ドラム式洗濯機を開けるたびに細かいほこりが目につく、乾燥に時間がかかるようになった。
東芝のドラム式洗濯乾燥機は、乾燥フィルターだけでなく、その奥にある「乾燥内部フィルター」や排水フィルター、ドアパッキンにもほこりがたまります。
掃除する場所と頻度を知っておくと、乾燥不良や臭いをかなり防げます。
この記事では、東芝公式の案内をもとに、フィルターの水洗いの手順と頻度、目詰まりの確認方法、本体まわりの掃除、分解清掃を頼む目安までを解説します。
- 乾燥フィルターと乾燥内部フィルターの正しい水洗い方法
- 目詰まりを光で見分ける方法と、お手入れの頻度
- ドアパッキン・排水フィルター・本体まわりの掃除ポイント
ほこりがたまる場所を先に把握する
ドラム式洗濯乾燥機でほこりや汚れがたまる場所は、大きく分けて5か所です。
| 場所 | たまるもの | お手入れの目安 |
|---|---|---|
| 乾燥フィルター | 乾燥時の糸くず・綿ぼこり | 乾燥運転のたび+定期的に水洗い |
| 乾燥内部フィルター | 乾燥フィルターを通り抜けた細かいほこり | 2週間(乾燥15回相当)に1回の水洗い |
| 排水フィルター(糸くずフィルター) | 洗濯で出た糸くず・髪の毛 | 糸くずが多い物を洗ったあと |
| ドアパッキンのひだ | 水分・洗剤カス・髪の毛 | 週1回程度の拭き取り |
| 洗剤投入ケース | 洗剤・柔軟剤の固まり | 汚れが目立ったとき |
このうち、乾燥の効きに直結するのが乾燥フィルターと乾燥内部フィルターです。
「乾燥フィルターは掃除しているのに乾きが悪い」という場合は、内部フィルター側が目詰まりしていることがよくあります。
乾燥フィルター・乾燥内部フィルターのお手入れ
### お手入れの頻度と「CC」表示
東芝の公式FAQでは、乾燥フィルター・乾燥内部フィルターについて、2週間(乾燥運転15回相当)に1回の水洗いが案内されています。
このほか、運転後に「CC」が表示されたとき(乾燥運転の30回に1回)や、メッシュの汚れが目立つとき、乾燥が不十分なときにも水洗いをします。
| タイミング | 内容 |
|---|---|
| 2週間に1回(乾燥15回相当) | 定期的な水洗い |
| 「CC」が表示されたとき | 乾燥運転30回に1回のお知らせ |
| メッシュの汚れが目立つとき | 目視で判断 |
| 乾燥が不十分なとき | 糸くずを取り除いたあとに水洗い |
「CC」は故障の表示ではなく、お手入れのお知らせです。
表示が出たら、フィルターを水洗いしてください。
目詰まりは光に透かして確認する
公式FAQでは、フィルターメッシュの目詰まりを確認する方法として、フィルターを照明に照らして見る方法が紹介されています。
- 目詰まりがない:メッシュから光がよく見える
- 目詰まりがある:メッシュから光が見えなくなる
見た目がきれいでも、光が通らない場合は目詰まりしています。
乾燥時間が延びてきたと感じたら、この方法で確認してみてください。
乾燥フィルターの水洗い手順
- 乾燥フィルターを取りはずす
- メッシュを光に透かして目詰まりをチェックする
- 水洗いし、汚れや目詰まりを付属のお手入れブラシで取り除く
- よく乾かしてから元どおりにセットする
「プッシュ de ポン」型のフィルターは、ゴムブレードを奥側に押し込んでから水洗いするよう案内されています。
濡れたままセットすると、乾燥が不十分になることがあります。
必ず乾かしてから取り付けてください。
乾燥内部フィルターのお手入れ(取りはずせる場合)
- 乾燥内部フィルターを取りはずす
- メッシュを光に透かしてチェックする
- 水洗いして汚れを落とす
- 手前部を取り付け部の底面にのせてから、奥へすべらせる
- 「カチッ」と音がするまでツマミを奥側に押し込む
- 乾燥フィルターを元どおりにセットする
正しく取り付けられていないと、乾燥フィルターがきちんとはまりません。
その状態で運転すると故障の原因になると案内されています。
内部フィルターをはずした状態で、取り付け部底面の開口部分に物を落とさないでください。
本体内部の水漏れや異常音の原因になり、落として故障した場合は保証の対象外になると明記されています。
掃除の前に、ヘアピンや小さな部品を近くに置かないようにしておくと安心です。
乾燥内部フィルターのお手入れ(取りはずせない場合)
取りはずせないタイプは、薄めた洗剤液と付属のお手入れブラシで掃除します。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 洗剤を薄めた液を作る(原液は使わない) |
| 2 | お手入れブラシに薄めた洗剤液をつけ、メッシュ部分の詰まりを落とす |
| 3 | メッシュ部分を乾いた布で軽く押さえるようにして拭き取る |
| 4 | 汚れの落ち具合を見ながら2と3を繰り返す |
| 5 | 乾燥フィルターを元どおりセットする |
乾燥内部フィルターの中に洗剤液を流し込まないでください。
本体故障の原因になると案内されています。
また、洗剤がドアや操作パネルなどのプラスチック部分に付いた場合は、放置すると割れることがあるため、すぐに拭き取ってください。
お手入れの注意点
公式FAQでは、次の点も注意事項として挙げられています。
- 水洗いのときはメッシュの裏面もお手入れする
- お手入れ後はよく乾かす
- 長く水洗いをしないと目詰まりがひどくなり、簡単に取り除けなくなる
- フィルターを強くこすったり、強く押さえたりしない(破れの原因)
- フィルターが破れたまま運転しない(故障の原因)
排水フィルター(糸くずフィルター)の掃除
排水フィルターは、洗濯で出た糸くずや髪の毛を受け止める部品です。
詰まると排水が悪くなり、「排水点検」や「C1」の表示につながります。
- 電源を切り、フィルターの下に雑巾や浅いトレーを敷く
- フィルターを少しずつ緩め、残り水を受けながら抜く
- 糸くずや異物を取り除き、差し込み口も拭く
- まっすぐ差し込み、右に回してフィルターの▷印と本体の◁印を合わせる
東芝の公式FAQでは、排水フィルターがはずれているとC26が表示され、印を合わせて取り付けるよう案内されています。
フィルターを一気に外すと、残り水があふれて床が濡れます。
少しずつ回して水を受けながら作業してください。
ドアパッキン・洗剤ケース・本体まわり
| 場所 | 掃除の方法 |
|---|---|
| ドアパッキンのひだ | 固く絞った布や綿棒で、水分と汚れを拭き取る。衣類が挟まっていないかも確認 |
| ドアのガラス面 | 柔らかい布で拭く。洗剤カスが残ると曇りの原因 |
| 洗剤投入ケース | 取りはずせる機種は水洗いし、乾かしてから戻す |
| 本体の外側 | 乾いた布、またはぬるま湯で湿らせて固く絞った布で拭く |
| 本体の下・防水パン | 綿ぼこりがたまりやすい。細いノズルの掃除機で吸う |
| 背面・壁との隙間 | ほこりと湿気がたまりやすい。ときどき確認する |
ドアパッキンのひだは水がたまりやすく、放置すると黒カビが出やすい場所です。
洗濯後にドアを開けて乾かす習慣をつけると、カビの発生を抑えられます。
本体の下や防水パンにたまったほこりは、湿気を含むとカビや臭いのもとになります。
排水口まわりの掃除は、キッチン排水口の掃除方法(ぬめり・臭い・詰まりの解消)の手順が応用できます。
掃除しても乾かない・ほこりが減らないとき
フィルターと本体まわりを掃除しても改善しない場合は、乾燥経路の奥やファンにほこりがたまっている可能性があります。
| 症状 | 考えられること | 次の行動 |
|---|---|---|
| フィルターがきれいでも乾燥時間が長い | 乾燥経路の奥の目詰まり | 点検・分解清掃を検討 |
| 乾燥のたびに大量のほこりが出る | 内部にほこりが蓄積している | 点検・分解清掃を検討 |
| 乾燥フィルター周辺が結露する | フィルターの取り付け不良、目詰まり | 取り付けを確認し、水洗いする |
| 温風が出ない、途中で止まる | 部品の不具合 | 修理を相談 |
東芝は、異常が見られた場合は使用を中止して販売店に点検・修理を相談するよう案内し、ご自分での修理は危険なので絶対にしないよう呼びかけています。
分解が必要な範囲のほこりは、メーカー修理か、分解清掃に対応した洗濯機クリーニング業者に依頼します。
依頼するときは、対応機種、作業範囲(どこまで分解するか)、作業後の保証の扱いを確認しておくと安心です。
ほこりをためない使い方
| 習慣 | 効果 |
|---|---|
| 乾燥運転のたびにフィルターのほこりを取る | 目詰まりの進行を抑える |
| 2週間に1回は水洗いする | メッシュの奥の汚れを落とす |
| 洗濯後はドアを開けて乾かす | カビと臭いを防ぐ |
| ポケットの中身を出してから洗う | 異物の詰まりを防ぐ |
| タオル類を洗った日はフィルターを念入りに確認する | ほこりの量が増えやすい |
乾燥は消費電力が大きい運転です。
目詰まりを放置すると運転時間が延び、そのぶん電気代も増えます。
家電ごとの電気代の目安は家電の消費電力ランキングTOP15で比較できます。
乾きが不十分で臭いが残ったときは、生乾きの臭いを消す応急処置と洗濯術の方法で洗い直してください。
なお、灯油や食用油が付いた衣類は、洗ったあとでも乾燥の熱で発火するおそれがあるため乾燥にかけないでください。
扱い方は灯油が服についたときの正しい対処法と素材別ケアで解説しています。
よくある質問
Q1. 乾燥内部フィルターはどこにありますか?
乾燥フィルターを取りはずした奥側にあり、機種によって取りはずせるタイプと、取りはずせないタイプがあります。
取りはずせるタイプは水洗いができ、取りはずせないタイプは薄めた洗剤液と付属のブラシで掃除します。
位置や形状は機種によって異なるため、取扱説明書のお手入れの項目もあわせて確認してください。
Q2. 「CC」と表示されました。故障ですか?
故障の表示ではなく、フィルターのお手入れを知らせる表示です。
東芝の公式FAQでは、乾燥運転の30回に1回、運転後に「CC」が表示されるとされています。
表示が出たら、乾燥フィルターと乾燥内部フィルターを水洗いしてください。
Q3. フィルターの掃除はどのくらいの頻度で必要ですか?
乾燥運転のたびに表面のほこりを取り除き、それとは別に2週間(乾燥運転15回相当)に1回の水洗いが公式の目安です。
乾燥をよく使う家庭では、この頻度を守るだけで乾燥時間の延びをかなり防げます。
メッシュを光に透かして、光が見えにくくなっていたら水洗いのタイミングです。
Q4. フィルターを外した奥に物を落としてしまいました。
そのまま運転しないでください。
公式FAQでは、内部フィルターの取り付け部の開口部分に物を落とすと、本体内部の水漏れや異常音の原因になり、落として故障した場合は保証の対象外になると案内されています。
電源を切り、販売店や東芝生活家電ご相談センター(0120-1048-76)に相談してください。
Q5. フィルターが破れてしまいました。そのまま使えますか?
使わないでください。
フィルターが破れたまま運転すると、ほこりが内部に入り込み、故障の原因になります。
フィルターは部品として購入できる場合があるため、型番を控えて販売店や相談窓口に問い合わせてください。
掃除のときに強くこすったり押さえたりすると破れやすくなるので、力加減にも注意しましょう。
まとめ
東芝のドラム式洗濯乾燥機のほこり対策は、フィルター2枚が要です。
- 乾燥フィルターと乾燥内部フィルターは、2週間(乾燥15回相当)に1回の水洗いが目安
- 「CC」表示は故障ではなく、お手入れのお知らせ
- 目詰まりは、メッシュを光に透かして確認する
- 内部フィルターを外したときは、開口部分に物を落とさない
- 取りはずせないタイプは、薄めた洗剤液とブラシで掃除し、内部に液を流さない
- 排水フィルター、ドアパッキン、本体の下のほこりもあわせて掃除する
- それでも乾かない場合は、点検や分解清掃を検討する
2週間に1回の水洗いを習慣にすると、乾燥時間も電気代も安定します。

