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トヨトミ FF式ストーブのE-5とは?地震・衝撃で消えたときの確認

トヨトミFF式ストーブのE-5と地震・衝撃で消えたときの確認方法を解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

大きな揺れのあとにトヨトミのFF式ストーブを見たら、火が消えて表示部に「E-5」と出ていた——そんな場面で、すぐに点け直してよいのか迷っていませんか。
E-5は、地震や強い振動・衝撃を受けたときに対震自動消火装置が作動し、ストーブが自動で消火したことを示す表示です。
安全装置が正しく働いた結果なので、原因がなくなっていて本体や周囲に異常がなければ、再点火して使い続けられます。
ただし、地震のあとは給排気筒の外れや油漏れなど、目に見えにくい異常が起きていることがあり、確認せずに点火するのは危険です。
この記事では、トヨトミのFF式・煙突式ストーブでE-5が出る仕組みと、地震以外で作動するケース、再点火の前に必ず確認したいポイント、揺れがないのに繰り返すときの判断基準までを解説します。

  • E-5が作動する揺れの目安と、地震以外で表示されるケース
  • 再点火の前に確認すべき給排気筒・油漏れ・周囲の状態
  • タイマー運転の解除と、E-5を繰り返すときの相談の目安
目次

E-5は対震自動消火装置が作動したことを示す表示

結論から言うと、E-5は揺れや衝撃を感知したストーブが、火災などを防ぐために自ら運転を止めたことを知らせる表示です。
トヨトミの取扱説明書では、E-5の原因を「対震自動消火装置が作動した」とし、処置として作動した原因を取り除いてから再点火操作をするよう案内しています。

項目内容
表示E-5
意味対震自動消火装置が作動した
作動する条件運転中に地震(震度約5以上)や強い振動・衝撃を受けた
故障かどうか故障ではなく、安全装置の作動
自分で対処できるか可能(原因を取り除き、異常がないことを確認して再点火)
修理を考える目安本体の損傷・油漏れ・給排気筒の異常がある場合、揺れがないのに繰り返す場合

取扱説明書の安全装置の説明では、対震自動消火装置は、運転中にストーブ本体が地震(震度約5以上)や強い振動、衝撃を受けた場合に、火災などの危険を防ぐために自動的に運転を停止する装置とされています。
また、地震で作動した場合は、周囲の可燃物、機器の損傷、油漏れ、給排気筒の外れなどの異常がないことを確認してから再点火するよう記載されています。

📎 出典:トヨトミ公式|FF式石油ストーブ FF-S36BT・FF-S45BT・FF-S55BT 取扱説明書(PDF)

本記事の内容は、この取扱説明書を一例として整理したものです。
機種によって表示や操作が異なる場合があるため、お手元の取扱説明書もあわせて確認してください。

E-5が作動する揺れの目安と、地震以外のケース

E-5は「地震で消えた」というイメージが強い表示ですが、実際には地震以外でも表示されることがあります。

震度5程度の揺れが目安

取扱説明書では、対震自動消火装置が作動する目安を「震度約5以上」としています。
気象庁の震度階級関連解説表では、震度5弱は大半の人が恐怖を覚えて物につかまりたいと感じ、棚の食器や本が落ちることがある揺れとされています。
つまり、E-5が作動するのは「少し揺れた」程度ではなく、家の中の物が落ちたり動いたりするほどの揺れが目安です。

📎 出典:気象庁|気象庁震度階級関連解説表

ただし、地震の揺れ方は建物の構造や階数、地盤によって変わります。
発表された震度が4でも、2階以上の部屋や揺れやすい建物ではストーブが強く揺れて作動することがあり、逆に震度5の地域でも作動しない場合もあります。
発表された震度とE-5の表示が一致しなくても、それだけで故障と決めつける必要はありません。

地震以外でE-5が表示される主なケース

対震自動消火装置は「揺れ」や「衝撃」そのものを感知する装置のため、次のような日常の出来事でも作動することがあります。

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原因よくある場面確認するポイント
本体への衝撃掃除機や家具をぶつけた、子どもが寄りかかった・よじ登った本体の変形や給排気筒のずれがないか
本体を動かした掃除のために運転中のストーブを少し動かした運転中は本体を動かさない
上に物を落とした・乗せた棚の物が落ちた、上に重い物を置いたストーブの上に物を置かない
設置状態の不安定置台や床がぐらつく、壁固定金具がゆるんでいる本体がしっかり固定されているか
周囲の強い振動リフォーム工事など、建物に強い振動が伝わった振動がおさまってから再点火

とくに見落としやすいのが、運転中にストーブ本体に物がぶつかったケースです。
FF式ストーブは壁際に設置されることが多く、掃除機のヘッドや移動中の家具が当たりやすい位置にあります。
「地震はなかったのに消えていた」という場合は、家族が何かをぶつけていないか思い返してみてください。

なお、トヨトミの取扱説明書では、ストーブを揺すって消火してはいけないとされています。
対震自動消火装置は非常時のための安全装置であり、消火は必ず運転スイッチで行ってください。

再点火の前に必ず確認したいこと

E-5が出たとき、もっとも重要なのは再点火の前の確認です。
地震のあとに確認をせず点火すると、給排気筒の外れから排ガスが室内に漏れたり、漏れた灯油に引火したりするおそれがあります。
トヨトミの取扱説明書でも、地震などで製品に振動や衝撃が加わったときは、運転の前に機器の損傷、給排気筒回りの外れ・漏れ、ストーブや油タンクからの油漏れを点検するよう案内されています。

確認するポイント一覧

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確認項目見るところ異常があったとき
給排気筒・排気筒の接続本体背面から壁までの接続部に外れ・ゆるみ・つぶれがないか使用せず販売店に相談
屋外の給排気筒トップ壁から外れていないか、変形していないか、落下物でふさがれていないか使用せず販売店に相談
本体の損傷転倒・ずれ・へこみ、前面パネルや表示部の破損がないか使用せず販売店に相談
油漏れ置台・油タンクの周り、床に灯油のにじみやにおいがないか使用せず販売店に相談
別置きタンク・送油管屋外タンクの傾き、送油管の接続部からのにじみがないか使用せず販売店や灯油の販売店に相談
周囲の可燃物落ちてきた物や倒れた家具がストーブの近くにないか片付けてから再点火

地震で作動した場合、ストーブ本体だけでなく、給排気筒の屋外側や灯油の配管にも目を向けることが大切です。
とくに給排気筒が外れたまま運転すると、燃焼で生じた排ガスが室内に漏れて一酸化炭素中毒につながる危険があります。
FF式は室内の空気を汚さない暖房方式ですが、それは給排気筒が正しくつながっていることが前提です。
FF式の給排気の仕組みはFF式石油ストーブとは?仕組み・メリット・設置時の注意点まで徹底解説で、煙突式の排気の仕組みは煙突式石油ストーブとは?仕組みと特徴をわかりやすく解説で詳しく解説しています。

大きな地震のあとは余震にも注意

大きな地震のあとは、しばらく余震が続くことがあります。
再点火して運転中にまた揺れた場合も、対震自動消火装置が作動して自動で消火します。
余震のたびに確認と再点火を繰り返すことになるため、揺れが続いている間は無理に使わず、状況が落ち着いてから再点火するのも一つの考え方です。

再点火後に異常を感じたらすぐに止める

確認で異常が見つからず再点火した場合も、しばらくは様子を見てください。
取扱説明書では、点検で異常が見つかったときや、点検後に使用していて排ガスのにおいがする、目がしみるといった場合は、使用を中止して修理を依頼するよう案内されています。
次のような様子があれば、すぐに運転スイッチで消火し、窓を開けて換気してから販売店に連絡してください。

  • 排ガスのにおいや、灯油が焦げたようなにおいがする
  • 目がしみる、頭が痛いなどの症状がある
  • 炎の様子がいつもと違う、異常な音がする
  • 給排気筒の接続部付近から熱気や煙が漏れている

E-5から復帰する手順

確認で異常がなければ、次の順番で復帰させます。

  1. 運転スイッチを押して「切」の状態にする
  2. 揺れや衝撃の原因がおさまっていることを確認する
  3. 本体・給排気筒・油漏れ・周囲の可燃物を、前の章の表に沿って確認する
  4. 本体の温度が充分に下がるまで待つ
  5. 運転スイッチを押して「入」にし、再点火操作を行う

E-5で消火した直後は、本体がまだ熱い状態です。
取扱説明書では、消火後すぐに再点火すると過熱防止装置が作動したり異常音が出たりすることがあるとして、しばらく冷えるまで待ってから再点火するよう案内されています。
確認作業をしているうちに本体は冷えていくので、点検を丁寧に行うこと自体が、再点火までの待ち時間を兼ねると考えるとよいでしょう。

タイマー運転は解除される

タイマー点火を予約していた場合は注意が必要です。
取扱説明書では、タイマー運転中にE-5を表示した場合はタイマー運転が解除されること、タイマー運転を操作したあとにストーブを揺らして対震自動消火装置が作動したときは点火しないことが記載されています。
夜のうちに地震があった場合、翌朝のタイマー点火は行われないため、朝起きて部屋が冷えていてE-5が出ていたら、確認を済ませたうえでタイマーを設定し直してください。

地震で停電も起きていた場合

大きな地震では、停電が同時に起きることもあります。
その場合は、電気の復旧を確かめ、電源プラグがしっかり差し込まれていることを確認してから再点火してください。
停電によって現在時刻やタイマーの設定がリセットされていることもあるため、あわせて設定を見直すと安心です。

E-5を繰り返すときの判断基準

一度の地震や衝撃で出たE-5は、確認と再点火で解決するのが一般的です。
一方で、次のような状況では、本体や設置状態に原因がある可能性を考える必要があります。

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状況考えられること判断の目安
揺れも衝撃もないのにE-5が出る対震自動消火装置の不具合、設置状態の不安定本体のぐらつきを確認し、繰り返すなら販売店に相談
点火直後や運転開始から一定時間でE-5が出る本体の振動が伝わりやすい設置状態、内部の不具合販売店に点検を依頼
地震のあと本体が傾いた・ずれた固定金具や置台のずれ、給排気筒への負担自分で戻さず販売店に相談
再点火したら別のエラー表示が出たE-5とは別の原因で停止している表示されたコードの意味を確認

地震で本体がずれたり傾いたりした場合、自分で押し戻すと給排気筒の接続部に無理な力がかかることがあります。
FF式・煙突式ストーブの据付けや移設は、取扱説明書でも自分で行わず販売店や専門業者に依頼するよう定められています。
本体の位置が変わってしまったときは、見た目に大きな異常がなくても販売店に相談してください。

再点火のあとにE-5以外のコードが表示された場合は、トヨトミ製 FF式・煙突式ストーブのエラーコード一覧|原因と正しい対処法を徹底解説で表示の意味を確認できます。
なお、同じトヨトミ製でも石油ファンヒーターは表示の意味が異なるため、ファンヒーターをお使いの場合はトヨトミ石油ファンヒーターのエラーコード一覧|原因と対処法を徹底解説を参照してください。

地震に備えて日頃からできること

E-5が作動するような揺れは突然やってきます。
いざというときに慌てないよう、日頃から次の点を意識しておくと安心です。

  • ストーブの周囲や真上の棚に、落ちやすい物・燃えやすい物を置かない
  • ストーブの上に物を置いたり、腰をかけたりしない
  • 給排気筒や排気筒の接続部の外れ・ゆるみを、シーズンに1回以上点検する
  • 屋外の給排気筒トップの周りに物を置かず、積雪期は雪でふさがれていないか確認する
  • 別置きタンクを使っている場合は、タンクの固定や送油管の状態を確認しておく
  • 地震のあとにストーブを使う前の確認手順を家族で共有しておく

取扱説明書では、給排気筒や排気筒の接続部の外れ・ゆるみ・つまり・腐食、給排気筒トップ周囲の可燃物などを、シーズンに1回以上点検するよう案内されています。
排気筒の接続部に使われているゴム製のOリングは2〜3年で硬化することがあるとも記載されており、揺れに強い状態を保つには接続部の定期的な点検が欠かせません。
2年に1回程度の販売店での定期点検の際に、給排気筒まわりもあわせて見てもらうと安心です。

よくある質問

Q1. E-5が出たら、すぐに再点火しても大丈夫ですか?

すぐの再点火は避けてください。
E-5は地震や強い衝撃で対震自動消火装置が作動した表示で、揺れによって給排気筒が外れたり、油漏れが起きたりしている可能性があります。
トヨトミの取扱説明書でも、地震で作動した場合は周囲の可燃物、機器の損傷、油漏れ、給排気筒の外れなどの異常がないことを確認してから再点火するよう案内されています。
また、消火直後は本体が熱いため、確認をしながら本体が冷えるのを待ち、異常がないと分かってから運転スイッチで再点火するのが安全です。

Q2. 地震がなかったのにE-5が表示されたのはなぜですか?

対震自動消火装置は地震だけでなく、強い振動や衝撃でも作動します。
運転中に掃除機や家具が本体にぶつかった、子どもが寄りかかった、ストーブの上に物が落ちたといった出来事でもE-5が表示されることがあります。
心当たりがあれば、本体や給排気筒にずれや変形がないことを確認してから再点火してください。
一方で、揺れも衝撃も思い当たらないのに何度も表示される場合は、装置の不具合や設置状態の不安定が考えられるため、販売店に点検を依頼すると安心です。

Q3. 震度4の地震でもE-5が出ることはありますか?

取扱説明書では作動の目安を震度約5以上としていますが、発表された震度とストーブが受ける揺れは必ずしも一致しません。
建物の構造や階数、地盤によって揺れ方は変わるため、発表された震度が4でも、2階以上の部屋などでは作動することがあります。
反対に、震度5の地域でも作動しないこともあります。
いずれの場合も、E-5が出たら揺れがあったものとして扱い、給排気筒の外れや油漏れがないかを確認してから再点火してください。
作動しなかった場合でも、大きな揺れのあとは同じ点検をしておくと安心です。

Q4. 夜に地震があり、朝のタイマー点火が働きませんでした。

タイマー運転中にE-5が表示されると、タイマー運転は解除される仕組みです。
また、タイマーを設定したあとに揺れで対震自動消火装置が作動した場合も、設定時刻になっても点火しません。
無人の状態で、揺れのあとに確認されないまま点火することを防ぐための動きなので、故障ではありません。
給排気筒や油漏れ、周囲の状態を確認して異常がなければ、運転スイッチで再点火してください。
翌日以降もタイマーを使う場合は、タイマー運転を設定し直す必要があります。

Q5. 地震でストーブの位置がずれてしまいました。自分で戻してもいいですか?

自分で押し戻すのは避けてください。
FF式・煙突式ストーブは給排気筒や排気筒で壁とつながっているため、本体を無理に動かすと接続部に力がかかり、外れやすき間が生じるおそれがあります。
給排気筒が正しく接続されていないと、運転中に排ガスが室内に漏れて危険です。
取扱説明書でも、据付けや移設の工事は自分で行わず、販売店や専門業者に依頼するよう定められています。
位置がずれた場合は運転せずに販売店に連絡し、接続部を含めて点検を受けてください。

まとめ

トヨトミのFF式・煙突式ストーブに表示されるE-5は、地震や強い振動・衝撃を受けて対震自動消火装置が作動したことを示す表示です。
故障ではありませんが、再点火の前の確認が何より大切です。

  • E-5は運転中に震度約5以上の揺れや強い衝撃を受けたときに作動する
  • 地震以外にも、本体への衝撃や運転中の移動で表示されることがある
  • 再点火の前に、給排気筒の外れ、本体の損傷、油漏れ、周囲の可燃物を確認する
  • 消火直後は本体が熱いので、確認をしながら冷えるのを待ってから再点火する
  • タイマー運転は解除されるため、必要に応じて設定し直す
  • 本体がずれた、揺れがないのに繰り返すといった場合は販売店に相談する

大きな地震のあとは気が動転しがちですが、E-5で止まっているのは安全装置が正しく働いた証拠です。
慌てて点け直さず、ひとつずつ確認してから暖房を再開してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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