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パーパス給湯器のエラー101・991とは?|燃焼改善異常の警告と停止

パーパス給湯器のエラー101・991と燃焼改善異常による警告・停止を解説する文字のみのサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

リモコンに101が出ているけれど、お湯は問題なく使えている。
こういうとき、様子を見ようと判断してしまいがちです。
ただ101は、燃焼の状態そのものに問題が出ていることを知らせる警告です。
点検時期を伝える888や、部品の交換時期を伝える921とは性格が違います。

そして放置すると、990番台へ進んで燃焼が停止します。
この記事では、2つの段階の関係、機器が内部で行っている「燃焼改善」とは何なのか、そして原因がどこにあることが多いのかを整理します。

目次

101は警告、990番台は停止

パーパスの公式エラー番号一覧では、この2つは段階として分かれています。

番号内容段階
101給湯燃焼改善異常警告警告。使用は続けられる
102ふろ燃焼改善異常警告警告
990燃焼改善異常停止
991給湯燃焼改善異常停止
992ふろ燃焼改善異常停止
993暖房燃焼改善異常停止

📎 出典:パーパス株式会社「ガス機器エラー番号一覧」

末尾の数字で部位が分かれるのは他の番号と同じで、1が給湯側、2がふろ側、3が暖房側です。
101と991は同じ現象を、警告の段階と停止の段階で分けて表示しているという関係になります。

「燃焼改善」とは何をしているのか

聞き慣れない言葉ですが、機器の中で起きていることは明確です。

パーパスの機器には、排気中のCO濃度を検知して燃焼改善動作を行い、それでも改善しない場合に安全に停止するCOセンサー方式の不完全燃焼防止機能が搭載されています。

📎 出典:パーパス株式会社「家庭用機器 機能マーク一覧」

つまり流れはこうです。

  1. 排気中の一酸化炭素の濃度が上がってきたことをセンサーが検知する
  2. 機器が燃焼を調整して、状態を改善しようと試みる(燃焼改善動作)
  3. 改善できた場合でも、その事実を101・102として警告する
  4. 改善できなかった場合は、990番台を表示して燃焼を止める

101が出ているということは、すでに一度、不完全燃焼の兆候が検知されているということです。
機器が自力で持ち直したから使えているだけで、燃焼状態が正常に戻ったという意味ではありません。

使えるからといって放置しない

888や921も「表示が出ても使える」番号ですが、性格がまったく違います。

番号意味放置したときのリスク
888点検時期のお知らせ経年劣化に気づかない
921中和器の交換警告931で停止する
101・102燃焼改善異常の警告不完全燃焼が進行する

888や921が「時期の予告」であるのに対し、101は「今の燃焼状態がよくない」という現在進行形の警告です。
一酸化炭素は無色無臭で、発生していても気づきにくい性質があります。
とくに屋内設置タイプでは、次のいずれかがあれば使用を中止して換気し、修理を依頼してください。

  • 排気口の周辺がすすで黒くなっている
  • ガスのにおいや、焦げたようなにおいがする
  • 目や喉に刺激を感じる
  • 運転中に頭痛や吐き気を感じた

原因は空気側にあることが多い

燃焼状態が悪化する理由は、ガスが多すぎるからではなく、たいていは空気が足りないからです。
そのため、確認する場所は給排気まわりに集中します。

原因関連する番号
給排気口が物や積雪でふさがれている900
排気が給気側に回り込んでいる901・902・903
給気フィルターが詰まっている(屋内設置タイプ)050・051
燃焼ファンの回転が落ちている610番台
熱交換器にすすが堆積している内部の問題。修理が必要

101や991が、これらの番号と前後して出ることは珍しくありません。
複数の番号が出ている場合は、すべてを控えて修理時に伝えてください。
どの段階で何が起きているかが分かると、原因の特定が早くなります。

確認すること

自分でできるのは、機器の外側までです。

  1. 給排気口の前や周囲に物が置かれていないか
  2. 積雪、落ち葉、クモの巣、鳥の巣で開口部がふさがれていないか
  3. 洗濯物やシートが排気口にかかっていないか
  4. 屋内設置タイプであれば、給気フィルターが詰まっていないか
  5. フェンス、物置、カーポート、植栽など周囲の環境が最近変わっていないか

5番は見落とされやすい項目です。
以前は問題なかったのに出るようになった場合、機器ではなく周囲が変わっています。

本体のカバーを外して内部を確認する作業は行わないでください。
高電圧の回路とガスの経路が同じ空間にあり、感電やガス漏れの危険があります。
熱交換器のすすの堆積は、目視できたとしても清掃は分解を伴うため、修理の依頼が必要です。

リセットで消しても意味がない

運転スイッチを切って入れ直すと、101が一時的に消えることがあります。
991で停止していた機器が、リセット後に動くこともあります。

しかし、消えたのは表示だけで、燃焼状態が改善したわけではありません。

📎 出典:パーパス株式会社 よくある質問「電源(運転スイッチ)が入らない、電源が落ちる、リモコンの表示が映らない」

給排気口の障害物を取り除いたうえでリセットして消えたのであれば、原因が解消された可能性があります。
一方、何もせずにリセットだけで消えた場合は、同じ状態のまま使い続けることになります。
一酸化炭素に関わる番号なので、他の番号のように「消えたから様子を見る」という判断は取らないでください。

修理と交換の判断

状況現実的な選択
給排気口の障害物を取り除いたら消えた経過を見る。再発しやすい環境なら配置を見直す
周囲に何も置いていないのに101が出る点検を依頼する
990番台で停止した修理を依頼する。復旧まで使用しない
すすやにおい、目や喉への刺激をともなう使用を中止して修理を依頼
使用年数10年以上で繰り返す交換を検討

燃焼状態の悪化は、熱交換器やバーナーの経年劣化が背景にあることも多くなります。
この場合は部品交換の範囲が広くなり、費用がかさみやすい傾向があります。
修理見積もりが本体交換費用の半分を超えるようなら、交換を優先したほうが総額で有利になりやすいという考え方があります。
交換時期の考え方は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインで整理しています。

なお、そもそも点火しない場合は101ではなく別の番号が主因です。
点火系についてはパーパス 給湯器 エラーコード111とは?ガスが出ないときの原因と判断基準で解説しています。

よくある質問

Q. 101が出ていますが、お湯は普通に使えます。すぐ点検が必要ですか。

A. すぐ止まるわけではありませんが、早めに動いてください。101は燃焼中に一酸化炭素の兆候が検知され、機器が燃焼を調整して持ち直した状態を示しています。つまり燃焼状態はすでに正常ではありません。まず給排気口の周囲を確認し、物や積雪、落ち葉でふさがれていないか見てください。改善しない場合は点検を依頼してください。放置すると990番台に進んで停止します。

Q. 991が出て止まりましたが、リセットしたら動きました。使い続けてよいですか。

A. 使い続けるのは避けてください。991は機器が燃焼を改善できずに停止した状態です。リセットで動いたのは表示が初期化されただけで、燃焼状態が改善したわけではありません。給排気口の障害物を取り除いてから復帰したのであれば原因が解消された可能性がありますが、何もせずに動いた場合は同じ状態が続いています。修理を依頼してください。

Q. 101と900が同時に出ています。どちらを先に対処すべきですか。

A. どちらも空気の流れに関する番号なので、原因は同じところにある可能性が高い状態です。900は給排気の経路がふさがれていることを示すので、まず給排気口の周囲を確認してください。障害物を取り除いて両方の番号が消えれば、それが原因でした。改善しない場合は、両方の番号が出ていることを伝えて修理を依頼してください。片方だけを伝えるより原因の特定が早くなります。

Q. 屋外設置なので、給排気は問題ないはずですが。

A. 屋外設置でも給排気の問題は起きます。壁との距離が近い、目隠しフェンスやカーポートを設置した、植栽が育って前をふさいでいる、といった条件で排気が滞留します。また積雪や落ち葉、強風で飛んできたビニールが排気口にかかることもあります。機器の周囲には機種ごとに必要な離隔距離が定められているため、心当たりがあれば施工業者に確認してもらってください。

Q. 102はふろ側とのことですが、追い焚きを使わなければ大丈夫ですか。

A. 追い焚きを避けても根本的な解決にはなりません。102はふろ側の燃焼で一酸化炭素の兆候が検知された状態で、給湯側とバーナーや給排気の経路を共有している機種もあります。ふろ側だけの問題とは限らないため、使わないことでリスクを避けたつもりでも、給湯側で同じことが起きる可能性があります。番号が出た時点で点検を依頼してください。

まとめ

パーパスの101・102は燃焼改善異常の警告、990・991・992・993は燃焼が停止した状態です。
末尾の数字は部位を示し、1が給湯側、2がふろ側、3が暖房側です。

101が出ているということは、排気中の一酸化炭素の兆候が検知され、機器が燃焼を調整して持ち直したということです。
使えているのは機器が自力で対応したからで、燃焼状態が正常に戻ったわけではありません。
888や921のような「時期の予告」とは性格が違うと考えてください。

確認すべきは給排気まわりです。
給排気口の障害物、積雪、給気フィルターの詰まり、周囲環境の変化を見てください。
すすやにおい、目や喉への刺激がある場合は、番号が消えていても使用を中止して換気し、修理を依頼してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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