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パーパス給湯器のエラー112・121・122とは?|点火不良と失火の違い

パーパス給湯器のエラー112・121・122と点火不良・失火の違いを解説する文字のみのサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

給湯器が動かなくなったとき、リモコンに111・112・121・122のいずれかが出ていることがあります。
似た番号が並んでいて紛らわしいのですが、これらは「火がつかなかった」のか「ついた火が消えた」のかで分かれています。
そして公式の処置は、いずれも修理ではなくガスの供給状況の確認が先です。

原因が機器の外にあることが多い番号なので、確認する順番を知っていれば自分で復帰できる場合があります。
この記事では、番号の読み分けから確認手順、121にだけ「給気汚染異常」が併記されている理由までを整理します。

目次

番号は「どこで」「いつ」で分かれる

パーパスの公式エラー番号一覧では、次のように定義されています。

番号内容タイミング
111給湯点火不良給湯側で火がつかない
112ふろ点火不良ふろ側で火がつかない
121給湯失火・給気汚染異常給湯側でついた火が消えた
122ふろ失火ふろ側でついた火が消えた

📎 出典:パーパス株式会社「ガス機器エラー番号一覧」

読み方は2つの軸です。
110番台が点火不良、120番台が失火。
そして末尾が1なら給湯側、2ならふろ側。
この規則が分かると、4つの番号を暗記する必要がなくなります。

2桁表示の機種では、111が「11」、121が「12」として表示されます。
公式の処置はいずれも、ガスの供給状況を確認し、問題がなければ修理を依頼、となっています。

確認するのは機器ではなくガス側

点火不良も失火も、共通する原因は燃やすためのガスが届いていない、または途中で途切れたことです。
機器の内部を疑う前に、ガスが来ているかを確かめてください。

順番は次のとおりです。

  1. コンロなど他のガス機器が使えるか試す
  2. 給湯器のガス栓が開いているか確認する
  3. ガスメーターの表示ランプが赤く点滅していないか見る
  4. LPガスの場合は、ボンベのガス切れがないか確認する

1番で他のガス機器も使えないなら、原因は給湯器ではありません。
メーターかガスの供給側です。

ガスメーターが遮断している場合

マイコンメーターには、地震・長時間の連続使用・ガス漏れの疑いなどを検知して自動的に遮断する安全装置があります。
パーパスも、ガスメーターが遮断するとリモコンに11・12・111・121などのエラーが表示されると案内しています。

📎 出典:パーパス株式会社「地震により、ガス機器が使用出来ないお客さまへ」

復帰は、すべてのガス機器を止めてからメーターの復帰ボタンを押し、1分から3分ほどのガス漏れ確認の時間を待つだけです。
ただし、ガス臭いときは復帰操作をせず、その場でガス会社に連絡してください。

📎 出典:一般社団法人日本ガス協会「ガスが止まったら」

長時間使い続けたことによる遮断はガスメーターのAC遮断とは?ACガス止めの原因と復帰方法で、シャワーの出しっぱなしで止まったケースはシャワーを出しっぱなしにしたらガスが止まった|原因と正しい復帰手順で整理しています。

121に「給気汚染異常」が併記されている理由

4つの番号の中で、121だけ名称が2つ書かれています。
これには理由があります。

失火は、ガスが途切れたときだけでなく、燃やすための空気が足りなくなったときにも起きます。
給気側に自分が出した排気が回り込んでいると、酸素が減った空気で燃焼することになり、途中で火が保てなくなります。
これが給気汚染です。

パーパスの機器には、排気中のCO濃度を検知して燃焼改善動作を行い、それでも改善しない場合に安全に停止するCOセンサー方式の不完全燃焼防止機能が搭載されています。

📎 出典:パーパス株式会社「家庭用機器 機能マーク一覧」

つまり121は、ガス側だけでなく空気側の確認も必要な番号です。
給排気口の周囲に物が置かれていないか、積雪や落ち葉でふさがれていないか、フェンスや物置を新設していないかを見てください。

排気口の周辺がすすけている、ガスのにおいがする、目や喉に刺激を感じる場合は、使用を中止して換気し、修理を依頼してください。
不完全燃焼が起きている可能性があります。

ふろ側だけ点火しないとき

112や122が出ていて、シャワーや台所のお湯は問題なく使える。
このパターンは、ガスは届いているがふろ側の燃焼だけができていないことを意味します。

ガス自体が来ていないなら給湯側にも症状が出るはずなので、他のガス機器やメーターを確認する優先度は下がります。
考えられるのは、ふろ側のバーナーや点火電極、炎検知部の劣化です。
これらは分解が必要な部位なので、修理の依頼が必要になります。

なお、追い焚きが動かない原因が点火ではなく循環側にある場合は、252など別の番号が表示されます。
番号を正確に読み取ってから判断してください。

111との違い

111は給湯側の点火不良で、この4つの中でもっとも遭遇しやすい番号です。
お湯そのものが出なくなるため、生活への影響が大きくなります。

確認手順は112・121・122と共通ですが、111は「給湯が使えない」という切迫した状況で出る点が違います。
詳しくはパーパス 給湯器 エラーコード111とは?ガスが出ないときの原因と判断基準で解説しています。

修理と交換の判断

状況現実的な選択
他のガス機器も使えず、メーターが遮断していた復帰操作で解決
ガス栓が閉まっていた、LPガスが切れていた開栓・交換で解決
ガスは来ているのに点火しない点火系の不具合。修理を依頼
121で給排気口がふさがれていた取り除いて改善するか確認
数日おきに同じ番号が出る点火電極や炎検知部の劣化。点検を依頼
使用年数10年以上で繰り返す交換を検討

点火系の部品は消耗品なので、年数が進むと着火に時間がかかるようになります。
「以前より点火までの間が長くなった」と感じていた機器で111や112が出始めたら、劣化が表面化した合図だと考えてください。
交換時期の考え方は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインで整理しています。

よくある質問

Q. 121が出ましたが、電源を入れ直したら使えるようになりました。

A. 一度きりで再発しないなら、一時的な検知だった可能性があります。ただし失火は、ガスか空気のどちらかが不安定になったときに起きる現象です。原因が残っていれば再発します。ガス栓とメーターを確認したうえで、給排気口の周囲に物や積雪がないかも見ておいてください。数日以内に同じ番号が出るようであれば、点検を依頼する段階です。

Q. 112が出ていますが、シャワーは使えます。急ぎませんか。

A. 給湯が使えているなら生活はできますが、追い焚きと自動湯はりは使えません。112はふろ側の点火不良なので、ガス自体は届いていて、ふろ側のバーナーや点火系に問題がある可能性が高い状態です。時間が経って改善する種類のものではないため、点検を手配してください。冬季は湯温が下がりやすく、追い焚きが使えない不便が大きくなります。

Q. ガスメーターを復帰させたのに、また111が出ます。

A. 遮断の原因が解消されていない可能性があります。マイコンメーターはガス漏れの疑いを検知しても遮断するため、復帰させてもすぐに止まる場合はガス設備側に問題があります。この状態で復帰操作を繰り返すのは危険なので、ガス会社に連絡して点検を依頼してください。給湯器側の故障ではなく、配管やガス機器のどこかに原因があります。

Q. 「11」や「12」と2桁で表示されています。

A. 111と121の上2桁です。屋内設置タイプなど表示部が2桁の機種では、上2桁のみが表示され、部位を示す末尾の1桁が省かれます。パーパスの公式一覧でも、111は11、121は12として対応づけられています。同様に011は01、141は14、311は31、510は51です。2桁の数字が出ている場合は、一覧で上2桁が一致する3桁の番号を探すと意味を確認できます。

Q. 点火不良と失火は、どちらが重い症状ですか。

A. 重さで優劣はつけられません。点火不良は火がつかないので使えないことがすぐ分かりますが、失火はいったん火がついてから消えるため、燃焼が不安定な状態が起きていることを意味します。とくに121は給気汚染異常が併記されており、空気側の問題で失火している可能性があります。この場合は不完全燃焼につながるため、むしろ121のほうが注意が必要な場面もあります。

まとめ

パーパスの111・112・121・122は、110番台が点火不良、120番台が失火です。
末尾が1なら給湯側、2ならふろ側を示します。
2桁表示の機種では11・12として出ます。

公式の処置はいずれも、まずガスの供給状況を確認することです。
他のガス機器が使えるか、ガス栓が開いているか、メーターが遮断していないかを順に見てください。
メーターが赤く点滅していれば、復帰操作で解決します。

121については、ガス側だけでなく空気側の確認も必要です。
給排気口がふさがれていると失火につながります。
すすやガスのにおい、目や喉への刺激がある場合は、使用を中止して換気し、修理を依頼してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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