リモコンに「101」や「10」が出ているけれど、お湯は普通に使えている。
そんな状態だと、すぐ対応すべきか判断がつきませんよね。
このコードは、燃焼に必要な空気を送るファンの風量が落ちていることを知らせる警告です。
機器はまだ動きますが、放置すると停止する段階に進み、不完全燃焼の入口にもなります。
この記事では、101・10が示す内容、近い番号との違い、家庭で確認できる範囲、そして点検を依頼する目安までを整理します。
101・10は「空気が足りていない」という警告
ガスを完全に燃やすには、燃料と釣り合った量の空気が必要です。
給湯器の中にはシロッコファンと呼ばれる送風機が入っていて、燃焼室へ空気を送り込み、燃えたあとの排気を外へ押し出しています。
機器はこの風量を監視しており、必要な量に届かない状態が続くと警告を出します。
パロマがこのコードに与えている内容は「給湯ファン送風量低下(警告)」で、確認先として給湯熱交換器、ファンシロッコ、給気口の掃除が挙げられています。
つまり原因の多くは詰まり・汚れによる空気の通り道の狭まりです。
桁数の違いは機種によるもので、給湯専用タイプ(PHシリーズ)は2桁の「10」、ふろ給湯器や給湯暖房機は3桁の「101」と表示されます。
102・103・21との違い
| コード | パロマでの内容 | 系統 |
|---|---|---|
| 10・101 | 給湯ファン送風量低下(警告) | 給湯側 |
| 102 | ふろ燃焼室温度異常(警告) | ふろ側 |
| 103 | ふろ・暖房ファン送風量低下(警告) | ふろ・暖房側 |
| 21 | 風圧スイッチ異常 | 排気の圧力を見るスイッチ |
末尾の数字が系統を示すのは他のコードと同じで、1が給湯、2がふろ、3が暖房です。
21は風量そのものではなく、排気の圧力を検知するスイッチ側の異常で、排気筒の確認とファンの掃除が対応になります。
警告(101)と停止(991)の関係
同じ送風量低下でも、進行度によって番号が変わります。
| コード | 状態 | お湯の使用 |
|---|---|---|
| 10・101 | 給湯ファン送風量低下(警告) | 使えることが多い |
| 991 | 給湯ファン送風量低下(機器停止) | 停止する |
| 992 | ふろ燃焼時ファン送風量低下(機器停止) | ふろ側が停止する |
| 993 | 暖房ファン送風量低下(機器停止) | 暖房が停止する |
101は「そろそろ限界に近い」という予告、991は「もう安全に燃やせない」という停止です。
つまり101が出ている間が、都合のよいタイミングで手を打てる猶予ということになります。
お湯が使えるうちに連絡しておけば、真冬の夜に突然止まる事態を避けられます。
送風量が落ちる原因
| 原因 | 起きていること |
|---|---|
| 給気口・排気口の閉塞 | 荷物・洗濯物・積雪・落ち葉などで空気の通り道が塞がれた |
| ファンシロッコの汚れ | 羽根にほこりやすすが堆積し、送れる風量が減った |
| 熱交換器の目詰まり | すすや湯垢が付着して排気の抜けが悪くなった |
| ファンモーターの劣化 | 経年で回転数が落ち、必要な風量を出せない |
| 排気筒の不具合 | 屋内設置の機種で、排気筒の詰まり・外れ・傾き |
| 設置環境の変化 | 増築・フェンスの設置・植栽の成長で通気が悪くなった |
意外と多いのが最後の「設置環境の変化」です。
給湯器の前に物置を置いた、目隠しフェンスを立てた、植木が育って排気口に迫っているといった変化は、本人には給湯器と結びつきにくいものです。
「今年に入ってから出るようになった」という場合は、周囲で何が変わったかを思い返してみてください。
家庭で確認できること
- 給気口・排気口の前に洗濯物・段ボール・収納ケース・すのこなどが置かれていないか
- 本体に毛布やビニールが巻かれていないか(凍結対策で覆うのは禁止されています)
- 給気口の網目に落ち葉・綿ぼこり・クモの巣が溜まっていないか
- 積雪で給排気口が埋まっていないか
- パイプシャフト設置なら、扉の前に荷物や板が立てかけられていないか
- 外壁塗装や修繕の養生シート・テープが残っていないか
- 排気口の周囲30cm程度に物がないか
給気口の網目に付いた綿ぼこりは、掃除機のノズルで外側から吸い取る程度であれば行っても差し支えありません。
ただし網を外したり、内部に手を入れたりする作業は避けてください。
塞いでいたものを取り除いたあとは、リモコンの運転スイッチを一度「切」にしてから入れ直し、表示が消えるか確認します。
掃除は「外側だけ」が家庭の範囲
パロマの対応内容には熱交換器やファンシロッコの掃除が挙げられていますが、これらは機器の内部にある部品です。
前面カバーを外す作業になり、ガス配管や電装部に触れることになります。
資格のない方が給湯器を分解すると、ガス漏れや感電につながります。
内部の清掃は業者に依頼してください。
家庭で行えるのは、屋外から見える給排気口の周囲を片づけること、網目の綿ぼこりを外側から吸い取ることまでです。
これで表示が消えるなら、原因は環境側にあったと考えられます。
消えない場合は内部の汚れや部品の劣化が疑われるため、点検の依頼に切り替えてください。
放置するとどうなるか
101を放置した場合に起こりうるのは、次の流れです。
- 送風量の低下が進み、991として機器が停止する
- 空気が不足した状態で燃焼が続くと、一酸化炭素が発生しやすくなる
- 燃焼の異常として13(不完全燃焼異常)が表示される段階に至る
- 熱がこもって140(過熱防止装置の作動)につながることもある
101の時点では危険な状態ではありませんが、放置した先にあるのは安全に関わるエラーです。
とくに屋内設置の機種では、排気が室内に回り込むリスクを考える必要があります。
使用中に頭痛や吐き気を感じる、焦げたにおいがする、炎の色がオレンジ寄りになっているといった変化があれば、101が出ているだけでも使用を止めて連絡してください。
業者に連絡するときに伝えること
- 機器の型番(本体前面の銀色の銘板に記載。PH-/FH-/DH-で始まります)
- 設置してからの年数
- 表示されたコード(101か10か、102・103ではないか)
- 給排気口まわりを片づけて改善したかどうか
- 症状が出始めた時期と、周囲の環境に変化があったか
- お湯は使えているか、途中で止まることがあるか
お湯そのものが出ない場合は、送風量の問題とは別に点火不良が起きている可能性もあります。
その場合はパロマ給湯器のエラー11・111|点火不良の原因と自分で確認できることもあわせて確認してください。
修理で足りるか、交換を考えるか
パロマは給湯器の設計上の標準使用期間を10年としており、使用開始から9〜11年が経過した時点で点検を受けることをすすめています。
修理用の部品は製造終了から7年間(BL認定部品は10年間)保有されるとされています。
| 状況 | 考え方 |
|---|---|
| 給排気口を塞いでいたものが原因だった | 取り除けば解決。設置環境を見直す |
| 内部の汚れが原因で、設置から7年未満 | 清掃・部品交換で使い続けられる |
| ファンモーターの劣化が原因 | 部品交換。年数次第で交換も検討 |
| 設置から10年以上 | 熱交換器も同時期に劣化している。交換を含めて検討する |
| 清掃後も繰り返し出る | 部品の寿命。交換寄りの判断になる |
熱交換器の目詰まりが原因の場合、清掃だけでは回復しきらず交換になることがあります。
熱交換器は高価な部品のため、本体交換費と比較したくなる水準になることも珍しくありません。
実際の費用は機種・設置条件・地域で変わるため、点検時に修理費と本体交換費の両方を出してもらうと判断しやすくなります。
10年前後で表示される点検時期のお知らせについては、パロマ給湯器のエラー888(88)で解説しています。
再発を防ぐために
- 給湯器の周囲30cm程度には物を置かない
- 排気口の正面に洗濯物を干さない
- 給気口の網目のほこりを、年に2回程度は外側から吸い取る
- 植木やフェンスが給排気口に迫っていないか、季節ごとに見ておく
- 積雪地では、雪で給排気口が埋まっていないか確認する
- 凍結対策で本体を覆わない
- 10年を目安に点検を受ける
給湯器の周囲は物を置きやすい場所でもあるため、家族と置き場所を共有しておくと防げます。
パロマのコード全体の位置づけはパロマ給湯器のエラーコード一覧にまとめています。
よくある質問
Q1. 101が出ていますが、お湯は普通に使えます。放置しても大丈夫ですか?
すぐに危険な状態ではありませんが、放置は避けてください。
101は送風量が低下しているという警告で、進行すると991として機器が停止します。
また空気が不足した状態で燃焼が続けば、不完全燃焼につながる可能性もあります。
まず給排気口まわりを片づけ、それで消えなければ点検を依頼してください。
Q2. 給気口の掃除は自分でできますか?
外側から見える範囲であれば可能です。
網目に付いた綿ぼこりや落ち葉を、掃除機のノズルで外側から吸い取る程度にとどめてください。
一方、パロマが対応として挙げている熱交換器やファンシロッコの掃除は機器の内部作業で、前面カバーを外す必要があります。
ガス漏れや感電のおそれがあるため、内部の清掃は業者に依頼してください。
Q3. 給湯器の前に物置を置いていますが、関係ありますか?
関係している可能性があります。
給湯器は給気と排気の両方を行っているため、正面や周囲に物があると空気の流れが妨げられます。
物置に限らず、目隠しフェンス、植木、自転車、収納ケースなども原因になります。
機器の周囲30cm程度は空けておくことを目安に、置き場所を見直してみてください。
Q4. 101と991は何が違うのですか?
進行の段階が違います。
101は送風量が低下しているという警告で、多くの場合お湯は使えます。
991は同じ内容が進行して、機器が安全のために停止した状態です。
101が出ている段階で対処すれば、突然お湯が使えなくなる事態を避けられます。
Q5. 掃除しても101が消えません。何が原因でしょうか?
外側の清掃で改善しない場合、内部の汚れや部品の劣化が疑われます。
ファンシロッコの羽根に堆積したすす、熱交換器の目詰まり、ファンモーターの回転数低下などが代表的です。
いずれも家庭では確認できない部分なので、点検を依頼してください。
設置から10年前後が経過している場合は、修理費と本体交換費の両方を出してもらうと判断しやすくなります。
まとめ
パロマの給湯器で101・10が出たときの要点です。
- 101・10は燃焼に必要な空気を送るファンの風量が落ちているという警告
- 102はふろ側の燃焼室温度異常、103はふろ・暖房側の送風量低下、21は風圧スイッチの異常
- 101は警告、991は同じ内容が進行して機器が停止した状態
- 原因の多くは給排気口の閉塞と、ファン・熱交換器の汚れ
- 家庭で行えるのは外側の片づけと網目のほこり取りまで。分解はしない
- 放置すると停止、さらに不完全燃焼や過熱のエラーにつながる
- 設置から10年以上なら、修理費と本体交換費を並べて判断する
お湯が使えているうちに動けるのが、このエラーの利点です。
まずは給湯器の周りを見渡して、置きっぱなしのものがないか確認してみてください。

