リモコンにH25やH49、H79といった表示が出て、追いだきやお湯はりの調子がおかしいと感じていませんか。
これらのコードは、浴そうへお湯を送る注湯弁や、お湯を循環させる追いだきまわりの異常を示すものとして案内されています。
部品の交換が必要なケースが中心ですが、浴室に置いた磁石の雑貨が誤検知の原因になっているという、意外な確認項目もあります。
この記事では、対象のコードが示す状態、自分で確認できること、リセットの手順、そして点検を依頼する目安までを解説します。
対象のコードが示している状態
| 表示 | 示している状態 |
|---|---|
| H25 | 運転していないはずのときに、ふろ側の流れを検知した |
| H49 | 追いだきの温度と、ふろへ送るお湯の温度の関係が想定から外れている/追いだきポンプの回転異常 |
| H79 | ふろ注湯弁が閉じているはずのときに、流量が検知された |
| H81 | 給湯側とサブ側の温度の関係が想定から外れている |
H81については、資料によって記載の分かれる部分があり、注湯弁の交換やサーミスターの交換が対処として挙げられています。
表示の意味や条件は機種によって異なるため、お使いの機種の取扱説明書に記載がある場合はそちらが優先です。
エラーコード全体の分類を確認したい場合は、パナソニック エコキュート エラーコード一覧|原因と対処法を簡単解説もあわせてご覧ください。
浴室の磁石が原因になることがある
H25について、確認項目のひとつに挙げられているのが本体の外装に磁石が付いていないかという点です。
ふろ側の流れを検知するスイッチは磁気を使って動作するため、近くに強い磁石があると誤って作動することがあります。
心当たりがあるとすれば、次のようなものです。
- 浴室や脱衣所で使っているマグネット式のフック、ラック、タオル掛け
- マグネットで壁に貼り付けるタイプの時計や小物入れ
- 磁石で固定するタイプの浴室用収納
- 貯湯ユニットの外装に貼った磁石のメモやマグネット
該当するものがあれば、いったん外して様子を見てください。
部品の交換より先に試せることで、費用もかかりません。
最近になって浴室の収納を増やした、マグネット式のグッズを買い足した、というタイミングと重なっていれば特に可能性があります。
配管の汚れとフィルターの詰まり
H25では、ふろ配管の洗浄とスイッチの掃除も対処として挙げられています。
髪の毛や皮脂汚れが配管や循環口にたまると、水の流れが乱れ、検知が不安定になります。
まず行うのは、循環口のフィルターの掃除です。
工具なしで取り外して水洗いでき、取扱説明書でも、ふろの動作が安定しない場合の確認事項として案内されています。
あわせて、ふろ配管の洗浄運転を行ってください。
1つ穴タイプの浴室配管に対応した洗浄剤を併用すると、内部に残った汚れを落としやすくなります。
排水口まわりのぬめりや臭いが気になる場合は、お風呂の排水口が臭い!下水臭の原因別・掃除と予防の完全ガイドで掃除の手順を紹介しています。
注湯弁が閉じないときの症状
H79は、注湯弁が閉じているはずのタイミングで流れが検知された状態です。
この場合、次のような形で気づくことがあります。
- 使っていないのに、浴そうのお湯が少しずつ増えている
- お湯はりを止めたあとも、循環口から水が出ている
- 前日にためたお湯が、翌朝あふれそうになっている
- 水道使用量が説明のつかない形で増えている
弁が完全に閉じないまま使い続けると、タンクのお湯と水道水を無駄にし続けることになります。
浴そうを空にしていても、循環口から水が出続けていないかを一度確認してみてください。
給水側の確認
H49では、追いだきの部品だけでなく、お湯はりの流量が極端に少なくないかという確認も案内されています。
確認項目として挙げられているのは次のとおりです。
| 確認する箇所 | 誰が行うか |
|---|---|
| 給水元栓が完全に「開」になっているか | 利用者が確認できる |
| 給水側フィルターのごみ | 機器内部のため業者 |
| ふろ注湯弁のフィルターのごみ | 機器内部のため業者 |
給水元栓は、貯湯ユニットの近く、給水配管との間にあります。
中途半端に開いている状態でも流量が落ちるため、点検や水抜きのあとであれば、完全に開いているかを確かめてください。
リセットの手順
- 浴そうの循環口フィルターを外して水洗いし、取り付け直す
- 浴室まわりのマグネット雑貨を外す
- 給水元栓が完全に「開」になっていることを確認する
- 貯湯ユニットの漏電しゃ断器を「切」にし、約1分後に「入」に戻す
- 追いだきやふろ自動を操作し、正常に動くか確認する
貯湯ユニットのカバーを開けて、弁やスイッチ、配線に触れないでください。
内部には200Vの電圧がかかる部分があり、感電やショートのおそれがあります。
表示が消えない場合、取扱説明書では、給水元栓を閉め、配線用しゃ断器と貯湯ユニットの漏電しゃ断器を「切」にしたうえで販売店に連絡するよう案内されています。
ただし冬季は例外で、凍結のおそれがある時期はしゃ断器や凍結予防ヒーターを切らずに連絡してください。
点検までの間のお風呂の使い方
- 追いだきや自動保温は控え、ぬるくなったら蛇口から足し湯をする
- 浴そうへは蛇口から直接ためて、目視で止める
- 入浴後は浴そうのお湯を抜き、勝手に水がたまらないか確認する
- 湯量や水位の変化に気づいたら、日付とあわせて記録する
注湯弁の閉じ不良が疑われる場合は、浴そうを空にしておくと、水がたまってくるかどうかで状況を確かめられます。
確認できたら、その事実を業者に伝えてください。
業者に伝えること
- リモコンに表示されているコード(番号をそのまま)
- 追いだきができないのか、勝手にお湯が増えるのか、症状の内容
- 浴室のマグネット雑貨を外して変化があったか
- 循環口フィルターの掃除と配管洗浄を行ったか
- 給水元栓を完全に開けて改善したか
- 機器の品番と設置年
自分で試した内容を先に伝えると、同じ確認を繰り返さずに済み、点検が早く進みます。
修理と交換の考え方
フロースイッチや注湯弁の交換であれば、修理の範囲は限定的です。
追いだきポンプの交換となると、部品代と作業費でまとまった費用になりやすい部分です。
設置から10年前後が経過している機器では、ポンプや弁を交換した直後に別の部品が寿命を迎えることも珍しくありません。
点検の際に、原因の部品と費用、他に劣化している箇所がないかを確認し、残りの使用年数と比べて判断してください。
考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングにまとめています。
よくある質問
Q1.本当に磁石が原因になるのですか。
A.ふろ側の流れを検知するスイッチは磁気を利用して動作するため、近くに強い磁石があると誤作動につながることがあります。メーカーの資料でも、確認項目として外装に磁石がないかが挙げられています。浴室や脱衣所のマグネット式フック、ラック、時計などが該当する可能性があります。費用をかけずに試せる確認なので、まずは外してみてください。
Q2.使っていないのに浴そうのお湯が増えます。
A.注湯弁が完全に閉じていない可能性があります。浴そうを空にした状態で、循環口から水が出てこないかを確認してください。少しずつでも水がたまるようであれば、部品の不具合が疑われます。放置するとお湯と水道水を無駄にし続けることになるため、確認した内容を伝えたうえで点検を依頼してください。
Q3.追いだきだけができません。お風呂には入れますか。
A.蛇口からお湯が出るのであれば、浴そうへ直接ためて入浴できます。ぬるくなったら足し湯で調整してください。追いだきが使えない状態でも入浴自体に危険はありませんが、湯量を余分に使うことになるため、残湯量表示を確認しながら調整するとよいでしょう。
Q4.配管洗浄をすれば直る可能性はありますか。
A.汚れの堆積で検知が乱れていた場合は、改善する可能性があります。循環口フィルターの掃除と洗浄運転、市販の配管洗浄剤を組み合わせて試してみてください。ただし、弁やポンプ自体の不具合が原因であれば洗浄では解決しません。試したうえで同じ表示が繰り返される場合は、点検を依頼してください。
Q5.表示が出たまま使い続けても問題ありませんか。
A.症状によります。追いだきが使えないだけであれば、足し湯で運用しながら点検を待つことができます。一方、注湯弁が閉じずに水がたまり続ける状態では、あふれや水道代の増加につながるため、早めの対応が必要です。どちらの症状かによって緊急度が変わるので、状況を整理してから連絡してください。
まとめ
H25・H49・H79・H81は、浴そうへお湯を送る注湯弁や追いだきまわりの異常を知らせる表示です。
H25では浴室のマグネット雑貨が誤検知の原因になることがあり、外して様子を見るだけで解消する場合があります。
あわせて循環口フィルターの掃除と配管洗浄、給水元栓が完全に開いているかを確認してから、漏電しゃ断器を入れ直してください。
使っていないのに浴そうのお湯が増えるという症状は注湯弁の閉じ不良が疑われるため、確認した内容を伝えて点検を依頼しましょう。

