ダイキンのエコキュートのリモコンに「警報 C45」「警報 C80」「警報 HJ」と表示され、お湯が沸かなくなっていませんか。
この3つは、いずれも貯湯タンクとヒートポンプユニットの間で、水がうまく循環していない状態を示しています。
検知している場所は異なりますが、確認すべきことはほぼ共通しています。
そして、部品の故障ではなく、断水や凍結といった機器の外側の事情で表示されているケースが含まれます。
この記事では、先に確認する4点、コードによって異なるリセット方法、修理費用の考え方までまとめました。
3つのコードの共通点と違い
| コード | 内容 |
|---|---|
| C45 | 沸上ポンプの異常を検出して停止 |
| C80 | 貯湯タンクとヒートポンプユニットの間のお湯の循環不良 |
| HJ | 循環水系統の不具合。ヒートポンプユニットからの出湯温度が上昇しないことで停止 |
C45は水を送り出すポンプそのもの、C80は循環の経路、HJは循環した結果として出てくるお湯の温度を見ています。
言い換えると、同じ「水が回っていない」という状態を、3つの異なる角度から検知していると捉えると分かりやすくなります。
エコキュートはどうやってお湯を沸かすか
エコキュートの沸き上げは、貯湯タンクとヒートポンプユニットの間を水が行き来することで成立しています。
- 貯湯タンクの下のほうから、温度の低い水を取り出す
- 屋外のヒートポンプユニットへ送り、空気の熱で温める
- 温まったお湯をタンクの上のほうへ戻す
この流れが止まると、沸き上げは成立しません。
タンクとヒートポンプユニットの間は屋外の配管でつながっており、水を送り出すポンプは貯湯ユニット側にあります。
そのため、配管が凍って水が通らない、断水でタンクに水が入らない、止水栓が閉じているといった事情があると、部品が正常でも循環は成立しません。
3つのコードに共通の確認項目が付いているのは、このためです。
先に確認する4点
リセットの前に、次の項目を確認してください。
| 確認する項目 | 見分け方 | 対応 |
|---|---|---|
| 断水していないか | 水側の蛇口から水が出るか。自治体の断水情報を確認 | 断水が解消し、通水を確認してからリセットする |
| 配管が凍結していないか | 冬季で外気温が氷点下。水は出るがお湯側だけ出ない | 自然に解けるのを待ってからリセットする |
| 給水止水栓が閉じていないか | 貯湯タンク下部の給水側の栓の位置 | 開けてからリセットする |
| 排水栓ツマミの位置 | 「通常」以外の位置になっていないか | 「通常」に戻してからリセットする |
4つ目の排水栓ツマミは、C80の対処として明示されている項目です。
タンクの水抜きを行ったあとや、長期不在に備えて水を抜いたあと、最後にツマミを「通常」へ戻す工程を飛ばしていると、その後の沸き上げでエラーにつながります。
点検や工事のあとに表示が出た場合も、確認しておく価値があります。
凍結が疑われる場合
冬季に急に表示が出た場合は、配管の凍結を疑ってください。
ダイキンは、凍結が考えられる場合は日中に気温が上がって自然に解けるのを待つよう案内しています。
凍結した配管に熱湯をかけるのは避けてください。
配管に亀裂が入ったり、給水栓が破損したりするおそれがあります。
じゃ口からお湯が出るようになってから、リセットを行います。
リセット方法はコードによって異なる
ここが見落とされやすい点です。
ダイキンのエコキュートのリセットには、漏電遮断器を操作する方法とリモコンで操作する方法があり、この3つのコードでも案内されている方法が分かれています。
| コード | 案内されているリセット方法 |
|---|---|
| C45 | リモコンでの操作(リモコンの種類によって手順が異なる) |
| C80 | リモコンでの操作(リモコンの種類によって手順が異なる) |
| HJ | 貯湯タンクの漏電遮断器を約10秒以上「OFF」にしてから「ON」に戻す |
C45やC80でブレーカーだけを切り入りしても、表示が残ったままになることがあります。
リモコン側の操作手順は機種やリモコンの世代によって異なるため、お手元の取扱説明書か、メーカーのサポートページでコードを照合して確認してください。
漏電遮断器で操作する場合は、OFFにしてからすぐ戻さないでください。
制御基板の電源が落ち切らず、リセットがかからないことがあります。
10秒は最低ラインなので、15秒から30秒ほど待ってから戻すと確実です。
⚠️ 冬季は、リセット目的以外で貯湯タンクの漏電遮断器や専用ブレーカーを長時間切ったままにしないでください。凍結防止のための自動運転が働かなくなります。
リセット後の確認は翌朝の残湯量で
リセット直後に沸き上げが始まるとは限りません。
エコキュートは電力が安い夜間の時間帯に沸き上げる設計のため、日中にリセットしても、その場では動きが確認できないことがあります。
そこで、確認の基準を翌朝の残湯量が回復しているかどうかに置いてください。
表示が消えていても残湯が増えていないなら、沸き上げは成立していません。
この3つのコードは、表示が出ている間も貯湯タンクに残っているお湯は使える場合が多いといえます。
ただし補充はされないため、そのまま放置すればお湯は尽きます。
残湯量を確認し、必要に応じてシャワーの時間を短くするなど、使う量を抑えながら対応を進めてください。
繰り返すときの判断
| リセット後の状態 | 考えられること | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| 表示が消え、翌朝の残湯量も回復して再発しない | 断水・凍結・栓の位置など外的な要因の解消 | 通常どおり使用してよい |
| 表示は消えるが数日から数週間おきに再発する | ポンプや循環経路の劣化が進んでいる可能性 | 使用は可能だが、点検を手配する |
| 表示は消えたが、翌朝の残湯が増えていない | 沸き上げが成立していない | 点検・修理を依頼する |
| リセットしても表示が消えない | 異常状態が継続して検知されている | 点検・修理を依頼する |
外的な要因に心当たりがないのに繰り返す場合は、部品側の不具合として扱う段階です。
特にC45は沸上ポンプという可動部品を検知しているため、経年での劣化が背景にあることがあります。
同じ表示が3回以上繰り返すようであれば、リセットでの様子見は切り上げてよい段階です。
配管の凍結が毎冬繰り返している場合は、配管の断熱材の状態や凍結防止ヒーターの有無も確認の対象になります。
機器側の修理ではなく、配管側の対策で再発を抑えられることがあるためです。
修理費用の考え方
この3つのコードには、押さえておきたい事情があります。
ダイキンが公表している修理目安金額の一覧に、C45・C80・HJは含まれていません。
公表されていないコードについては、原因が多岐にわたるため目安金額を案内できないとされており、サービスエンジニアによる点検が必要と案内されています。
これは、金額が高いという意味ではありません。
循環不良という症状の背景には、ポンプの不具合、配管の詰まり、弁の動作不良、基板の不具合など複数の可能性があり、点検しないと切り分けられないということです。
そのため、実際の費用は点検後の見積もりで確認することになります。
依頼するときは、次の点を伝えておくと診断がスムーズになります。
- 表示されているコードと、いつから出ているか
- 断水・凍結・水抜き作業など、直前に心当たりがあるか
- リセットで一度消えたか、消えないか
- 翌朝の残湯量が回復したか
なお、点検を依頼して結果的に修理をしなかった場合でも、出張料と点検費は発生します。
修理と交換の線引き
- 設置から7年未満:修理で対応するのが一般的
- 設置から8〜10年:見積もり金額と過去の修理歴を見て、交換も比較対象に入れる
- 設置から10年超:部品の保有期間が終了し、修理そのものができない場合がある
金額の目安が事前に分からないコードなので、点検を依頼する前に「いくらまでなら修理する」という線を自分の中で決めておくと、現地で判断を迫られずに済みます。
年数の考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングにまとめています。
お湯が出ない状況全体の切り分けについては、オール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説もあわせてご覧ください。
よくある質問
Q1. C45・C80・HJのうち、どれが一番重いですか。
表示の重さを単純に比較することはできません。
3つとも循環が成立していないという同じ状況を、検知している場所を変えて示しているためです。
C45は水を送るポンプ、C80は循環の経路、HJは循環の結果としての出湯温度を見ています。
どれであっても、断水・凍結・止水栓・排水栓ツマミの確認を先に行い、心当たりがなければ点検を依頼するという流れは共通です。
Q2. リセットしても表示が消えません。
異常状態が継続して検知されている可能性が高い状態です。
ただし、その前に確認したいのがリセット方法です。
C45とC80はリモコンでの操作が案内されているコードなので、漏電遮断器だけを切り入りしても表示が残ることがあります。
取扱説明書でコードに応じた手順を確認したうえで、それでも消えない場合は点検を依頼してください。
Q3. 表示は消えたのに、お湯が増えません。
沸き上げが成立していない状態です。
エコキュートは夜間に沸き上げる設計のため、日中に確認しても動きが見えないことはあります。
しかし翌朝になっても残湯量が増えていないなら、表示が消えたかどうかにかかわらず点検を依頼する段階です。
残湯を使い切ればお湯が出なくなるため、早めに手配しておくと生活への影響を抑えられます。
Q4. 毎年冬になると同じ表示が出ます。
配管の凍結が繰り返し起きている可能性があります。
機器そのものではなく、配管の断熱材が破損している、凍結防止ヒーターが付いていないといった設置側の事情が背景にあることがあります。
その年の表示を消すだけでは、翌冬も同じことが起きます。
購入した販売店に配管の状態を相談し、断熱や凍結防止の対策を検討する価値があります。
Q5. 修理費用の目安が知りたいのですが。
この3つのコードについては、メーカーが目安金額を公表していません。
原因が複数考えられ、点検しないと切り分けられないためです。
そのため、金額は点検後の見積もりで確認することになります。
依頼の前に、設置から何年経過しているかを確認し、修理費用がいくらを超えたら交換を検討するかを決めておくと、判断がぶれにくくなります。
まとめ
C45・C80・HJは、貯湯タンクとヒートポンプユニットの間の循環がうまくいっていないことを示すコードです。
- 断水・配管の凍結・給水止水栓・排水栓ツマミの4点を、リセットの前に確認する
- リセット方法はコードで異なり、C45とC80はリモコン操作、HJは漏電遮断器の操作が案内されている
- 確認の基準は表示が消えたかどうかではなく、翌朝の残湯量が回復しているか
- この3つは修理目安金額が公表されていないため、点検前に判断の線を決めておく
外的な要因に心当たりがあれば、それを解消してからリセットするのが近道です。
毎冬繰り返している場合は、機器ではなく配管側の対策も検討してみてください。

