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オイルサーバーが油切れした時の復旧手順とは?|灯油切れ後の呼び油

壁掛け型オイルサーバーと、油切れ後の復旧手順・呼び油を紹介する見出し
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

庭先の灯油タンクを空にしてしまい、急いで灯油を補充したのに、オイルサーバーが動かない。
灯油切れのあとの復旧は、補充だけでは終わらず、呼び油という作業が必要になります。
知らないと、「補充したのに直らない、故障だ」と思ってしまいがちなので、流れをあらかじめ知っておくと安心です。
オイルサーバーの基本はオイルサーバーとは?仕組み・動かない時の確認・呼び油の必要性で解説しています。この記事では、油切れから復旧するまでの流れを整理します。

  • 油切れでオイルサーバーが止まる理由
  • 補充のあとに呼び油が必要な理由と、復旧の手順
  • 暖房機に出る症状と、油切れを防ぐ習慣
目次

結論|灯油を補充し、呼び油を入れて再運転する

灯油タンクが空になったあとは、灯油を補充し、呼び油を入れて再運転しなければ復旧しません。呼び油がないと、ポンプが灯油を吸い上げられないからです。

手順内容
1灯油タンクに灯油を補充する
2元栓が開いているか、流出弁フックが「閉」になっていないか確認する
3取扱説明書に沿って、呼び油を入れる
4運転して、10〜15分ほどで汲み上げが完了するのを確認する
5暖房機に灯油が届くか、油漏れがないかを確認する

なぜ油切れでオイルサーバーが止まるのか

オイルサーバーは、本体内に灯油を貯めて、その落差で暖房機に灯油を送ります。
灯油タンクが空になると、本体内の灯油も減り、やがて油面が下がりすぎてしまいます。

📎 出典:サンポット|取扱説明書 オイルサーバー OS-302/OS-302U/OS-302UP

サンポットの取扱説明書によると、停電や油タンクの空によって油面が下がると、空運転防止の機能が働いて運転が止まります。
空の状態でモーターを回し続けると、ポンプやモーターを傷めるため、機器を守るために止まる仕組みです。

油切れが起きたときの表示は、機種によって異なります。

機種表示と動作
OS-302系黄色の「0」ランプが点灯して停止する
OS-303系油切れの状態が約20分続くと、黄色のランプが点滅して停止する

補充しても復旧しない理由|ポンプの中が空気になっている

灯油タンクに灯油を補充しても、すぐには復旧しません。
理由は、本体内や入口側の配管の中に、灯油の代わりに空気が入っているためです。

ポンプは、灯油という液体を引き上げる前提で動いています。
内部が空気だけの状態では、モーターが回っても、タンクの灯油を引き上げる力が出ません。
そこで、呼び油を入れて、ポンプの中をいったん灯油で満たします。

呼び油でポンプが動き出せば、配管内の空気は押し出され、灯油タンクの灯油が自然に上がってきます。
呼び油の量や、ランプの見方はオイルサーバーの呼び油|入れる量・タイミング・手順を解説で解説しています。

油切れからの復旧手順

サンポットのOS-302・OS-303を例に、取扱説明書の内容を整理します。

機種復旧の流れ
OS-302系通電や給油を行ったあと、約1.5Lの呼び灯油を注入して再運転する
OS-303系灯油タンクに給油し、約1.5Lの呼び灯油を「油切れ」の黄ランプが消えるまで注入して再運転する

作業の前に、次の点を確認しておきましょう。

確認項目理由
灯油タンクに十分な灯油があるか少量では、すぐにまた油切れになる
元栓が開いているか閉まっていると、灯油が本体に届かない
流出弁フックの位置「閉」のままだと、暖房機に灯油が流れない
呼び油に使う灯油がきれいか水や変質した灯油は避ける

呼び油に使うのは、きれいな灯油だけです。ガソリンなどの揮発性の高い油は、絶対に入れないでください。

暖房機側に出る症状

オイルサーバーが油切れで止まると、暖房機側でも症状が出ます。

暖房機の症状背景
点火しない灯油が届いていない
運転の途中で火が消える灯油の供給が途切れた
エラーが表示されて止まる灯油切れを検知した

暖房機のエラー表示だけを見ると、暖房機本体の故障のように感じられます。
しかし、実際には、灯油の供給が途切れていることが原因のことも多いです。
暖房機側のエラーが出たときは、暖房機だけでなく、灯油タンクの残量とオイルサーバーの状態も確認しましょう。
暖房機のエラーの一例は、コロナ石油ストーブのエラー「E2」とは?不着火で停止するときの原因と正しい対処方法で解説しています。

復旧後に確認すること

復旧できたと思っても、次の点を確認しておくと安心です。

確認項目内容
油漏れ配管、水抜き栓部、フィルターカバー部から灯油が漏れていないか
運転音空気が抜けたあと、静かになっているか
暖房機への供給暖房機が正常に点火し、燃焼を続けるか
次回の灯油補充の予定次の補充の時期を決めておく

復旧したあとは、油漏れがないかを必ず目で見て確認してください。配管に空気が入ったあとは、継手のにじみが出やすくなります。

復旧しないときの確認

灯油を補充し、呼び油を入れても復旧しない場合は、次の点を確認します。

確認すること内容
元栓とストレーナー閉まっていないか、ゴミで詰まっていないか
入口側配管の空気漏れ継手のゆるみ、灯油のにじみ
フィルターの詰まりゴミが詰まっていないか
電源プラグの抜け、停電、ブレーカー
部品の不具合モーター、制御ユニットなどの不具合

確認の順番は、オイルサーバーが灯油を吸い上げない時のチェック順と見分け方で詳しく解説しています。
それでも直らない場合は、設置業者に点検を依頼してください。

油切れを防ぐ習慣

油切れは、日頃の管理で防ぐことができます。

習慣効果
灯油タンクの残量を定期的に見る空になる前に補充できる
残量が少なくなったら早めに配達を頼む冬の繁忙期の遅れに備えられる
寒い時期は余裕をもって補充する使用量が増える時期の油切れを防ぐ
灯油販売店の定期配達を利用する補充の手間と、うっかりを減らせる
家族で残量の確認を分担する確認漏れを防ぐ

取扱説明書にも、油タンクを空にしないことが、注意事項として示されています。
また、油タンクには水がたまるため、年に1度は点検と水抜きを行うよう示されています。
タンクが空になりかけたときに、底にたまった水やゴミを吸い込みやすくなるため、補充のタイミングで底の状態も気にかけておくとよいでしょう。

配達がすぐに来られないときの考え方

灯油が切れたとき、販売店の配達に時間がかかることがあります。
とくに、冬の寒い日や、年末年始などは、配達が混み合います。

状況考え方
配達に時間がかかる別の暖房手段を、一時的に用意する
ポリ缶の灯油が手元にあるタンクに入れて補充する。ただし、きれいな灯油であることを確認する
補充の量が少ないすぐにまた空になるため、できるだけ多めに補充する
夜間や休日連絡先が分かる、販売店の緊急対応を確認しておく

灯油をタンクへ移し替えるときは、火気のない場所で、こぼさないように行ってください。ガソリンと取り違えないよう、容器の表示も確認しましょう。
灯油販売店の連絡先は、タンクの近くにメモしておくと、慌てずに連絡できます。

灯油タンクまわりで見ておきたい場所

油切れの復旧では、本体だけでなく、灯油タンクからの経路も確認しておくと安心です。

場所確認すること
灯油タンクの元栓開いているか。補充のときに閉めたままになっていないか
ストレーナーゴミや水で詰まっていないか
入口側の配管継手のゆるみや、灯油のにじみがないか
タンク底の水水がたまっていないか。年に1度は点検と水抜きを行う

補充の直後に動かないときは、元栓の閉め忘れが原因のことがあります。呼び油の前に、まず元栓を見てください。

よくある質問

Q1. 灯油タンクを空にしてしまいました。補充すればオイルサーバーは直りますか?

補充だけでは直りません。タンクが空になると、本体内や配管に空気が入るため、補充後に呼び油を入れて再運転する必要があります。サンポットのOS-302・OS-303では、約1.5Lの呼び灯油を入れ、ランプの表示で注入をやめるよう示されています。取扱説明書を確認して、手順に沿って行ってください。

Q2. 黄色いランプが点灯したまま消えません。

黄色のランプは、油切れや空運転防止の表示です。灯油タンクに灯油が入っているか、元栓が開いているかを確認し、取扱説明書に沿って呼び油を入れてください。呼び油を入れても消えない場合は、入口側の配管の空気漏れや、ポンプの不具合が考えられるため、業者に相談してください。

Q3. 灯油切れのあと、暖房機にエラーが出ています。

灯油が暖房機に届かなかったことで、エラーが出ている可能性があります。オイルサーバーの復旧後に、暖房機のエラーが自動で解除されるかは、機種によって異なります。暖房機の取扱説明書に沿って、エラーの解除操作を行ってください。復旧後も同じエラーが出る場合は、暖房機側の点検が必要です。

Q4. 呼び油を入れずに、何度か運転を繰り返しても大丈夫ですか?

おすすめできません。呼び油がない状態で運転を繰り返しても、ポンプが灯油を吸い上げられず、復旧しません。空回りが続くとポンプやモーターに負担がかかります。取扱説明書に沿って、呼び油を入れてから再運転してください。

Q5. 灯油がなくなるのを防ぐには、どうすればよいですか?

灯油タンクの残量を定期的に確認し、少なくなる前に補充することが基本です。冬の使用量が増える時期は、早めに灯油販売店へ配達を依頼しましょう。定期配達を利用すると、うっかり忘れを減らせます。家族で残量の確認を分担するのも、有効な方法です。

まとめ

灯油タンクを空にしたときは、補充だけでなく、呼び油を入れて再運転する必要があります。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
止まる理由油面が下がると、空運転を防ぐ安全機能が働く
復旧の基本灯油を補充し、呼び油を入れて再運転する
呼び油の量サンポットのOS-302・OS-303では約1.5L
暖房機の症状点火しない、途中で消える、エラーが出る
防ぐ習慣残量の定期確認、早めの配達手配、定期配達の利用

灯油タンクを空にしないことが、一番の対策です。
まずは、今日、灯油タンクの残量を見るところから始めてみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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