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コロナ石油給湯器の弁まわりのエラー|36・37・45・U9ほか

コロナ石油給湯器の弁まわりのエラー36・37・45・U9ほかを示す文字中心のサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

給湯器のリモコンに番号が出て調べたら「ミキシング弁」「三方弁」といった言葉が並んでいて、何のことか分からず困っていませんか。
これらは、いずれもお湯の通り道を調整したり切り替えたりする部品です。
給湯器の中には役割の違う弁が複数あり、どれが不調になったかによって、湯温が安定しない、追いだきができない、湯はりが止まらないといった具合に症状が変わります。
名前を聞いても想像しにくい部分ですが、それぞれの役割が分かると、自分が困っている症状とのつながりが見えてきます。
この記事では、4種類の弁の働きから、表示ごとの意味、点検を依頼するときに伝えるべきことまでを解説します。

目次

弁に関するエラーコード

メーカーが公開しているエラーサイン一覧では、次のように記載されています。

表示機種区分内容
36アビーナGシリーズ水比例弁の異常を検知
37アビーナGシリーズミキシング弁の異常を検知
45アビーナGシリーズ三方弁の異常を検知
22その他の給湯機ミキシング弁モータの異常を検知
29その他の給湯機給水遮断弁の異常を検知
U9その他の給湯機三方弁の異常を検知
F1その他の給湯機ミキシング弁の異常を検知

ミキシング弁については、その他の給湯機に22とF1の2つが記載されています。
モータ側の異常と弁そのものの異常とで、表示が分けられていると考えられます。

処置方法については、いずれも「点検または修理が必要です」と記載されています。

📎 出典:株式会社コロナ「石油給湯機|エラーサイン一覧」

他のコードもあわせて調べたい場合は、コロナ石油給湯器のエラーコード一覧|自分で確認できる表示の見分け方にコード別の一覧をまとめています。

給湯器の中にある4種類の弁

弁の名前役割不調時に表れやすい症状
水比例弁熱交換器へ通す水の量を調整する湯温が設定どおりにならない
ミキシング弁温めた湯に水を混ぜて温度を整える熱すぎる、ぬるい、温度が上下する
三方弁お湯の流れる経路を切り替える追いだきや湯はりが正常に動かない
給水遮断弁給水の流れを止める湯はりが止まらない、水が流れ続ける

同じ「温度が合わない」という症状でも、関わっている弁は複数あり得ます。
だからこそ、表示された番号を正確に伝えることに意味があります。

水比例弁とミキシング弁は何が違うのか

どちらも温度に関わる弁ですが、温度の作り方がまったく違います。

水比例弁は「通す量」を変える

熱交換器で温められる水の量そのものを調整します。
同じ火力なら、通す水が少ないほど熱いお湯になり、多いほどぬるくなります。
蛇口の開き具合で湯温が変わるのと似た理屈です。

ミキシング弁は「混ぜて」整える

いったん高めに温めたお湯に、水を混ぜて目的の温度に近づけます。
料理で熱いスープに水を足して冷ますようなイメージです。

多くの機種は、この両方を組み合わせて温度を安定させています。
片方が不調でも、もう片方がある程度は補おうとするため、初期は「なんとなく温度が不安定」という程度で済んでしまうことがあります。
違和感が出てから表示が出るまでに間があるのは、こうした理由が考えられます。

三方弁は経路を切り替える

三方弁は、その名のとおり3つの口を持ち、お湯の流れる先を切り替える弁です。
給湯へ送るのか、浴槽へ送るのか、追いだきの回路へ回すのか。
その切り替えを担っています。

ここが正しく動かないと、次のような症状が表れることがあります。

  • 追いだきを始めても浴槽のお湯が温まらない
  • 湯はりをしているのに水位が増えない
  • 給湯と追いだきを同時に使うとおかしくなる

温度の問題ではなく「動作そのものが成立しない」という形で出るのが、温度系の弁との違いです。

給水遮断弁は流れを止める

給水遮断弁は、必要なときに給水を止める役割を持ちます。
湯はりで設定した量に達したら止める、といった場面で働きます。

不調になると、止まるべきときに止まらない、あるいは開くべきときに開かないといった状態になります。
浴槽の湯があふれそうになる、湯はりがいつまでも終わらないといった症状は、この弁が関わっている可能性があります。

そうした状況では、その場を離れずに様子を見てください。
異常を感じたら運転を止め、給水元栓を閉めることも選択肢になります。

仕様による温度変化と切り分ける

湯温が安定しないという症状は、故障でなくても起こります。
リモコンに番号が出ていない場合は、次の点を先に確認してください。

サーモ付混合水栓を使っている場合

給湯機側の設定温度が低いと、水栓側の温度調節の性能が十分に発揮されません。
リモコンの設定温度を、使いたい温度より5〜10℃高めにしてください。

給湯栓を絞りすぎている場合

水道直圧式の給湯器は流れる量を検知して点火しているため、極端に絞るとバーナが着火しないことがあります。
夏場に水温が上がると、シャワー使用中に火がついたり消えたりすることもあります。

📎 出典:株式会社コロナ「使用方法|よくあるご質問|石油給湯機」

これらに当てはまらず、かつ番号が表示されている場合は、機器側の状態を疑う段階です。
なお、湯温が上がらない原因が燃焼側にあることもあります。
火がついていない可能性が気になる場合は、コロナ石油給湯器のエラー4とは?着火不良と灯油切れの見分け方もあわせて確認してみてください。

確認してよい範囲と、避けるべきこと

弁はいずれも本体内部の部品で、利用者が点検できる場所ではありません。

見てよいところ

  • 表示されている番号や記号を正確に読み取る
  • 取扱説明書や銘板で機種の型式を確認する
  • 給湯、湯はり、追いだきのどの操作で症状が出るかを試す
  • 機器の下や配管の継ぎ目が濡れていないか見る
  • 運転スイッチを一度切って入れ直す(1〜2回まで)

どの操作で症状が出るかを整理しておくと、温度系の弁か経路系の弁かの見当がつきます。

避けるべきこと

  • 本体のカバーを外して弁やモータに触れる
  • 表示が消えないまま運転を繰り返す
  • 湯はりが止まらない状態でその場を離れる

設定より明らかに熱いお湯が出ている場合は、やけどのおそれがあります。手や体を直接当てる前に温度を確かめ、入浴や湯はりを見合わせてください。

点検を依頼するときの判断基準

状況考えられること対応の目安
番号が出たまま消えない弁またはモータの不具合販売店・サービス窓口へ点検を依頼
湯温が設定どおりにならない温度を作る弁の不調症状を伝えて点検を依頼
追いだきや湯はりが動作しない経路を切り替える弁の不調どの操作で出るかを伝える
湯はりが止まらない給水を止める弁の不調使用を控えて速やかに連絡
熱すぎるお湯が出る温度調整が働いていない可能性使用を控えて速やかに連絡
入れ直すと一時的に使える劣化が進行している可能性早めに点検を依頼

連絡するときは、表示された番号や記号、機種の型式、給湯・湯はり・追いだきのどれで症状が出るか、湯温にどんな違和感があるかを伝えてください。
「どの操作で困っているか」を具体的に伝えるだけで、どの弁を見るべきかの見当がつくことも多くあります。

📎 出典:株式会社コロナ「修理・アフターサービスに関するお問い合わせ先」

使用年数が長い機器では、部品の在庫状況によって修理が難しくなることもあります。
点検時期を知らせる表示が出ている場合の考え方はコロナ石油給湯器のエラー88とは?点検時期のお知らせと正しい対応で整理しています。

弁まわりの負担を減らすために

弁は動く部品なので、水質や使い方の影響を受けます。

湯温の違和感を放置しない

「最近ぬるい気がする」「熱すぎるときがある」といった変化は、初期のサインであることがあります。
番号が出て止まる前の段階で相談できれば、部品交換だけで済む可能性が高まります。

設定温度をむやみに上げ下げしない

使うたびに設定を大きく変える使い方は、弁の動作回数を増やします。
普段使う温度を決めておき、蛇口側で調整するほうが機器への負担は小さく済みます。

追いだきの前に水位を確認する

水位が足りない状態での追いだきは、循環や経路に無理をかけます。
浴槽の循環口より十分に上まで湯があることを確かめてから運転してください。

長期間使わなかったあとは様子を見る

しばらく使っていなかった機器は、動く部品が固着していることがあります。
使い始めの数日は、湯温や動作に異常がないかを意識して見ておくと安心です。

よくある質問

Q1.水比例弁とミキシング弁は何が違うのですか?

どちらも湯温に関わる弁ですが、温度の作り方が違います。
水比例弁は熱交換器へ通す水の量そのものを調整し、通す量が少ないほど熱いお湯になります。
ミキシング弁は、いったん高めに温めたお湯に水を混ぜて目的の温度へ近づけます。
多くの機種は両方を組み合わせて温度を安定させているため、片方が不調でも初期は「なんとなく不安定」という程度で済むことがあります。

Q2.22とF1はどちらもミキシング弁ですが、違いはありますか?

その他の給湯機の一覧では、22がミキシング弁モータの異常、F1がミキシング弁の異常として記載されています。
モータ側の動作に関する異常と、弁そのものの動作に関する異常とで分けられていると考えられます。
いずれも処置方法は点検・修理とされているため、利用者側の対応に違いはありません。
表示された記号をそのまま伝えれば、点検の側で判断してもらえます。

Q3.追いだきをしても浴槽のお湯が温まりません。

お湯の流れる経路を切り替える三方弁が関わっている可能性があります。
温度の問題ではなく、そもそも追いだきの回路へお湯が回っていない状態です。
まずは浴槽の水位が循環口より十分に上にあるか、循環口が詰まっていないかを確認してください。
それでも改善せず番号が表示されている場合は、どの操作で症状が出るかを伝えて点検を依頼してください。

Q4.湯はりが止まりません。どうすればよいですか?

給水を止める弁が正しく働いていない可能性があります。
まずは運転を止めて、浴槽からあふれていないかを確認してください。
状況によっては、給水元栓を閉めることも選択肢になります。
その場を離れず、販売店またはメーカーのサービス窓口へ速やかに連絡してください。

Q5.弁の交換は自分でできますか?

できません。
弁はいずれも本体内部に組み込まれており、交換には機器の分解と配管の作業を伴います。
無理に触れば水漏れや別の不具合につながるおそれがあります。
表示が出た場合は、番号と型式、症状が出る操作を伝えて、販売店またはメーカーのサービス窓口へ依頼してください。

まとめ

コロナの石油給湯器に表示されるエラー36・37・45・22・U9・F1・29は、お湯の通り道を調整する弁に関わる表示です。
水比例弁とミキシング弁は温度をつくる役割、三方弁は経路の切り替え、給水遮断弁は流れを止める役割を担っています。
どれが不調かによって症状が変わるため、困っている内容を具体的に伝えることが解決の近道になります。

対応の順序を整理しておきます。

  • 表示された番号や記号を正確に読み取る
  • 給湯・湯はり・追いだきのどの操作で症状が出るかを確かめる
  • 設定温度や給湯栓の使い方など、仕様による変化でないかを確認する
  • 入れ直すのは1〜2回までにとどめる
  • 番号と型式、症状の出る操作を伝えて点検を依頼する

熱すぎるお湯が出る場合と、湯はりが止まらない場合だけは、様子を見ずにその場で使用を止めてください。
それ以外は、症状を整理したうえで落ち着いて相談すれば十分に間に合います。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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