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パロマ給湯器のエラー13・05とは?|不完全燃焼を検知したときの判断

パロマ給湯器のエラー13・05で不完全燃焼を検知したときの判断について示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

給湯器のリモコンに「13」や「05」が表示されて運転が止まった。
このコードは、他のエラーとは扱いを変えるべき種類のものです。
13は不完全燃焼異常を示す表示で、一酸化炭素が発生している可能性がある状態を意味します。
一酸化炭素は無色・無臭で、気づかないうちに中毒を起こすため、リセットして様子を見るという判断は取らないでください。
この記事では、13・05・051・052がそれぞれ何を示すのか、家庭で確認してよい範囲、使用を止める判断ライン、そして修理と交換の目安までを整理します。

目次

表示が出たらまずやること

順番を守ってください。

  1. 給湯栓(蛇口)をすべて閉め、リモコンの運転スイッチを「切」にする
  2. 屋内設置の機器なら、窓を開けて換気する
  3. 家族に頭痛・吐き気・めまい・体のだるさが出ていないか確認する
  4. 症状がある人がいれば、その場から離れて外気に触れる
  5. 症状が強い、意識がはっきりしないといった場合は救急要請を優先する
  6. 落ち着いてからガス会社またはパロマの修理窓口へ連絡する

ガスのにおいがする場合は、換気扇や照明のスイッチに触れずガス栓を閉め、窓を開けてから屋外に出てガス会社へ連絡してください
スイッチの操作で火花が生じ、引火するおそれがあります。

13・05・051・052が示す内容

同じ「燃焼」に関わる表示でも、番号によって深刻度が異なります。

コードパロマでの内容状態
13不完全燃焼異常機器が燃焼の異常を検知して停止した
05不完全燃焼(警告)/内胴出口温度低下警報/フィルタースイッチ異常警告段階。機種により内容が分かれる
051給湯内胴温度低下異常(警告)/給湯燃焼異常(警告)給湯側の燃焼・熱交換に関する警告
052風呂燃焼異常(警告)ふろ側の燃焼に関する警告

13は給湯専用タイプ(PHシリーズ)で表示される2桁のコードで、警告ではなく異常として機器を止めた段階を示します。
05は同じくPHシリーズの表示ですが、こちらは警告の位置づけで、機種によっては不完全燃焼以外の内容(温度低下やフィルタースイッチ)を指すこともあります。
051・052はふろ給湯器(FHシリーズ)で表示される燃焼まわりの警告です。

いずれも「掃除をすれば直る軽いエラー」として扱わないでください。
警告段階で出ているということは、燃焼の状態がすでに正常から外れているという意味です。

不完全燃焼が起きる理由

ガスが完全に燃えるには、十分な空気が必要です。
空気が足りないまま燃えると、二酸化炭素ではなく一酸化炭素が生じます。
給湯器で空気が足りなくなる要因は、おおむね次のとおりです。

要因起きていること
給排気口の閉塞養生シート・段ボール・積雪・荷物などで空気の通り道が塞がれた
本体を覆っている凍結対策の毛布やビニールで給排気が妨げられた
ファン・熱交換器の汚れほこりやすすが堆積し、必要な空気量を送れなくなった
排気の再吸入設置環境や風向きの影響で、排気を再び吸い込んでいる
経年劣化部品の摩耗や腐食で燃焼のバランスが崩れた
屋内設置での換気不足換気扇を回さずに使い続けた

このうち家庭で確認・解消できるのは、給排気口まわりと機器を覆っているものだけです。
ファンや熱交換器の内部清掃は前面カバーを外す作業になり、ガス配管や電装部に触れることになるため、分解は行わないでください。

長期間使用した機器では、送風ファンにほこりが堆積して空気不足となり、一酸化炭素を含む排気が発生した事例が公的機関から報告されています。
「今まで問題なく使えていた」ことは、安全の根拠にはなりません。

📎 出典:NITE 製品安全情報マガジン Vol.471「ガス給湯器の事故」

一酸化炭素中毒のサインを知っておく

一酸化炭素は色もにおいもないため、機器の異常より先に体調の変化として現れることがあります。
経済産業省は、もっとも軽い症状として前頭部の軽い頭痛を挙げ、ガス機器の使用中にいつもと違って気分が悪い、体調に違和感があるといった症状が出たときは使用を停止するよう呼びかけています。

段階主なサイン
初期前頭部の軽い頭痛、なんとなく気分が悪い
進行吐き気、めまい、耳鳴り、手足のしびれ
重度判断力の低下、動けなくなる、意識障害

やっかいなのは、初期症状が風邪や寝不足と区別しにくいことです。
入浴中やシャワー中に決まって気分が悪くなる、家族の複数人が同じ時間帯に頭痛を訴えるといった状況は、機器の使用を止めて連絡する目安にしてください。

📎 出典:経済産業省「東京都内で一酸化炭素中毒事故(8名)が発生しました」

家庭で確認してよい範囲

安全確認と換気を終えたうえで、屋外から見える範囲だけを確認します。

  • 給排気口の前に洗濯物・段ボール・収納ケース・すのこなどが置かれていないか
  • 本体に毛布・ビニール・カバーが巻かれていないか
  • 外壁塗装や修繕工事の養生シート・テープが残っていないか
  • 積雪や落ち葉で給排気口が埋まっていないか
  • パイプシャフト設置なら、扉の前に荷物や板が立てかけられていないか
  • 排気口の正面に洗濯物を干していないか

塞いでいるものを取り除いたあとに運転を再開して表示が消えても、それで解決したと決めつけないでください。
汚れや経年劣化が背景にある場合、条件が揃えば同じ状態が再現されます。
一度でも13が出た機器は、点検を受けたうえで使うのが安全です。

リセットで消えても使い続けない

13は、機器の不完全燃焼防止装置が働いて運転を止めた状態です。
給排気通路の掃除をしたうえで解除操作を行うことで復帰する構造になっていますが、掃除に該当するのは機器内部の作業であり、利用者が行うものではありません。

電源プラグの抜き差しで表示が消えることはありますが、それは原因が解消したという意味ではありません。
不完全燃焼の状態で運転を続けると、排気に含まれる一酸化炭素が周囲に滞留します。
屋外設置であっても、パイプシャフト内や隣室の窓の近くに排気が回り込む構造の建物では、室内に流入することがあります。

なお、ガス臭がするとき、機器や手が濡れているときは、リセット操作そのものを行わないでください。
表示の読み取り方やリセットの一般的な手順は[パロマ給湯器のC2・C4表示の意味|エラー番号の正しい読み方]で解説していますが、13・05に関してはリセットではなく点検の依頼を優先してください。※未公開のため公開後にリンクを設定

業者に連絡するときに伝えること

  • 機器の型番(本体前面の銀色の銘板に記載。PH-/FH-/DH-で始まります)
  • 設置してからの年数
  • 表示されたコード(13か05か、051・052ではないか)
  • 屋外設置か屋内設置か
  • 使用中に体調の変化があったかどうか
  • 給排気口まわりに塞いでいたものがあったか、取り除いたか

体調の変化があった場合は、必ずその旨を伝えてください。
点検の優先度が変わります。

📎 出典:パロマ 製品仕様図/取扱説明書/工事説明書等ダウンロード

パロマのコード全体の位置づけはパロマ給湯器のエラーコード一覧にまとめています。
なお、燃焼に関わるコードでも、そもそも火がつかない状態であれば点火不良の番号が表示されます。
違いはパロマ給湯器のエラー11・111|点火不良の原因と自分で確認できることで確認できます。

修理で足りるか、交換を考えるか

燃焼に関わるエラーは、他のエラーより交換寄りに判断されやすい傾向があります。

状況考え方
給排気口を塞いでいたものが原因で、設置から年数が浅い取り除いたうえで点検を受ければ継続使用できることが多い
ファン・熱交換器の汚れが原因清掃や部品交換で対応。年数次第で交換も検討
設置から10年以上経過している燃焼系の劣化は他の部品にも及ぶ。交換を含めて検討する
繰り返し13が出る原因が特定できるまで使用を控える
屋内設置で古い機種不完全燃焼防止装置の有無を含めて確認する

10年前後で表示される点検時期のお知らせについては、パロマ給湯器のエラー888(88)で解説しています。
888が出ている機器で13が出たのであれば、経年劣化が進んでいる前提で判断してください。

費用は機種・設置条件・地域で変わります。
点検時に修理費と本体交換費の両方を出してもらい、残りの使用年数と併せて判断するのが現実的です。
ただし燃焼に関わる不具合については、費用よりも安全を優先して判断してください。

日常でできる予防

  • 給湯器の周囲には物を置かない(給排気口の前は特に空けておく)
  • 排気口の正面に洗濯物を干さない
  • 凍結対策で本体を布やビニールで覆わない
  • 外壁工事のあとは養生材が残っていないか確認する
  • 屋内設置の機器を使うときは換気扇を回す
  • 積雪地では、雪で給排気口が埋まっていないか確認する
  • CO警報器を設置する(機器の異常より早く気づけることがあります)
  • 10年を目安に点検を受ける

給湯器には法律上の点検義務がありませんが、燃焼機器である以上、放置すればリスクは年数とともに上がります。
年数で区切って点検を入れておくほうが確実です。

よくある質問

Q1. エラー13が出ましたが、リセットしたら消えました。そのまま使っていいですか?

使わないでください。
13は不完全燃焼を検知して機器が停止した状態を示すもので、表示が消えたことと原因が解消したことは別です。
給排気口を塞いでいたものを取り除いた場合でも、内部の汚れや部品の劣化が背景にある可能性が残ります。
一酸化炭素は無色・無臭で気づきにくいため、一度13が出た機器は点検を受けてから使用してください。

Q2. 屋外に設置されているので、一酸化炭素は関係ないのでは?

屋外設置でも安心とは言い切れません。
排気口の向きや周囲の構造によっては、排気が再び吸い込まれたり、窓や換気口から室内へ流入したりすることがあります。
とくにパイプシャフト設置の場合、扉の前に荷物が置かれていると排気がこもりやすくなります。
屋外設置の給湯器でも一酸化炭素中毒の事故は起きているため、13が出た場合は屋内設置と同様に扱ってください。

Q3. 05は警告と聞きました。すぐに止めなくても大丈夫ですか?

警告であっても、燃焼の状態が正常から外れていることを示しています。
05は機種によって不完全燃焼の警告のほか、温度低下やフィルタースイッチの異常を指すこともあるため、まず番号と機種を確認してください。
不完全燃焼に該当する場合は、13と同じ扱いで点検を依頼するのが安全です。
警告のまま使い続けると、いずれ機器が停止する段階に進みます。

Q4. 給湯器の前に置いていた荷物をどけたら直りました。点検は不要ですか?

原因が明確で、設置から年数が浅い機器であれば、それで解消していることもあります。
ただし荷物が置かれていた期間に不完全燃焼が続いていた可能性があり、内部にすすが付着していることも考えられます。
再発しないか注意して使い、少しでも気になる症状(ガス臭、異音、体調の変化)があれば点検を依頼してください。
設置から10年前後が経過している機器であれば、この機会に点検を受けることをおすすめします。

Q5. CO警報器は設置したほうがいいですか?

燃焼機器を使う住宅では、設置しておくと早い段階で気づける可能性が高まります。
一酸化炭素は無色・無臭で、初期症状も風邪と区別しにくいため、人の感覚だけに頼るのは確実ではありません。
ガスの種類によっては、ガス漏れ警報器とCO警報器が別々に必要になることもあります。
設置場所や必要な種類については、契約しているガス会社に相談すると案内を受けられます。

まとめ

パロマの給湯器で13・05が出たときの要点です。

  • 13は不完全燃焼異常。一酸化炭素が発生している可能性があり、他のエラーとは扱いを変える
  • 05・051・052は警告段階だが、燃焼の状態が正常から外れていることに変わりはない
  • まず給湯栓を閉めて運転を止め、屋内設置なら換気し、家族の体調を確認する
  • 初期症状は前頭部の軽い頭痛。入浴中に決まって気分が悪くなるなら使用を止める
  • 家庭で確認してよいのは給排気口まわりと機器を覆っているものだけ。分解はしない
  • リセットで消えても使い続けない。屋外設置でも同様に扱う
  • 設置から10年以上なら、交換を含めて検討する

判断に迷ったときは「使わない」を選んでください。
数日の不便より、確実に安全な状態にしてから使い始めるほうが優先されます。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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