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パロマ給湯器のエラー12・121とは?|お湯が途中で水に変わるとき

パロマ給湯器のエラー12・121でお湯が途中から水に変わるときの症状を示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

シャワーを浴びている最中に急にお湯が水に変わり、リモコンに「12」や「121」が点滅した。
真冬にこれが起きると、驚くより先に体が冷えて困りますよね。
このコードは、一度ついた火が燃焼の途中で消えたことを示しています。
火がつかない状態を示す11・111とは意味が違い、確認する場所も変わります。
この記事では、12・121が示す内容、風雨の日に起きやすい理由、家庭で確認できる範囲、そして繰り返すときの扱い方までを整理します。

目次

12・121は「途中で火が消えた」状態

給湯器は、点火したあとも炎が正常に燃えているかをフレームロッドという電極で監視しています。
炎が検知できなくなると、未燃のガスが出続けることを防ぐために、機器はただちにガスを止めます。
この動作が立ち消え安全装置の作動で、12・121として表示されます。

パロマがこのコードに与えている内容は「給湯立ち消え安全装置作動」で、確認先としてフレームロッド、ガス電磁弁、ガス比例弁が挙げられています。
旧型の機種では「途中失火異常」という表現で表示されることもあります。

桁数の違いは機種によるもので、給湯専用タイプ(PHシリーズ)は2桁の「12」、ふろ給湯器や給湯暖房機は3桁の「121」と表示されます。

11・111との違い

コード状態症状の出方
11・111点火不良(火がつかない)最初から水しか出ない
12・121立ち消え(ついた火が消えた)一度お湯が出てから水に変わる

最初から水なのか、途中で水になったのかで切り分けられます。
点火不良についてはパロマ給湯器のエラー11・111|点火不良の原因と自分で確認できることで解説しています。

122・123との違い

3桁のコードは末尾が系統を示します。

コード系統症状
121給湯シャワー・台所のお湯が途中で水になる
122ふろ追い焚き・保温の途中で止まる
123ふろ・暖房床暖房・浴室暖房が途中で止まる

「シャワーは大丈夫だが追い焚きの途中で止まる」という場合は122、「暖房が数分で止まる」なら123が該当します。

風や雨の日に起きやすい理由

12・121でもっとも多いのが、天候による一時的な立ち消えです。

屋外設置の給湯器は、排気口から燃焼後のガスを外へ出しています。
強い風が排気口へ吹き込むと、排気が押し戻されて燃焼が乱れ、炎が消えることがあります。
横殴りの雨や雪が排気口に入り込んだ場合も同様です。

状況起きていること
台風・強風排気が押し戻されて炎が吹き消される
横殴りの雨・雪水分が燃焼部に入り込み、炎が消える
建物の風向きの影響特定の風向きのときだけ症状が出る
積雪給排気口が埋まって空気が入らない

天候が荒れた日にだけ起きて、収まれば普通に使えるというパターンであれば、機器の故障ではない可能性が高くなります。
この場合は風が落ち着いてから運転スイッチを入れ直し、通常どおり使えるか確認してください。

ただし、毎年同じ風向きで繰り返す場合は設置環境に原因があります。
防風板の設置など対策があるため、施工業者に相談する価値があります。

ガス供給側の一時的な要因

天候以外では、ガスの供給が一時的に不足したときにも起こります。

  • LPガスのボンベ残量が少なくなっている
  • ガスメーターの安全装置が働き、供給が遮断された
  • 複数のガス機器を同時に使い、流量制限がかかった
  • 地震のあとでガスメーターが遮断されたままになっている

他のガス機器(コンロなど)が使えるかを確認すると、切り分けが進みます。
コンロも点かないのであれば、機器ではなくガス供給側の問題です。

ガスメーターの表示ランプが赤く点滅している場合は、安全装置が作動しています。
復帰操作の方法はメーターに記載されていますが、判断に迷う場合は契約しているガス会社に連絡してください。

機器側で疑われる部位

天候にもガス供給にも心当たりがない、あるいは晴れた日にも起きるという場合は、機器側の不具合が疑われます。

部位起きていること
フレームロッドすすの付着で、炎があるのに検知できず失火と判断される
ガス電磁弁動作が不安定で、燃焼中にガスが途切れる
ガス比例弁ガス量の調整が正常に行えず、燃焼が続かない
給排気の閉塞空気が足りず、燃焼が維持できない
ファンの劣化送風量が落ち、燃焼が不安定になる

このうち、経年の機器でよく見られるのがフレームロッドへのすす付着です。
実際には燃えているのに「炎がない」と判定されるため、安全側に働いて機器が止まります。
点火はする、少しの間はお湯が出る、しかしすぐ止まるという症状になりやすいのが特徴です。

いずれも機器内部の部品で、確認には前面カバーを外す必要があります。
資格のない方が給湯器を分解すると、ガス漏れや感電につながります
点検と修理は業者に依頼してください。

家庭で確認できること

  1. 症状が出たときの天候を思い出す(強風・雨・雪だったか)
  2. 他のガス機器(コンロなど)が使えるか確認する
  3. ガスメーターの表示ランプが点滅していないか見る
  4. LPガスの場合、ボンベの残量を確認する
  5. 給排気口の前に物が置かれていないか、積雪で埋まっていないか見る
  6. 運転スイッチを一度「切」にしてから入れ直す

給排気口まわりを片づけて改善するようであれば、原因は環境側にあったと考えられます。

📎 出典:NITE 製品安全情報マガジン Vol.489「ガス給湯器、ガスこんろの事故」

繰り返すときは扱いを変える

天候による一度きりの立ち消えであれば、慌てる必要はありません。
問題は、繰り返し起きるようになった場合です。

立ち消えを何度も起こす状態は、燃焼が不安定になっているということでもあります。
燃焼の乱れが続くと、不完全燃焼につながる可能性が出てきます。
実際、パロマのコード体系でも13(不完全燃焼異常)や991(送風量低下による機器停止)は、燃焼まわりの延長線上にあります。

使用中に頭痛や吐き気を感じる、焦げたにおいがする、炎の色がオレンジ寄りになっているといった変化があれば、使用を止めて連絡してください
一酸化炭素は無色・無臭で、初期症状は風邪と区別しにくいものです。

目安としては、週に何度も出る、晴れた日にも出る、出る頻度が上がってきたという状態であれば点検の段階です。

業者に連絡するときに伝えること

  • 機器の型番(本体前面の銀色の銘板に記載。PH-/FH-/DH-で始まります)
  • 設置してからの年数
  • 表示されたコード(12か121か、122・123ではないか)
  • 症状が出たときの天候
  • どのくらいの頻度で起きるか
  • お湯が出てから何分くらいで水に変わるか
  • 都市ガスかLPガスか

「使い始めて数分で止まる」「風の強い日だけ」といった情報は、原因を絞り込む材料になります。

📎 出典:パロマ 製品仕様図/取扱説明書/工事説明書等ダウンロード

修理で足りるか、交換を考えるか

パロマは給湯器の設計上の標準使用期間を10年としており、使用開始から9〜11年が経過した時点で点検を受けることをすすめています。
修理用の部品は製造終了から7年間(BL認定部品は10年間)保有されるとされています。

状況考え方
強風・積雪など天候が原因で、収まれば正常修理は不要。繰り返すなら設置環境を相談する
ガスメーターの遮断が原因復帰操作で解決。機器の問題ではない
フレームロッドの汚れが原因で、設置から7年未満清掃・部品交換で使い続けられる
ガス比例弁や電装基板が原因部品代が高くなりやすい。本体交換と比較する
設置から10年以上燃焼系の劣化は他の部品にも及ぶ。交換を含めて検討する

燃焼に関わる不具合は、費用よりも安全を優先して判断してください。
実際の費用は機種・設置条件・地域で変わるため、点検時に修理費と本体交換費の両方を出してもらうと比較しやすくなります。

📎 出典:パロマ 公式FAQ「給湯器(追い焚き無し)」

10年前後で表示される点検時期のお知らせについては、パロマ給湯器のエラー888(88)で解説しています。

再発を減らすために

  • 給湯器の周囲30cm程度には物を置かない
  • 排気口の正面に洗濯物を干さない
  • 積雪地では、雪で給排気口が埋まっていないか確認する
  • 台風が近づく前に、周囲の飛びやすいものを片づける
  • LPガスの家庭では、寒くなる前に残量を確認しておく
  • 特定の風向きで繰り返す場合は、防風対策を施工業者に相談する
  • 10年を目安に点検を受ける

天候による立ち消えは完全には防げませんが、設置環境を整えることで頻度は下げられます。

パロマのコード全体の位置づけはパロマ給湯器のエラーコード一覧にまとめています。

よくある質問

Q1. 台風の日に121が出ましたが、翌日は普通に使えています。修理は必要ですか?

強風による一時的な立ち消えであれば、機器の故障ではない可能性が高い状態です。
排気口に風が吹き込むと燃焼が乱れ、安全装置が働いて機器が止まることがあります。
天候が収まってから通常どおり使えているのであれば、様子を見て構いません。
ただし毎年同じ風向きで繰り返すようなら、設置環境の見直しを施工業者に相談してください。

Q2. 11・111と12・121はどう違うのですか?

火がつかないのか、ついた火が消えたのかという違いです。
11・111は点火不良で、最初から水しか出ない状態になります。
12・121は立ち消えで、一度お湯が出てから途中で水に変わります。
確認する場所も変わるため、どちらの症状だったかを正確に把握してから調べてください。

Q3. シャワーを使い始めて数分で必ず水になります。天候は関係なさそうです。

機器側の不具合が疑われる状態です。
経年の機器では、フレームロッドという炎を検知する電極にすすが付着し、実際には燃えているのに失火と判定されることがあります。
ほかにガス電磁弁や比例弁の不具合、給排気の閉塞なども考えられます。
いずれも内部の部品なので、分解せず点検を依頼してください。

Q4. コンロも点きません。給湯器の故障でしょうか?

給湯器ではなく、ガスの供給側に原因がある可能性が高い状態です。
ガスメーターの安全装置が作動していると、住宅内のすべてのガス機器が使えなくなります。
メーターの表示ランプが点滅していないか確認してください。
LPガスの場合はボンベの残量切れも考えられるため、契約しているガス会社に連絡してください。

Q5. 121が出る頻度が増えてきました。急いだほうがいいですか?

点検を受ける段階です。
立ち消えを繰り返す状態は燃焼が不安定になっていることを意味し、放置すると不完全燃焼につながる可能性があります。
使用中に頭痛や吐き気を感じる、焦げたにおいがする、炎の色がオレンジ寄りになっているといった変化があれば、使用を止めて連絡してください。
一酸化炭素は無色・無臭のため、体調の変化を軽視しないことが大切です。

まとめ

パロマの給湯器で12・121が出たときの要点です。

  • 12・121は一度ついた火が途中で消えた状態。火がつかない11・111とは意味が違う
  • 122はふろ側、123はふろ・暖房側の立ち消え
  • もっとも多いのは強風・雨雪による一時的な立ち消え。収まれば正常に使える
  • ガスメーターの遮断やLPガスの残量不足でも起こる
  • 晴れた日にも出る、数分で必ず止まるという場合はフレームロッドのすす付着などが疑われる
  • 頻度が上がっている状態は不完全燃焼の前段階になり得る
  • 体調の変化・焦げたにおい・オレンジ色の炎があれば使用を止める

一度きりなら天候を疑い、繰り返すなら機器を疑う。
この切り分けができれば、慌てずに次の行動を決められます。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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