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三菱エコキュートのE06・E07とは|貯湯ユニットのセンサー異常

三菱エコキュートのE06・E07と「貯湯ユニットのセンサー異常」を示す文字のみのサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

リモコンに「E06」や「E13」と表示され、お湯の出かたや残湯量の表示がどうもおかしい。
そんな状態で、修理を頼むほどのことなのか判断がつかず迷っていませんか。
結論からお伝えすると、Eから始まる3桁のコードは、すべて貯湯ユニット内部の温度センサーの不具合を示しています。
番号によって「どこを測っているセンサーか」が違うだけで、対処の方向は共通です。
この記事では、番号ごとにどのセンサーを指しているのかを整理したうえで、エラーが出る前に現れる予兆、よく混同される電気温水器との見分け方、点検依頼のときに伝えるべき情報までを解説します。

目次

E+数字はすべて貯湯ユニット内部のセンサー異常

三菱電機の公式FAQでは、Eから始まるコードがひとまとめで案内されています。
エラー内容はいずれも「貯湯ユニット内部のセンサー部品不具合によるエラー表示の可能性」とされています。

表示意味
E00上ヒーター制御用(残湯75L)サーミスター短絡・断線
E01下ヒーター制御用(水温検知)サーミスター短絡・断線
E02残湯(200L)サーミスター短絡・断線
E05ふろ用温度検知サーミスター短絡・断線
E06給湯温度サーミスタ短絡・断線
E07ふろ戻り温度サーミスタ短絡・断線
E08ふろ側熱交出口温度検知サーミスター短絡・断線
E09ふろ循環熱源入口サーミスタ短絡・断線
E10ふろ循環熱源出口サーミスター短絡・断線
E11ヒートポンプ入水温サーミスター短絡・断線
E12凍結防止制御用サーミスター短絡・断線
E13残湯(0L)サーミスター短絡・断線
E16混合弁給水水温サーミスター短絡・断線
E17ふろ側熱交出口/入口温度検知サーミスター ハーフデッド
E20残湯(50L)サーミスター短絡・断線
E21残湯(100L)サーミスター短絡・断線
E22残湯(150L)サーミスター短絡・断線
E23残湯(200L・220L・250L・300L)サーミスター短絡・断線
E24残湯(250L・290L・330L・400L)サーミスター短絡・断線
E26中温水サーミスター短絡・断線

📎 出典:三菱電機 よくあるご質問FAQ|リモコンに「E06」「E07」等の、「E+数字」の3桁が表示されています

なお、機種によって搭載されているセンサーの数や位置が異なるため、上の表のコードがすべての機種で使われているわけではありません。
お使いの機種で実際に使われる表示は、取扱説明書の一覧で確認できます。

📎 出典:三菱電機 よくあるご質問FAQ|以下のエラーコードは、電気温水器のエラーコードではなく、三菱エコキュートのエラーコードとなります

サーミスターとは何か、なぜ1本壊れると止まるのか

サーミスターは、温度によって電気の通りにくさが変わる性質を利用した温度センサーです。
指先ほどの小さな部品で、配管やタンクの各所に取り付けられています。

エラー名にある「短絡」は配線がどこかで接触してしまった状態、「断線」は切れてしまった状態を指します。
どちらの場合も、機器から見るとありえない温度の値が返ってくる、あるいは値がまったく返ってこない状態になります。

エコキュートは、複数のセンサーの値を突き合わせながら弁の開度やポンプの動作を決めています。
1本でも信用できない値を返せば、安全側に倒して運転を止めるほかありません。
小さな部品でも、機器全体が停止する理由はここにあります。

E17の「ハーフデッド」は、完全に壊れてはいないものの、2つのセンサーの値が矛盾していて正しい判断ができない状態を示しています。

残湯量を測るセンサーが多い理由

表を見ると、残湯量に関するコードがE00・E02・E13・E20・E21・E22・E23・E24と数多くあることに気づきます。
これは、タンクの高さ方向に複数のセンサーを並べて配置しているためです。

エコキュートのタンクは、上部に熱いお湯、下部に冷たい水が層になって溜まる構造です。
どの高さまで熱い層が来ているかを複数のセンサーで読み取ることで、リモコンの残湯量目盛りを表示しています。

コード測っている位置の目安
E13残湯0L相当の位置
E20残湯50L相当の位置
E21残湯100L相当の位置
E00残湯75L相当の位置(上ヒーター制御用)
E22残湯150L相当の位置
E02・E23・E24200L以上の各容量に対応する位置

このグループのセンサーが不調になると、エラー表示より先に残湯量の表示がおかしくなることがあります。
お湯を使っていないのに目盛りが急に減る、逆にお湯を使っても減らない、といった症状です。
心当たりがある場合は、その時期も含めて業者に伝えてください。

ふろまわりのセンサー

E05・E07・E08・E09・E10・E17が該当します。
湯はり、追いだき、保温といった浴槽まわりの動作に関わるセンサーです。

浴槽へ送るお湯の温度、浴槽から戻ってくるお湯の温度、熱交換器の出入口の温度をそれぞれ測っています。
このグループが不調になると、蛇口やシャワーのお湯は普通に出るのに、湯はりや追いだきだけができないという症状になりやすいのが特徴です。

「給湯は問題ないのだから故障ではないだろう」と考えて放置されがちですが、ふろ機能側のセンサーが原因であれば自然には戻りません。

給湯・凍結防止・中温水のセンサー

E06・E11・E12・E16・E26が該当します。

E06(給湯温度)とE16(混合弁給水水温)は、蛇口やシャワーから出るお湯の温度を決めるための組み合わせです。
タンクの熱いお湯と水道水をどの比率で混ぜるかを、この2つの値をもとに制御しています。
どちらかが狂うと、設定温度と実際に出てくるお湯の温度が合わないという症状が出ます。

E12は凍結防止制御用のセンサーです。
配管の凍結を防ぐための運転を判断する役割なので、寒冷地でこのコードが出た場合は、配管凍結による破損を防ぐためにも早めに点検を依頼してください。

E26の中温水サーミスターは、床暖房や中温水の取り出しに対応した機種に搭載されているものです。

E00・E01は機器の種類を取り違えやすい

Eから始まるコードのうち、E00とE01は同社の電気温水器でも使われている表示です。
検索して調べたときに、別の機器の説明を読んでしまうことがあります。

見分け方は単純で、屋外にヒートポンプユニット(エアコンの室外機のような箱)があるかどうかです。
あればエコキュート、なければヒーターでお湯を沸かす電気温水器です。
機器の種類が違えば同じコードでも意味が変わることがあるため、まずここを確認してください。

公式FAQにも、エコキュートのコードと電気温水器のコードを取り違えやすい点についての案内が用意されています。

📎 出典:三菱電機 よくあるご質問FAQ|以下のエラーコードは、三菱エコキュートのエラーコードではなく、電気温水器のエラーコードとなります

Cから始まるコードとは場所が違う

同じエラー表示でも、Cから始まるコードは屋外のヒートポンプユニット側の異常を示します。
Eから始まるコードは屋内側の貯湯ユニット、Cから始まるコードは屋外側と覚えておくと、業者への説明がしやすくなります。

たとえば三菱エコキュート エラーC21の詳しい解説で扱っているC21は、ヒートポンプ配管の循環に関わるコードで、系統がまったく異なります。

エラー解除では直らない

このグループのコードは、部品そのものの不具合を検知したものです。
エラー解除(リセット)を行っても、センサーの状態が変わるわけではありません。
表示は一時的に消えますが、運転を再開すればすぐに再表示します。

解除を繰り返すよりも、コードと発生日時を控えてから点検を依頼するほうが結果的に早く復旧します。

点検を依頼するときに伝えること

センサー交換は、部品さえあれば1回の訪問で完了することが多い修理です。
そのためには、訪問前の情報共有が効いてきます。

  • 表示されているコード(複数出ていればすべて)
  • 最初に表示された日と、その後の頻度
  • 蛇口のお湯、湯はり、追いだきのうち、どれが使えてどれが使えないか
  • 残湯量表示に不自然な動きがなかったか
  • 貯湯ユニット正面の形名表示と製造年

特に「どの機能が使えないか」は、どのセンサーが疑わしいかの裏づけになります。
点検が必要な状態と案内されている場合は、給水配管専用止水栓を閉じたうえで連絡してください。

修理か交換かの考え方

センサー1本の交換であれば、修理費用は比較的抑えられる部類に入ります。
問題になるのは、設置からの年数です。

設置から10年前後が経過していると、同じ時期にほかのセンサーや部品も寿命を迎えていることがあります。
1本直しても、しばらくして別の番号が表示されるという流れになりがちです。
また、補修用部品の保有期間を過ぎていると、修理そのものを受けられないこともあります。

修理費用と交換費用を並べて比較する考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングで整理していますので、あわせてご覧ください。

なお、センサー異常が出ている間はお湯の温度や勢いが不安定になりやすく、機器の別の不調と混同されることがあります。
症状の切り分けにはエコキュートの水圧が弱い原因と対処法とは?|シャワーを強くする5つの方法も参考になります。

よくある質問

Q1.E06が出ていますが、お湯は普通に出ます。放置しても大丈夫ですか。
使えているうちは緊急性が低いように見えますが、放置は避けてください。
E06は給湯温度を測るセンサーの異常で、温度の制御が正しくできていない状態です。
設定より高い温度のお湯が出る可能性もあり、やけどにつながるおそれがあります。
給湯栓の温度が安定しない、途中で急に熱くなるといった症状があれば、特に早めに点検を依頼してください。

Q2.エラーが出たり消えたりします。故障でしょうか。
配線の接触が不安定になっている場合、断続的に表示されることがあります。
消えている間は正常に見えても、内部で異常は進行しています。
やがて常時表示に変わることが多いため、出たり消えたりの段階で点検を依頼するのが結果的に手間が少なくて済みます。
出た日と消えた日を記録しておくと、原因の絞り込みに役立ちます。

Q3.複数のEコードが同時に表示されています。
配線の集合部分やコネクタ、基板側に問題があると、複数のセンサーが同時に異常と判定されることがあります。
センサーが同時に何本も壊れるより、共通部分に原因があると考えるほうが自然です。
点検時には表示されているコードをすべて伝えてください。
1か所の修理でまとめて解消する可能性もあります。

Q4.残湯量の表示が変なのですが、エラーは出ていません。
残湯量を測るセンサーの不調が始まっていて、まだエラー判定の基準には達していない段階の可能性があります。
お湯を使っていないのに目盛りが急に減る、使っても減らないといった動きが続くようなら、販売店に相談しておくとよいでしょう。
ただし、追いだきや自然放熱でも残湯表示は減るため、それだけで故障と決めつける必要はありません。

Q5.自分でセンサーを交換できますか。
おすすめできません。
貯湯ユニット内部は水の配管と電気の配線が同居しており、作業には感電と漏水の危険があります。
また、自分で分解するとメーカー保証の対象外になる場合があります。
センサーは機種ごとに仕様が異なるため、部品の入手自体も一般には難しく、販売店または修理窓口に依頼するのが確実です。

まとめ

Eから始まる3桁のコードは、すべて貯湯ユニット内部の温度センサーの不具合を示しています。
番号が違っても、対処の方向は共通です。

  • Eは屋内の貯湯ユニット側、Cは屋外のヒートポンプ側と覚える
  • 残湯表示の乱れ、湯はりだけできない、設定温度と合わないなどの症状は番号と結びつく
  • エラー解除では直らない。解除を繰り返さない
  • コード・発生日・使えない機能・形名を控えてから連絡する
  • 設置10年前後なら、修理と交換を並べて比較する

センサー交換自体は大がかりな修理ではありません。
気づいた症状を正確に伝えることが、早い復旧につながります。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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