三菱電機のエアコンで運転ランプが点滅しているものの、数えた回数が2回や4回、7回だった。
あるいは、回数を数えようにも区切りがなく、ずっと点滅し続けている。
そんな状態で、これが何を意味しているのか分からず困っていませんか。
これらの点滅は、比較的よく出る3回・5回・6回とは違い、いずれも利用者側で直せる範囲がほとんどないという共通点があります。
ただし連続点滅だけは配線が関わるため、連絡先の判断が変わります。
この記事では、それぞれで疑われる箇所を整理したうえで、共通する確認手順と、工事直後に出た場合の対応までを解説します。
それぞれで疑われている箇所
まず、点滅回数ごとに何が疑われているのかを整理します。
| 点滅のしかた | 疑われる箇所 | 場所 |
|---|---|---|
| 2回点滅 | 室内機の温度センサー(サーミスター)系 | 室内機 |
| 4回点滅 | 室内機の制御系 | 室内機 |
| 7回点滅 | 室外機の制御系 | 室外機 |
| 連続点滅(区切りなく点滅) | 室内機と室外機のあいだの通信・配線 | 両方をつなぐ部分 |
「制御系」というのは、機器全体の動きを判断している基板まわりのことです。
人でいえば頭脳にあたる部分で、ここに不具合があると、部品自体は健全でも正しく動けなくなります。
点滅回数の意味は公式資料に記載がある
利用者向けのFAQは、点いているランプの種類から状態を切り分ける構成になっています。
回数と故障モードの対応そのものは、三菱電機がサイト上に置いている取扱いガイドの故障診断早見表にまとめられています。1998年度以降に発売された製品が対象です。
この表では、2回点滅が「室内サーミスター系異常停止」、4回点滅が「室内制御系異常停止」、7回点滅が「室外制御系異常停止」とされています。
連続点滅については「誤配線異常停止」「シリアル信号異常停止」が共通の内容として、「異電源投入異常停止」が1998年から2004年の製品に該当するものとして挙げられています。
なお、この早見表が示すのは異常が検知された系統の名前までです。
また、いずれの区分も部品そのものの不具合と基板側の不具合の両方を含むため、回数だけで交換箇所までは特定できません。
交換箇所まで割り出せるのは、点検を受けたあとです。
なぜ1本にまとめて解説しているのか
3回・5回・6回については、それぞれ症状の出方が異なるため個別に解説しています。
一方、この記事で扱う4つは、読者が取れる行動がほぼ同じです。
- 制御基板や通信に関わる部分で、外から状態を確認できない
- 部品を掃除する、取り付け直すといった対処が当てはまらない
- 共通の確認手順を試して改善しなければ、そこで打ち止めになる
できることが同じなら、無理に分けて読ませる意味がありません。
唯一の例外が連続点滅で、これは後述するとおり配線が関わるため、状況によって連絡先が変わります。
点滅の数え方と、連続点滅の見分け方
回数を数えるときは、消灯している時間を区切りにします。
「一定回数点滅する → 数秒消灯する → また同じ回数点滅する」というリズムが繰り返されていれば、それが回数点滅です。
連続点滅は、この区切りがありません。
一定の間隔で点いたり消えたりを延々と続け、まとまりが見えないのが特徴です。
| 見え方 | 判断 |
|---|---|
| 数えられる。間があく | 回数点滅。回数を控えて修理受付に伝える |
| 数えられない。区切りがない | 連続点滅。通信・配線系が疑われる |
| ランプが一斉に点滅している | 上下風向フラップの取り付け不良。故障ではないことが多い |
| ランプが点いたまま消えない | 内部クリーンなどの正常な動作 |
数えにくい場合は、スマートフォンで動画を撮ってコマ送りで確認してください。
点滅の様子を記録しておけば、修理受付時の説明にもそのまま使えます。
点滅の読み取り方はメーカーごとに異なります。他社の方式についてはダイキンエアコンの電源ランプ点滅とは?意味とエラーコード確認・対処法にまとめています。
連続点滅だけは事情が違う
連続点滅で疑われるのは、室内機と室外機をつなぐ配線や、そのあいだでやりとりされる信号です。
接続の外れ、断線、配線の取り違え、絶縁の不足といった要因が挙げられます。
ここが他の回数と大きく違う点です。
部品の経年劣化ではなく、据付や工事に起因している可能性があるということです。
工事の直後なら、まず工事業者へ
次のような状況で連続点滅が出ているなら、メーカーではなく施工した業者へ連絡してください。
- エアコンを設置した直後、初めて運転しようとしたとき
- 引っ越しに伴う移設工事の直後
- 室外機の移動や配管のやり直しをした直後
- 電気工事やブレーカーの交換を行った直後
設置後に一度も正常運転できていないのであれば、機器の故障ではなく接続の問題である可能性が高くなります。
この場合、施工業者に手直しの責任があることが多く、メーカーへ修理を依頼すると有償扱いになりかねません。
連絡の順番を間違えないことが、費用面でも重要です。
長年使っていて突然出た場合
一方、何年も正常に使えていた機器で急に連続点滅が出たなら、配線の経年劣化や基板側の不具合が考えられます。
この場合は通常どおり、購入した販売店またはメーカーの修理窓口へ相談する流れになります。
いずれの場合も、室内機と室外機をつなぐ配線を自分で確認したり触れたりしないでください。
電源を切っていても危険が残る箇所があり、配線の接続作業には電気工事の資格が必要です。
共通して試せる範囲
三菱電機は、運転ランプが点滅して運転できないときの確認手順として、上下風向フラップの取り付け、室外機の吹出口・吸込口をふさぐ物の除去、電源プラグを抜いて約1分待ってからの差し直しを案内しています。
これで解消しない場合は、訪問修理が必要な故障だとしています。
リセットが効くケースと効かないケース
制御系や通信系の異常では、一時的なノイズや瞬間的な電圧の乱れによって、実際には壊れていなくても異常が検知されることがあります。
落雷や停電のあとに突然点滅が始まった場合は、電源の入れ直しで復帰することがあります。
ただし、以下の場合はリセットで解決しません。
- 設置工事の直後で、一度も正常に運転できていない
- リセットしても、運転を開始するとすぐ同じ点滅に戻る
- リセットを繰り返すうちに、復帰までの時間が長くなっている
2回試して同じ結果なら、それ以上繰り返しても状況は変わりません。
そこで区切りをつけて、点検の手配に移ってください。
費用と保証の考え方
これらの点滅で交換対象になるのは、多くの場合、制御基板やセンサー、配線まわりの部品です。
三菱電機が公開しているルームエアコンの概算料金では、運転ランプの点滅を含む症状について、調整手直しや電気部品・基板等の故障であれば17,600円〜52,800円(税込)が目安とされています。
保証については注意が必要です。
保証期間が5年間と定められているのは冷媒回路の部品に限られ、基板やセンサー、配線はここに含まれません。
したがって購入から1年を過ぎていれば有償修理になるのが原則です。
例外は、工事に起因する連続点滅です。
施工不良が原因と判断されれば、メーカー保証とは別の枠組みで施工業者が対応することになります。
だからこそ、工事直後の症状は連絡先の判断が重要になります。
※実際の費用は機種・年式・故障箇所・地域・施工条件によって変動します。正確な金額は診断後の見積もりで確認してください。
買い替えを考えるかどうか
制御基板の交換は、費用としては電気部品の区分に収まりやすい部類です。
使用年数が浅いのであれば、修理で対応するのが現実的でしょう。
判断が分かれるのは、10年前後の機器です。
補修用性能部品の保有期間は機種ごとに定められており、その年数は取扱説明書や保証書に記載されています。
期間を過ぎていると基板そのものが入手できず、修理が成立しないことがあります。
この場合は、費用の問題ではなく物理的に直せないため、買い替えの検討に移ることになります。
同じ三菱電機で買い替えを検討する場合は、エアコン「霧ヶ峰」の評判は本当?良い口コミ・悪い口コミの傾向と、後悔しない選び方が参考になります。
時期の判断についてはエアコン2027年問題で何が変わる?値段・在庫・工事費から考える買い替え基準でも整理しています。
相談するときに伝えたいこと
この記事で扱った点滅は、外から状態が見えないぶん、伝える情報の精度が診断を左右します。
- 点滅が数えられるか、区切りなく続いているか
- 数えられる場合はその回数
- いつから症状が出ているか
- 設置工事や移設工事の直後かどうか
- 落雷や停電のあとに始まっていないか
- 電源リセットを試した結果
型名と製造番号、購入時期もあわせて控えておいてください。
型名は室内機の前面パネルを開けた内側や側面のシールに記載されています。
なお、室内機の銘板で製造元も確認しておくと確実です。
「三菱」を名乗るエアコンは2社あり、霧ヶ峰は三菱電機、ビーバーエアコンは三菱重工サーマルシステムズの製品で、窓口が分かれています。
後者にしかない機能の話はエアコンのリモコンに「ワープ」「バイオ」ボタン!この意味は何?で扱っています。
よくある質問
Q1. 点滅回数が数えられません。何回か分からなくても相談できますか。
問題ありません。
数えられないほど区切りなく点滅し続けている場合、それ自体が連続点滅という状態を示しており、通信や配線に関わる異常が疑われます。
回数が不確かなときは「数えようとしたが区切りがなかった」と伝えてください。
スマートフォンで点滅の様子を撮影しておけば、受付時の説明がより正確になります。
Q2. 設置したばかりで点滅します。メーカーに連絡すべきですか。
まず施工した業者へ連絡してください。
設置後に一度も正常運転できていない状態であれば、機器の故障ではなく配線の接続や工事内容に起因している可能性が高いと考えられます。
この場合は施工業者が手直しを行うのが筋であり、先にメーカーへ修理を依頼すると有償扱いになりかねません。
引っ越しに伴う移設工事の直後も同じ考え方になります。
Q3. 落雷のあとから点滅しています。直りますか。
電源を入れ直すことで復帰する可能性はあります。
落雷や停電の影響で制御が一時的に乱れ、異常として検知されることがあるためです。
運転を停止して電源プラグを抜き、約1分待ってから差し直してみてください。
それでも同じ点滅が続く、あるいは復帰してもすぐ再発する場合は、基板側が損傷している可能性があるため点検を依頼してください。
Q4. 4回点滅と7回点滅の違いは何ですか。
疑われる場所が室内機側か室外機側かという違いです。
4回点滅は室内機の制御系、7回点滅は室外機の制御系が疑われるものとして扱われています。
ただし、どちらも利用者側で確認したり対処したりできる範囲ではなく、取るべき行動は同じです。
なお三菱電機は回数別の一覧を一般公開していないため、正確な内容は診断で確認することになります。
Q5. 3回・5回・6回点滅とは対応が違うのですか。
自分でできることの幅が違います。
3回・5回・6回では、風の出方や音、効き具合といった症状から状況をある程度推測でき、室内機側か室外機側かの見当もつけやすくなります。
一方この記事で扱う点滅は、制御や通信に関わる部分のため外から状態が見えず、共通の確認手順を試したあとは点検に進む以外の選択肢がありません。
そのぶん、症状の記録を丁寧に残しておくことが役立ちます。
まとめ
三菱電機のエアコンで2回・4回・7回点滅、あるいは区切りのない連続点滅が出ているときは、センサーや制御基板、配線といった外から見えない部分の異常が疑われます。
いずれも利用者が部品を掃除したり取り付け直したりして解決する種類のものではありません。
試せるのは、上下風向フラップの取り付け確認、室外機まわりの障害物の除去、電源プラグを抜いて約1分待ってからの入れ直しまでです。
2回試して同じ結果なら、そこで区切りをつけて点検を手配してください。
判断が分かれるのは連続点滅です。
設置や移設の直後に出ているなら、まず施工した業者へ連絡してください。
長年使っていて突然出たのであれば、販売店またはメーカーの修理窓口が窓口になります。
配線を自分で確認する行為は避け、点滅の様子と発生した状況を記録したうえで相談してください。

