ノーリツのビルトインコンロに見慣れない数字が点滅していて、それが何を意味するのか分からず困っていませんか。
調理の最中に突然火が消えたり、点火ボタンを押しても反応しなかったりすると、故障ではないかと不安になるものです。
ただ、ノーリツのコンロが表示するコードの半分近くは、故障ではなく使い方や状態を知らせるものです。
掃除や電池交換、待つだけで解消するものも少なくありません。
この記事では、表示されるコードを「自分で対処できるもの」と「修理が必要なもの」に分けて一覧にし、見極め方と費用の目安までを整理しています。
まず表示の読み方を確認する
対処に入る前に、表示の意味を正しく読み取ってください。
ノーリツのコンロは、エラーコードとあわせてどこで起きているかを示す数字を表示します。
| 表示 | エラーが起きている場所 |
|---|---|
| -0 | コンロ全体・グリル |
| -1 | 左コンロ |
| -2 | 右コンロ |
| -3 | 後コンロ(奥のバーナー) |
| -5 | グリル |
2桁のコードと1桁の数字が交互に点滅する機種と、3桁で表示される機種があります。
3桁の場合は、上2桁がエラー内容、下1桁が発生場所です。
「11-2」あるいは「112」と見える場合は、右コンロで11番のエラーが起きているという意味になります。
数字が表示されないタイプもあります。
その場合は、点火スイッチが点灯していればバーナー側、グリル操作部が点灯していればグリル側でエラーが起きています。
この数字は原因の絞り込みに直結します。
1か所だけで出ているのか、すべてのバーナーで出るのかによって、疑うべき箇所がまったく変わるためです。
自分で対処できるコード
次の表に該当するコードは、原因を取り除けばその場で解消します。
| コード | 意味 | 主な対処 |
|---|---|---|
| 00 | タイマーの設定時間が終了した | 消火の状態に戻し、必要なら再点火する |
| 01 | 点火/消火ボタンが押し込まれたまま | ボタンから手を離し、消火の状態に戻す |
| 02 | 過熱・焦げつきを検知して自動消火した | 鍋を下ろし、冷めてから再点火する |
| 03 | グリルが点火の条件を満たしていない | 専用容器をセットし、扉を閉める |
| 11 | 点火操作をしたが着火しなかった | 電池・ガス栓・バーナーキャップを確認する |
| 12 | 着火後に炎が消えた | 吹きこぼれや風、安全装置の汚れを確認する |
| 16 | オート調理の分量やメニューが合っていない | 分量を減らし、メニューを選び直す |
| 22 | 感震停止機能が作動した | 安全を確認し、点火スイッチ長押しで解除する |
| 23 | 鍋なし検知やプレート検知が作動した | 鍋を置き直す/扉を開け閉めする |
| H | グリル庫内が高温 | 庫内が冷めるのを待つ |
| 数字なしのランプ点滅・ブザー音 | ボタンの戻し忘れ、または電池切れ | ボタンを戻す/新しいアルカリ乾電池に交換する |
コード別の詳しい解説は、次の記事にまとめています。
修理が必要なコード
次のコードは、内部部品の不具合を示しています。
掃除や電池交換では解消せず、メーカーへの修理依頼が必要です。
| コード | 想定される部位 |
|---|---|
| 10・20・24 | 操作部・表示基板・配線・本体基板 |
| 30・31・32 | 温度センサー(サーミスター)系統 |
| 40 | 感震器(揺れを検知する部品) |
| 51・71 | ガス電磁弁/本体基板 |
| 66 | 火力調整モーターユニット |
| 70・72・73 | 電子部品(基板・ガス電磁弁など) |
| 76 | 通信エラー(基板間の信号のやりとり) |
| 54・60・80 | 部品の不具合(内容は機種による) |
これらのコードは、機種によって割り当てられている内容が異なる場合があります。
表示された数字だけで部位を断定せず、型番とあわせてメーカーに確認するのが確実です。
| 対象 | 解説記事 |
|---|---|
| 10・20・24 | ノーリツコンロのエラー10・20・24|操作部と基板の故障と修理費用 |
| 30・31・32・40 | ノーリツコンロのエラー30〜32・40|温度センサー故障と修理費用 |
| 51・66・71ほか | ノーリツコンロのエラー51・66・71|修理費用と交換の判断基準 |
自力対処と修理を分ける3つの見極め
コードが一覧にない、あるいはどちらか判断がつかないときは、次の3点で切り分けられます。
① 冷ませば消えるか
02やHのように過熱に関係するコードは、機器が冷めれば解消します。
鍋を下ろして5分から10分ほど置いてから、もう一度点火してみてください。
逆に、前日から使っていない状態で点火してすぐにエラーが出るなら、過熱ではなくセンサー側の異常が疑われます。
この違いは、02と30番台を見分けるうえで決定的な材料になります。
② 電池を抜き差しして消えるか
乾電池を2本とも抜き、数分置いてから入れ直してみてください。
100V電源タイプの機種では、電源プラグを抜いて数分待ってから差し直します。
一時的な誤検知であれば、これで表示が消えることがあります。
ただし、消えたあとも同じコードが繰り返し出るなら、部品の劣化が進んでいるサインです。
発生間隔が短くなってきている場合は、点検を検討してください。
③ 1か所だけか、すべてのバーナーか
特定のバーナー1か所だけで出ているなら、そのバーナーのキャップのズレや汚れ、センサーの汚れを疑います。
一方、すべてのバーナーとグリルで同じ症状が出るなら、乾電池かガス供給側の問題である可能性が高くなります。
バーナーが同時に3か所とも壊れることは考えにくいためです。
このとき、給湯器やガスファンヒーターなど他のガス機器が使えるかを確認すると、コンロ側の問題かガス供給側の問題かをすぐに切り分けられます。
修理費用はどのくらいかかるか
ノーリツは一部のコードについて、故障部品と修理参考料金を公開しています。
| コード | 主な故障部品 | 修理参考料金 |
|---|---|---|
| 20 | LED基板/エンコーダ基板/ハーネス/本体基板 | 13,000円〜46,000円程度 |
| 71 | ガス電磁弁/本体基板 | 24,000円〜64,000円程度 |
金額の傾向として読み取れるのは、ガス電磁弁が絡むと下限も上限も一段高くなるということです。
点火系や表示系の部品であれば13,000円程度から対応できるのに対し、ガス電磁弁の交換となると下限でも24,000円からになります。
いずれも出張費(上限3,300円)と故障診断料を含んだ金額です。
押さえておきたい点が3つあります。
- 参考料金は部品を1つ交換した場合の目安であること
- 故障箇所が複数見つかると、この金額を超える場合があること
- 修理をしなかった場合や修理対応ができなかった場合でも、出張料と故障診断料は発生すること
なお、販売店のサイトに掲載されているコード別の料金表には注意してください。
修理参考料金は改定されており、数年前の記事の金額は現在の値と一致しません。
修理と買い替えを分ける基準
判断の軸になるのは使用年数です。
ノーリツはガスコンロの設計上の標準使用期間を製造から10年、補修用性能部品の保有期間を製造打ち切り後5年間としています。
給湯器と比べて部品の保有期間が短いため、年数が経つほど「直したくても部品がない」という状況になりやすいのが実情です。
| 使用年数 | 判断の目安 |
|---|---|
| 5年未満 | 修理を優先。保証期間内なら無償対応の可能性もある |
| 5〜8年程度 | 修理費用が3万円を超えるようなら買い替えと比較する |
| 10年以上 | 買い替えを軸に検討。部品供給が終了している場合がある |
効率的な進め方としては、訪問を依頼する前に型番を伝えて部品供給の可否を確認することです。
その時点で部品がないと分かれば、出張料と診断料をかけずに判断できます。
型番は本体前面の下部、グリル扉を開けた庫内の側面、コンロ下の引き出しを外した奥などに記載されています。
安全に関わる場合の判断
コードの種類にかかわらず、次の状況では対処の順番が変わります。
ガス臭さを感じる場合は、点火操作も解除操作も行わず、ガス栓と器具栓を閉め、窓と戸を開けて換気し、ご契約のガス事業者に連絡してください。
このとき、次の行動は避けてください。
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 火をつける | 漏れたガスに引火する |
| 照明・換気扇などのスイッチを入/切する | 接点で生じる火花が引火源になる |
| コンセントに電源プラグを抜き差しする | 同じく火花が生じる |
換気しようとして換気扇のスイッチを押すのは、もっとも危険な行動のひとつです。
換気は窓と戸を開けて行ってください。
また、コンロを分解して自分で部品を交換することは避けてください。
ガスの通り道と電装部品が近接しており、誤った作業はガス漏れや発火につながります。
メーカー保証の対象外にもなります。
よくある質問
Q1. 表示されている数字が一覧にありません。
機種によっては、この一覧に含まれないコードが表示されることがあります。
その場合は、お使いの機種の取扱説明書を確認してください。
取扱説明書はメーカーのサイトから型番で検索してダウンロードできます。
それでも分からない場合は、型番と表示されている数字(発生場所の数字も含めて)をメーカーの窓口に伝えてください。
インターネット上の一覧表には古い情報や誤りが混ざっていることがあります。
Q2. エラーが出ましたが、他のバーナーは使えます。急いで対処する必要はありますか。
コードの種類によります。
02やHのように安全装置が正常に働いた表示であれば、冷ませば通常どおり使えます。
一方、内部部品の不具合を示すコードは、放置すると症状が広がることが多く、早めの点検が望まれます。
特に火力調整が効かない、勝手に火力が変わるといった症状があるバーナーは、使用を中止してください。
意図しない火力変化は空焚きや吹きこぼれの原因になります。
Q3. エラーコードが表示されないのに火がつきません。
エラー表示のない機種や、表示部が故障している場合があります。
まず乾電池の交換サインを確認し、次にガス栓が全開か、他のガス機器が使えるかを確認してください。
すべてのガス機器が使えない場合は、ガスメーターの安全装置が作動している可能性があります。
バーナーキャップの位置ずれや汚れも、表示が出ないまま点火しない原因になります。
Q4. リセットすれば使えるので、そのまま使い続けてもよいですか。
内部部品の不具合を示すコードの場合は、おすすめできません。
機器が異常を検知して停止している状態を解除しているだけで、原因は残ったままです。
特にガス電磁弁や温度センサーに関わるコードは、安全機能に直結する部品の不具合です。
温度センサーに異常があるバーナーでの揚げ物は避けてください。
過熱防止機能が期待どおりに働かない可能性があります。
Q5. 賃貸住宅のコンロです。誰に連絡すればよいですか。
備え付けの設備であれば、まず管理会社または大家に連絡してください。
設備として貸し出されているコンロは、原則として所有者側の負担で修理されます。
入居者が自分で購入して設置したコンロであれば、メーカーの修理窓口に直接依頼します。
判断がつかない場合は、賃貸借契約書の設備一覧を確認するのが確実です。
まとめ
ノーリツのビルトインコンロが表示するエラーコードは、大きく2つに分かれます。
00・01・02・03・11・12・16・22・23・Hは使い方や状態を知らせるもので、原因を取り除けば解消します。
10・20・24・30番台・40・51・66・70番台などは内部部品の不具合を示し、修理が必要です。
判断に迷ったときの手がかりは3つあります。
冷ませば消えるか、電池の抜き差しで消えるか、1か所だけか全バーナーか。
この3点を確認すれば、自分で対処できる範囲かどうかはおおむね見分けられます。
修理費用は、部品によって13,000円程度から64,000円程度まで幅があります。
使用年数が10年を超えている場合は部品供給が終了していることもあるため、修理を前提とせず買い替えも含めて判断してください。
そして、ガス臭さを感じたときだけは例外です。
どのコードが出ていても、その場合は操作をせずガス栓を閉め、窓と戸を開けて換気し、ガス事業者に連絡することを最優先にしてください。

