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パーパス給湯器のエラー173・170とは?|漏水を検知したときの判断

パーパス給湯器のエラー173・170と漏水を検知したときの判断について解説する文字のみのサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

リモコンに173や170が表示されたのに、床にも本体の下にも水は見当たらない。
こういうとき、誤検知ではないかと考えたくなります。
ただ、これらの番号はもともと「目に見えない少量の漏れ」を早い段階で知らせるための検知です。
見えないからこそ、機器が代わりに気づいて止まっています。

そして番号によって、漏れている場所がまったく違います。
この記事では、170・173・179の対象の違いから、止水の判断、冬季に注意すべき点までを整理します。

目次

170・173・179は漏れている場所が違う

パーパスの公式エラー番号一覧では、次のように区別されています。

番号内容対象になる系統
170補給水電磁弁異常/プレート熱交換器の漏水異常給湯・給水側
173暖房回路の漏水異常(少量)暖房側
179集熱熱交換器の漏水異常ソーラー側

📎 出典:パーパス株式会社「ガス機器エラー番号一覧」

パーパスの番号は末尾の数字で部位を示す規則があり、170が給湯・給水まわり、173が暖房側、179がソーラー側という並びになっています。
どの番号が出ているかで、確認すべき場所が変わります。

173は暖房回路の水が減っている

173は、給湯暖房機で床暖房や浴室暖房を接続している場合に表示される番号です。
給湯専用機や、暖房機能のないふろ給湯器では出ません。

暖房回路には専用の熱媒が循環しており、この量が少しずつ減っていくと、機器が漏れとして検知します。
公式の記載も「少量」と明示されており、大量に噴き出すような漏れではなく、じわじわ減っていく状態を捉えているということです。

ここで見落とされやすいのが、漏れている場所が給湯器本体とは限らないという点です。
暖房回路は機器から床下や壁の中を通って、床暖房マットや浴室暖房まで伸びています。
漏れが配管側や床暖房マット側で起きていれば、給湯器を修理しても症状は止まりません。

そのため、原因の場所によっては給湯器メーカーではなく、床暖房や浴室暖房を施工した業者の対応になることがあります。
リフォーム直後や、床に釘やビスを打った後に出始めた場合は、この可能性を疑ってください。

目に見えないことが多い

170・173・179に共通するのは、床が濡れていないのに表示されるケースが多いことです。

理由は3つあります。

  • 漏れている量が1日あたり数十ミリリットル程度で、蒸発してしまう
  • 漏れが床下や壁の中で起きていて、外から見えない
  • 機器の内部で漏れており、ドレン排水と一緒に流れ出ている

水が見えないからといって放置すると、床下や壁内で木部が腐る、断熱材が濡れてカビが発生するといった被害につながります。
少量の検知は早期発見の機能なので、番号が出た時点で調べる価値があります。

電源プラグに触ってはいけない

漏水の番号が出ているときは、他の番号と対処の順序が違います。

パーパスは、給湯器本体から水漏れがある場合は、電源プラグの抜き差しを行わずに修理を依頼するよう案内しています。
漏れた水が電気系統にかかっている状態でプラグを操作すると、感電のおそれがあるためです。

📎 出典:パーパス株式会社 よくある質問「電源(運転スイッチ)が入らない、電源が落ちる、リモコンの表示が映らない」

他の番号では「まず電源を入れ直す」が基本ですが、漏水の番号ではその手順を飛ばしてください。
リセットしても検知した事実は変わりませんし、実際に漏れていれば表示はすぐ戻ります。

同様に、雨が降っている最中や、コンセント周辺が濡れているときの操作も避けてください。

止水の判断と冬季の注意点

漏れている場所によって、止められるかどうかが変わります。

番号止水できるか
170給水元栓を閉めれば水の供給を止められる
173暖房回路は独立した循環系のため、給水元栓では止まらない
179ソーラー側の循環系。施工業者に相談が必要

170で本体の下から水がしたたっている場合は、給水元栓を閉めてから修理を依頼してください。
床や壁が濡れ続ける被害を抑えられます。

ただし冬季は判断が変わります。
電源プラグを抜くと凍結防止機能が働かなくなるため、長時間抜いたままにすると配管が凍結・破裂するおそれがあります。
元栓を閉めるのは構いませんが、プラグは差したままにしてください。
判断に迷う場合は、修理を依頼する際に電話で状況を伝えて指示を仰いでください。

水道代への影響

漏れが給水側であれば、水道メーターは回り続けます。
1秒に1滴でも、24時間30日と積み重なれば請求に表れます。

自宅の水道メーターで確認する方法があります。
家じゅうの蛇口を閉めた状態でメーターのパイロット(銀色の小さな円盤)を見て、回っていればどこかで水が流れています。
給湯器の漏水と水道代の関係は給湯器の水漏れがポタポタ…水道代はどうなる?放置が危険な理由で詳しく整理しています。

なお、173の暖房回路は閉じた循環系なので、水道メーターは回りません。
水道代が変わっていないからといって、漏れていないとは判断できない点に注意してください。

修理と交換の判断

状況現実的な選択
使用年数が浅く、部品からの漏れ部品交換で対応
173でリフォームや床工事の直後に出た施工業者に配管側の確認を依頼
本体内部の熱交換器から漏れている高額になりやすい。交換と比較
使用年数10年前後で本体から漏れている交換が現実的
漏れを直しても別の箇所から再発する全体の腐食が進行。交換を検討

熱交換器からの漏れは、内部の腐食やピンホールが原因のことが多く、部分的な修理では根本解決になりにくい症状です。
1か所を直しても、同じように薄くなっている他の箇所から漏れ始めることがあります。

また補修用の部品は製造終了からおおむね10年で供給が終わるため、年数が経った機種では熱交換器の在庫がないこともあります。
交換時期の考え方は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインで整理しています。
他社での漏水系の番号の位置づけはパロマ給湯器のエラーコード一覧も参考になります。

よくある質問

Q. 173が出ていますが、どこも濡れていません。誤検知ではないですか。

A. 誤検知の可能性はゼロではありませんが、まず実際に漏れていることを前提に考えてください。173は暖房回路の少量の漏れを検知する機能で、床下や壁の中を通る配管から漏れている場合は外から見えません。目視で確認できないからこそ、機器側で検知する仕組みが設けられています。放置すると床下の木部や断熱材に被害が及ぶため、点検を依頼してください。

Q. 173が出ていても、お湯は使えますか。

A. 暖房回路と給湯回路は別系統なので、給湯やシャワーは使えることが多くなります。ただし床暖房や浴室暖房は使用できません。使えるからといって放置すると、漏れている量が増えたり、床下の被害が広がったりします。給湯が使えている間に点検を手配してください。冬季であれば暖房が使えない期間が続くため、早めの対応が現実的です。

Q. 本体の下から水が垂れています。すぐ電源を切るべきですか。

A. 運転スイッチを切るのは構いませんが、コンセントのプラグは抜かないでください。漏れた水が電気系統にかかっている状態でプラグを操作すると感電のおそれがあります。給水元栓を閉めて水の供給を止め、そのまま修理を依頼してください。冬季は凍結防止機能が働かなくなるため、プラグを抜いたままにするのは避けてください。

Q. 冬に少量の水が出ているのは凍結防止の動作ではないですか。

A. その可能性はあります。外気温が下がると凍結予防のために循環ポンプが動き、浴槽に残り湯がないと循環金具から配管内の残水が出てくることがあります。これは数分で止まり、故障ではありません。一方、リモコンに170や173が表示されている場合は機器が漏れとして検知しているので、別の事象です。番号が出ているかどうかで切り分けてください。

Q. リフォームで床暖房を入れた直後から173が出ます。

A. 暖房配管側の施工に原因がある可能性があります。173は機器本体だけでなく、床暖房マットや浴室暖房までを含む暖房回路全体の漏れを検知しています。床に釘やビスを打った際に配管を傷つけたケースもあります。まず施工した業者に状況を伝えて、配管側の確認を依頼してください。給湯器メーカーの修理を先に呼んでも、機器側に異常がなければ原因は特定できません。

まとめ

パーパスの170・173・179は、いずれも漏水を検知した番号ですが、対象が違います。
170は給湯・給水側、173は暖房側、179はソーラー側です。
床が濡れていなくても表示されるのは、少量の漏れを早い段階で捉える機能だからです。

173で気をつけたいのは、漏れている場所が給湯器本体とは限らない点です。
床暖房マットや浴室暖房の配管側であれば、施工業者の対応になります。
リフォームや床工事の直後に出始めた場合は、まず施工業者に相談してください。

対処の順序も他の番号と違います。
本体から水漏れがある場合は、感電のおそれがあるため電源プラグの抜き差しをせず、給水元栓を閉めて修理を依頼してください。
ただし冬季はプラグを抜くと凍結防止機能が働かなくなるため、差したままにしておいてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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