洗濯が終わったのに、表示部に「UF」が残っている。
故障かと思って電源を入れ直したら消えたけれど、次の洗濯でまた表示された、という方も多いのではないでしょうか。
シャープのドラム式洗濯乾燥機のUFは、糸くずフィルターに糸くずなどがたまっていることを知らせる表示です。
お手入れをすれば消えますが、フィルターを外すときに残り水があふれやすく、締め付けが緩いと水漏れの原因にもなります。
この記事では、UFが表示される仕組みから、残り水をあふれさせない外し方、フィルターと本体側の掃除、正しい取り付け方、UFが頻繁に出るときの確認ポイントまでを、シャープの公式情報をもとに整理します。
- UFが表示される仕組みと、消し方
- 残り水をあふれさせない糸くずフィルターのお手入れ手順
- UFが頻繁に出るときに確認すること
UFはどんな表示?
糸くずフィルターに糸くずがたまったお知らせ
シャープのドラム式洗濯乾燥機の故障診断ナビでは、UFは糸くずフィルターに糸くずなどがたまっているときに表示されるとされています。
糸くずフィルターのお手入れを行い、お手入れ後に電源を入れ直すと表示が消えると案内されています。
表示される時間と頻発するときのヒント
シャープの公式Q&Aでは、UFについて次のように案内されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 表示される時間 | 運転終了から24時間。電源を切ると表示は消える |
| 対処 | 糸くずフィルターのお手入れ |
| 頻繁に表示される場合 | 排水ホースの設置状態が原因の場合がある |
UFは運転を止めるエラーではなく、お手入れのタイミングを知らせるお知らせです。
ただし、電源を切って表示を消しても、フィルターにたまった糸くずはそのまま残っています。
放置すると排水の流れが悪くなり、排水できないことを知らせるE03で運転が止まる原因になります。
糸くずフィルターの役割
ドラム式洗濯乾燥機の糸くずフィルターは、洗濯中に衣類から出た糸くずや髪の毛、ポケットに残っていた小さな異物などを受け止め、排水ポンプや排水経路に流れ込むのを防ぐ部品です。
本体前面の下部にあり、排水の通り道につながっているため、フィルターの奥には排水しきれなかった水がたまっています。
そのため、何も準備せずに外すと、一気に水があふれ出ることがあります。
お手入れの前に準備すること
用意するもの
- 洗面器などの水受け
- 汚れても大丈夫なタオル(床に敷く分と、拭き取る分)
- 使い古しの歯ブラシ(ねじ部やパッキンの汚れ取り用)
電源を切る
シャープのお手入れ手順では、糸くずフィルターの取り外しや取り付けは、本体の電源が切れている状態で行うとされています。
電源が入っている場合は、電源「切」ボタンを押して電源を切ってください。
床や電源プラグ周りが濡れる可能性があるため、濡れた手で電源プラグやコンセントに触れないようにしましょう。
残り水が多いときは先に脱水運転で排水する
シャープのお手入れ案内では、糸くずフィルターを外す際に本体内部に残った洗濯水があふれ出ることがあるため、事前に脱水運転を行って内部の水を排水してから外すよう案内されています。
また、UFやE03を表示しているときは、糸くずフィルターが詰まって排水できないおそれがあり、多量の残水が出ることがあるため、必ず洗面器などを用意するよう注意されています。
運転直後は残り水が温かい場合があるため、少し時間をおいてから作業すると安心です。
糸くずフィルターのお手入れ手順
シャープのドラム式洗濯乾燥機向けのお手入れ手順は、次のとおりです。
- 水受け用の洗面器を、糸くずフィルターの手前に置く
- 糸くずフィルターのカバーを手前に開き、つまみを左(反時計回り)に少しずつゆるめて、水受けからあふれないよう徐々に水を出す
- 洗面器がいっぱいになったら、つまみを戻して水を止め、洗面器の水を捨てる
- 手順2と3を、水が出なくなるまで繰り返す
- 水が出なくなったら、つまみをさらにゆるめて糸くずフィルターを引き出す
- フィルターに付いた糸くずや異物、汚れを取り除く
- パッキンやねじ部の糸くずも取り除く
- 本体側の糸くずや異物、汚れも取り除く
- 糸くずフィルターを本体に差し込み、右(時計回り)へいっぱいに回して締め付ける
- 糸くずフィルターのカバーを閉じる
つまみを左に大きく回すと、一度に水が出て洗面器からあふれることがあると注意されています。
「少し緩めて、止めて、捨てる」を繰り返すのが、床を濡らさないコツです。
取り付け後の水漏れチェック
同じお手入れ手順では、糸くずフィルターの締め付けがゆるいと水漏れの原因になるとされています。
念のため、次回の洗濯中に糸くずフィルターから水漏れしないか確認し、水漏れする場合は再度締め付け直すよう案内されています。
また、カバーが閉まらない場合は、糸くずフィルターを正しく締め付け直してからカバーを閉め、カバーを無理に閉めないよう注意されています。
掃除のポイント
| 場所 | ポイント |
|---|---|
| フィルターの網・かご部分 | 糸くずや髪の毛を手で取り除き、残った汚れは水洗いする |
| パッキン | 糸くずが挟まっていると、締め付けても水漏れすることがある |
| ねじ部 | 糸くずが絡んでいると、奥まで締まらない原因になる |
| 本体側の差し込み口 | 見える範囲の糸くずや異物を取り除く。奥に押し込まないよう注意 |
硬貨やヘアピンなどの異物が見つかった場合は、ほかにも残っていないか確認してください。
見える範囲にない異物を、細い棒や針金で奥から取り出そうとすると、部品を傷めるおそれがあります。
UFが頻繁に出るときに確認すること
お手入れしてもすぐにUFが出る場合は、次の点を見直してください。
排水ホースの設置状態
シャープの案内では、UFが頻繁に出るときは、排水ホースの設置状態が原因の場合があるとされています。
次のような状態になっていないか確認してください。
- 排水ホースが本体の下敷きになって、つぶれている
- 排水ホースの途中が、床から高く持ち上がっている
- 延長ホースで長くしすぎて、途中がたるんでいる
- 排水ホースの先が、排水口の底に当たってふさがれている
排水の流れが悪いと、フィルター付近に糸くずがたまりやすくなります。
防水パンの排水口
洗濯機の下の排水口(排水トラップ)に糸くずや髪の毛が固まっていると、排水の勢いが弱くなります。
排水トラップの部品を外して掃除し、外した順番と向きのとおりに組み直してください。
排水口の構造と臭い対策の考え方は、お風呂の排水口が臭い!下水臭の原因別・掃除と予防の完全ガイドも参考になります。
洗濯物の種類
新しいタオルや毛羽立ちやすいフリース、ペットの毛が付いた衣類、砂の付いた作業着などを洗うと、一度に多くの糸くずや汚れが出ます。
こうした洗濯物が多い日は、洗濯後に糸くずフィルターを確認する習慣をつけると、UFの頻発を防げます。
ペットの毛や砂は、洗う前にはたいたり、粘着テープで取り除いたりしておきましょう。
UFと似ている表示の違い
| 表示 | 内容 | 運転の状態 | 対処 |
|---|---|---|---|
| UF | 糸くずフィルターに糸くずがたまっている | 運転終了後のお知らせ | 糸くずフィルターのお手入れ |
| E31 | 糸くずフィルターが外れている | 運転できない | 糸くずフィルターを確実に取り付ける |
| E03(E3) | 脱水開始までに排水が終わらない | 途中で停止 | 糸くずフィルター、排水ホース、排水口を確認 |
| U04(U4) | 乾燥フィルターが目詰まりしている | 運転終了後のお知らせ | 乾燥フィルターのお手入れ |
お手入れの後にE31が出た場合は、フィルターが奥まで差し込まれていない、または最後まで締め付けられていない可能性があります。
向きを確認し、右いっぱいまで回して締め付け直してください。
UFとU04は名前が似ていますが、お手入れするフィルターが異なるため注意しましょう。
UFを出さないための習慣
| 習慣 | 効果 |
|---|---|
| UFが出たら、その日のうちにお手入れする | 糸くずが固まる前に取り除ける |
| 洗濯前にポケットの中身を確認する | 硬貨やヘアピン、ティッシュがフィルターに詰まるのを防ぐ |
| ペットの毛や砂は、洗う前に落としておく | フィルターと排水経路の詰まりを減らす |
| 新しいタオルやフリースは、ほかの衣類と分けて洗う | 一度に出る大量の糸くずで詰まるのを防ぐ |
| 洗濯機を動かした後は、排水ホースのつぶれと高さを確認する | 排水不良によるUFの頻発を防ぐ |
| 定期的に防水パンの排水口を点検する | 排水の流れの悪化を防ぐ |
お手入れのタイミングを決めておく
UFの表示を待たずに、「週末の洗濯の後」など、お手入れのタイミングを決めておくと、糸くずがたまりすぎる前に掃除できます。
残り水が少ない状態で作業できるため、水があふれる心配も減らせます。
乾燥機能を使う家庭では、乾燥フィルターのお手入れとあわせて行うと、手間をまとめられます。
ティッシュを洗ってしまったとき
ポケットにティッシュが入ったまま洗濯すると、細かい紙くずが大量に出て、糸くずフィルターが一気に詰まることがあります。
洗濯後は、衣類に付いた紙くずを落とすとともに、糸くずフィルターのお手入れもしておきましょう。
紙くずがドラムやドアパッキンに残っている場合は、乾いた布で取り除いてから次の洗濯をしてください。
直らないときの判断基準と費用
点検・修理を依頼したほうがよいケース
- お手入れと排水まわりの確認をしても、毎回UFやE03が出る
- 締め付け直しても、糸くずフィルターから水が漏れる
- 糸くずフィルターが固くて回らない、外れない
- フィルターの網が破れている、枠が割れている(別売の交換品で対応できない場合)
糸くずフィルターが固着して回らない場合は、工具で無理に回すとフィルターや本体側の取り付け部が破損するおそれがあります。
無理をせず、販売店かメーカーに相談してください。
シャープが公表している修理料金の目安
シャープの出張修理概算料金(メーカー保証終了後)では、ドラム式洗濯乾燥機の「排水しない」症状について、次の目安が示されています。
| 修理内容 | 料金の目安(税込) |
|---|---|
| 機構部品、電気回路部品などの交換 | 約37,000〜64,000円 |
| 排水口の詰まり除去、設置不良の修理 | 約12,000〜26,000円 |
見積もり後に修理しなかった場合も、出張診断料(出張距離20km以内で5,500円・税込)がかかります。
糸くずフィルターの掃除や排水ホースの見直しで解消するケースも多いため、依頼前に一通り試しておきましょう。
📎 出典:シャープ「洗濯機 出張修理概算料金」
よくある質問
Q1. UFは電源を切れば消えますが、そのままでいいですか?
シャープの案内では、UFは運転終了から24時間表示され、電源を切ると表示が消えるとされています。
ただし、表示が消えても糸くずフィルターにたまった糸くずは残ったままです。
そのまま使い続けると排水の流れが悪くなり、E03で運転が止まる原因になるため、表示が出たらその日のうちにお手入れしてください。
お手入れ後に電源を入れ直すと、表示が消えると案内されています。
Q2. 糸くずフィルターを外したら水があふれました。
ドラム式では、糸くずフィルターの奥に排水しきれなかった水が残っています。
シャープのお手入れ手順では、洗面器を手前に置き、つまみを左に少しずつゆるめて徐々に水を出し、洗面器がいっぱいになったらつまみを戻して水を捨てる、という作業を水が出なくなるまで繰り返すよう案内されています。
残り水が多いときは、事前に脱水運転で排水してから外す方法も示されています。
床が濡れた場合は、電源プラグ周りに水がかかっていないか確認してから電源を入れましょう。
Q3. お手入れした後、フィルターから水が漏れます。
シャープのお手入れ手順では、糸くずフィルターの締め付けがゆるいと水漏れの原因になるとされています。
糸くずフィルターを右(時計回り)へいっぱいに回して締め付け直してください。
パッキンやねじ部に糸くずが挟まっていると、締め付けても水が漏れることがあるため、汚れを取り除いてから取り付けます。
締め付け直しても漏れる場合は、フィルターやパッキンの劣化・破損が考えられるため、点検を依頼してください。
Q4. 糸くずフィルターはどのくらいの頻度で掃除すればいいですか?
掃除の頻度は機種や使い方によって異なるため、取扱説明書の目安に従ってください。
UFが表示されたときは、糸くずがたまっているサインなので、早めにお手入れしましょう。
タオルや毛羽立ちやすい衣類、ペットの毛が付いた衣類を多く洗う家庭では、糸くずがたまりやすくなります。
こまめに掃除すると、排水の詰まりや臭いの予防にもつながります。
Q5. 掃除したばかりなのに、またUFが出ます。
フィルターがきれいでもUFが頻繁に出る場合は、排水ホースの設置状態が原因の可能性があるとシャープで案内されています。
排水ホースが本体の下敷きになっていないか、途中で高く持ち上がっていないか、延長しすぎていないかを確認してください。
防水パンの排水口に糸くずが固まっていないかも見直しましょう。
それでも改善しない場合は、排水に関わる部品の不具合も考えられるため、点検を依頼してください。
まとめ
シャープのドラム式洗濯乾燥機のUFは、糸くずフィルターに糸くずなどがたまっていることを知らせる表示です。
お手入れの際は電源を切り、洗面器とタオルを用意して、つまみを少しずつゆるめながら残り水を抜いてから、フィルターとパッキン、ねじ部、本体側の汚れを取り除きましょう。
取り付けは右いっぱいまで確実に締め付け、次の洗濯で水漏れがないか確認してください。
頻繁にUFが出る場合は、排水ホースの設置状態と排水口の詰まりも見直し、改善しなければ点検を依頼しましょう。

