MENU

オイルサーバーの取り付け費用とは?|工事内容と金額が変わる条件

壁に設置されたオイルサーバーと、取り付け費用・工事内容・金額が変わる条件を紹介する見出し
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

灯油タンクから室内や2階の暖房機へ、灯油を自動で送れるオイルサーバーは便利な設備です。
導入を考えたとき、気になるのが、取り付けにかかる費用ではないでしょうか。
ただし、取り付け費用は、本体の価格だけでは決まらず、住宅の条件によって大きく変わります。
オイルサーバーの基本はオイルサーバーとは?仕組み・動かない時の確認・呼び油の必要性で解説しています。この記事では、費用が何で決まるのか、見積もりをどう読むのかに絞って解説します。

  • 取り付け費用の内訳と、金額が変わる条件
  • 設置工事の流れと、事前に確認しておきたいこと
  • 見積もりを依頼するときの準備と、業者選びのポイント
目次

結論|費用は「本体+工事」で、工事の中身が金額を左右する

取り付け費用は、本体の価格と、配管・電源・設置の工事費で決まります。住宅の条件で工事の中身が変わるため、複数の業者から見積もりを取って比較するのが確実です。

費用の項目内容
本体の価格機種、屋内用か屋内外兼用か、吸い上げ能力で変わる
配管工事灯油タンクから本体、本体から暖房機までの配管
電源工事コンセントの新設、位置の変更
設置工事本体の取付け、壁や柱の補強
戻り配管・付属部品戻り配管の新設、継手や配管材料
試運転・調整呼び油の注入、試運転、油漏れの確認
古い機器の撤去・処分交換の場合は、撤去と処分の費用がかかることがある

具体的な金額は、機種や地域、住宅の状況で大きく変わります。
この記事では、一律の相場を示すのではなく、金額がなぜ変わるのかを、順に見ていきます。

費用が変わる条件

1. 設置場所(屋内か屋外か)

オイルサーバーには、屋内に設置する専用タイプと、屋内外どちらにも設置できる兼用タイプがあります。

タイプ特徴費用面の影響
屋内専用屋内に設置する屋内に設置できる場所が必要
屋内外兼用軒下やケース内にも設置できる凍結対策や、雨雪を避ける工事が必要になることがある

屋外に設置する場合は、雨や雪が直接かからない軒下や、ケースの中に設置することが求められます。
屋外設置の考え方は、屋外用オイルサーバー|屋内用との違いと設置・凍結対策で解説しています。

2. 配管の長さと経路

📎 出典:サンポット|取扱説明書 オイルサーバー OS-302/OS-302U/OS-302UP

サンポットの取扱説明書では、油タンクから本体までの配管全長は50m以下、油タンクの流出口から本体下面までの揚程は最高10mとされています。
配管が長くなるほど、材料費と施工の手間が増えます。

配管の条件費用への影響
配管が長い材料費・工事費が増える
壁や床を通す必要がある穴あけ、補修の手間がかかる
既存の配管を使える新設より費用を抑えられることがある
凍結対策が必要保温材などの追加が必要になる

3. 戻り配管の有無

取扱説明書では、戻り管は推奨とされ、油タンクが満タンでも、戻り口が灯油につからないように接続することが示されています。
戻り管を新設する場合は、追加の配管工事が必要になります。

4. 電源の位置

オイルサーバーは、家庭用の100Vコンセントで動きます。
設置場所の近くにコンセントがない場合は、電源工事が追加になることがあります。

5. 本体の吸い上げ能力

暖房機の台数や、使用量が多いほど、吸い上げ能力の高い機種が必要になります。
取扱説明書では、燃焼機器の最大消費量の合計は、吸い上げ能力の3分の1を超えないようにすることが示されています。
能力の高い機種は、本体の価格も高くなる傾向があります。

6. 古い機器の撤去・交換

すでにオイルサーバーが設置されている場合は、撤去や配管の流用の可否で、費用が変わります。
交換の場合の考え方は、オイルサーバーの交換費用と流れ|同型交換と他機種への交換で解説しています。

設置工事の流れ

手順内容
1現地調査:灯油タンクの位置、暖房機の位置、配管経路を確認する
2機種の選定:吸い上げ能力、屋内用か兼用かを決める
3見積もり:本体・工事費・付属部品の費用を確認する
4配管工事:入口側・出口側・戻り配管を施工する
5本体の取付け:堅固な壁や柱に、傾きなく取り付ける
6電源の接続:100Vコンセントに接続する
7呼び油・試運転:呼び油を入れ、運転して油漏れがないか確認する

据付け・点検・修理・移設は、販売店や専門業者に依頼してください。自分で配管や取付けを行うのは危険です。
取扱説明書にも、これらの作業は、販売店や専門業者に依頼するよう示されています。

設置の条件で、事前に確認しておきたいこと

確認項目内容
取付場所の強度堅固で垂直な壁や柱か(中空の壁は避ける)
周囲のスペース点検と呼び油の注入のため、各側面に120mm以上の余裕があるか
火気との距離火気を使う機器から2m以上離れているか
場所の制限押し入れ、天井裏、クローゼットではないか
音の影響寝室や書斎の壁の裏側ではないか
灯油タンクとの高低差本体が油タンクの下になっていないか

取扱説明書には、これらが設置の条件として示されています。
条件を満たさない場所は、設置自体ができないか、追加の工事が必要になります。

見積もりを依頼するときの準備

見積もりの精度を高めるために、次の情報を用意しておくと、話がスムーズです。

準備すること内容
設置したい場所の写真本体を取り付けたい壁、周囲の様子
灯油タンクの写真タンクの位置、大きさ、元栓の様子
暖房機・燃焼機器の情報型番、台数、設置階
既存のオイルサーバー型番、設置年(交換の場合)
住宅の情報戸建て、木造・鉄骨など、築年数
希望屋内・屋外、2階への給油の有無など

写真と型番を事前に用意しておくと、現地調査の前に、おおよその見積もりの見通しが立ちます。

見積書で確認したいポイント

項目確認すること
本体の型番暖房機の台数と使用量に合う能力か
工事の内訳配管・電源・取付けが、項目ごとに分かれているか
付属部品戻り配管、継手、保温材などが含まれているか
古い機器の処分撤去・処分の費用が含まれているか
保証本体の保証期間、工事の保証の有無
追加費用現地で状況が変わった場合の扱い

見積書の項目が一括りになっている場合は、内訳を尋ねましょう。
内訳が分かると、他社の見積もりと比較しやすくなります。

業者の選び方

オイルサーバーの取り付けは、灯油の配管と電気を扱う工事です。
灯油や住宅設備の取り扱いの実績がある業者を選ぶことが大切です。

探す先特徴
灯油販売店灯油の配達とあわせて、点検や取り付けを相談できる
住宅設備の施工業者配管や暖房機の施工に慣れている
暖房機の購入店暖房機と合わせて相談できる
ハウスメーカー・工務店新築・リフォームの一環として依頼できる

複数の業者から見積もりを取り、金額だけでなく、現地調査の丁寧さや、説明の分かりやすさも比べましょう。

取り付け後のメンテナンスも考える

取り付けの費用だけでなく、使い始めてからの維持にも、手間と費用がかかります。

項目内容
送油ホースの交換3年に1度の交換が示されている
水抜きシーズンの初めや、水が入ったと判断したとき
フィルターの掃除ゴミが詰まったとき
消耗品の交換Oリング、パッキン、ヒューズ、フィルター、防振ゴムなど
保証本体1年(サンポットの例)

導入時には、保証の条件やアフターサービスの窓口も、あわせて確認しておくと安心です。

よくある質問

Q1. オイルサーバーの取り付け費用の相場は、いくらですか?

金額は、機種、配管の長さ、電源工事の有無、設置場所、地域などで大きく変わるため、一律にはお答えできません。本体の価格と、工事費(配管・電源・取付け・試運転)に分けて、複数の業者から見積もりを取り、内訳を比較するのが確実です。

Q2. 自分で取り付けて、費用を抑えることはできますか?

おすすめできません。取扱説明書にも、据付け・点検・修理・移設は、販売店や専門業者に依頼するよう示されています。灯油の配管や電気を扱うため、誤った施工は、油漏れや火災のおそれがあります。分解や改造も行わないでください。

Q3. 屋外に取り付けると、費用は変わりますか?

屋外に設置できるのは、屋内外兼用のタイプです。雨や雪が直接かからない軒下や、ケースの中への設置が必要で、寒冷地では凍結対策の工事が加わることがあります。そのため、屋内に設置する場合より、工事の内容が増えることがあります。

Q4. 見積もりは、何社くらいから取るとよいですか?

2〜3社から取ると、比較がしやすくなります。金額だけでなく、内訳、本体の機種、保証、現地調査の丁寧さを比べてください。極端に安い見積もりは、必要な工事が含まれていない可能性があるため、内訳を確認しましょう。

Q5. 取り付けたあとの費用は、かかりますか?

本体の使用中に、送油ホースの交換、Oリングやフィルターなどの消耗品の交換、水抜きなどの維持の手間と費用がかかります。取扱説明書では、送油ホースは3年に1度の交換が示されています。保証期間やアフターサービスの窓口も、導入時に確認しておきましょう。

まとめ

オイルサーバーの取り付け費用は、本体の価格と、配管・電源・設置の工事で決まり、住宅の条件で大きく変わります。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
費用の構成本体+配管工事+電源工事+設置・試運転
金額が変わる条件設置場所、配管の長さ、戻り配管、電源、吸い上げ能力
工事の依頼先販売店や専門業者(自分で行わない)
見積もりの準備設置場所・タンク・暖房機の写真と型番
比較のコツ内訳、保証、現地調査の丁寧さを比べる

取り付け費用は、一律の金額ではなく、何にいくらかかるのかを理解することが大切です。
まずは、設置したい場所と灯油タンクの写真を撮るところから始めてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

目次