MENU

パーパス給湯器のエラー432・440とは?|水位とドレン排水の検出異常

パーパス給湯器のエラー432・440と、水位とドレン排水の検出異常を示すサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

リモコンに432や440が表示されている。
どちらも水位に関する番号だと分かっても、何の水位なのかが掴めない。

実はこの2つ、測っている場所がまったく違います。
432は浴槽の水位、440は機器の中にあるドレンタンクの水位です。
この記事では、4つの番号がそれぞれ何を検出しているのかを整理し、確認すべき場所を明らかにします。

目次

4つの番号は検出する対象が違う

パーパスの公式エラー番号一覧では、次のように定義されています。

番号内容検出している対象
432水位センサー異常浴槽の水位
440ドレンタンク水位検出異常機器内のドレンタンクの水位
500逆止弁閉故障水が逆流しないようにする弁
501ドレン排水異常ドレン水を排出する経路

📎 出典:パーパス株式会社「ガス機器エラー番号一覧」

公式の処置はいずれも修理の依頼です。
ただし対象が違うため、症状の出方も確認すべき場所も変わります。

432は浴槽の水位

432は、浴槽にどれだけお湯がたまったかを検知するセンサーの異常です。

給湯器は設定した湯量まで注いだところで注湯を止めますが、その判断にこのセンサーを使っています。
読み取れなくなると、湯はりの量が設定と合わなくなります。

症状としては次のような形で現れます。

  • 設定した湯量より少ないのに湯はりが終わる
  • 逆に、設定より多くたまってしまう
  • 湯はりの途中で止まる
  • 追い焚きや保温の動作が安定しない

032との違い

湯はりに関する番号として、032もあります。

番号検知していること
032時間内に規定量までたまらなかった
432水位を測るセンサーそのものが異常

032は結果を見ている番号なので、浴槽の栓抜けでも出ます。
432はセンサー側の異常なので、栓を確認しても改善しません。
他社での湯はり系の番号の位置づけはパロマの給湯器エラー032とは?|湯はりできない原因と正しい対処判断も参考になります。

設置条件が関わることもある

水位の検知は、給湯器と浴槽の位置関係に影響されます。
高低差や配管の取り回しが機器の想定する条件から外れていると、正しく検知できないことがあります。

浴室のリフォームや浴槽の入れ替えの直後に432が出始めた場合は、機器の故障ではなく設置条件が変わった可能性があります。
この場合はメーカーの修理だけでなく、施工した業者にも状況を伝えてください。

440はドレンタンクの水位

440は、機器の中にあるドレンタンクの水位を検出する部分の異常です。
浴槽とは無関係で、エコジョーズなど潜熱回収型の機器に関わる番号です。

エコジョーズは燃焼時にドレン水が発生します。
一般的な機種では専用の配管から屋外へ流しますが、ドレン配管を新たに引けない住宅向けに、中和したドレン水をいったんタンクに回収する方式があります。

📎 出典:パーパス株式会社「ドレンマジック」

この方式では、タンクに一定量たまると回路を自動的に切り替えて排水します。
そのためタンクの水位を検出する必要があり、440はその部分の番号です。

501はドレン排水の経路

501は、ドレン水を排出する経路の異常です。
440と同じく、タンクに回収する方式の機種で関わってきます。

この方式では、追いだき配管を経由して浴槽のドレンパンへ排水します。
そのため浴室側の排水口がふさがっていると、排水しきれずに詰まりと同じ状態になります。

修理を依頼する前に、次を確認する価値があります。

  • 浴室の排水口に髪の毛やゴミが詰まっていないか
  • ヘアキャッチャーが目詰まりしていないか
  • 浴槽エプロン内やドレンパンに水がたまっていないか

一般的なドレン配管の機種と違い、浴室の掃除状態が機器の動作に関わってくる点が特徴です。

500は逆流を防ぐ弁

500は逆止弁が閉じたまま動かなくなった状態を示します。

逆止弁は、水が本来と逆の方向へ流れないようにするための部品です。
閉じたまま固着すると、そこから先に水が流れなくなります。

症状としては、特定の動作だけができなくなるという形で現れます。
どの経路の逆止弁かによって影響する機能が変わるため、症状を控えて修理時に伝えてください。

自分で確認できること

これらの番号は機器内部の部品に関わるものが中心です。
ただし、依頼の前に確認しておくと切り分けが早くなる項目があります。

番号確認すること
432浴槽の栓、循環金具のフィルター、リフォームの有無
440浴室の排水口、ドレンパンの状態
500どの機能が使えないかを整理
501浴室の排水口、ヘアキャッチャー

本体のカバーを外してタンクやセンサーを確認する作業は行わないでください。
高電圧の回路とガスの経路が同じ空間にあり、感電やガス漏れの危険があります。

修理と交換の判断

状況現実的な選択
浴室の排水口の詰まりが原因だった掃除して改善するか確認
リフォームや浴槽入れ替えの直後に出た施工業者に設置条件の確認を依頼
リセットで消え、再発しない経過を見る
リセットしても消えない修理を依頼する
ドレン系の番号が複数出ている排出経路全体の確認が必要。番号をすべて伝える
使用年数10年以上で繰り返す交換を検討

440や501が出ている場合は、290・291といった中和器やドレン配管の番号も併発していないか確認してください。
ドレン水の排出は、中和器からタンク、切替弁、排水口までが一本の流れになっています。
どこか1か所が詰まると、前後の番号が連動して出ることがあります。

修理見積もりが本体交換費用の半分を超えるようなら、交換を優先したほうが総額で有利になりやすいという考え方があります。
交換時期の考え方は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインで整理しています。
点火系についてはパーパス 給湯器 エラーコード111とは?ガスが出ないときの原因と判断基準で解説しています。

よくある質問

Q. 432が出て、湯はりの量が設定と合いません。

A. 浴槽の水位を検知するセンサーの異常です。設定した湯量で止まらない、あるいは少ないところで止まるといった症状が出ます。まず浴槽の栓が確実に閉まっているか、循環金具のフィルターが詰まっていないかを確認してください。これらに問題がなければセンサー側の不具合なので、修理を依頼してください。手動で蛇口からためる分には使用できます。

Q. 440が出ましたが、浴槽とは関係ないのですか。

A. 関係ありません。440は機器の中にあるドレンタンクの水位を検出する部分の番号です。エコジョーズが燃焼時に発生させるドレン水を、いったんタンクに回収する方式の機種で関わってきます。浴槽の湯量とは別の話なので、浴槽の栓やフィルターを確認しても改善しません。ただし排水の出口が浴槽のドレンパンになる方式では、浴室の排水口の状態が影響します。

Q. 501が出ました。浴室の排水口を掃除したら直りました。

A. 排水の出口がふさがっていたことが原因だったと考えられます。ドレン水をタンクに回収して追いだき配管経由で排水する方式では、浴室のドレンパンが排水の出口になります。ヘアキャッチャーが目詰まりしていると排水しきれません。一般的な機種より、浴室の排水まわりを清潔に保つ意味が大きくなります。掃除を習慣にすると繰り返しにくくなります。

Q. 浴室をリフォームしてから432が出るようになりました。

A. 設置条件が変わった可能性があります。水位の検知は給湯器と浴槽の位置関係に影響されるため、高低差や配管の取り回しが変わると正しく検知できなくなることがあります。浴槽の形状が変わってセンサーの検知に影響しているケースもあります。機器の故障ではなく設置条件の問題なので、リフォームを施工した業者に状況を伝えて確認してもらってください。

Q. 440と291が同時に出ています。

A. ドレン水の排出経路のどこかで滞っている可能性があります。ドレン水は中和器を通り、タンクに回収され、切替弁を経て排水されるという一本の流れになっています。どこか1か所が詰まると、前後の番号が連動して出ることがあります。どちらが先かは番号だけでは判別できないため、出ている番号をすべて伝えて修理を依頼してください。

まとめ

パーパスの432は浴槽の水位、440は機器内のドレンタンクの水位を検出する部分の異常です。
同じ水位でも測っている場所がまったく違うため、確認すべき場所も変わります。

432は湯はりの量が設定と合わなくなる症状で、浴室のリフォームや浴槽の入れ替えのあとに出始めた場合は設置条件が関わっている可能性があります。
440と501は、ドレン水をタンクに回収する方式の機種に関わる番号です。
この方式では浴槽のドレンパンが排水の出口になるため、浴室の排水口の状態が機器の動作に影響します。

500は逆止弁が閉じたまま固着した状態です。
どの機能が使えないかを整理して、修理時に伝えてください。
ドレン系の番号が複数出ている場合は、排出経路全体を見てもらう必要があります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

目次