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パロマ給湯器のエラー542・412とは?|湯はりが進まないときの見分け方

パロマ給湯器のエラー542・412で湯はりが進まないときの見分け方を示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

自動湯はりのスイッチを押したのに浴槽にお湯がたまらず、リモコンに「542」や「412」が点滅している。
シャワーは問題なく使えるのに湯はりだけができないと、何が壊れているのか見当がつかず困りますよね。
この2つのコードは、給湯器から浴槽へお湯を送り出す経路で異常が検知されたことを示しています。
機器の故障とは限らず、断水や止水栓の閉まりといった外側の要因が引き金になっていることもあります。
この記事では、542と412の違い、家庭で確認できる範囲、追い焚き側のエラー032との切り分け方、そして業者に依頼すべき目安までを整理します。

目次

542・412は「浴槽へお湯を送り出す経路」のエラー

自動湯はりは、追い焚きとは別の経路で動いています。
給湯器で温めたお湯を、機器の中にある「落し込み水電磁弁」という弁で浴槽側の配管へ流し、その手前にある水量センサで流れた量を数えながら、設定した湯量に達したところで弁を閉じる仕組みです。

この経路のどこかで想定と違う状態が起きると、機器は湯はりを中断してコードを表示します。
シャワーや台所のお湯は別の出口から出ているため、給湯だけは正常に使えるのに湯はりができないという状態になりやすいのが、このグループの特徴です。

542と412の違い

コードパロマでの内容何が起きているか
542落し込み水電磁弁異常弁を開ける・閉じるという動作そのものが正常に行えていない
412湯張り流量検出異常弁は動いているが、流れた湯量を正しく検出できていない

412のほうが「水が来ていない」「量が数えられない」という状況を含むため、断水や止水栓の閉まりでも発生します。
一方の542は弁側の不具合を指すため、412より部品交換につながりやすいと考えておくとおおよその見通しが立ちます。

近い番号との関係

機種によっては、同じ「落し込み」に関するエラーが別の番号で表示されます。

コード内容備考
031落し込み異常水位センサ・落し込み水電磁弁・断水の確認。一部のFH機種専用
41落し込み異常旧型のFH機種で表示される2桁のコード
58流量過少異常落し込み水電磁弁・流量センサ・断水の確認
562断水現行の給湯暖房機(DHシリーズ)で表示される

いずれも確認する順番は共通で、まず水が来ているかを確かめ、そのうえで機器側を疑う流れになります。

追い焚き側の032との切り分け

湯はりまわりのエラーは、原因の場所によって出る番号が変わります。
542・412は「お湯を送り出す側」、032は「浴槽の水位や循環を見る側」のエラーです。

症状出やすいコード疑う場所
浴槽にお湯がまったく、またはほとんど出てこない542・412落し込み水電磁弁、水量センサ、断水
お湯は出るが、いつまでも設定水位にならない032排水栓の閉め忘れ、循環アダプターのフィルター
湯はり後に「まだ足りない」と判断して足し湯を繰り返す032水位センサ、循環系の詰まり
追い焚きだけができない632ふろ循環ポンプ、循環水流スイッチ

蛇口をひねればお湯は出るのに浴槽側にまったく出てこないなら542・412、浴槽にお湯は出ているのに水位が上がりきらないなら032、という分け方が実用的です。
032の詳しい内容はパロマの給湯器エラー032|湯はりできない原因と正しい対処判断で解説しています。

まず確認すること

機器を疑う前に、水まわり側から確認します。

  1. 台所や洗面所の蛇口から水が出るか(出なければ断水の可能性)
  2. 給水元栓・止水栓が全開になっているか
  3. 水道の工事や断水の予定がなかったか(工事後は濁り水や空気が原因になることもあります)
  4. 冬季なら、屋外の配管が凍結していないか
  5. 給湯器の水抜き栓を触った覚えがないか(冬の水抜き後、閉め忘れが残っていないか)

このうち特に見落とされやすいのが、マンションや戸建てで最近水道工事があったケースです。
配管に空気が混ざると水量センサが正しく検出できず、412が出ることがあります。
その場合は蛇口をしばらく開けて水を流し、空気を抜いてから湯はりを試してください。

凍結が疑われるときは、無理に湯はりを繰り返さず自然に解けるのを待ちます。
配管に熱湯をかけると破損につながるため避けてください。

📎 出典:パロマ 公式FAQ「給湯器(追い焚き付き)」

設定と浴槽側もあわせて見ておく

水が来ていることを確認できたら、次の点も見ておくと切り分けが進みます。

  • 設定湯量が浴槽のサイズに対して適切か(少なすぎる設定だと途中で止まったように感じます)
  • 浴槽に残り湯がないか

パロマの機種では、バスアダプター(循環アダプター)より下にある残り湯を機器が検知できません。
残り湯がある状態で自動湯はりを押すと、想定と違う量になって途中で停止したり、湯量の計算が合わなくなったりします。
一度浴槽を空にしてから操作し直すと、症状が出るかどうかがはっきりします。

エラーが表示されたあとは、リモコンの運転スイッチを一度「切」にしてから入れ直し、もう一度湯はりを試してください。
それでも同じコードが出るようであれば、機器側の部品を疑う段階です。

お湯が止まらない場合はすぐに操作を止める

542は弁の動作に関するエラーのため、まれに弁が閉じきらず、湯はりが止まらないまま浴槽からお湯があふれることがあります。
この状態になったら、リモコンの運転スイッチを切り、給水元栓(または止水栓)を閉めてください。
そのうえで業者に連絡します。

熱いお湯があふれている場合は、浴室に入る前に湯温を確認してからにしてください。
やけどのおそれがあります。

修理を依頼するときの目安

自分で確認できるのは水の供給側と設定・残り湯までで、電磁弁や水量センサは機器内部の部品です。
カバーを開ける作業は感電やガス漏れのリスクを伴うため、分解は行わないでください。

状況判断
断水・止水栓が原因で、解消したら直った様子見でよい
空気抜きで直った工事後の一時的な症状。再発しなければ問題なし
浴槽を空にしたら正常に湯はりできた残り湯が原因。使い方で回避できる
何度試しても542・412が出る電磁弁・水量センサの不具合。点検を依頼する
湯はりが止まらない、水漏れがある使用を止めて業者へ

連絡するときは、機器の型番(本体前面の銘板に記載。PH-/FH-/DH-で始まります)、設置からの年数、表示されたコード、シャワーは使えるかどうかを控えておくと話が早く進みます。

📎 出典:パロマ 製品仕様図/取扱説明書/工事説明書等ダウンロード

修理で足りるか、交換を考えるか

パロマは給湯器の設計上の標準使用期間を10年としており、使用開始から9〜11年が経過した時点で点検を受けることをすすめています。
修理用の部品は製造終了から7年間(BL認定部品は10年間)保有されるとされています。

  • 設置から7年未満:電磁弁やセンサの交換で十分に使い続けられることが多い
  • 設置から7〜10年:修理費と残りの使用年数を見比べる
  • 設置から10年以上:他の部品も同時期に劣化している。交換を含めて検討する

542・412は部品単体の交換で収まることも多く、140のような熱系のエラーに比べれば深刻度は低めです。
ただし同じ時期に別のコードも出ている場合は、機器全体の劣化が進んでいるサインと考えたほうが現実的です。
実際の費用は機種・設置条件・地域で変わるため、点検時に修理費と交換費の両方を出してもらうと比較しやすくなります。

📎 出典:パロマ 公式FAQ「給湯器(追い焚き無し)」

なお、蛇口のお湯そのものが出ない場合は湯はり系ではなく点火不良の可能性があります。
その場合はパロマ給湯器のエラー11・111|点火不良の原因と自分で確認できることを確認してください。
パロマのコード全体の位置づけはパロマ給湯器のエラーコード一覧にまとめています。

湯はりのトラブルを減らす使い方

542・412は部品の劣化が背景にあることも多いのですが、日常の使い方で負担を減らせる部分もあります。

  • 自動湯はりの前に浴槽を空にする(残り湯があると湯量の計算がずれます)
  • 設定湯量を浴槽のサイズに合わせておく(毎回あふれる・足りない設定のまま使わない)
  • 循環アダプターのフィルターを月1回程度掃除する
  • 冬の水抜き作業をしたあとは、水抜き栓と止水栓を確実に元へ戻す
  • 断水や水道工事の予告があった日は、復旧後に蛇口から水を流してから湯はりする

特に「水抜き後の戻し忘れ」は季節の変わり目に起きやすく、機器の故障だと思って連絡したら止水栓が半開きだった、という形で判明することがあります。
冬に一度でも水抜きをした家庭では、最初に確認しておく価値があります。

使用年数が10年前後の機器では、542・412と前後して点検時期のお知らせであるパロマ給湯器のエラー888(88)が出ていることもあります。
888が先に出ていたのであれば、部品全体の劣化が進んでいる前提で判断したほうが現実的です。

よくある質問

Q1. シャワーは普通に使えるのに湯はりだけできません。故障ですか?

湯はりと給湯は経路が分かれているため、この症状は珍しくありません。
シャワーが使えるということは、点火や加熱に関わる部分は正常に動いていると考えられます。
542・412は浴槽側へお湯を送り出す弁やセンサに関するコードなので、その部分だけに不具合が起きている状態です。
まず断水や止水栓を確認し、問題がなければ点検を依頼してください。

Q2. リセットすれば直りますか?

断水や配管内の空気など一時的な要因であれば、原因が解消したあとにリセットして復旧します。
ただし電磁弁やセンサ自体が劣化している場合は、リセットしても次の湯はりで同じコードが出ます。
運転スイッチの入れ直しを2〜3回試して改善しないようであれば、繰り返さずに点検を依頼してください。
なお、ガス臭がするときや機器が濡れているときは、電源プラグの抜き差しを行わないでください。

Q3. 542と412はどちらが重症ですか?

一般には542のほうが部品交換につながりやすいコードです。
412は流量を検出できないという内容で、断水や配管内の空気といった外部要因でも表示されるため、水まわりの確認だけで解消することがあります。
542は落し込み水電磁弁そのものの動作異常を指すため、弁の交換が必要になるケースが中心です。
どちらも内部部品に関わるので、水まわりを確認して直らなければ点検が前提になります。

Q4. 浴槽に残り湯があるときに湯はりを押すと、エラーが出やすいのですか?

出やすくなります。
バスアダプターより下にある残り湯は機器から検知できないため、湯量の計算が実際とずれてしまいます。
その結果、設定量に達する前に止まったり、想定より多く入ってあふれたりすることがあります。
自動湯はりを使う前に浴槽を空にしておくと、この種の不具合を避けられます。

Q5. 水道工事のあとから412が出るようになりました。関係ありますか?

関係している可能性があります。
工事後は配管内に空気が入り込んでいることがあり、水量センサが流れを正しく検出できずにエラーになることがあります。
浴室や台所の蛇口をしばらく開けて水を流し、空気と濁りを抜いてから湯はりを試してみてください。
それでも改善しない場合は、工事の影響とは別に部品側の不具合が起きている可能性があるため、点検を依頼してください。

まとめ

パロマの給湯器で542・412が出たときの要点です。

  • どちらも浴槽へお湯を送り出す経路のエラーで、シャワーが使えても湯はりだけできない状態になりやすい
  • 542は落し込み水電磁弁の動作異常、412は湯量を検出できていない状態を指す
  • 412は断水・止水栓の閉まり・配管内の空気といった外部要因でも出る
  • 浴槽の水位が上がりきらないタイプの症状は032、追い焚きだけできない場合は632が該当する
  • バスアダプターより下の残り湯は機器が検知できないため、浴槽を空にしてから操作し直す
  • 湯はりが止まらないときは運転スイッチを切り、給水元栓を閉めて業者に連絡する

水まわり側の確認で直ることも多いエラーなので、機器を疑う前にまず蛇口から水が出るかを見てみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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