リモコンに見慣れないアルファベットと数字が表示され、調べても情報がばらついていて判断がつかない。
そんな状況で困っていませんか。
三菱エコキュートのエラー表示には規則性があります。
先頭のアルファベットが、機器のどの部分の話なのかを示しています。
そして、すべてが修理を必要とするわけではありません。
なかには設定を変えるだけ、お湯を流すだけで解消するものも含まれています。
この記事では、系統ごとのコード一覧に加えて、自分で対処できる可能性があるものとそうでないものを早見表にまとめました。
アルファベットが示している場所
まず、先頭の文字で大まかな見当がつきます。
| 先頭 | 指している場所 | 代表的な症状 |
|---|---|---|
| C・数字3桁 | 屋外のヒートポンプユニット、ヒートポンプ配管 | お湯が沸かない |
| E | 貯湯ユニット内部の温度センサー | 残湯表示の乱れ、温度が合わない |
| F | 浴槽の水位検知、貯湯ユニットの漏水 | 湯はりができない、水漏れ |
| H | 機器どうしの通信、組み合わせ | 操作できない、沸かない |
| P | 貯湯ユニット内部の弁・ポンプ・熱交換器 | 温度が合わない、追いだきができない |
| U | 使用状況や据付に関わる状態 | 湯切れ、試運転の失敗 |
CとEは場所が対になっています。
Cは屋外側、Eは屋内の貯湯ユニット側です。
この2つを押さえておくと、業者への説明がしやすくなります。
C・数字3桁|ヒートポンプユニットとわき上げ
わき上げができない状態を示す系統です。
公式の案内では、大きく2つに分かれています。
配管内で水が循環できていない
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| C03・103 | 高圧異常 |
| C16 | 給水ポンプ異常 |
| C17・C20・117・120 | わき上げ温度高温異常 |
| C19 | 冷媒吐出温度(高温)異常 |
| C21・121 | わき上げ温度低温異常 |
| C30・201 | 入水温度高温異常 |
据付直後のエア抜き不足や配管の逆接続、冬季の凍結、経年のつまりなどが背景にあります。
配管の目視確認や解凍待ちなど、確認できる余地が残されているグループです。
ヒートポンプユニットの部品不具合
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| C01 | 冷媒ガス不足 |
| C02・102・C31 | 圧力センサまわりの異常 |
| C04〜C09・C11・C24 | 各部の温度センサー(サーミスタ)の短絡・断線 |
| C12・C14・C22・C25・C26 | 基板・インバータまわりの異常 |
| C15 | ファンモーター異常 |
| C23・C27・C29・C32 | フィン温度・コンプレッサ・除霜弁の異常 |
こちらは利用者側でできることがほとんどなく、点検・修理が前提です。
E|貯湯ユニット内部の温度センサー
Eから始まる3桁は、すべて貯湯ユニット内部のセンサー(サーミスター)の不具合を示します。
| 表示 | 測っている場所 |
|---|---|
| E00・E02・E13・E20〜E24 | タンク内の残湯量(高さ方向に複数配置) |
| E01 | 下ヒーター制御用(水温検知) |
| E05・E07・E08・E09・E10・E17 | ふろまわり(湯はり・追いだき・熱交換器) |
| E06・E16 | 給湯温度と混合弁の給水水温 |
| E11 | ヒートポンプ入水温 |
| E12 | 凍結防止制御用 |
| E26 | 中温水 |
残湯量を測るセンサーが多いのは、タンクの高さ方向に複数並べて湯の層を読んでいるためです。
このグループが不調になると、エラー表示より先に残湯量表示がおかしくなることがあります。
F|浴槽の水位と漏水
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| F06(F6) | 水位センサ 短絡/断線 |
| F08 | 漏水検知 |
| F09 | 水位出力・浴槽設置階 異常 |
F06とF09は湯はり時に浴槽の水位が読めていない状態です。
センサーの不具合のほか、冬季の配管凍結や浴槽の設置高さが関係することもあります。
F08は貯湯ユニット内部で水漏れを検知した表示です。
ただし、台風の大雨や積雪で水滴が侵入して表示されることもあります。
H|通信と組み合わせ
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| H01 | リモコン通信異常 |
| H03(H3) | 異機種リモコン接続異常 |
| H10 | HPユニットとの通信異常 |
| H11 | 異機種HPユニット接続異常 |
H01とH10は通信が途切れた状態で、貯湯ユニットの電源レバーを「切」にして1分程度待ち、「入」に戻すことで復帰することがあります。
落雷の影響で表示されることもあり、その場合はこの操作で解消する可能性が高くなります。
H03とH11は機器の組み合わせが合っていない状態で、据付や部品交換の直後に出ます。
P|弁・ポンプ・熱交換器
もっとも数が多い系統です。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| P00・P10・P11 | ふろ用電動混合弁異常 |
| P01・P20・P21 | 給湯用電動混合弁異常 |
| P02 | 循環フロースイッチ異常 |
| P03 | ふろ循環二方弁異常 |
| P05(P5)・P35 | ふろ用流量センサ/ふろ給湯用電磁弁の異常 |
| P13 | バイパス電動弁異常 |
| P16 | ヒートポンプ配管逆接続 |
| P17 | 高温貯湯異常(沸きすぎの検知) |
| P18 | ふろ用熱交換器異常 |
| P24〜P27 | 入水切替弁・出湯切替弁の固着 |
| P28・P29 | 追焚切替弁の固着 |
| P30・P31 | ふろ循環熱源ポンプ・流量調整弁の異常 |
| P36 | 熱源ポンプ(HP循環ポンプ)異常 |
| P37 | ふろ循環ポンプ異常 |
| P46〜P49 | 中温戻・中温取出切替弁の固着(中温水対応機種) |
| P60 | UV-LEDユニット異常(キラリユキープ搭載機) |
P00・P01の系統は、部品の不具合だけでなく給水配管専用止水栓が閉じている場合や冬期の配管凍結でも表示されます。
点検を呼ぶ前に確認できる余地があるグループです。
U|使用状況と据付
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| U00 | 給水温度高温異常(45℃以上の給水) |
| U03(U3) | ふろ配管のつぶれ(浴槽栓忘れ) |
| U04(U4) | 湯切れ表示 |
| U05(U5) | 追いだき湯切れ |
| U07 | タンク未満水検知 |
| U09(U9) | 湯はり試運転異常 |
| U10 | 高温水遮断形浴槽アダプター動作(エコオートタイプ) |
| U11 | 追いだき配管エア抜き不足 |
| U19 | ヒートポンプ配管循環不良 |
| U29 | ふろ配管循環不良 |
| U31 | 自動浴槽栓異常 |
文章で表示されるもの
- タンクのお湯がなくなりました
- タンクのお湯がぬるくなりました
- おふろの栓が抜けていませんか
U系は、故障ではない状態を知らせているものが多く含まれます。
湯切れや浴槽栓の閉め忘れは、機器の不具合ではありません。
自分で対処できる可能性があるコード
点検を呼ぶ前に試せることがある表示を、まとめました。
| 表示 | 試せること |
|---|---|
| U04・U05・タンクのお湯が〜 | 「満タン」を押してわき上げる |
| おふろの栓が抜けていませんか | 栓・湯はり量・アダプターのゴミを確認する |
| U03 | 栓・漏れ・アダプターの汚れ・純正品かを確認する |
| U00 | 蛇口からしばらくお湯を出す |
| U09 | 残り湯を排水して再度ふろ自動 |
| U10 | アダプターに冷水をかけながら「ぬるく」を押す |
| U29 | 栓・つまり・止水栓・純正品・湯はり量を確認する |
| U31 | 「浴槽栓連動」を切にして手動で栓を閉める |
| P00・P01の系統 | 止水栓が開いているか、凍結していないかを確認する |
| P05(P5) | 断水・凍結・タンクの水・止水栓・アダプターを順に確認する |
| P60 | 「キラリユキープモード」を切にする |
| H01・H10 | 電源レバーを「切」にして1分待ち、「入」に戻す |
| 冬季のC・P16・U19・P37 | 解凍を待つ |
凍結した配管に熱湯をかけるのは避けてください。配管の破損や、跳ね返った熱湯によるやけどの危険があります。
点検を依頼するしかないコード
上記以外は、基本的に点検・修理の依頼になります。
特に次の系統は、利用者側でできることがほとんどありません。
- C01・C02・C04〜C15・C22〜C32・102(ヒートポンプユニットの部品不具合)
- Eから始まるすべて(貯湯ユニットのセンサー)
- F06・F08・F09(水位センサー、漏水)
- H03・H11(機器の組み合わせ)
- P03・P18・P24・P28〜P31・P35(弁・ポンプ・熱交換器)
貯湯ユニットやヒートポンプユニットのカバーを開けての確認は行わないでください。感電、冷媒の噴出、漏水の危険があります。
エラー解除の操作
解除方法は機種によって異なりますが、公式に例として示されている操作があります。
台所リモコンの「日時設定スイッチ」と「給湯温度▼スイッチ」を3秒以上同時に押す、というものです。
ただし、いくつか前提があります。
- 解除方法は機種によって異なる
- この操作で解除できない場合は、販売店に相談するか据付工事説明書を確認する
- 原因が残っていれば、解除しても再表示する
解除する前に、表示されていたコードと日付を控えておいてください。
消えてしまうと、業者に症状を伝えられなくなります。
なお、解除操作が不要な表示もあります。
U04・U05は正常にわき上げれば自動で消えますし、U03やU29は処置後に「ふろ自動」を押せば消えます。
電気温水器のコードと混同しやすい
調べるときに注意したいのが、同じメーカーの電気温水器のコードです。
公式にも、エコキュートのコードではないものとして次が挙げられています。
| 表示 | 備考 |
|---|---|
| F07・P06・P07・P08・U01 | 電気温水器のコード |
| E00・E01 | 電気温水器でも使われる表示 |
見分け方は単純で、屋外にヒートポンプユニット(エアコンの室外機のような箱)があるかどうかです。
あればエコキュート、なければヒーターでお湯を沸かす電気温水器です。
機器の種類が違えば同じ表示でも意味が変わることがあるため、調べる前にここを確認してください。
📎 出典:三菱電機 よくあるご質問FAQ|以下のエラーコードは、三菱エコキュートのエラーコードではなく、電気温水器のエラーコードとなります
資料によって名称が違うことがある
外部のサイトを見比べると、同じコードに違う説明が付いていることがあります。
これは、公式の資料そのものが複数あり、機種の世代によって割り当てが異なるためです。
| 表示 | 割れている例 |
|---|---|
| C21 | わき上げ温度低温異常/冷媒吐出温度(高温)異常 |
| C16・C17・C19 | 循環不良のグループ/部品不具合のグループ |
| P30 | ふろ循環熱源ポンプロック/ふろ循環熱源ポンプ異常 |
| P31 | ふろ循環熱源流量調整弁固着/ふろ循環熱源流量調整弁異常 |
迷ったときは、お使いの機種の取扱説明書の記載が優先です。
名称が違っても、確認すべき内容や対処の流れは変わりません。
📎 出典:三菱電機 よくあるご質問FAQ|以下のエラーコードは、電気温水器のエラーコードではなく、三菱エコキュートのエラーコードとなります
点検を依頼するときに伝えること
どのコードでも、伝える内容は共通しています。
- 表示されているコード(複数出ていればすべて)
- 最初に出た日と、その後の頻度
- そのときの気温や天候
- 蛇口・シャワー・湯はり・追いだきのうち、どれが使えないか
- 自分で試した手順と、その結果
- 貯湯ユニット正面の形名表示と製造年
- 設置してからの年数
公式の案内では、点検を依頼する際に給水配管専用止水栓を閉じるよう求められています。
連絡先は、据付直後であれば据付工事を行った販売店、長く使えていた機器であれば販売店またはメーカーの修理受付窓口です。
修理と交換の判断
エラーが出たときに毎回悩むのが、直すか買い替えるかです。
判断材料になるのは設置からの年数と、故障箇所の規模です。
設置から10年前後が経過していると、補修用部品の入手が難しくなり、修理そのものを受けられないことがあります。
また、同じ時期にほかの部品も寿命を迎えていることが多く、1つ直した直後に別のコードが表示される流れになりがちです。
判断の考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングで整理していますので、見積もりが出たタイミングで参考にしてください。
なお、エラー表示が出ていないのにお湯の勢いが弱いといった症状は、機器の仕組みによる部分もあります。
エコキュートの水圧が弱い原因と対処法とは?|シャワーを強くする5つの方法もあわせて確認してみてください。
よくある質問
Q1.エラーが出ましたが、お湯は使えます。放置していいですか。
コードによります。
P60のようにキラリユキープの機能だけが止まっているものであれば、急ぐ必要はありません。
一方、P17のように温度の制御が効いていない可能性を示すものは、使えていても点検が必要です。
表示されている番号がどの系統かを確認したうえで判断してください。
Q2.エラー解除をすれば直りますか。
原因が解消していれば復帰しますが、部品の不具合であれば解除しても再び表示されます。
凍結や止水栓の閉まり忘れのように、状態が戻れば解消するものには有効です。
解除を繰り返すと、異常を検知したまま運転を続けさせることになり、ほかの部品に負担が及ぶこともあります。
2回目の再表示は、点検が必要なサインと受け止めてください。
Q3.複数のコードが同時に出ています。
制御している基板側に問題があると、複数の部品が同時に異常と判定されることがあります。
部品が同時に何個も壊れるより、共通部分に原因があると考えるほうが自然です。
点検時には表示されているコードをすべて伝えてください。
1か所の修理でまとめて解消する可能性もあります。
Q4.調べたサイトによって説明が違います。
公式の資料自体が複数あり、機種の世代によってコードの割り当てが異なることがあるためです。
C21やC16〜C19、P30・P31などで説明が分かれやすくなっています。
どちらが正しいか迷ったときは、お使いの機種の取扱説明書の記載を優先してください。
名称が違っても、確認すべき内容と対処の流れは変わりません。
Q5.冬になるとエラーが増えます。
低温下では配管の凍結が起きやすく、それを検知した表示が増えます。
気温が上がって解消するのであれば、部品の故障ではない可能性があります。
ただし毎年繰り返すなら、設置環境として凍結しやすい状態にあるということです。
保温材の状態や配管の取り回しについて、販売店に凍結対策を相談してみてください。
まとめ
三菱エコキュートのエラー表示は、先頭のアルファベットで大まかな場所がわかります。
- C・数字3桁は屋外のヒートポンプユニットと配管
- Eは屋内の貯湯ユニットのセンサー
- Fは浴槽の水位と漏水
- Hは通信と機器の組み合わせ
- Pは弁・ポンプ・熱交換器
- Uは使用状況と据付に関わる状態
U系を中心に、故障ではない表示も多く含まれています。
湯切れ、浴槽栓の閉め忘れ、夏場の給水温度、冬季の凍結。
これらは修理ではなく、設定や状況の解消で戻ります。
まずは表示されている番号の系統を確認し、自分で試せることがあるかを見てください。
試した結果を控えておけば、点検を依頼するときにもそのまま役立ちます。

