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パーパス給湯器のエラー510・512とは?|ガス電磁弁と大雨後の点火不良

パーパス給湯器のエラー510・512と、ガス電磁弁と大雨後の点火不良を示すサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

台風が過ぎた翌朝、給湯器が点火しなくなり510が表示されている。
番号を調べると「ガス電磁弁異常」と出てきて、修理を覚悟する。
ここで知っておきたいのは、パーパスがこの状況を公式のよくある質問として扱っており、乾かして電源を入れ直すことで復帰する可能性を案内しているという点です。

もちろん本当に部品が壊れている場合もあります。
この記事では、電磁弁が何をしている部品なのか、大雨のあとに試せること、そして紛らわしい700番台との違いを整理します。

目次

510番台はガス電磁弁そのものの異常

パーパスの公式エラー番号一覧では、次のように定義されています。

番号2桁表示内容
51051元ガス電磁弁異常
511―給湯側のガス電磁弁異常
512―ふろ側または暖房側のガス電磁弁異常

📎 出典:パーパス株式会社「ガス機器エラー番号一覧」

末尾の数字で部位が分かれる規則は他の番号と同じです。
なお512は機種の系統によってふろ側と暖房側のどちらに割り当てられているかが異なるため、型番に対応する取扱説明書で確認してください。

ガス電磁弁は何をしている部品か

電磁弁は、電気の力でガスの通り道を開け閉めする弁です。
リモコンで運転を入れて給湯栓を開けると、機器が電磁弁に電気を流して弁を開き、バーナーへガスを送ります。

このうち元ガス電磁弁は、機器全体へのガス供給を受け持つ大元の弁です。
ここが開かなければ、給湯もふろも暖房も点火しません。
510が出ているとお湯がまったく使えなくなるのは、そのためです。

一方で511や512は、給湯側・ふろ側といった系統ごとの弁にあたります。
511なら給湯だけ、512ならふろや暖房だけが使えないという症状になることがあります。

大雨・台風のあとに出た510・512は湿気の可能性

ここがこの番号でもっとも実用的な情報です。

パーパスは公式のよくある質問で、台風などの強風をともなう大雨の場合、機器内のセンサー部が湿気を帯びて点火不良となるケースがあると案内しています。
そして次の手順を示しています。

  1. 雨が上がるのを待つ
  2. 給湯器本体から出ている電源コードのプラグをコンセントから抜く
  3. 10秒以上待ってから、再度差し込む
  4. 運転スイッチが正常に入り、エラーが出ないか確認する

📎 出典:パーパス株式会社 よくある質問「大雨後(中)にエラー510・512等がリモコンに表示され点火しない。」

この操作で改善しない場合は、修理点検が必要になります。

作業時の注意

雨が降っている最中や、コンセント周辺が濡れている状態でのプラグの抜き差しは、感電のおそれがあるため避けてください。
パーパスも雨天時の抜き差しについて感電への注意を明記しています。
必ず雨が上がり、周囲が乾いてから行ってください。

また、給湯器本体から水漏れがある場合は、プラグの抜き差しをせずそのまま修理を依頼してください。
漏れた水が電気系統にかかっている状態での操作は危険です。

なお、大雨や台風のあとに表示自体が消えている場合は、機器に内蔵されている漏電ブレーカーが作動している可能性があります。
この場合も同じ手順で復帰することがあります。

700番台との違い

紛らわしいのが、同じ「ガス電磁弁」という言葉が入る700番台の番号です。

番号内容壊れている場所
510・511・512ガス電磁弁異常弁そのもの
710ガス電磁弁駆動回路異常弁へ信号を送る回路
711給湯ガス電磁弁駆動回路異常給湯側の駆動回路
712暖房ガス電磁弁駆動回路異常暖房側の駆動回路

500番台は弁そのもの、700番台は弁を動かす電気側という違いです。
利用者から見れば、どちらも「ガスが来なくて点火しない」という同じ症状になります。
しかし交換する部品が違うため、修理の内容と費用が変わります。

修理を依頼するときは、表示された番号をそのまま伝えてください。
部品の手配が早くなります。

点火しないときの確認順

510が出ていても、機器の外に原因があることがあります。
修理を呼ぶ前に次を確認してください。

  1. 大雨や台風の直後であれば、乾いてから電源プラグを入れ直す
  2. コンロなど他のガス機器が使えるか試す
  3. 給湯器のガス栓が開いているか確認する
  4. ガスメーターの表示ランプが赤く点滅していないか見る
  5. LPガスの場合は、ボンベのガス切れがないか確認する

2番で他のガス機器も使えないなら、原因は給湯器ではありません。
マイコンメーターが遮断していると、リモコンに11・12・111・121などのエラーが表示されるとパーパスも案内しています。

📎 出典:パーパス株式会社「地震により、ガス機器が使用出来ないお客さまへ」

点火系の番号についてはパーパス 給湯器 エラーコード111とは?ガスが出ないときの原因と判断基準で詳しく解説しています。

修理と交換の判断

状況現実的な選択
大雨・台風の直後で、乾かして電源を入れ直したら復帰した経過を見る
復帰したが、次の雨のたびに再発する防水や設置環境の問題。施工業者に相談
ガス栓やメーターに問題がないのに点火しない修理を依頼する
リセットしても消えない弁または駆動回路の故障。修理を依頼
使用年数10年以上で繰り返す交換を検討

雨のたびに再発する場合は、機器の設置状況に改善の余地があります。
風向きによって雨が吹き込む位置にある、防雨カバーが劣化しているといった条件があれば、施工業者に相談してください。

電磁弁や基板の交換は部品代がかさむ修理です。
修理見積もりが本体交換費用の半分を超えるようなら、交換を優先したほうが総額で有利になりやすいという考え方があります。
交換時期の考え方は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインで整理しています。
他社での番号の位置づけはパロマ給湯器のエラーコード一覧も参考になります。

よくある質問

Q. 大雨のあとに510が出ました。すぐ電源を入れ直してよいですか。

A. 雨が上がってからにしてください。雨天時や周囲が濡れている状態でのプラグの抜き差しは感電のおそれがあります。雨が止み、コンセント周辺が乾いたことを確認してから、プラグを抜いて10秒以上待ち、再度差し込んでください。運転スイッチを入れてエラーが出なければ復帰しています。それでも改善しない場合は修理を依頼してください。

Q. 復帰したのですが、また雨が降ると同じ番号が出ます。

A. 機器内に湿気が入りやすい状態になっている可能性があります。設置場所が雨の吹き込む位置にある、防雨カバーやパッキンが劣化している、外壁との取り合いに隙間があるといった条件が考えられます。毎回お湯が使えなくなるのは生活に支障が出るため、施工業者に設置状況を確認してもらってください。機器側の防水部品の劣化であれば、修理で改善することもあります。

Q. 510と711は何が違うのですか。症状は同じです。

A. 壊れている場所が違います。510はガスの通り道を開閉する弁そのものの異常、711はその弁に開けという信号を送る回路の異常です。どちらも結果としてガスが送られず点火しないため、利用者から見える症状は同じになります。ただし交換する部品が違うので、修理の内容と費用が変わります。番号をそのまま伝えれば、部品の手配が早くなります。

Q. 512が出ていますが、シャワーは使えます。

A. 512は給湯側ではない系統の電磁弁の異常です。機種によってふろ側か暖房側のどちらに割り当てられているかが異なりますが、いずれも給湯とは別系統なのでシャワーは使えます。追い焚きや暖房が使えない状態が続くため、給湯が使えているうちに点検を手配してください。大雨の直後であれば、乾かして電源を入れ直すことで復帰する可能性もあります。

Q. 電源を入れ直したら消えましたが、雨とは関係ない時期でした。

A. 一時的な接触不良や、基板側の初期的な不具合が疑われます。一度きりで再発しないなら経過を見て構いませんが、日付を控えておいてください。ガスを開閉する部品に関わる番号なので、繰り返す場合は放置せず点検を依頼してください。とくに、リセットするたびに動くという状態は症状が進行している途中の典型的なパターンです。

まとめ

パーパスの510は元ガス電磁弁、511と512はそれぞれの系統のガス電磁弁の異常です。
2桁表示の機種では510が51として出ます。
元ガス電磁弁は機器全体へのガス供給を受け持つため、510が出るとお湯がまったく使えなくなります。

台風や大雨の直後であれば、機器内の湿気が原因のことがあります。
雨が上がって周囲が乾いてから、電源プラグを抜いて10秒以上待ち、差し直してみてください。
ただし雨天時や濡れている状態での操作は感電のおそれがあるため避けてください。

700番台の駆動回路異常と症状は同じですが、壊れている場所が違います。
修理を依頼するときは番号をそのまま伝えると、部品の手配が早くなります。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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