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長府給湯器エラー100・P3・3とは?|感震器作動と停電後の復帰方法

長府給湯器のエラー100・P3・3と感震器作動・停電後の復帰方法について解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

地震のあとに給湯器が動かなくなり、リモコンに100やP3と表示されている。
お湯が使えないと生活に直結するため、早く復帰させたいところだと思います。

まず知っておいていただきたいのは、これは故障ではなく、安全装置が正しく働いた結果だということです。
長府の石油給湯器には感震器(耐震自動消火装置)が備わっており、揺れを検知すると燃焼を止めます。

ただし、すぐにリセットする前に確認すべきことがあります
揺れによって機器や配管に損傷が生じている可能性があるためです。
この記事では、復帰の手順とその前の安全確認、そして停電に関連する000・H6・E6・102までを整理します。

目次

このページで扱うエラーコード

表示意味解除方法
3運転中の地震検知(感震器作動)。浴室リモコンはP3を表示運転スイッチのOFF/ON
100運転中の地震検知(感震器作動)運転スイッチのOFF/ON
P3運転中の地震検知(感震器作動)運転スイッチのOFF/ON
E3機種により感震器の作動、または燃焼途中の失火表示により異なる
000停電の発生。故障履歴呼び出し時にのみ表示通常運転では表示されない
H6停電の発生。故障履歴呼び出し時にのみ表示通常運転では表示されない
E6機種により停電の発生、または制御基板作動不良表示により異なる
102電源電圧低下による運転停止運転スイッチのOFF/ON、または電圧の正常復帰

📎 出典:長府製作所|製品エラーコード(石油給湯器)

感震器は「働いた」から表示される

3・100・P3は、いずれも運転中の地震検知による運転停止を示します。
内容は同じで、機種やリモコンによって表示が変わるだけです。

感震器は耐震自動消火装置とも呼ばれ、一定以上の揺れを感じたときに燃焼を止める部品です。
火を使う機器が揺れの最中に燃え続けることを防ぐための仕組みで、表示されたということは、その装置が仕事をしたということになります。

なおE3については、対象機種であれば感震器の作動を意味しますが、それ以外の機種では燃焼途中の失火を意味します。
地震も強い衝撃もなかったのにE3が出た場合は、失火側の可能性が高くなります。
機器前パネルの銘板で型名を確認してください。

地震がなくても作動する

意外に思われるかもしれませんが、長府は確認事項として次のように記載しています。

運転中、給湯器に【人】がぶつかったり、【車】の震動で【警報】になる場合があります。確認して下さい

つまり地震以外でも作動するということです。
心当たりを探すときは、次のような場面を思い返してみてください。

  • 給湯器の前で作業をしていて、体や道具がぶつかった
  • 給湯器の近くに車を停めた、または発進させた
  • 除雪機や重機が近くを通った
  • 敷地内や隣接地で工事が行われていた
  • 大型車の通行が多い道路に面している

「地震はなかったのに100が出た」という状況は、珍しいことではありません
給湯器の設置場所が駐車スペースの近くであれば、日常的に振動を受けている可能性があります。

ただし、揺れも衝撃もまったく思い当たらないのに繰り返し出る場合は、感震器そのものや配線側の不具合も考えられます。
その場合は点検を依頼してください。

復帰の前に、必ず安全を確認する

ここがこの記事でもっとも大切な部分です。

地震のあとであれば、リセットの前に機器と配管の状態を確認してください。
揺れによって接続部がずれたり、配管が損傷したりしている可能性があるためです。

確認する場所

日本ガス石油機器工業会は、石油給湯機について、油タンク・ゴム製送油管・接合部・給油コックおよび機器などからの灯油漏れがないことを確認したうえで使用するよう求めています。
灯油が漏れていると火災のおそれがあるためです。

あわせて、ゴム製送油管を少し曲げてひび割れや亀裂がないか確認することも案内されており、ゴム製送油管は2〜3年を目安に交換するよう示されています。

地震後に見るべき場所を整理すると次のようになります。

確認する場所見るポイント
油タンク傾き、転倒、脚部の変形、漏れ
送油管・接合部ひび割れ、亀裂、外れ、にじみ
給油コック緩み、漏れ
機器本体傾き、外装の破損、水漏れ
排気筒・給排気筒外れ、ずれ、変形
機器の周囲倒れてきた物、可燃物の接近

灯油の臭いがしたら運転しない

灯油が漏れている、あるいは強い臭いがする状態では、運転スイッチを入れないでください
電源プラグの抜き差しを含め、その場での電気操作も避けてください。
わずかな火花でも引火の原因になり得ます。

漏れた灯油への対処は灯油をこぼしたときの正しい対処法|臭い・火災・健康リスクを防ぐ掃除と処理の完全ガイドで詳しく扱っています。
量が多い場合や、機器内部からの漏れが疑われる場合は、自分で処理しようとせず業者に連絡してください。

📎 出典:日本ガス石油機器工業会|石油給湯機[屋内設置式]の安全な使い方

復帰の手順

安全が確認できたら、復帰は簡単です。

  1. 揺れが収まっていることを確認する
  2. 機器と配管に異常がないことを確認する
  3. 台所リモコンの運転スイッチを「切」にする
  4. もう一度「入」にする
  5. 給湯栓を開けてお湯が出ることを確認する

これで表示が消えれば復帰完了です。

復帰しない場合、あるいは何度も繰り返す場合は、感震器そのものや配線側の不具合が考えられます。
長府も、復帰しない場合や再発する場合には点検・修理を依頼するよう案内しています。

停電に関する000・H6・E6

停電に関連するコードは、性質が少し特殊です。

000とH6は通常は表示されない

長府は000とH6について、停電復帰時に警報履歴としてセットされるものであり、故障履歴呼び出し時にのみ表示され、通常運転では表示されないと明記しています。

つまり日常的にリモコンで目にするコードではありません。
点検の際に業者が履歴を確認したときや、履歴表示の操作をしたときに現れるものです。

停電があったという記録なので、それ自体は異常ではありません。

E6の停電側

E6は機種によって意味が変わります。

対象機種E6の意味
JIB-10SAG、KIB-312(AF・AG)、382AJ、384(EAG・SAG)、322SAG、32AUG停電の発生
上記以外制御基板作動不良

停電を意味する場合、運転スイッチが「入」の状態で電源が落ち、復帰したときに表示されます。
運転スイッチのOFF/ONで解除できます。

注目したいのは確認事項です。
長府は電源コンセントの接触不良の場合があるとしています。
停電していないはずなのにE6が出たなら、プラグの差し込みが緩んでいた可能性があります。

プラグの状態確認についてはコンセントのプラグが曲がったら使っていい?危険性・正しい対処法・やってはいけない判断を徹底解説も参考になります。

停電後は時刻設定が必要

長府は、停電復帰後に台所リモコンの時刻設定が必要になると案内しています。
セミオート・フルオート機種が対象です。

取扱説明書でも、停電すると運転が停止して運転スイッチが「切」になること、復帰後は運転スイッチを「入」にして使い、現在時刻を表示していない場合は時刻設定を行うことが示されています。

時刻がずれたままだと、時間を使う機能が正しく動かなくなります。
停電のあとは、リモコンの時刻表示を必ず確認してください。

102は電源電圧の低下

102は電源電圧低下による運転停止です。

解除方法に特徴があります。
長府は、運転スイッチのOFF/ONまたは電源電圧の正常復帰により警報解除するとしています。
つまり電圧が戻れば、操作しなくても自動的に解除されることがあるということです。

確認事項は電源電圧です。
落雷や電力設備の不具合による一時的な電圧低下であれば、復旧後に問題なく使えます。

一方、繰り返し出る場合は次を確認してください。

  • 延長コードやテーブルタップを経由していないか
  • 同じ回路に重い家電が接続されていないか
  • プラグやコンセントに緩みがないか

長府は電源コードを切断して延長することを禁止しており、コンセントが届かない場合は電力会社の指定工事店に依頼して所定の電気配線を行うよう案内しています。
またこの機器はAC100V専用で、200Vに接続すると破損します。

長府の他のエラー表示については長府製 石油給湯器のエラーコード一覧|原因と自分でできる対処法を解説で確認できます。

📎 出典:長府製作所|石油瞬間給湯器 本体取扱説明書(EHI-3867F 他)

判断の早見表

状況判断
地震のあとに100・P3・3が出た灯油漏れと機器の状態を確認してからリセット
灯油の臭いがする、漏れが見える運転も電気操作もせず、業者に連絡する
給湯器にぶつかった、車を近くで動かした振動による作動の可能性。リセットして確認
心当たりがないのに繰り返す感震器や配線の不具合。点検を依頼
E3が出たが地震も衝撃もなかった銘板で型名を確認。失火側の可能性
停電のあとにE6が出た運転スイッチをOFF/ONし、時刻を再設定
停電していないのにE6が出た電源コンセントの接触不良を確認
履歴表示で000やH6を見つけた停電の記録。異常ではない
102が出た電圧が戻れば自動で解除されることがある
102が繰り返す延長コードや回路の負荷を見直す

停電と地震に備えて

災害時に困らないための備えとして、次の点を押さえておくと役立ちます。

  • 銘板の位置を確認しておく:型名と製造番号は機器前パネルにあります
  • 送油バルブの位置を把握しておく:油タンクから給湯器への配管途中にあります
  • 給水元栓の位置を把握しておく:断水や水漏れの際に必要になります
  • リモコンの時刻設定方法を確認しておく:停電のたびに必要になります
  • ゴム製送油管の交換時期を意識する:2〜3年が目安とされています

とくに送油バルブと給水元栓の場所は、平常時に確認しておくことが大切です。
非常時に探すことになると、対応が遅れます。

よくある質問

Q1. 100が出ましたが地震はありませんでした。故障ですか?

故障とは限りません。
長府は確認事項として、運転中に給湯器に人がぶつかったり、車の振動でも警報になる場合があると記載しています。
給湯器の前で作業をした、近くに車を停めた、周辺で工事があったといった心当たりを探してみてください。
リセットで復帰し、その後問題なく使えるなら振動による作動と考えられます。
まったく思い当たらないのに繰り返す場合は、感震器や配線の不具合が疑われるため点検を依頼してください。

Q2. 地震のあと、すぐリセットしてよいですか?

先に安全確認を行ってください。
日本ガス石油機器工業会は、油タンク・ゴム製送油管・接合部・給油コックおよび機器などからの灯油漏れがないことを確認したうえで使用するよう求めています。
灯油が漏れていると火災のおそれがあります。
機器や油タンクの傾き、排気筒のずれ、機器周辺に倒れてきた物がないかもあわせて確認してください。
異常がなければ、運転スイッチをOFF/ONして復帰させます。

Q3. 灯油の臭いがしますが、リセットしても大丈夫ですか?

運転スイッチを入れないでください。
電源プラグの抜き差しを含め、その場での電気操作も避けてください。
わずかな火花でも引火の原因になり得ます。
まず火気を遠ざけ、換気を行ったうえで、漏れている箇所を目視で確認してください。
機器内部からの漏れが疑われる場合や量が多い場合は、自分で処理しようとせず業者に連絡してください。

Q4. 000やH6というコードを見かけましたが、何かの故障ですか?

故障ではありません。
000とH6は停電が発生したことの記録で、停電復帰時に警報履歴としてセットされます。
長府は、これらが故障履歴呼び出し時にのみ表示され、通常運転では表示されないと明記しています。
つまり日常的にリモコンに出るものではなく、点検時に履歴を確認したときなどに現れるコードです。
停電があったという記録なので、機器に問題があるわけではありません。

Q5. 停電のあと、給湯器の設定はやり直す必要がありますか?

時刻設定が必要になります。
長府は、停電復帰後にセミオート・フルオート機種では台所リモコンの時刻設定が必要と案内しています。
停電すると運転が停止して運転スイッチが「切」になるため、復帰後は運転スイッチを「入」にしてください。
そのうえで現在時刻が表示されていなければ、設定し直します。
時刻がずれたままだと、時間を使う機能が正しく動作しません。

まとめ

3・100・P3は、感震器が揺れを検知して燃焼を止めた状態です。
故障ではなく、安全装置が正しく働いた結果を示しています。

長府は、地震以外にも人がぶつかったり車の振動でも作動する場合があるとしています。
地震がなかったのに表示されたなら、まず身の回りの振動を疑ってください。

地震のあとであれば、リセットの前に安全確認が必要です。
油タンク・送油管・接合部・給油コック・機器からの灯油漏れがないことを確認してから運転してください。
灯油の臭いがする場合は、運転も電気操作も行わずに業者へ連絡します。

停電に関する000とH6は履歴として記録されるもので、通常運転では表示されません。
E6は機種によって停電か制御基板かに分かれ、停電側であれば復帰後に時刻設定が必要です。
102は電源電圧の低下で、電圧が戻れば自動的に解除されることがあります。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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