浴槽にお湯をためようとしたのに、いつまでも終わらないまま「警報 U51」と表示が出た。
ダイキンのエコキュートで、そんな状況になっていませんか。
このグループには、C55・F66・U54も含まれます。
共通しているのは、浴槽へのお湯はりが正常に完了しなかったことを検知して停止したという点です。
なかでもU51は、自分で解消できる原因が公式の対処に複数並んでいるコードです。
この記事では、4つのコードの違いと確認する順序、リセット方法、配管洗浄の手順、点検を依頼する判断の目安までまとめました。
4つのコードが示している状態
| コード | 内容 |
|---|---|
| U51 | お湯はりに時間がかかりすぎているため停止 |
| C55 | 貯湯タンクの不具合。お湯はりに時間がかかりすぎているため停止 |
| F66 | 貯湯タンクの不具合。お湯はり電磁弁の不具合のため停止 |
| U54 | おふろの試運転時に残り湯があるため停止 |
U51とC55は、どちらも「時間がかかりすぎた」という同じ検知内容です。
違いは、案内されている確認項目の幅にあります。
U51には生活上の原因を含む7つの項目が挙げられているのに対し、C55は断水・凍結・止水栓といった給水側の項目が中心です。
U51で確認する順序
U51の対処として案内されている項目を、確認しやすい順に並べると次のようになります。
| 確認する項目 | 対応 |
|---|---|
| ふろの栓が外れていないか | 栓をつけてリセットする |
| 湯はり中にお湯をくみ出しすぎていないか | リセットして、もう一度湯はりする |
| 断水していないか | 断水が解消してからリセットする |
| 配管が凍結していないか | 自然に解けるのを待ってからリセットする |
| 給水止水栓が閉じていないか | 開けてからリセットする |
| ふろ配管が汚れていないか | リセットして、配管洗浄を行う |
| 上記以外 | リセットして、再現するか確認する |
ふろの栓が外れている
最初に確認したいのがこれです。
栓が完全に閉まっていないと、お湯を入れながら同時に抜けていく状態になります。
機器は設定量に達したかを水位で判断しているため、いつまでも規定の水位に届かず、時間切れで停止します。
見落としやすいのは、栓が浮いていて、完全には抜けていないケースです。
少しずつ漏れている状態だと、浴槽に多少お湯はたまるため、栓の問題だと気づきにくくなります。
ゴム栓の劣化や、排水レバー式の栓の戻りが甘いことが背景にあることもあります。
湯はり中にお湯をくみ出しすぎた
湯はりの最中に、浴槽のお湯を洗い場で使ってしまうケースです。
先に体を洗いたいときに起こりやすく、こちらも水位が規定に届かない原因になります。
この場合は故障ではないので、リセットしてもう一度湯はりを行えば解決します。
ふろ配管の汚れ
追いだきや保温の際、浴槽のお湯は循環口から配管を通って循環しています。
この経路に皮脂汚れなどが蓄積すると、お湯の通りが悪くなり、湯はりに時間がかかるようになります。
まず確認したいのが、浴槽の側面にある循環口のフィルターです。
フィルターが目詰まりしていれば、取り外して古い歯ブラシなどで汚れを落としてください。
そのうえで、配管洗浄を行います。
ダイキンのふろ配管洗浄は、【準備】→【洗浄】→【排水】→【すすぎ】→【排水】という流れで行い、洗浄運転は約15分で終了するとされています。
洗浄剤は市販の推奨洗浄剤を使用します。
洗浄剤を使う「しっかり洗浄」は、機種によって対応していない場合があります。
リモコンのメニューに配管洗浄の項目があるかを確認し、手順は取扱説明書に沿って進めてください。
半年に1回程度の洗浄を習慣にしておくと、湯はり時間の悪化を抑えることにつながります。
C55との違い
C55はU51と同じく「お湯はりに時間がかかりすぎている」という検知ですが、案内されている確認項目は断水・配管の凍結・給水止水栓が中心です。
つまり、浴槽側ではなく、給水側に目を向けるコードと捉えると分かりやすくなります。
ふろの栓を確認して問題がないのにC55が出ている場合は、水そのものが十分に供給されているかを確認してください。
冬季であれば凍結、工事や災害のあとであれば断水、点検や水抜きのあとであれば止水栓の閉まりが疑われます。
F66は電磁弁の不具合
F66は、お湯はり電磁弁の不具合として案内されています。
電磁弁は、電気の力でお湯の通り道を開閉する部品です。
この弁が正しく開閉しないと、湯はりが始まらない、あるいは止まらないといった状態になります。
案内されている対処は、まずリセットを行い、表示が消えたあとにふろの水位が上昇するかを確認するというものです。
ここが重要です。
表示が消えたかどうかではなく、実際に湯はりが進むかまで確認して初めて、解消したかどうかが分かります。
水位が上がらない場合や、湯はりを止めていないのに水位が上がり続ける場合は、点検を依頼してください。
U54は試運転時のコード
U54は、おふろの試運転時に残り湯があるために停止したという内容です。
表示されるのは、次のような場面です。
- エコキュートを設置した直後の試運転
- 引っ越しや長期不在のあとに、あらためて運転を開始したとき
- 修理や点検のあとに動作確認を行ったとき
対処は、残り湯を排水し、リセットしてもう一度試運転を行うというものです。
浴槽が空に見えても、循環口より下に水が残っていると検知されることがあります。
排水栓を開けたまま、しばらく置いてから試すと確実です。
リセット方法はコードによって異なる
ダイキンのエコキュートのリセットには、漏電遮断器を操作する方法とリモコンで操作する方法があります。
公式のFAQでは、U51とC55についてはリモコンでの操作が案内されており、手順はリモコンの種類によって異なるとされています。
漏電遮断器だけを切り入りしても、表示が残ったままになることがあります。
お手元の取扱説明書か、メーカーのサポートページでコードを照合して手順を確認してください。
繰り返すときの判断
| リセット後の状態 | 考えられること | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| 栓を閉め直したら正常に湯はりできた | 生活上の原因 | 通常どおり使用してよい |
| 配管洗浄後に湯はり時間が改善した | 配管の汚れが原因 | 定期的な洗浄を習慣にする |
| 洗浄しても湯はりに時間がかかる | 循環経路や弁の不具合の可能性 | 点検を手配する |
| リセットしても表示が消えない | 異常状態が継続して検知されている | 点検・修理を依頼する |
| 湯はりが始まらない、または止まらない | 電磁弁など部品側の不具合 | 点検・修理を依頼する |
湯はりが止まらない場合は、放置しないでください。
浴槽からお湯があふれると、床や階下への水漏れにつながることがあります。
ふろ自動を「切」にしたうえで、点検を依頼してください。
同じ表示が3回以上繰り返し、生活上の原因に心当たりがない場合は、リセットでの様子見を切り上げてよい段階です。
修理費用について
このグループのコードは、ダイキンが公表している修理目安金額の一覧に含まれていません。
公表されていないコードについては、原因が多岐にわたるため目安金額を案内できないとされており、点検が必要と案内されています。
言い換えると、湯はりがうまくいかない背景には、栓の問題から配管の汚れ、弁の不具合まで幅があり、点検しないと切り分けられないということです。
点検を依頼するときは、次の点を伝えておくと診断がスムーズになります。
- 表示されているコードと、いつから出ているか
- ふろの栓や循環口のフィルターは確認したか
- 配管洗浄を行ったか、行って改善したか
- 湯はりがまったく始まらないのか、途中で止まるのか
なお、点検を依頼して結果的に修理をしなかった場合でも、出張料と点検費は発生します。
設置から10年前後が経過している機器では、修理と交換を並べて比較する価値があります。
年数の考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングにまとめています。
よくある質問
Q1. U51が出ましたが、浴槽にお湯は半分ほどたまっています。故障でしょうか。
半分たまっているのであれば、湯はり自体は進んでいたことになります。
まず疑いたいのは、ふろの栓が完全に閉まっていなかった可能性です。
少しずつ漏れていると、たまってはいるものの規定の水位に届かず、時間切れで停止します。
栓を確認して閉め直し、リセットしてからもう一度湯はりを試してみてください。
Q2. 栓は閉まっていました。次に何を確認すればよいですか。
湯はりの最中に浴槽のお湯をくみ出していないかを思い返してください。
心当たりがなければ、循環口のフィルターの目詰まりを確認します。
フィルターがきれいであれば、断水や凍結、給水止水栓の状態といった給水側の確認に移ります。
それでも原因が見当たらず繰り返す場合は、点検を依頼する段階です。
Q3. 配管洗浄はどのくらいの頻度で行えばよいですか。
半年に1回程度が一つの目安です。
追いだきや保温を頻繁に使う家庭や、入浴人数が多い家庭では、汚れがたまりやすくなります。
洗浄剤を使う洗浄は機種によって対応していない場合があるため、リモコンのメニューに配管洗浄の項目があるかを確認してください。
なお、入浴剤を使った残り湯での洗浄は避け、取扱説明書に沿って進めてください。
Q4. 湯はりが止まらず、お湯があふれそうです。
まずふろ自動を「切」にして、湯はりを止めてください。
それでも止まらない場合は、給水止水栓を閉じることで水の供給を止められます。
お湯があふれると床や階下への水漏れにつながるため、様子を見る対象にはしないでください。
そのうえで、販売店またはメーカーの修理窓口に連絡してください。
Q5. 設置したばかりなのにU54が出ました。初期不良でしょうか。
U54は、試運転時に浴槽へ残り湯があると表示されるコードです。
浴槽が空に見えても、循環口より下に水が残っていれば検知されることがあります。
排水栓を開けてしばらく置き、水が完全に抜けた状態でリセットし、もう一度試運転を行ってください。
それでも表示が出る場合は、施工した業者に連絡して確認してもらってください。
まとめ
U51・C55・F66・U54は、浴槽へのお湯はりが正常に完了しなかったことを示すコードです。
- U51はふろの栓の外れやくみ出しすぎなど、生活上の原因が含まれる。まず栓を確認する
- 配管の汚れが背景にある場合は、循環口のフィルター掃除と配管洗浄で改善することがある
- C55は給水側、F66は電磁弁側に目を向けるコード
- U54は試運転時の残り湯が原因。排水してから再度試運転する
湯はりが止まらない場合だけは例外で、水漏れにつながるため様子を見ないでください。
生活上の原因に心当たりがないまま繰り返す場合は、点検を依頼してください。

