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長府給湯器エラー730・731・732・733とは?|制御基板の作動不良

長府給湯器のエラー730・731・732・733と制御基板の作動不良について解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

長府製の石油給湯器に730や732と表示されて、お湯が出なくなった。
制御基板という言葉が出てくると、高額な修理を覚悟してしまう方が多いと思います。

ただ、このグループには先に確認すべきことがあります。
730・731・732・733は、いずれも給湯器本体の電源コンセントを3秒以上「切」にしてから「入」にすることで警報を解除できると長府が案内しています。
まずこれを試す価値があります。

一方で、同じ制御基板に関するコードでも扱いが違うものがあります。
「6」には解除方法が示されておらず、ECにいたっては修理のあとにしか出ないコードです。
この記事では、解除できるものとできないものを分けたうえで、記憶回路不良の意味と、機種によって表示が変わるE6・E4までを整理します。

目次

このページで扱うエラーコード

表示意味解除方法
730制御基板作動不良電源コンセントを3秒以上「切」後、再度「入」
731制御基板作動不良電源コンセントを3秒以上「切」後、再度「入」
732サブ基板の記憶回路不良電源コンセントを3秒以上「切」後、再度「入」
733制御基板+サブ基板の記憶回路不良電源コンセントを3秒以上「切」後、再度「入」
C8サブ基板の記憶回路不良電源コンセントを3秒以上「切」後、再度「入」
6制御基板動作不良。浴室リモコンはE6を表示解除方法の記載なし
E6機種により制御基板作動不良、または停電の発生表示により異なる
E4機種により制御基板作動不良、または過熱防止装置回路遮断表示により異なる
EC制御基板交換時の機種設定不良(未設定)機種設定を依頼する

📎 出典:長府製作所|製品エラーコード(石油給湯器)

「6」だけ扱いが違う

まず気づいておきたいのが、6と730・731の違いです。

どちらも制御基板の不良を示しているのに、長府の一覧では警報解除方法の書き方がまったく異なります。

表示警報解除方法の記載処置
730・731電源コンセントを3秒以上「切」後、再度「入」復帰しない又は再発する場合は点検・修理を依頼
6(記載なし)点検・修理を依頼してください

6には解除の手段が示されておらず、処置の欄も条件なしで「点検・修理を依頼してください」となっています
730や731のように「まず試してみる」段階が設けられていないということです。

6が表示されたら、電源の入れ直しに時間を使わず、点検を依頼してください。
なお6は浴室リモコンではE6として表示されますが、E6には別の意味もあります。
この点は後述します。

電源プラグでの解除手順

730・731・732・733・C8は、いずれも同じ方法で解除します。

  1. リモコンの運転スイッチを「切」にする
  2. 給湯器本体の電源プラグをコンセントから抜く
  3. 3秒以上待つ
  4. 電源プラグを差し込む
  5. リモコンの運転スイッチを「入」にする

リモコンの運転スイッチをOFF/ONするだけでは解除されません。
電源プラグを抜くときは、コードではなくプラグ本体を持ってください。

日常的に電源プラグで停止させない

長府は取扱説明書で、電源プラグを抜いて機器を停止させることを禁止しています
火災や故障の原因になるためです。

エラー解除のための一時的な抜き差しと、日常の運転停止をプラグで行うことは別の話です。
普段の停止はリモコンの運転スイッチで行ってください。

復帰しても「直った」とは限らない

電源を入れ直して復帰したなら、その日は使えます。
ただし、同じコードが数日以内にまた出るようなら、状況は改善していません。

電源リセットで一時的に動く状態は、直っているのではなく、たまたま動いているだけという見方が必要です。
同種の判断についてはダイキン エアコン エラーコードU4の原因と対処法|室内機と室外機が通信できないときの判断基準の考え方も参考になります。

732・733・C8は「記憶回路」の不良

730・731が制御基板の作動不良であるのに対し、732・733・C8は記憶回路不良という別の書き方をされています。

表示対象
732サブ基板の記憶回路
C8サブ基板の記憶回路
733制御基板とサブ基板の記憶回路

記憶回路は、機器の動作に必要な情報を保持しておくための部分です。
ここが正常に働かなければ、機器は自分の設定や状態を把握できなくなります。

注目したいのは733です。
732とC8がサブ基板だけを対象にしているのに対し、733は制御基板とサブ基板の両方が対象になっています。
不具合の範囲が広いことを示しており、修理の際も交換対象が増える可能性があります。

なお、中和器を搭載した機種では、中和器の交換時にサブ基板も一緒に交換する構成になっています。
サブ基板は中和器組立の一部として扱われるため、732やC8が出たときには中和器の状態も併せて確認されることになります。

ECは修理のあとにしか出ない

ECは、このグループのなかでもっとも特殊なコードです。

長府の説明は「制御基板交換時の機種設定不良(未設定)」となっています。
警報解除方法と確認事項の欄はどちらも空欄で、処置の欄には「機種設定を依頼して下さい」とだけ書かれています。

なぜこのコードが存在するのか

制御基板は、どの機種にも同じものが使えるわけではありません。
交換したあとに、その基板へ「この機器はどの機種か」を設定する作業が必要になります。

ECは、この機種設定が行われていないことを示すコードです。
つまり、修理をした直後にしか発生しません。

表示されたらすぐ施工業者へ

利用者側でできることはありません。
電源を入れ直しても、リモコンを操作しても解決しません。

制御基板を交換した直後にECが出たなら、その工事を行った業者に連絡してください。
設定作業の抜けであり、追加の部品交換は通常必要ありません。

修理に立ち会ったときは、作業完了後にリモコンへエラーが出ていないかをその場で確認しておくと、こうしたやり直しを防げます。

E6は機種によって意味が変わる

E6には2つの意味があります。

対象機種E6の意味解除方法
JIB-10SAG、KIB-312(AF・AG)、382AJ、384(EAG・SAG)、322SAG、32AUG停電の発生運転スイッチのOFF/ON
上記以外制御基板作動不良電源コンセントを3秒以上「切」後、再度「入」

停電を意味する場合

運転スイッチが「入」の状態で停電が起き、復帰したときに表示されます。
機器の故障ではありません。

長府は確認事項として、電源コンセントの接触不良の場合があることを挙げています。
停電していないはずなのにE6が出たなら、プラグの差し込みが緩んでいた可能性があります。

また処置の欄には、停電復帰後に台所リモコンの時刻設定が必要と記載されています。
取扱説明書でも、停電すると運転が停止して運転スイッチが「切」になること、復帰後は運転スイッチを「入」にして使い、現在時刻を表示していない場合は時刻設定を行うことが案内されています。

E4も機種によって意味が変わる

E4も同様に2つの意味を持ちます。

対象機種E4の意味
JIB-10SAG、KIB-312(AF・AG)、382AJ、384(EAG・SAG)、322SAG、32AUG制御基板作動不良
上記以外過熱防止装置回路遮断

制御基板作動不良であれば電源プラグの抜き差しで解除しますが、過熱防止装置回路遮断であれば缶体温度が下がってから運転スイッチをOFF/ONする必要があります。

E6とE4はどちらも、機器前パネルの銘板で型名を確認してから対処を決めてください

長府の他のエラー表示については長府製 石油給湯器のエラーコード一覧|原因と自分でできる対処法を解説で確認できます。

基板に負担をかける要因

制御基板は電子部品の集まりであり、外からの影響を受けます。

長府は、雷による一時的な過電圧で電子部品を損傷することがあるとしています。
そのうえで、雷が鳴りはじめたらリモコンの運転スイッチを「切」にし、電源プラグをコンセントから抜くよう求めています。
雷がやんだあとは、プラグが濡れていないことを確認してから差し込んでください。

落雷のあとに730や731が出はじめたなら、この影響が疑われます。

電源電圧

この機器はAC100V専用です。
200Vに接続すると機器が破損します。

また、電源コードを切断して延長することは禁止されています。
コンセントが届かない場合は、電力会社の指定工事店に依頼して所定の電気配線を行ってください。

経年

基板上の部品やはんだ接合は、長年の温度変化によって少しずつ劣化します。
設置から10年以上経過した機器で基板系のエラーが出はじめた場合、これは経年の現れと考えるほうが実態に近くなります。

📎 出典:長府製作所|石油瞬間給湯器 本体取扱説明書(EHI-3867F 他)

判断の早見表

状況判断
730・731・732・733・C8が出たまず電源プラグを3秒以上抜いて差し直す
電源の入れ直しで復帰し、その後は正常一過性の可能性。日付を記録しておく
数日以内にまた同じコードが出た直っていない。点検を依頼する
「6」が出た解除方法が示されていない。点検を依頼する
ECが出た。直前に基板を交換した機種設定の未実施。施工業者に連絡する
E6が出た銘板で型名を確認。停電か制御基板かで対処が変わる
E4が出た銘板で型名を確認。制御基板か過熱防止装置かで対処が変わる
停電後にE6が出て時刻が消えている運転スイッチを「入」にし、時刻を再設定する
落雷の直後から出はじめた過電圧の影響が疑われる。点検を依頼する

修理か交換かの考え方

制御基板は主要部品にあたるため、交換となれば費用は大きくなります。
長府によれば修理料金は技術料・部品代・出張料で構成されますが、金額は原因と地域、依頼先によって変わります。

判断の材料になるのが部品の供給状況です。
長府の補修用性能部品の保有期間は、その製品の製造打ち切り後11年とされています。
この期間を過ぎていれば、原因が特定できても修理が成立しない場合があります。

設置から年数が経った機器では、基板交換の見積もりと本体交換の見積もりを並べて比較するのが現実的です。
交換時期の考え方は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインを徹底解説で整理しています。

よくある質問

Q1. 730が出ましたが、電源を入れ直したら消えました。放置してよいですか?

その日は使えますが、記録は残しておいてください。
長府は730の処置として、復帰しない場合または再発する場合に点検・修理を依頼するよう案内しています。
一度で収まったなら一過性の可能性がありますが、数日以内にまた出るようなら状況は改善していません。
電源リセットで動く状態は、直っているのではなくたまたま動いているだけと考えて、早めに点検を依頼してください。

Q2. 「6」が出ています。電源を抜けば直りますか?

長府の一覧では、6の警報解除方法の欄は空欄で、処置は条件なしに「点検・修理を依頼してください」と記載されています。
730や731のように、利用者が試す手順が設けられていません。
電源の入れ直しに時間を使うより、早めに販売店へ連絡するほうが確実です。
なお6は浴室リモコンではE6と表示されますが、E6には停電を意味する場合もあるため、機器前パネルの銘板で型名を確認してください。

Q3. 732と733はどちらが重いですか?

対象の範囲が違います。
732はサブ基板の記憶回路不良ですが、733は制御基板とサブ基板の両方が対象です。
そのぶん733のほうが不具合の範囲が広く、修理の際に交換対象が増える可能性があります。
どちらも電源コンセントを3秒以上「切」にしてから「入」にすることで解除を試せますが、復帰しない場合や再発する場合は点検を依頼してください。

Q4. 修理のあとにECが出ました。故障が直っていないのですか?

故障ではありません。
ECは制御基板を交換した際の機種設定が行われていないことを示すコードです。
制御基板はどの機種にも同じものが使えるわけではなく、交換後にその機器の機種を設定する作業が必要になります。
利用者側で解決する手段はないため、工事を行った業者に連絡して機種設定を依頼してください。
追加の部品交換は通常必要ありません。

Q5. 落雷のあとに基板のエラーが出ました。保険や保証は使えますか?

保証や保険の適用可否はここでは判断できませんが、状況を正確に伝えることが前提になります。
長府は、雷による一時的な過電圧が電子部品を損傷することがあるとしています。
落雷のあった日時と、その前後で機器の様子がどう変わったかを記録し、点検の際に伝えてください。
なお雷が鳴りはじめたら、運転スイッチを「切」にして電源プラグを抜いておくことが推奨されています。

まとめ

730・731・732・733・C8は、電源コンセントを3秒以上「切」にしてから「入」にすることで解除を試せます。
リモコンの運転スイッチでは解除されません。

ただし「6」だけは解除方法が示されておらず、処置も条件なしで点検・修理の依頼となっています。
同じ制御基板の不良でも扱いが違うため、番号を正確に確認してください。

732とC8はサブ基板、733は制御基板とサブ基板の両方が対象で、733のほうが範囲が広くなります。
ECは制御基板の交換後にしか出ないコードで、機種設定の未実施を示します。

E6とE4はどちらも機種によって意味が変わります。
停電なのか制御基板なのか、制御基板なのか過熱防止装置なのかで対処がまったく違うため、銘板での型名確認が出発点になります。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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