日立エコキュートのリモコンに点検表示が出たまま消えず、どう操作すれば戻るのか分からず困っていませんか。
日立の点検表示を消す方法は、リモコンのボタン操作と貯湯ユニットの漏電遮断器を入れ直す操作の2通りだけです。
どちらも数分で終わる作業ですが、表示の種類によっては解除したあとに高温のお湯が出るおそれがあり、順番を間違えると危険な場合があります。
この記事では、2通りの解除手順を写真がなくても迷わない粒度で説明し、解除前に控えておくべき情報、解除してはいけないケース、再表示されたときの判断基準までを整理します。
解除方法は2通り|まずどちらを使うか決める
日立エコキュートの点検表示は、次のどちらかで解除します。
| 方法 | 使う場面 | 所要時間 |
|---|---|---|
| リモコンのボタン操作 | リモコンの画面に操作案内が表示されている場合 | 約10秒 |
| 漏電遮断器(ブレーカー)の入れ直し | 操作案内が表示されていない場合、ボタン操作で消えない場合 | 約3分 |
判断の分かれ目は、リモコンに操作案内が出ているかどうかです。
「メニューボタンを長押ししてください」といった案内が画面に出ていれば、その指示に従うのが最短です。
案内がなければ、屋外の貯湯ユニットへ向かうことになります。
方法1|リモコンのメニューボタンで解除する
台所リモコンとふろリモコンのどちらからでも操作できます。
- リモコンの画面に出ている表示(Er○○・HE○○など)を控える
- 「メニュー」ボタンを3秒以上押し続ける
- 表示が消え、時刻表示に戻れば解除完了
3秒という長さは、体感より長く感じます。
指を離すのが早いと解除されないため、画面が切り替わるまで押し続けてください。
機種によっては「決定」を押してから「メニュー」を長押しする手順になっている場合もあるため、画面の案内が優先です。
湯はりに関する表示の場合、解除したあとにあらためて「ふろ自動」ボタンを押すと湯はりが再開します。
ただし、栓が抜けている・フィルターが詰まっているといった原因が残っていると、同じ表示がすぐ出ます。
解除の前に原因側を片付けておくのが確実です。
古い機種でボタンの組み合わせが違う場合
年式の古い機種では、メニューボタン自体が用意されていないことがあります。
この場合、台所リモコンの「時」と「給湯温度▲」を同時に5秒以上押して表示を解除する方式が採られていました。
手元の取扱説明書に「点検表示のみかたと処置」という項目があれば、そこに機種ごとの操作が記載されています。
方法2|貯湯ユニットの漏電遮断器を入れ直す
リモコンに案内が出ていない場合や、ボタン操作で消えない場合の方法です。
屋外に設置された縦長のタンク(貯湯ユニット)で操作します。
- 貯湯ユニットの正面にある操作カバーのうち、漏電遮断器用のカバーを開ける
- 内部にある電源スイッチを「切(OFF)」にする
- 約5秒以上そのまま待つ
- 電源スイッチを「入(ON)」に戻す
- リモコンの表示が立ち上がり、点検表示が消えているか確認する
- 開けた操作カバーを必ず閉じる
待ち時間は公表されている手順では約5秒以上です。
機種によっては取扱説明書で別の時間が指定されている場合があるため、手元に説明書があればそちらを優先してください。
操作カバーを開けたままにすると、雨水やゴミが入り漏電の原因になります。
作業後は必ず閉じてください。
触ってはいけない部分
貯湯ユニットには漏電遮断器のほかに、給水止水栓・排水栓・逃し弁のカバーがあります。
点検表示の解除で開けるのは漏電遮断器のカバーだけです。
前面カバーを開けると感電するおそれがあります。
また、逃し弁やタンク内部の配管には高温の湯が通っており、触れるとやけどをするおそれがあります。
分解や部品の取り外しは行わないでください。
解除する前に控えておきたい4つの情報
表示を消すと、番号が分からなくなります。
点検を依頼することになった場合に備え、解除の前に次の4点を控えておいてください。
| 控える内容 | 確認場所 |
|---|---|
| 表示されていた番号 | リモコンの時刻表示部 |
| 機器の型式と製造番号 | 貯湯ユニット本体のラベル |
| 症状が出るタイミング | 朝だけ、湯はり時だけ、など |
| 設置からの年数 | 保証書や工事時の書類 |
特に番号は、控えずに消してしまうと再現するまで分からなくなります。
スマートフォンで画面を撮影しておくのが確実です。
解除しても使ってはいけない表示
点検表示の中には、解除できても使用を控えるべきものがあります。
給湯温度の制御に関わる表示が出ている場合、解除後に設定より高温のお湯が出るおそれがあります。
該当する表示では、解除そのものは可能でも、蛇口やシャワーをそのまま使うのは危険です。
| 表示 | 内容 | 解除後の扱い |
|---|---|---|
| Er14 | 給湯温度が適切に制御されず給湯できない | 給湯を使わない |
| Er17 | 給湯温度を制御する部品の異常 | 給湯を使わない |
| Er64 | 給湯の循環ポンプが正常に動いていない | 給湯を使わない |
| Er68 | 水温度センサーが正しく検知できない | 給湯を使わない |
| Er26・Er28・Er56 | 湯はり温度が制御できない、浴そうの湯が熱い | 入浴前に必ず湯温を確認する |
やむを得ず使う場合は、いきなり手やからだにかけず、湯温を確かめながら少量ずつ出してください。
小さなお子さまや高齢の方が先に使うことがないよう、家族にも表示のことを伝えておくと安全です。
そもそも解除できない表示もある
すべての点検表示が消せるわけではありません。
たとえば、貯湯タンクとヒートポンプユニットの組み合わせが誤っている場合や、両者の制御基板の設定に不整合がある場合に出る「HP46」は、操作では消すことができません。
この表示が出ていてもお湯自体は使用できますが、設定変更は利用者側では行えないため、購入した販売店か工事店に連絡して組み合わせの誤りがないか確認してもらう必要があります。
直前にタンクやヒートポンプの交換・修理をした、型式の異なる機器を組み合わせたという心当たりがあれば、その情報も伝えてください。
解除しても消えない・すぐに再表示されるとき
解除操作をしても状況が変わらない場合、次の順で切り分けます。
表示がまったく消えない
外的な原因が残っている可能性があります。
湯はり関係であれば浴そうの栓、循環アダプターのフィルター、断水の有無、冬季であれば配管の凍結を確認してください。
凍結が原因の場合は、気温が上がって自然に解凍されるまで解除しても戻りません。
いったん消えるが、その日のうちに再表示される
部品側に異常が残っている状態です。
解除を繰り返しても改善しないため、この段階で点検を依頼してください。
消えたが、数日後にまた出る
劣化が進行している可能性があります。
間隔が短くなってきたら、故障の範囲が広がる前に相談する方が結果的に負担が小さくなります。
なお、「表示は消えたのにお湯が出ない」という場合は、エラー以外の要因が絡んでいることもあります。
湯切れ・設定・ブレーカーなどの切り分け手順はオール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説にまとめています。
解除は何回まで試してよいか
明確な回数制限はありませんが、実用的な目安は2回までです。
- 1回目で消え、その後再表示されない → 一時的な検知の可能性。様子を見てよい
- 2回目でまた表示された → 部品側の異常。点検を依頼する段階
- 3回以上繰り返している → 解除では解決しない。故障範囲が広がる前に相談する
解除は表示を消す操作であり、故障を直す操作ではありません。
入れ直しを何度も行っても部品が復旧することはなく、通電と停止の繰り返しが機器に負担をかける場合もあります。
点検の結果、部品交換が必要と分かったときは、修理で続けるか本体を入れ替えるかの判断に移ります。
年数と修理費のバランスの考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングで解説しています。
表示された番号ごとの意味は日立エコキュートのエラーコード一覧|表示の意味と対処の判断基準から確認できます。
よくある質問
Q1. 漏電遮断器を切っているあいだ、タンクのお湯はどうなりますか?
電源を切っても、タンクに溜まっているお湯がすぐに冷めることはありません。
数秒から数分の入れ直しであれば、湯温や残湯量に実質的な影響はほとんどありません。
ただし電源を切っているあいだは沸き上げも凍結防止運転も止まるため、氷点下の環境で長時間切ったままにするのは避けてください。
入れ直しが済んだら、リモコンの残湯量表示が正常に出ているかを確認しておくと安心です。
Q2. 解除したあと、時刻や設定はリセットされますか?
短時間の入れ直しでは、多くの機種で沸き上げ設定などは保持されます。
ただし停電時と同様に、時刻がずれたりチャイルドロックが解除されたりする場合があります。
時刻がずれていると深夜時間帯を外して沸き上げを行い、電気料金が割高になることがあるため、解除後は時刻表示を確認してください。
ずれていた場合は正しい時刻に合わせ直しておきましょう。
Q3. 屋外のタンクではなく、家の分電盤のブレーカーを落としてもよいですか?
分電盤側のブレーカーを落としても通電は止まりますが、日立が案内している手順は貯湯ユニット内の漏電遮断器を操作する方法です。
分電盤側は他の回路を巻き込む可能性があるため、まずは貯湯ユニット側で操作してください。
なお、貯湯ユニットの電源スイッチを入れ直しても表示が消えない場合に、分電盤側を操作しても結果は変わらないことがほとんどです。
その段階では点検の依頼に進むほうが確実です。
Q4. 表示が消えたので、そのまま入浴しても大丈夫ですか?
湯はり温度に関わる表示が出ていた場合は、浴そうに設定より熱いお湯が溜まっている可能性があります。
表示が消えたことと、浴そうの湯温が正常であることは別の話です。
入浴の前に必ず手で湯温を確かめ、熱ければ水を足すか入れ替えてください。
特に、先に入る人が判断しにくい状況になっていないか、家族にも声をかけておくと安全です。
Q5. 設置したばかりなのに表示が出ました。解除すれば使えますか?
据付けから間もない時期に出る表示は、配管の接続や機器の組み合わせなど、工事側に原因があることがあります。
この場合は解除しても再発するか、そもそも解除できないことがあります。
修理窓口ではなく、工事を担当した施工業者に先に連絡してください。
いつから、どの操作をしたときに出たかを伝えると確認が早く進みます。
まとめ
日立エコキュートの点検表示の解除は、次の流れで判断すると迷いません。
- 画面に操作案内があれば、メニューボタンを3秒以上長押しする
- 案内がなければ、貯湯ユニットの漏電遮断器を「切」→約5秒以上→「入」に戻す
- 解除の前に、番号・型式・症状・年数を控えておく
- 給湯温度に関わる表示は、解除できても使用を控える
- 2回目の再表示が出た時点で点検を依頼する
表示を消すこと自体は簡単な操作です。
消したあとに安全に使える状態かどうかを見極めることが、いちばん大切な判断になります。

