MENU

コロナ暖房ボイラーのエラー16・17・19・20|センサー故障のコード

コロナ暖房ボイラーのエラー16・17・19・20について、センサー故障のコードを示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

エラー16、17、19、20。
ばらばらに見えるこの4つは、いずれも機器の中で温度を測っているセンサーの故障を示しています。
どれも使用者が対処して復帰させられる表示ではありません。
ただ、この記事で本当にお伝えしたいのはその先です。
特に16と17は凍結予防にかかわるセンサーであり、止まっている間の凍結対策が必要になる可能性があるという点で、他のセンサー故障とは意味が違います。
この記事では、4つの番号の位置づけと、復旧までの間に気をつけたいことを整理します。

目次

4つの表示の意味

まず内容を確認します。

表示内容状態
16凍結予防サーミスタの故障全停止
17本体基板の故障・凍結予防サーミスタの故障全停止
19空気サーミスタの故障全停止
20空気サーミスタの故障全停止

いずれも点検または修理が必要とされています。
16と17、19と20がそれぞれ対になっているのは、同じ部位でも検知された状態の違いによって番号が分かれるためです。

📎 出典:株式会社コロナ|暖房ボイラー エラーサイン一覧

なお17には、センサーだけでなく本体基板の故障も含まれます。
表示だけではどちらが原因か判別できないため、点検で切り分けてもらうことになります。

サーミスタは1つではない

暖房ボイラーには、役割の違う温度センサーが複数組み込まれています。
これを知っておくと、番号ごとに意味が違う理由が理解しやすくなります。

センサー測っているもの関係する表示
缶体サーミスタ熱交換器の温度30・31
気化器・ポットサーミスタ灯油を気化させる部分の温度14・15
凍結予防サーミスタ凍結予防にかかわる温度16・17
空気サーミスタ燃焼にかかわる空気の温度19・20
基板サーミスタ制御基板まわりの温度24

温度が分からない状態で燃焼を続けることはできません。
そのため、どのセンサーが故障しても機器は停止します。
「センサーが1つ壊れただけなのに、なぜ全部止まるのか」という疑問には、この構造が答えになります。

気化器・ポットサーミスタにかかわる14・15についてはコロナ暖房ボイラーのエラー14・15|気化器とポットの温度異常で解説しています。

16・17|凍結予防サーミスタの故障

暖房ボイラーには、凍結を防ぐための仕組みが組み込まれています。
気温が下がったことを検知して自動で作動する機能で、寒冷地では特に重要な役割を担っています。

そのための温度を測っているのが、凍結予防サーミスタです。
この部分が故障すると、凍結予防の判断ができなくなります。

ここで考えたいのが、故障が発覚するタイミングです。
凍結予防が必要になるのは冬であり、この表示が出るのも多くは寒い時期です。
つまり、最も凍結しやすい季節に、凍結予防の仕組みが働かない状態で機器が止まることになります。

修理までの間に何をしておくべきかは、設置環境によって変わります。
連絡する際に、凍結予防について何か処置が必要かをあわせて確認しておいてください。

19・20|空気サーミスタの故障

空気サーミスタは、燃焼にかかわる空気の温度を測るセンサーです。

灯油を燃やすには、燃料と空気を適切な比率で混ぜる必要があります。
空気の温度は密度に影響するため、同じ量を送っても条件によって燃焼の状態が変わります。
この補正のために温度を測っています。

センサーが正しい値を出せないと、燃焼の制御が成り立ちません。
燃え残りや不完全燃焼を避けるため、機器は運転を止めます。

16・17と違い、凍結予防と直接の関係はありません。
ただし全停止する点は同じで、暖房は使えなくなります。

停止している間に気をつけたいこと

修理の手配から実際の作業まで、時間が空くことがあります。
特に厳寒期は依頼が集中するため、数日待つことも珍しくありません。

電源プラグは抜かない

機器が止まっていても、電源プラグは差したままにしておくのが基本です。
凍結予防にかかわる動作は電気で行われており、プラグを抜くとその可能性が完全になくなります。
また、弁などの可動部が長期間動かないと固着につながることもあります。

例外は落雷のおそれがあるときで、この場合は過電圧による部品の損傷を避けるため一時的に抜くことが推奨されています。

住宅側の凍結にも注意

暖房ボイラーの循環液には不凍液が使われているため、循環経路そのものは凍りにくい設計です。
一方で、住宅内の水道配管は別の話になります。
暖房が止まって室温が下がれば、水まわりの凍結リスクは上がります。

また、二次熱交換器を備えた機種では中和器まわりにドレン水が残るため、ここは凍結の対象になります。
外気温が大きく下がる状況や長期間使用しない場合の水抜きについては、連絡時に確認しておくと安心です。

別の暖房手段を確保する

復旧までの室温確保も考えておく必要があります。
室内の空気で燃焼する機器を補助的に使う場合は、定期的な換気が欠かせません。
就寝時の使用は避け、説明書の指示に従ってください。

📎 出典:株式会社コロナ|修理・アフターサービスに関するお問い合わせ先

使用者が確認してよい範囲

センサー類はいずれも機器内部にあり、分解が必要な部位です。

確認すること

  • 表示されている番号(16・17・19・20のどれか)
  • 本体の型番と設置年
  • 症状が出始めた時期と、そのときの気温
  • 以前から運転が不安定になることがなかったか
  • 直前に工事や点検を受けていないか

やらないこと

  • 外装を外して内部を見る
  • 表示が出るたびに運転操作を繰り返す
  • 配線に触れる
  • 部品を自分で調達して交換する

取扱説明書では、処置をせずに何度もリセットを繰り返すと火災や事故の原因になると明記されています。
温度を正しく測れない状態で燃焼させるということは、異常を検知できないまま燃やすということでもあります。

📎 出典:株式会社コロナ|取扱説明書のダウンロード

出たり出なかったりする場合

センサーの不具合は、完全な断線に至る前に不安定な期間を挟むことがあります。

  • 一度出たが、電源を入れ直したら動いた
  • 寒い日に集中して出る
  • 数日おきに出る
  • 出るたびに復帰までの時間が長くなっている

こうした経過は、劣化が進行しているサインと考えるのが妥当です。
特に16・17では、完全に止まるのが厳寒期の夜中である可能性も想定しておく必要があります。

動いているうちに点検を受けておけば、暖房が使えない時間を短くできます。
発生した日付と、そのときの気温や状況を記録しておいてください。

修理か交換かの判断

4つとも部品交換を伴う修理になる可能性が高い表示です。
判断の軸は次のとおりです。

  1. 設置からの年数(設計上の標準使用期間は10年)
  2. 補修用性能部品の保有期間(製造打ち切り後7年が目安)
  3. これまでの修理歴
  4. 17の場合、原因がセンサーか基板か

4番目は費用に影響します。
基板の交換になると部品代の水準が変わるため、年数の経った機器では交換と並べて検討する場面になりやすくなります。

いずれにせよ、症状と型番を伝えて見積もりを取り、残りの使用年数と照らして判断するのが現実的です。
17の原因が基板だった場合の考え方はコロナ暖房ボイラーのエラー18・24|基板故障とデータエラーで解説しています。
缶体サーミスタにかかわる表示はコロナ暖房ボイラーのエラー30・31・32|過熱と温度検知の異常で扱っています。

ここで扱う以外の番号の意味はコロナ暖房ボイラー エラーコード一覧|表示の意味と対処の判断基準でまとめています。

よくある質問

Q1. センサーが1つ壊れただけで、なぜ暖房全体が止まるのですか。
温度が分からない状態では、燃焼の制御ができないためです。
暖房ボイラーは複数のセンサーで温度を測りながら、燃やす量や安全装置の判断を行っています。
そのうち1つでも正しい値を出せなくなると、機器は異常を検知できないまま燃焼を続けることになります。
それを避けるために停止するのは、安全設計として妥当な動作です。

Q2. エラー16が出ています。凍結が心配なのですが。
凍結予防にかかわるセンサーの故障を示す表示のため、その懸念は妥当です。
電源プラグは抜かずに差したままにしておき、修理の連絡時に凍結予防について処置が必要かを確認してください。
循環液には不凍液が使われているため循環経路そのものは凍りにくい設計ですが、住宅内の水道配管や、中和器を備えた機種のドレン水は別です。
設置環境によって必要な対応が変わるため、状況を具体的に伝えることをおすすめします。

Q3. エラー17は基板の故障ですか、センサーの故障ですか。
表示だけでは判別できません。
17には本体基板の故障と凍結予防サーミスタの故障の両方が含まれており、どちらが原因かは点検で切り分けることになります。
費用は原因によって変わるため、見積もりの段階でどちらだったかを確認しておくとよいでしょう。
設置から年数が経っている場合は、基板交換と機器交換を比較して判断する場面にもなります。

Q4. 電源を入れ直したら動きました。このまま使ってよいですか。
一度きりで再発しないのであれば様子を見て差し支えありませんが、繰り返す場合は状況が異なります。
センサーの不具合は完全な断線に至る前に不安定な期間を挟むことがあり、その段階では復帰することもあります。
ただし原因は残ったままです。
特に凍結予防にかかわる16・17では、厳寒期に完全停止するリスクを考えると、動いているうちに点検を受けておくほうが安全です。

Q5. 19と20の違いは何ですか。
どちらも空気サーミスタの故障を示す表示で、検知された状態の違いによって番号が分かれています。
使用者側の対処という点では差がなく、いずれも点検が必要です。
連絡の際は、どちらの番号が表示されたかをそのまま伝えてください。
番号の違いが原因の絞り込みに役立ちます。

まとめ

16・17・19・20は、いずれも温度を測るセンサーの故障を示す表示です。
16と17は凍結予防サーミスタ、19と20は空気サーミスタが対象で、17には本体基板の故障も含まれます。

暖房ボイラーには役割の違うセンサーが複数組み込まれており、どれか1つでも正しい値を出せなくなれば、機器は燃焼を止めます。
センサー1つの故障で全体が止まるのは、安全設計によるものです。

使用者が復帰させられる表示ではありませんが、止まっている間にできることはあります。
電源プラグを抜かないこと、住宅側の凍結に注意すること、補助暖房を使う場合は換気を欠かさないこと。
特に16・17では凍結予防の仕組みが働かない状態になるため、連絡時に必要な処置をあわせて確認してください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

目次