お湯が沸かなくなり、台所リモコンに「C01」や「C26」といったコードが点滅している。
調べてみても「点検・修理を依頼してください」としか書かれておらず、自分では何もできないのかと戸惑っていませんか。
結論からお伝えすると、このグループのコードはヒートポンプユニットの内部部品が不具合を起こしていることを示すもので、利用者側でできる復旧操作は基本的にありません。
ただし、何が起きているのかを理解しておくと、点検依頼のときに状況を正確に伝えられますし、修理と交換のどちらを選ぶかの判断も早くなります。
この記事では、どのコードがどの部品を指しているのかを役割ごとに整理したうえで、依頼前にやっておくこと、保証と年数で変わる相談先までを解説します。
このグループが示しているのは「部品不具合」
三菱電機の公式FAQでは、次のコードがひとまとめで案内されています。
いずれも「わき上げが正常にできない状態」で、原因はヒートポンプユニットの部品不具合の可能性があるとされています。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| C01 | 冷媒ガス不足 |
| C02 | 圧力センサ異常 |
| C04 | 冷媒出口サーミスタ短絡・断線 |
| C05 | 入水温度サーミスタ短絡・断線 |
| C06 | 出湯温度サーミスタ短絡・断線 |
| C07 | 霜取温度サーミスタ短絡・断線 |
| C08 | 吸入温度サーミスター短絡・断線 |
| C09 | 外気温度サーミスタ短絡・断線 |
| C11 | 吐出温度サーミスタ短絡・断線 |
| C12 | インバータ制御基板 EEPROM異常 |
| C14 | インバーター〜コントロール基板間通信異常 |
| C15 | ファンモーター異常 |
| C22 | 電流検出異常 |
| C23 | フィン温度異常 |
| C24 | 基板温度サーミスタ異常 |
| C25 | 異電源投入異常 |
| C26 | インバータ異常(パワー系異常) |
| C27 | コンプレッサ・サイクル系異常(負荷急変) |
| C29 | コンプレッサ・サイクル系異常(負荷過大) |
| C31 | 圧力センサー短絡・断線 |
| C32 | 除霜電磁弁異常 |
| 102 | 圧力センサ異常 |
📎 出典:三菱電機 よくあるご質問FAQ|リモコンに「C01」「C02」「C04」…「C32」「102」が表示されています
なお、C16・C17・C19の3つは、公式の資料によってこのグループに入っていたり、配管の循環不良グループに入っていたりします。
機種の世代による違いと考えられるため、これらが表示された場合は両方の可能性を見ておくと安全です。
C21についても同様に、名称が2通り記載されています。
📎 出典:三菱電機 よくあるご質問FAQ|以下のエラーコードは、電気温水器のエラーコードではなく、三菱エコキュートのエラーコードとなります
循環不良系のCコードとは対処がまったく違う
同じCから始まるコードでも、性格の異なるグループがあります。
この違いを取り違えると、無駄な確認作業に時間を使うことになります。
| 部品不具合系 | 配管の循環不良系 | |
|---|---|---|
| 代表的な表示 | C01・C15・C26・102など | C03・C20・C30・103・120など |
| 検知している状態 | ヒートポンプ内部の部品そのものの異常 | 配管内で水が流れていない |
| 冬季の凍結で出るか | 基本的に関係しない | 出ることがある |
| 据付直後に出るか | 初期不良を除けば少ない | よくある |
| 利用者側でできること | ほぼない | 配管の目視確認、解凍待ちなど |
配管の循環不良系であれば、凍結の解消を待ったり止水栓を確認したりする余地があります。
一方、この記事で扱う部品不具合系は、確認して直る種類のものではありません。
そのため公式の案内も「点検・修理を依頼してください」の一択になっています。
循環不良系のうち、C21については三菱エコキュート エラーC21の詳しい解説で個別に取り上げています。
📎 出典:三菱電機 よくあるご質問FAQ|リモコンに「C03」「C20」「C21」「C30」「103」「120」「121」「201」が表示されています
役割ごとに見る|どの部品が疑われているのか
コード名だけでは分かりにくいので、部品の役割から整理します。
ここを押さえておくと、業者の説明が理解しやすくなります。
温度を測るセンサー(サーミスタ)の異常
C04・C05・C06・C07・C08・C09・C11・C24が該当します。
サーミスタは、温度によって電気の通りにくさが変わる性質を利用した温度センサーです。
エコキュートは「今どこが何度か」を常時測りながら運転を制御しているため、センサーが1つ壊れるだけでも運転を続けられなくなります。
エラー名にある「短絡・断線」は、配線がどこかでつながってしまった状態と、切れてしまった状態のことです。
どちらもセンサー本体か配線の交換が必要になります。
名称が似ていて混同しやすいのですが、C05は入ってくる水の温度、C06は出ていくお湯の温度、C09は外気の温度と、測っている場所が違います。
圧力・冷媒まわりの異常
C01・C02・C31・102が該当します。
このうちC01(冷媒ガス不足)は少し性格が違います。
冷媒はヒートポンプが熱を運ぶために循環させているガスで、本来は密閉された回路の中を回り続けるものです。
つまり、不足しているということはどこかから漏れている可能性があるということです。
ガスを補充するだけでは根本的な解決にならず、漏れ箇所の特定と修理が必要になります。
補充のみの対応を提案された場合は、漏れの点検もしてもらえるか確認しておくとよいでしょう。
基板・インバータの異常
C12・C14・C22・C25・C26が該当します。
インバータはコンプレッサーの回転数を細かく調整する装置で、エコキュートの省エネ性能を支えている中核部品です。
ここが故障すると、お湯を沸かす動作そのものが成立しません。
C25(異電源投入異常)だけは少し毛色が違い、想定と異なる電源が入力されたことを検知したときに表示されます。
据付直後や電気工事の直後に出た場合は、配線側の確認が必要になることがあります。
ファンモーター・除霜まわりの異常
C15・C23・C27・C29・C32が該当します。
ファンモーターは、屋外のヒートポンプユニットで空気を取り込むための送風機です。
C15が出ている場合、室外機のファンが回っていない、あるいは異音がしているといった目に見える症状を伴うことがあります。
C32(除霜電磁弁異常)は霜取り運転に関わる部品で、冬季に不調が表面化しやすい傾向があります。
C27・C29はコンプレッサーにかかる負荷の異常を示すもので、機器の心臓部にあたる部分です。
自分で直せるものがない理由
「エラー解除(リセット)をすれば消えるのでは」と考えたくなりますが、この系統ではおすすめできません。
表示が消えても部品の状態は変わらないため、運転を再開すればすぐに再表示します。
むしろ、異常を検知した状態で運転を続けさせることになり、コンプレッサーなど高額な部品へ二次的なダメージが及ぶおそれがあります。
また、ヒートポンプユニットの内部には高電圧の回路と高圧の冷媒回路が同居しています。
カバーを開けての点検は、感電と冷媒噴出の危険があるため絶対に行わないでください。
冷媒の取り扱いには法令上の資格も必要です。
点検を依頼する前にやっておく3つのこと
できることは限られますが、次の3点をそろえておくと対応がスムーズになります。
1.エラーコードと発生状況をメモする
表示されたコード、最初に出た日、その日の天候や気温、直前に何をしていたかを記録します。
消えたり出たりしている場合は、その頻度も残しておくと原因の絞り込みに役立ちます。
2.形名と製造年を控える
貯湯ユニット正面の形名表示から確認できます。
保証の適用可否や部品の在庫状況にも関わるため、電話をかける前に手元に用意しておくと話が早く進みます。
3.給水配管専用止水栓を閉じる
公式の案内でも、点検を依頼する際は止水栓を閉じるよう求められています。
水漏れが絡んでいた場合に被害の拡大を防げます。
点検依頼の電話では「エラーが出ました」だけでなく、コードと発生日、形名まで伝えてください。
部品の在庫確認を先に進めてもらえることがあり、訪問から修理完了までの日数が短くなります。
保証と使用年数で変わる相談先
どこに連絡するかは、機器の状況によって変わります。
| 状況 | 連絡先 |
|---|---|
| 据付直後・据付から日が浅い | 据付工事を行った販売店 |
| 保証期間内 | お買い上げの販売店、または三菱電機の修理受付窓口 |
| 保証期間外で設置10年未満 | 販売店または修理受付窓口 |
| 設置から10年以上 | 販売店に相談のうえ、交換も含めて検討 |
設置から年数が経っている場合、補修用部品の在庫が終了していて修理自体が受けられないことがあります。
特にインバータ基板やコンプレッサーのような主要部品は交換費用も高額になりやすく、修理と交換の費用差が縮まります。
判断の考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングで整理していますので、あわせてご覧ください。
復旧までの間、お湯はどうなるか
わき上げができなくなっても、貯湯タンクに残っているお湯はそのまま使えます。
ただし使った分は補充されないため、残湯量表示を見ながら計画的に使うことになります。
残湯が少なくなると水道水で薄める割合が増え、お湯の温度も勢いも不安定になります。
この状態を機器の別の不調と思い込んでしまうことがあるので、症状の切り分けにはエコキュートの水圧が弱い原因と対処法とは?|シャワーを強くする5つの方法も参考になります。
修理まで日数がかかる見込みであれば、その間の入浴をどうするかを早めに決めておくと落ち着いて対応できます。
よくある質問
Q1.C01が出ました。冷媒を補充すれば直りますか。
補充で一時的に運転が戻ることはありますが、根本的な解決にはなりません。
冷媒は密閉された回路を循環するもので、減っているということはどこかに漏れ箇所がある可能性が高いからです。
漏れを放置したまま補充を繰り返しても、また同じ状態に戻ります。
点検を依頼する際は、補充だけでなく漏れ箇所の特定まで対応してもらえるかを確認してください。
Q2.エラーを解除すれば使い続けられますか。
おすすめできません。
表示を消しても部品の状態は変わらないため、運転を再開すればすぐに再表示します。
それ以上に、異常を検知した状態で運転を続けさせると、コンプレッサーなど高額な部品にダメージが広がる可能性があります。
結果的に修理費用が膨らむことがあるため、表示が出たら運転を止めて点検を依頼してください。
Q3.室外機のファンが止まっています。C15でしょうか。
C15はファンモーター異常を示すコードなので、症状としては一致します。
ただし、わき上げをしていない時間帯はファンが止まっているのが正常な状態です。
エラー表示が出ていないのにファンが止まっているだけであれば、故障とは限りません。
判断の基準はリモコンの表示であり、ファンの動きだけで決めないようにしてください。
Q4.修理費用はどれくらいかかりますか。
部位によって大きく変わるため、一律の金額は示せません。
温度センサー1本の交換と、インバータ基板やコンプレッサーの交換では、費用の桁が変わることもあります。
点検後に見積もりが出てから、修理と交換のどちらが妥当かを比較することになります。
設置から年数が経っている場合は、交換の見積もりも並行して取っておくと判断しやすくなります。
Q5.冬になってから出るようになりました。凍結が原因ですか。
このグループのコードは部品不具合を示すもので、配管の凍結とは系統が異なります。
ただし、低温下は部品への負荷が大きくなるため、弱っていた部品の不調が冬に表面化することはあります。
凍結が原因で出るのは配管の循環不良を示すコードのほうです。
表示されているコードがどちらのグループかを確認したうえで対応してください。
まとめ
C01・C02・C04〜C15・C22〜C32、そして102は、ヒートポンプユニット内部の部品不具合を知らせるグループです。
確認して直る種類のものではないため、判断はシンプルになります。
- エラー解除で使い続けようとしない。二次的な故障を招く
- カバーを開けての点検はしない。感電と冷媒噴出の危険がある
- コード・発生日・形名を控えてから連絡する
- 給水配管専用止水栓を閉じておく
- 設置から10年以上なら、修理と交換を並べて比較する
自分でできることが少ないぶん、伝える情報の精度が対応の早さを左右します。
残湯があるうちに、修理の段取りを進めておいてください。

