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オイルサーバーに使える灯油とは?|ガソリン厳禁・変質灯油・水の混入

屋外の灯油タンクと、ガソリン厳禁・変質灯油・水の混入への注意を示すイラスト
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

オイルサーバーは、灯油を汲み上げる機器です。
そのため、どんな灯油を使うか、どんな灯油を避けるべきかは、故障の予防にも、安全にも直結します。
とくに、誤ってガソリンを入れてしまった、前のシーズンの灯油が残っている、といった状況は、トラブルの原因になりやすい点です。
オイルサーバーの基本はオイルサーバーとは?仕組み・動かない時の確認・呼び油の必要性で解説しています。この記事では、オイルサーバーで使う灯油に絞って解説します。

  • オイルサーバーに使える灯油と、使えない油
  • 変質した灯油や、水が混じった灯油の影響
  • 灯油を良い状態に保つ保管のコツと、タンクの水抜き
目次

結論|使えるのはきれいなJIS1号灯油だけ

オイルサーバーに使える燃料は、きれいなJIS1号灯油だけです。ガソリン、変質した灯油、水が混じった灯油は使えません。

燃料の種類使用の可否理由
きれいなJIS1号灯油使える機器の想定している燃料
ガソリン・混合油絶対に使えない火災の原因になる
変質した灯油使えない詰まり・吸い上げ不良・燃焼不良の原因になる
水が混じった灯油使えない故障の原因になる
軽油・重油など使えない機器が想定していない燃料

オイルサーバーは灯油専用

📎 出典:サンポット|取扱説明書 オイルサーバー OS-302/OS-302U/OS-302UP

サンポットのオイルサーバーの取扱説明書では、供給できる燃料はJIS1号灯油とされ、ガソリンなど揮発性の高い油は使用できないと示されています。
また、保証の面でも、灯油以外の油や、水の混入した灯油による故障は、保証期間内でも有料修理になる例として挙げられています。

ガソリンや混合油は、少量であっても、火災の原因になります。灯油タンクや、呼び油に入れる容器には、絶対に混ぜないでください。

ガソリンを灯油タンクに入れてしまった、呼び油に誤ってガソリンを入れてしまった、といった場合は、運転を止めて火気を避け、灯油販売店や設置業者に連絡してください。
自分で判断して、そのまま使い続けるのは、極めて危険です。

変質した灯油とは

灯油は、時間が経つと、熱や光、空気の影響で酸化し、変質します。
変質した灯油は、色が変わらないこともあり、見た目では判断しにくいのが特徴です。

📎 出典:NITE|変質した灯油による石油ストーブ事故の防止について(注意喚起)

NITE(製品評価技術基盤機構)は、変質した灯油は色の変化による判別が難しいため、無色であっても夏を越した灯油など保管期間の長い灯油は変質していることがあると注意を呼びかけています。
そのうえで、使用中の灯油は、今シーズン中に使い切るよう勧めています。

変質した灯油の影響内容
フィルターの詰まり変質物が、ろ過のフィルターにたまる
吸い上げ不良灯油が通りにくくなり、汲み上げが弱くなる
燃焼不良暖房機側でも、点火や燃焼に影響が出る
配管の詰まり長い期間のうちに、配管内に堆積物が残る

ホームタンクに、前のシーズンの灯油が残ったまま、新しい灯油を足している場合は、混ざった状態になっていることがあります。
吸い上げが弱くなった、フィルターがすぐに汚れる、といった症状があるときは、灯油の状態も疑ってみましょう。

水が混じった灯油の影響

灯油タンクには、結露などで水がたまることがあります。
水は灯油より重いため、タンクの底にたまります。

水がたまる原因内容
結露寒暖差で、タンク内壁に水滴がつく
雨水の侵入ふたや、継手のすき間から入る
灯油の補充時の混入水の混じった灯油を入れてしまう

取扱説明書でも、油タンクには水(ドレン)がたまるため、年に1度は点検と水抜きを行うよう示されています。
本体にも水抜き栓があり、シーズンの初めや、水が入ったと判断したときに、水抜きを行うよう示されています。

灯油タンクの底の水は、残量が少なくなったときに、本体に吸い込まれやすくなります。タンクを空にしないことが、水の混入を防ぐ意味でも大切です。

本体の水抜きの流れ(サンポットの例)

手順内容
1電源プラグを抜く
2本体下部の水抜き栓の下に、3L以上入る容器を当てる
3水抜き栓を外し、水を出し切る
4パッキンを付けて、水抜き栓を締め直す
5呼び灯油を入れて、運転する
6水抜き栓から油漏れがないか確認する

灯油タンクの水抜きは、タンクの種類や構造によって手順が異なります。
自信がない場合は、灯油販売店や設置業者に依頼しましょう。

灯油を良い状態に保つ保管のコツ

コツ内容
シーズン中に使い切る翌シーズンに持ち越さない
直射日光を避ける紫外線による劣化を遅らせる
ポリ缶は密栓する空気や湿気の影響を減らす
灯油は信頼できる販売店から買う品質のばらつきを避ける
古い灯油は処分を相談する灯油販売店に処分の方法を確認する

古い灯油を、自分で下水や土に捨てることは絶対にしないでください。灯油販売店や、自治体の案内に従って処分してください。

補助タンクなどへの給油について

取扱説明書には、補助タンクや、芯上下式ストーブなどの内蔵タンクへ、オイルサーバーから給油しないことも示されています。
オイルサーバーは、燃焼機器へ灯油を自動で供給するための機器で、容器へ給油する用途のものではありません。
この点は、ストーブ等の取扱説明書にも従ってください。

灯油の状態が不安なときの確認

次のような症状があるときは、灯油の状態を疑います。

症状考えられること
フィルターがすぐに汚れる変質物・ゴミ・水の混入
吸い上げが弱いフィルターの詰まり、灯油の変質
暖房機の点火が不安定灯油の質の低下
灯油のにおいがいつもと違う古い灯油や、別の油の混入

灯油の状態に不安があるときは、灯油販売店に相談して、タンクの点検や、灯油の入れ替えを依頼するのが確実です。
吸い上げ不良の確認は、オイルサーバーが灯油を吸い上げない時のチェック順と見分け方でも解説しています。

灯油を補充するときの確認

灯油タンクに灯油を補充するときも、いくつかの点を意識しておくと、トラブルを減らせます。

確認項目内容
灯油の種類JIS1号灯油であることを、販売店に確認する
他の油との混合軽油やガソリンなどが混ざらないよう、配達の容器・ホースを確認する
補充の記録補充した日と量をメモしておくと、使用量の変化に気づける
残量空に近づく前に補充し、底の水やゴミを吸い込みにくくする
シーズン末の残量翌シーズンに持ち越す灯油を、できるだけ減らす

灯油の使用量の変化は、オイルサーバーの不調を早く見つける手がかりにもなります。
たとえば、暖房機をあまり使っていないのに、灯油の減りが早い場合は、配管からの油漏れが隠れている可能性があります。
灯油の減りが急に早くなったときは、配管や継手に灯油のにじみがないかを、目で見て確認してください。

灯油の入れ替えを考える目安

次のような状況では、タンクの灯油を、入れ替えることを検討します。

状況考え方
前のシーズンの灯油が、半分以上残っている変質している可能性があるため、販売店に相談する
フィルターの汚れが、以前より早い灯油の変質や、水・ゴミの混入を疑う
吸い上げが弱くなったフィルターの掃除で改善しなければ、灯油の状態も確認する
タンクの水抜きで、水が出た水の混入が続いていないかを、販売店に点検してもらう

入れ替えや処分の方法は、灯油販売店や自治体の案内に従ってください。

よくある質問

Q1. オイルサーバーにガソリンを入れてしまいました。どうすればよいですか?

すぐに運転を止め、電源プラグを抜いて、火気を避けてください。ガソリンは、少量でも火災の原因になります。自分で判断して使い続けず、灯油販売店や設置業者に連絡し、タンクや配管の中身の処置を相談してください。

Q2. 前のシーズンの灯油が残っています。使えますか?

見た目に変化がなくても、保管期間の長い灯油は、変質していることがあります。NITEも、夏を越した灯油は、色が変わらなくても変質していることがあるとして、シーズン中に使い切るよう勧めています。ホームタンクに古い灯油が残っている場合は、灯油販売店に状態の確認と、入れ替えの相談をするとよいでしょう。

Q3. 灯油に水が混ざっているか、どう確認しますか?

タンクの底に水がたまっているかどうかは、水抜きの際に、出てくる液体の色や状態で分かります。年に1度は、点検と水抜きを行うよう、取扱説明書にも示されています。タンクの構造によって手順が異なるため、自分での作業に不安がある場合は、灯油販売店に依頼しましょう。

Q4. 軽油や重油を、灯油の代わりに使えますか?

使えません。オイルサーバーは、JIS1号灯油専用です。ほかの油を入れると、機器が正常に動かないだけでなく、燃焼機器の故障や、火災の原因になるおそれがあります。保証の対象外にもなるため、必ず灯油を使ってください。

Q5. 変質した灯油が原因で故障した場合、修理は無料ですか?

サンポットの取扱説明書では、灯油以外の油や、水の混入した灯油による故障は、保証期間内でも有料修理になる例として示されています。メーカーや機種によって条件が異なる場合があるため、保証書と取扱説明書を確認してください。

まとめ

オイルサーバーには、きれいなJIS1号灯油だけを使うことが、故障と事故を防ぐ基本です。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
使える燃料きれいなJIS1号灯油だけ
絶対に避けるガソリン、混合油。火災の原因になる
変質した灯油見た目で判断できないため、シーズン中に使い切る
水の混入タンクを空にしない。年1回の水抜きを行う
保証灯油以外の油や水の混入による故障は、有料修理になることがある

灯油の管理は、地味ですが、オイルサーバーの調子を保つ大きな要素です。
まずは、ホームタンクに古い灯油が残っていないかを確認するところから始めてみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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