リモコンに131や381が表示されたとき、まず知っておくべきことがあります。
どちらも一酸化炭素に関わる番号ですが、131は実際に検知された状態、381は検知するセンサー自体の劣化で、緊急度がまったく違います。
そして131が出ている場合は、番号の意味を調べるより先にやるべきことがあります。
この記事では、その判断から順に整理します。
先に確認してほしいこと
次のいずれかに当てはまる場合は、給湯器の使用をただちに中止し、窓を開けて換気してください。
- 運転中に頭痛、吐き気、めまいを感じた
- 家族が同じ時間帯に体調不良を訴えている
- ガスのにおいや、焦げたようなにおいがする
- 目や喉に刺激を感じる
- 排気口の周辺がすすで黒くなっている
屋内設置タイプで体調に異変がある場合は、その場にとどまらず屋外へ出てください。
一酸化炭素は無色無臭で、吸っていることに自分では気づけません。
症状が進むと判断力が落ち、自力で避難できなくなります。
体調が戻らない場合は医療機関に相談してください。
機器のにおいから危険を判断する考え方はガスストーブの臭いが気になる…原因と対処法を徹底解説でも整理しています。
CO関連の番号は3種類に分かれる
パーパスの公式エラー番号一覧では、次のように区別されています。
| 番号 | 2桁表示 | 内容 | 公式の処置 |
|---|---|---|---|
| 131 | 13 | CO警報器作動 | 給排気経路の閉塞を確認 |
| 301 | 30 | CO警報器故障 | CO警報器および配線の確認 |
| 381 | 38 | COセンサー異常・劣化 | COセンサーの確認 |
131だけが「実際に検知した」番号で、301と381は検知する側の不具合です。
この違いが分かると、慌てるべき場面とそうでない場面を区別できます。
なお、屋内設置タイプの機種では131が室内CO異常という名称で扱われている表もあります。
呼び方は違っても、実際に一酸化炭素が検知されたという意味は共通です。
131は実際に検知された状態
131は、CO警報器が作動したことを示します。
公式の処置が「給排気経路の閉塞を確認」となっていることからも分かるとおり、排気がうまく屋外へ出ていないことが原因として想定されています。
確認する箇所は次のとおりです。
- 給排気口の前や周囲に物が置かれていないか
- 積雪、落ち葉、クモの巣、鳥の巣で開口部がふさがれていないか
- 排気筒が外れたり、たわんだり、接続部が緩んだりしていないか
- 屋内設置タイプであれば、給気フィルターが詰まっていないか
- 換気扇を回した状態と止めた状態で症状が変わるか
5番は屋内設置タイプで確認しておきたい項目です。
換気扇やレンジフードを強く回すと室内が負圧になり、排気が引き戻されることがあります。
閉塞を取り除いて131が消えたとしても、体調に異変があった場合は使用を再開せず修理を依頼してください。
一度でも一酸化炭素が室内に出た状況が起きたということは、同じ条件で再び起こり得るということです。
381はセンサー側の劣化
381は、燃焼状態を監視しているCOセンサーそのものの異常や劣化を示します。
つまり、一酸化炭素が出ているわけではなく、出たときに検知できなくなる可能性がある状態です。
パーパスの機器には、排気中のCO濃度を検知して燃焼改善動作を行い、それでも改善しない場合に安全に停止するCOセンサー方式の不完全燃焼防止機能が搭載されています。
このセンサーが劣化しているということは、安全機能の目が効かなくなっているということになります。
今すぐ危険というわけではありませんが、そのまま使い続けるのは安全装置を無効にして使うのと変わりません。
交換が必要な部品なので、修理を依頼してください。
なお、機種によっては380という番号でCOセンサーの寿命を知らせるものもあります。
サブ番号によって寿命の警告と異常が分かれる場合があるため、表示された番号は正確に控えてください。
301は警報器の故障
301はCO警報器そのものの故障、または配線の不具合です。
外部のCO警報器を接続している機種で表示されます。
381と同様に、一酸化炭素が出ているわけではありません。
ただし警報器が働かない状態なので、放置すれば異常が起きても知らせてもらえません。
こちらも修理の依頼が必要です。
燃焼改善や給排気の番号との関係
CO関連の番号は、単独で出るとは限りません。
同じ原因から複数の番号が出ることがあります。
| 番号 | 内容 | 関係 |
|---|---|---|
| 900 | 給排気閉塞検出 | 排気が出ていかない |
| 901・902・903 | 排気リサイクル | 排気を吸い込んでいる |
| 101・102 | 燃焼改善異常警告 | 燃焼を調整して持ち直した |
| 990番台 | 燃焼改善異常 | 改善できず停止した |
| 391 | サーモカップル異常/燃焼改善フレームロッド異常 | 炎の状態を見る部品の異常 |
複数の番号が出ている場合は、すべて控えて修理時に伝えてください。
どの段階で何が起きているかが分かると、原因の特定が早くなります。
修理と交換の判断
| 状況 | 現実的な選択 |
|---|---|
| 131が出て、給排気口の閉塞を取り除いたら消えた | 体調に異変がなければ経過を見る。再発すれば修理 |
| 131が出て、体調に異変があった | 使用を再開せず修理を依頼 |
| 381・301が出ている | センサーまたは警報器の交換。修理を依頼 |
| 使用年数10年前後でCO関連の番号が出た | センサー交換と本体交換を見積もりで比較 |
| 給排気に問題がないのに131が繰り返す | 燃焼側の劣化。交換を検討 |
COセンサーは経年で劣化する部品なので、10年前後で381が出ること自体は異常ではありません。
ただしその時期は、熱交換器やバーナーの劣化も進んでいます。
センサーだけ交換しても、燃焼側が原因で再び131が出るようであれば本体交換の検討に入る段階です。
交換時期の考え方は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインで整理しています。
他社での安全装置系の番号の位置づけはパロマ給湯器のエラーコード一覧も参考になります。
よくある質問
Q. 381が出ていますが、体調に問題はありません。急ぎませんか。
A. 一酸化炭素が発生しているわけではないので、今すぐ避難する必要はありません。ただし381はCOセンサーの異常・劣化を示しており、不完全燃焼を検知する機能が働かない状態です。安全装置が効かないまま使い続けることになるため、放置は避けてください。センサーの交換が必要な部品なので、早めに修理を依頼してください。使用を続ける場合も、換気を意識してください。
Q. 131が出ましたが、排気口の雪をどけたら消えました。使ってよいですか。
A. 閉塞が原因で、体調に異変がなかったのであれば、そのまま使用して差し支えありません。ただし、同じ場所に雪がたまる構造であれば毎年繰り返します。積雪の多い地域では、給排気口の高さや防雪カバーの設置を施工業者に相談してください。なお、運転中に頭痛やめまいを感じていた場合は、閉塞を取り除いて番号が消えても使用を再開せず、修理を依頼してください。
Q. リセットすれば131は消えますか。
A. 消えることはありますが、消すこと自体に意味はありません。131は実際に一酸化炭素が検知された結果なので、原因が残っていれば同じことが起こります。他の番号のように「リセットして様子を見る」という対応は取らないでください。まず換気し、給排気経路がふさがれていないかを確認してください。原因が見つからないまま消えた場合は、必ず点検を依頼してください。
Q. 換気扇を回すと調子が悪くなる気がします。関係ありますか。
A. 屋内設置タイプでは関係することがあります。換気扇やレンジフードを強く回すと室内が負圧になり、給湯器の排気が屋外へ出にくくなったり、室内へ引き戻されたりすることがあります。とくに気密性の高い住宅で起きやすい現象です。給気口を開ける、換気扇の強さを落とすなどで変化するか確認してみてください。症状が変わるようであれば、給排気の条件について施工業者に相談する価値があります。
Q. 家庭用のCO警報器を別に買えば安心ですか。
A. 補助的な備えとしては有効です。ただし警報器は異常を知らせるものであって、原因を取り除くものではありません。131や381が出ている状態を警報器で代替することはできません。まず給湯器側の点検と修理を優先してください。そのうえで、屋内設置の機器がある住宅では、市販のCO警報器を設置しておくと早期に気づける可能性が高まります。
まとめ
パーパスの131は一酸化炭素が実際に検知された状態、301はCO警報器の故障、381は検知するCOセンサーの異常・劣化です。
131だけが「実際に検知した」番号で、緊急度が違います。
131が出ている場合、公式の処置は給排気経路の閉塞確認です。
給排気口の障害物、積雪、排気筒の外れ、給気フィルターの詰まりを確認してください。
屋内設置タイプでは、換気扇の使用状況も影響することがあります。
381や301は今すぐ危険という状態ではありませんが、安全装置が働かなくなっているという意味です。
放置せず、修理を依頼してください。
そして運転中に頭痛や吐き気、めまいを感じた場合は、番号にかかわらず使用を中止し、換気して屋外へ出てください。

