回っている間は、ふたやドアを無理に開けたり、槽の中に手を入れたりしないでください。
電源を切った後も、槽が惰性で回っていることがあります。
回転が完全に止まったことを目で確認してから、洗濯物を取り出してください。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 電源を切った後も槽がしばらく回っている | 完全に止まるまで待つ |
| 脱水後の止まり方がいつもより遅い | 点検を依頼する |
| 回転中に金属がこすれるような音がする | 使用を止めて点検を依頼する |
| 小さな子どもが洗濯機に近づく環境 | 修理までチャイルドロックなどを活用する |
異常があればリセットを試さない
焦げたにおい、煙、異常な熱を感じた場合は、すぐに電源プラグを抜いて使用を中止してください。
この場合はリセットを試さず、そのまま点検を依頼します。
煙や火が出ている場合は、ためらわず消防に連絡してください。
水が残ったまま止まったとき
運転の途中で止まると、槽に水や洗濯物が残ったままになることがあります。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| リセット後に運転できる | 脱水のみを個別に運転して水を抜く |
| 運転できない(ドラム式) | 水が多く残った状態でドアを無理に開けない |
| 運転できない(タテ型) | 洗濯物を取り出し、手桶などで水をくみ出す |
| 洗濯物が濡れたまま | 早めに取り出し、手洗いやコインランドリーで洗い直す |
修理を依頼するときは、「水と洗濯物が残ったまま止まっている」ことも伝えてください。
訪問までの日数が長くなりそうな場合の対応も相談できます。
記録しておくと役立つこと
これらの表示は、出たり出なかったりすることがあります。
訪問時に症状が再現しないと原因の特定に時間がかかるため、次の情報を控えておきましょう。
- 表示部の写真(表示が出ているうちに撮る)
- 表示された日時と、止まった工程(洗い・すすぎ・脱水・乾燥)
- 洗濯物の量と選んだコース
- リセットを試した回数と結果
- 異音、におい、揺れの変化の有無
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 本体のカバーを外して分解する | 感電やけがのおそれがあり、メーカーの修理が受けられなくなる場合もある |
| リセットと再運転を何度も繰り返す | 不具合のある部品に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある |
| 異音や焦げたにおいがあるのに使い続ける | 損傷が広がるおそれがある |
| 洗濯槽を手で無理に回す | 回転部に手を挟むおそれがある |
| 非公式な部品交換を試す | 安全性が確認できず、事故や水漏れの原因になる |
リセットは1〜2回試して改善しなければ、それ以上繰り返さず点検を依頼するのが安全です。
修理を依頼する判断基準
次のいずれかに当てはまる場合は、販売店または日立の修理相談窓口に点検・修理を依頼してください。
- 電源プラグの抜き差しをしても、表示が消えない
- リセット後は動くが、同じ表示が繰り返し出る
- 脱水後の槽の止まり方が遅い、異音がする
- 焦げたにおいや異常な熱がある
- 水が残ったまま動かない
修理費用の目安
日立公式の修理料金目安の一覧には、C21・C22・C23に対応する個別の項目は掲載されていません。
点検の結果によって交換する部品が決まるため、金額は見積もりで確認することになります。
参考として、関係する部品の交換料金は次のように案内されています(技術料・部品代・出張料を合わせた税込の目安)。
ドラム式の参考料金
| 交換部品 | 目安 |
|---|---|
| メイン基板 | 53,000〜77,000円前後 |
| 駆動部品 | 60,000〜75,000円前後 |
タテ型全自動洗濯機の参考料金
| 交換部品 | 目安 |
|---|---|
| メイン基板(洗濯容量10kg以下) | 32,000〜38,000円前後 |
| 駆動部品 | 37,000〜52,000円前後 |
| メイン基板(洗濯容量11kg以上) | 52,000〜56,000円前後 |
タテ型洗濯乾燥機(BW-D・NW-D)では、メイン基板が36,000〜62,000円前後、駆動部品が46,000〜62,000円前後と、日立公式の修理料金目安の該当ページで案内されています。
いずれも出張料は3,850円(税込)で、訪問・見積もりの後に修理をキャンセルした場合は、診断料と出張料の合計5,830円(税込)がかかります。
修理か買い替えかの判断材料
基板や駆動部品の交換は、ほかの表示に比べて金額が大きくなりやすい修理です。
購入からの年数で考えると、次のように整理できます。
| 購入からの年数 | 考え方 |
|---|---|
| 1年以内 | メーカー保証の対象。まず販売店に相談する |
| 2〜5年 | 延長保証に加入していれば対象になることがある |
| 6年前後 | 部品の保有期間(生産終了から6年)を確認し、見積もりと新品価格を比べる |
| 7年以上 | 部品がなく修理できない場合もある。買い替えも含めて検討する |
日立は、洗濯機の補修用性能部品の保有期間を、生産終了から6年間としています。
修理を依頼する前に、保証書や購入時の書類を確認しておくと判断がスムーズです。
依頼するときに伝える情報
| 伝える情報 | ポイント |
|---|---|
| 型式 | 操作パネルや本体の側面に貼られた品質表示板で確認できる |
| 購入時期・保証の有無 | 保証書や延長保証の書類で確認する |
| 表示された番号 | C21・C22・C23のどれか。写真があると確実 |
| 表示が出た状況 | 日時、止まった工程、頻度 |
| 現在の状態 | 水や洗濯物が残っているか、ふたが開くか |
| ほかの症状 | 異音、におい、揺れ、止まり方の変化 |
部品に負担をかけない使い方
これらの表示を完全に防ぐことはできませんが、回転に関わる部品への負担を減らす使い方は、故障のリスクを下げることにつながります。
| 使い方 | ポイント |
|---|---|
| 洗濯物を入れすぎない | 押し込まずに入る量を守る |
| 片寄りを防ぐ | タテ型はドーナツ状、ドラム式は均一に入れる |
| 水平に設置する | 傾きは揺れを大きくし、部品に負担をかける |
| 壁のコンセントに直接つなぐ | 延長コードやタコ足配線を避ける |
| 運転中に電源を切らない | ふたのロックが残る原因にもなる |
| 音や揺れの変化に早めに気づく | 表示が出る前に相談できる |
よくある質問
Q1. C21・C22・C23は何が違いますか?
日立の案内では、C21はメイン基板または駆動部品、C22はモーターブレーキ、C23はモーターの不具合の可能性を示す表示とされています。不具合がある場所は異なりますが、いずれも本体内部の部品に関わる表示で、利用者ができる対処は電源プラグを抜いて10分ほど待つリセットのみです。リセットで改善しない場合は、どの表示でも販売店や日立の修理相談窓口に点検・修理を依頼することになります。表示された番号は写真で残しておきましょう。
Q2. リセットで直った場合、そのまま使い続けてよいですか?
リセット後に問題なく運転でき、その後も同じ表示が出なければ、様子を見ながら使って差し支えない場合が多いです。ただし、一度表示されたということは、基板やモーターまわりに何らかの負荷がかかった可能性があります。運転中の異音、焦げたにおい、脱水後の止まり方の変化に気を配ってください。再び表示されたときは、日時と止まった工程を記録し、早めに点検を依頼すると原因を特定しやすくなります。保証の有無も確認しておくと安心です。
Q3. C22が出たとき、洗濯物を取り出しても大丈夫ですか?
洗濯槽の回転が完全に止まっていることを確認してから取り出してください。C22はモーターブレーキの不具合を知らせる表示で、洗濯槽が止まりにくくなることが考えられます。電源を切った後も槽が惰性で回っている場合があるため、ふたやドアを無理に開けたり、回っている槽に手を入れたりするのは危険です。回転が止まり、ロックが解除されてから取り出しましょう。ドアが開かない場合は無理にこじ開けないでください。
Q4. 修理費用はどれくらいかかりますか?
日立の修理料金目安の一覧にC21・C22・C23の項目はないため、金額は点検後の見積もりで確認します。参考として、ドラム式ではメイン基板の交換が53,000〜77,000円前後、駆動部品が60,000〜75,000円前後です。タテ型の全自動洗濯機では、メイン基板が32,000〜56,000円前後、駆動部品が37,000〜52,000円前後とされています。複数の部品交換が必要な場合は、目安を超えることもあります。
Q5. 修理と買い替えは、どう判断すればよいですか?
保証期間内であれば、まず保証での修理を相談するのが基本です。延長保証に加入していれば、購入から数年でも対象になることがあります。保証が切れている場合は、見積もり額と同じクラスの新品の価格を比べてください。基板や駆動部品の交換は金額が大きくなりやすく、使用年数が長い場合はほかの部品が続けて故障する可能性もあります。生産終了から6年を過ぎた機種は、部品がなく修理できないこともあります。見積もりを聞いてから決めても遅くありません。
まとめ
C21・C22・C23は、それぞれメイン基板や駆動部品、モーターブレーキ、モーターの不具合の可能性を知らせる表示です。
利用者ができる対処は共通で、電源プラグを抜いて10分ほど待つリセットになります。
回転が完全に止まるまでふたを開けないこと、焦げたにおいがあるときはリセットを試さず使用を中止することが大切です。
リセットで改善しない場合は、表示の写真や状況を記録したうえで点検を依頼し、保証の有無と使用年数を踏まえて修理か買い替えかを判断しましょう。

