「ウィーン」という低いうなり音が大きくなり、吸い込みも弱々しくなってきた。
掃除をしても改善しないとなると、いよいよモーターの寿命かもしれないと感じている方もいるのではないでしょうか。
モーターはレンジフードの心臓部ともいえる部品で、交換となると費用も気になるところです。
また、「モーターだけ交換すれば直るのか、それとも本体ごと替えたほうがよいのか」という判断も悩ましいポイントです。
この記事では、モーター故障のサイン、修理費用の目安、自分で交換できるかどうか、そして本体交換との判断基準までを解説します。
- モーターの故障を疑うべき症状
- モーター交換にかかる費用の目安
- 自分で交換できるかどうかと、本体交換との判断基準
モーター故障を疑うべき症状
レンジフードのモーターに不具合が出ると、次のような症状が現れることがあります。
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| 「ウィーン」「ブーン」といった低いうなり音が大きくなる | 掃除をしても改善しない |
| 吸い込みが明らかに弱くなる | フィルターや整流板をきれいにしても変わらない |
| 回転数が上がらない、風量の切り替えが効かない | 「強」にしても風量が変わらない |
| スイッチを入れても動かない | ブレーカーやスイッチロックを確認しても改善しない |
| 焦げたような臭いがする | 内部の発熱・劣化のサイン |
| 運転中に急に止まる | 過熱による安全装置の作動が考えられる |
フィルターやファンの掃除を一通り試しても症状が変わらない場合は、モーター側の劣化を疑う目安になります。
一方で、「ガラガラ」というファンの取り付け不良による音や、「キュルキュル」という潤滑不足の音は、モーター本体ではなく周辺部品が原因のこともあります。
音の種類ごとの原因の見分け方は、レンジフードの異音の原因とは?音の種類別チェックと対処法で詳しく解説しています。
焦げたような臭いがする、異常に発熱している場合は、すぐに運転を止め、使用を中止してください。
モーターの内部で発熱や絶縁の劣化が進んでいる可能性があり、そのまま使い続けると発火のリスクがあります。
モーター交換にかかる費用の目安
東京ガスは、レンジフードの修理費用の相場について、モーターは27,500円〜38,500円、スイッチは22,000円〜33,000円、プロペラファンは16,500円〜27,500円という目安を示しています(いずれも一例)。
| 修理箇所 | 費用の目安 |
|---|---|
| モーター | 27,500円〜38,500円 |
| スイッチ | 22,000円〜33,000円 |
| プロペラファン | 16,500円〜27,500円 |
これらはあくまで一例で、機種やメーカー、部品の在庫状況、依頼する業者によって変動します。
正確な費用は、実際に点検してもらったうえで見積もりを取る必要があります。
複数の業者から見積もりを取り、同じ症状・同じ部品の交換であることを確認したうえで比較すると、適正な金額かどうかを判断しやすくなります。
モーター交換は自分でできるか
「モーター交換だけなら自分でもできるのでは」と考える方もいますが、注意が必要です。
📎 出典:住むを楽しむ「スムタノ」|レンジフードの修理費用の相場は?パーツ別の修理価格や交換の判断基準、依頼先について解説
レンジフードの修理はDIYできる範囲とできない範囲が分かれるとされ、ファンやフィルターなど工具で取り外せる部品の清掃・交換は自分で対応できるケースがある一方、スイッチ・基板・モーターといった電気部品の修理や交換には、電気工事士の資格が必要とされています。
モーターは配線を伴う電気部品にあたるため、資格のない人が交換作業を行うことは、電気工事士法にもとづいて認められていません。
無資格での作業は法律上の罰則の対象になるだけでなく、配線の接続を誤ると感電や火災のリスクも高まります。
コンセント式か直結配線式かによってDIYの可否が変わる考え方については、レンジフードの交換は自分でできる?DIYの範囲と資格の境界線でも詳しく解説しています。
「モーター交換」と一言でいっても、配線の接続作業が発生する以上、専門の資格を持つ業者に依頼するのが基本と考えておきましょう。
モーター交換と本体交換、どちらを選ぶべきか
モーターの不具合が見つかったとき、部品交換で直すか、本体ごと交換するかは、いくつかの視点で判断します。
| 判断材料 | 考え方 |
|---|---|
| 使用年数 | 設置から10年未満であれば部品交換、10年以上なら本体交換も検討 |
| 他の不具合の有無 | モーター以外にも異音・吸い込み低下などが重なっていないか |
| 部品の供給状況 | 古い機種は補修用の部品が製造終了していることがある |
| 修理費用と本体価格の差 | 修理費用が本体価格の半額に近い場合は本体交換が合理的なことが多い |
| 機能面の希望 | ファンお手入れ不要など、新機能を使いたい場合は本体交換が近道 |
レンジフードの寿命の目安は、一般的に10〜15年程度とされています。
設置から10年前後でモーターの不具合が出た場合、修理をしても他の部品が近い将来劣化してくる可能性があり、結果的に近いうちにもう一度費用がかかることも考えられます。
交換のタイミングを判断する目安は、寿命と交換サインを解説した別記事で詳しく紹介しています。
部品の供給が終了している場合
古い機種では、モーター単体の補修用部品がすでに製造終了となっていることがあります。
この場合、修理をしたくてもできず、本体交換を選ばざるを得ません。
点検を依頼した業者に、部品の供給状況を確認してもらいましょう。
修理を依頼する前に確認しておきたいこと
モーターの不具合で修理を依頼する前に、簡単な確認をしておくと、無駄な出張費を防げることがあります。
| 確認すること | 内容 |
|---|---|
| ブレーカー・スイッチロック | 単純な操作ミスでないかを確認する |
| フィルター・ファンの汚れ | 油汚れによる負荷が原因でないかを確認する |
| 使用年数 | 銘板や購入時の書類で設置年を確認する |
| 型番 | 本体内側の銘板に記載された機種名を控える |
これらを確認したうえで症状が改善しない場合に、はじめて修理を依頼しましょう。
依頼の際は、型番、症状、使用年数、これまでに試した対処を伝えると、スムーズに見積もりを出してもらいやすくなります。
修理・交換の相談先
モーターの不具合は、次のような窓口に相談できます。
| 相談先 | 向いている場面 |
|---|---|
| メーカーの修理窓口 | 品番が分かっている場合、純正部品での修理を依頼したい |
| ガス会社 | ガスコンロとの連携もあわせて相談したい |
| 家電量販店・ホームセンター | 購入した店舗がある場合、まずそこに相談したい |
| 地域の電気工事店・設備業者 | 出張費を抑えたい、迅速な対応を希望する |
賃貸住宅の場合は、自分で修理業者を手配する前に、まず管理会社や大家さんに連絡しましょう。
経年劣化によるモーターの故障であれば、貸主の負担で修理・交換されるのが一般的です。
よくある質問
Q1. レンジフードのモーター交換の費用はどのくらいですか?
一例として、モーターの修理費用は27,500円〜38,500円程度とされています。ただし、これは機種やメーカー、業者によって変動する目安であり、正確な金額は点検後の見積もりで確認する必要があります。複数の業者から同じ条件で見積もりを取ると比較しやすくなります。
Q2. モーター交換は自分でできますか?
おすすめできません。モーターは配線を伴う電気部品にあたり、交換作業には電気工事士の資格が必要とされています。無資格での作業は法律上認められておらず、感電や火災のリスクも高まります。モーターの不具合が疑われる場合は、専門の資格を持つ業者に点検・修理を依頼しましょう。
Q3. モーターの寿命はどのくらいですか?
レンジフード全体の標準的な寿命の目安は10〜15年程度とされており、モーターもこの期間で劣化が進むことが多い部品です。使用年数、使用頻度、お手入れの状況によって前後します。設置から10年以上経っている場合は、モーターの不具合をきっかけに、本体交換も含めて検討するとよいでしょう。
Q4. モーターを交換するのと、本体ごと交換するのとでは、どちらがお得ですか?
設置年数や他の不具合の有無によって変わります。設置から10年未満で、モーター以外に大きな不具合がなければ、部品交換のほうが費用を抑えられることが多いです。一方、設置から10年以上経っていたり、修理費用が本体価格に近づいたりする場合は、本体交換のほうが結果的に合理的なことがあります。見積もりの際に、修理と交換の両方の費用を確認して比較しましょう。
Q5. モーターの不具合か、単なる汚れが原因かを見分ける方法はありますか?
まずはフィルターや整流板、ファンをしっかり掃除し、症状が改善するかを確認しましょう。掃除をしても「ウィーン」といったうなり音や吸い込みの弱さが変わらない場合は、モーター側の劣化が疑われます。異音の種類ごとの見分け方は、異音に関する記事でも詳しく解説しています。
まとめ
レンジフードのモーター交換は、配線を伴う電気工事にあたるため、資格を持つ業者への依頼が基本です。
最後に、この記事のポイントを整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 故障のサイン | うなり音の増大、吸い込みの低下、焦げ臭さ、急な停止 |
| 修理費用の目安 | モーターは27,500円〜38,500円程度(一例) |
| DIYの可否 | 電気工事士の資格が必要なため、自分での交換は避ける |
| 交換の判断基準 | 使用年数、他の不具合の有無、部品供給の状況、費用の差 |
| 危険なサイン | 焦げ臭い、異常な発熱がある場合はすぐに使用を中止する |
まずは、フィルターやファンの掃除を試し、それでも症状が改善しない場合は、使用年数と症状を整理して業者に相談してみてください。
修理と交換、両方の見積もりを比べることで、納得のいく判断がしやすくなります。

