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長府ガス暖房ボイラのエラー61・613とは|燃焼ファンが回らないとき

長府ガス暖房ボイラのエラー61・613について、燃焼ファンが回らないときの原因を解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

長府(CHOFU)のガス暖房ボイラに61、あるいは613と表示されて運転が止まった。
点火する気配がまったくない、あるいは動き出す直前で止まる、という状態かもしれません。
このコードが示しているのは、燃焼に必要な空気を送るファンが、正常に働いていないことです。
空気を送れなければ、機器はそもそも点火しません。

この記事では、ファンの役割と、回っていても異常と判定される場合、そして前兆として現れる音の変化を整理します。

目次

61・613は「空気を送れない」ことの検知

スクロールできます
コード内容対象機種の目安処置
61送風機の作動不良検知GDB-751K・752K・500K・1700K復帰しない、または再発する場合は点検・修理を依頼
613燃焼ファンの異常GDB-700K-3H・1200K-6H点検・修理を依頼

61の解除は、熱源機リモコン・床暖房用リモコン・E-CON接続放熱機の運転スイッチをすべてOFFにし、5分待機してからいずれかをONにする方法です。
613は、熱源機の電源プラグをOFFにして5分待機してからONにします。

ガス機器では、燃焼に必要な空気を取り込み、燃えたあとの排気を押し出す役割をファンが担っています。
つまりファンが回らない状態で点火すれば、酸素が足りないまま燃焼し、排気も外へ出ていきません。
そのため機器は、ファンの動作を確認できなければ点火の手前で停止します。

暖房が動き出す気配すらないのは、こうした理由によるものです。

機種系統ごとの解除操作の違いは長府ガス暖房ボイラのエラーコード一覧|表示の意味と解除の目安にまとめています。

61と613で確認の範囲が違う

コード確認事項
61ファンモータ、電装基板の不良
613燃焼ファンの回転、回転センサ、コネクタの接続不良、電装電源基板の故障

613のほうが確認の範囲が広く、処置も復帰の可否にかかわらず点検・修理の依頼とされています。
61は、復帰しない、または再発する場合に点検を依頼する扱いです。

同じ「ファンが動かない」でも、機種によって扱いが変わる点は押さえておいてください。

ファンが回っていても異常になることがある

613の確認事項には、回転センサが含まれています。
機器はファンが回っているかどうかを、このセンサーで確認しています。

状態機器の判断
ファンが回り、センサーも検知している正常
ファンが回っていない異常。点火しない
ファンは回っているが、センサーが検知できない異常として扱われる
回転数が想定より低い異常として扱われる

3行目は、利用者から見ると納得しにくい状況です。
音を聞く限りファンは回っているのに、機器は止まってしまう。
しかし機器は、確認できないものを「動いている」とは扱えません。

同じ構図は、燃焼を監視するバーナセンサでも起こります。
考え方は長府ガス暖房ボイラのエラー393|バーナセンサ異常が示すもので整理しています。

前兆は「音」に現れる

ファンは機器のなかでも数少ない、はっきり動く部品です。
そのため不具合の前兆が、音の変化として現れやすくなります。

音の変化考えられること
運転音が以前より大きくなった軸受けの劣化、ほこりの付着による回転の乱れ
カラカラ、カタカタという音がする異物の混入、部品の緩み
キーンという高い音がする軸受けの摩耗
音が出たり止まったりする回転が安定していない
運転音がまったく聞こえないファンが回っていない可能性

「そういえば少し前から音が変わっていた」という記憶は、点検の手がかりになります。
いつ頃からどんな音がしていたかを控えておいてください。

ただし、異音がしている状態で運転を続けるのは避けてください。
異物が入っている場合、回し続けることで損傷が広がることがあります。

音の記録は、思っている以上に役立ちます。
点検の場で同じ音が再現するとは限らず、そのときだけ正常に回ってしまうこともあるためです。
可能であれば、異音がしているときにスマートフォンで録音しておくと、状況を正確に伝えられます。
いつ頃から出ているのか、どんな場面で出るのかとあわせて残しておいてください。

風路が詰まっていても負荷は上がる

ファン自体が正常でも、空気の通り道がふさがれていれば十分な量を送れません。

  • 給排気口の前に物置や植木が置かれている
  • 積雪や落ち葉で給排気口が埋もれている
  • 外壁工事の養生シートが機器を覆っている
  • 機器内部にほこりやすすが溜まっている

このうち上の3つは、利用者が確認できる範囲です。
機器の外側を整えるだけで改善する場合もあるため、まず周囲を見てみてください。

安全に関する注意
給排気口をふさいだ状態での使用は、燃焼異常や一酸化炭素中毒につながります。機器のまわりに物を置いたり、波板やシートで囲ったりしないでください。

📎 出典:日本ガス石油機器工業会「ガス給湯器・ガス給湯付ふろがま[屋外設置式]の安全な使い方」

機器内部のほこりやすすの清掃は、分解が必要なため点検の範囲です。
熱交換器やファンの汚れが関わる燃焼異常については長府ガス暖房ボイラのエラー10|機種で異なる意味と依頼の目安を参照してください。

判断の基準

状況判断
613が出た解除できても点検を依頼する
61が出て解除でき、その後再発しない経過を見る余地がある。記録は残す
61が出て、同じシーズンに繰り返す点検を依頼する
解除操作をしても復帰しない点検を依頼する
異音がしている運転を再開せず点検を依頼する
給排気口の閉塞を解消したら復帰した環境要因。周囲を整えたうえで経過を見る

点火しない症状は、ファン以外の原因でも起こります。
ガス供給側から切り分ける手順は長府ガス暖房ボイラのエラー11・113|点火しないときの確認順にまとめています。

点検を依頼するときに伝えたいこと

  • 本体の型式:GDB-1700Kのように、銘板の表記をそのまま伝える
  • 表示されたコード:61か613か
  • 音の変化:いつ頃から、どんな音がしていたか
  • 運転時の様子:ファンの音が聞こえるか、点火する気配があるか
  • 給排気口の状態:周囲に物や雪がなかったか

3つ目と4つ目は、ファン本体の問題か検知側の問題かを分ける手がかりになります。
音は聞こえるのに止まるのであれば、回転センサや配線側を疑う根拠になります。

📎 出典:長府製作所「商品及び修理に関するお問い合わせ」

各コードの正式な内容は、メーカーが製品別に公開しています。

📎 出典:長府製作所「製品エラーコード」

なお、同じ長府製でも石油給湯器はコード体系が別です。
石油タイプについては長府製 石油給湯器のエラーコード一覧を参照してください。

よくある質問

Q1. ファンの音は聞こえるのに止まります。なぜですか。
回転センサや配線側の問題が考えられます。機器はファンが回っているかどうかをセンサーで確認しており、実際に回っていても検知できなければ異常として扱います。また、回転数が想定より低い場合も同様です。音が聞こえるという事実は原因の絞り込みに役立つため、点検の際に必ず伝えてください。

Q2. ファンの掃除は自分でできますか。
機器の外側、給排気口の前に置かれた物をどけたり、周囲の落ち葉や雪を取り除いたりする範囲であれば問題ありません。ただし内部のファンやその周辺の清掃は分解が必要で、羽根のバランスが変わると回転にも影響します。内部の汚れが疑われる場合は点検を依頼してください。

Q3. 61と613で対応は変わりますか。
解除操作と処置の扱いが異なります。61はリモコンの運転スイッチをすべてOFFにして5分待つ方法で、復帰しない、または再発する場合に点検を依頼するとされています。613は熱源機の電源プラグをOFFにして5分待つ方法で、復帰の可否にかかわらず点検・修理の依頼とされています。確認する範囲も613のほうが広くなります。

Q4. 異音がしていますが、暖房は使えています。使い続けてよいですか。
避けてください。異物が入っている場合や軸受けが摩耗している場合、回し続けることで損傷が広がることがあります。また、ファンが完全に止まってから気づくより、音の段階で点検を受けたほうが対応の選択肢が残ります。使えている状態でも、音の変化に気づいた時点で相談することをおすすめします。

Q5. 雪をどけたら動きました。点検は必要ですか。
給排気口の閉塞が原因であれば、環境を整えることで解消することがあります。その後再発しないのであれば、経過を見る余地があります。ただし降雪のたびに同じことが起きるようなら、設置環境そのものを見直す相談をしてください。積もりやすい位置であれば、対策の方法を含めて確認してもらうとよいでしょう。

まとめ

長府のガス暖房ボイラに表示される61と613は、燃焼に必要な空気を送るファンの作動不良を示す表示です。
ファンが回らなければ、酸素が足りないまま燃焼し、排気も外へ出ていきません。
そのため機器は、点火の手前で停止します。

61と613では処置の扱いが異なり、613は復帰の可否にかかわらず点検・修理の依頼とされています。
また613の確認事項には回転センサが含まれるため、ファンが回っていても検知できなければ異常として扱われます。

不具合の前兆は、音の変化として現れやすくなります。
運転音が大きくなった、カラカラという音がする、音が出たり止まったりする。
こうした変化に気づいた時点で相談しておくと、完全に止まってから対応するより選択肢が残ります。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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