ダイキンのエコキュートのリモコンに「警報 740」「警報 750」「警報 C76」といった表示が出て、操作を受け付けなくなっていませんか。
これらはいずれも、リモコンと貯湯タンクの間で信号のやり取りができなくなったときに表示されるコードです。
どのリモコンが反応しないかによって、通信が途切れている場所はある程度絞り込めます。
この記事では、4つのコードの違いと切り分け方、リセットの手順、繰り返すときの判断基準に加えて、製造年によって費用が大きく変わる理由までまとめました。
4つのコードが示している場所
| コード | 内容 |
|---|---|
| 740 | 台所リモコンと貯湯タンクの間の通信不良により停止 |
| 750 | 浴室リモコンと貯湯タンクの間の通信不良により停止 |
| C76 | 台所リモコンまたは浴室リモコンと貯湯タンクの間の通信不良により停止 |
| H76 | 想定される交換部品から、リモコンまたは貯湯ユニット基板に関わる不具合 |
740と750は、どちらのリモコンとの通信が途切れたかまで特定された表示です。
C76は、台所・浴室のいずれかとの通信不良という、もう少し広い範囲を指しています。
案内されている対処は、740と750が貯湯タンクの漏電遮断器を約10秒以上「OFF」にしてから「ON」に戻す方法、C76がリセットして不具合が再現するかを確認する方法です。
いずれも、改善しない場合は点検・修理を依頼することとされています。
どこで途切れているかの切り分け
コードを控えたら、次に確認したいのが実際の症状です。
表示と症状を合わせると、状況がつかみやすくなります。
| 症状 | 考えられる範囲 |
|---|---|
| 台所リモコンだけ反応しない(浴室は使える) | 台所リモコンまたはその通信線の側 |
| 浴室リモコンだけ反応しない(台所は使える) | 浴室リモコンまたはその通信線の側 |
| 両方とも反応しない、表示が消えている | 貯湯ユニット側の基板や電源の側 |
| 日によって症状が変わる、時々復帰する | 接触不良や湿気など、条件で変動する要因 |
両方のリモコンが同時に使えない場合、原因がリモコン側にあるとは考えにくくなります。
2台が同時に壊れる状況は考えにくいためです。
この場合は貯湯ユニット側の要因である可能性が高まります。
一方で、片方だけが反応しない場合は、そのリモコンか、そこまでの通信線に絞られます。
症状を記録しておくと、点検を依頼したときの説明がスムーズになります。
表示が出たときの対処
まずリセットを試します。
一時的な通信の乱れであれば、これで復帰することがあります。
- 貯湯タンクの前面カバーを開け、漏電遮断器を探す
- レバーを「OFF」にする
- 約10秒以上そのまま待つ
- レバーを「ON」に戻す
- リモコンの表示と操作が通常に戻るかを確認する
3番を省かないでください。
すぐに戻すと制御基板の電源が落ち切らず、リセットがかからないことがあります。
15秒から30秒ほど待ってから戻すと確実です。
漏電遮断器の位置は機種によって異なります。
貯湯タンクの下部にあることが多いものの、手回しのネジで留められたカバーの中に収まっている場合もあります。
リモコンや通信線を自分で分解したり、配線をつなぎ直したりしないでください。
貯湯ユニットの内部には高い電圧がかかる部分があり、感電のおそれがあります。
配線の確認が必要な場合は、点検を依頼してください。
通信不良が起きる背景
リモコンと貯湯ユニットは、細い2本の通信線でつながっています。
この経路のどこかに問題が起きると、信号が届かなくなります。
背景として挙げられるのは、次のようなものです。
- リモコン内部の基板や接点の劣化
- 通信線の接続部分の緩み、端子の腐食
- 浴室リモコンへの水の侵入
- 貯湯ユニット側の基板の不具合
浴室リモコンは湿気の影響を受けやすい
浴室リモコンは、生活防水の設計になっているものの、内部への水の侵入がまったく起きないわけではありません。
経年でパッキンが劣化してくると、湿気や水が入り込みやすくなります。
日常でできることとしては、次の点が挙げられます。
- リモコンに直接シャワーの湯をかけない
- 入浴後に換気を行い、浴室内に湿気をためない
- リモコンの周囲に水滴が残っていたら拭き取る
浴室リモコンだけに症状が出ている場合、湿気の影響は考慮に入れる価値があります。
入浴直後だけ表示が乱れる、乾いた時間帯は問題ない、といった傾向があれば、点検時に伝えておくと診断の手がかりになります。
繰り返すときの判断
| リセット後の状態 | 考えられること | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| 表示が消え、その後再発しない | 一時的な通信の乱れ | 通常どおり使用してよい |
| 表示は消えるが、数日から数週間おきに再発する | 接点の劣化や湿気など、条件で変動する要因 | 使用は可能だが、点検を手配する |
| 入浴後など特定のタイミングで必ず出る | 水濡れや湿気の影響が疑われる | 状況を記録して点検を依頼する |
| リセットしても表示が消えない | 部品側の不具合が継続している | 点検・修理を依頼する |
通信不良は、お湯が出なくなる形で困るとは限りません。
リモコンが操作できないだけで湯はりや給湯は動いている、という中途半端な状態になることもあります。
ただし、温度設定やふろ自動の操作ができない状態は、安全面でも使い勝手の面でも放置に向きません。
同じ表示が3回以上繰り返すようであれば、点検を手配する段階と考えてください。
修理費用の目安
このグループは、公表されているコードの中でも修理費用が高くなりやすい領域です。
ダイキンは、保証期間が終了した機器の出張修理金額(出張料・技術料・部品代を含む)の目安を公表しています。
| コード | 修理目安金額(税込) | 想定される交換部品 |
|---|---|---|
| C76 | 50,000〜64,000円 | 貯湯ユニット基板 |
| H76 | 50,000〜104,000円 | 貯湯ユニット基板、リモコン |
| 740 | 73,000〜104,000円 | 貯湯ユニット基板、リモコン |
| 750 | 78,000〜109,000円 | 貯湯ユニット基板、リモコン |
C76は貯湯ユニット基板のみが想定部品として挙げられており、上限が抑えめです。
一方で740・750・H76はリモコンの交換が絡むため、上限が10万円台に届きます。
2012年から2016年頃に製造された機器の注意点
740・750・H76には、製造年に関する注記が付いています。
2012年から2016年頃に製造された機器では、状況によってすべてのリモコンの交換が必要になる可能性があるとされており、その場合は最大で約10万円以上の費用がかかる可能性があると案内されています。
つまり、片方のリモコンだけを交換して済まないケースがあるということです。
該当する年式の機器でこれらのコードが出た場合は、見積もりの段階で交換範囲を確認しておくと、金額の見通しが立てやすくなります。
なお、点検を依頼して結果的に修理をしなかった場合でも、出張料と点検費は発生します。
修理と交換の線引き
2012年から2016年頃の製造であれば、この記事の執筆時点で設置から10年前後が経過している計算になります。
つまり、費用が膨らみやすい年式と、交換を検討する年数がちょうど重なります。
- 設置から7年未満:修理で対応するのが一般的
- 設置から8〜10年:修理費用が10万円前後になるなら、交換を比較対象に入れる
- 設置から10年超:部品の保有期間が終了し、修理そのものができない場合がある
リモコン一式の交換で10万円近い見積もりが出た場合、本体の交換費用と比較したうえで判断する価値があります。
年数の考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングにまとめています。
交換を検討する段階では、エコキュートの水圧が弱い原因と対処法とは?|シャワーを強くする5つの方法で扱っている給湯圧力の仕様も確認しておくと、機種選びの軸が増えます。
よくある質問
Q1. リモコンが操作できませんが、お湯は使えます。急いで直す必要はありますか。
給湯そのものが動いているなら、当面は使えることもあります。
ただし、温度設定やふろ自動の操作ができない状態は、使い勝手だけでなく安全面でも望ましくありません。
設定していた温度のまま固定されるため、想定外の温度で湯が出る可能性も残ります。
リセットで復帰しない場合は、早めに点検を依頼してください。
Q2. 雨の日に表示が出やすい気がします。関係ありますか。
湿気の影響を受けている可能性は考えられます。
特に浴室リモコンは、経年でパッキンが劣化すると内部に水分が入り込みやすくなります。
入浴直後や雨天時に症状が出て、乾いた時間帯には出ないという傾向があるなら、その点を点検時に伝えてください。
症状が出る条件がはっきりしているほど、原因の特定は早くなります。
Q3. リモコンだけ買って自分で交換できませんか。
避けてください。
リモコンの交換には通信線の接続作業が伴い、貯湯ユニット側の端子に触れる場合があります。
内部には高い電圧がかかる部分があるため、感電のおそれがあります。
また、機種によって適合するリモコンが異なり、組み合わせを誤れば通信できません。
販売店またはメーカーに依頼してください。
Q4. 740と750が交互に出ます。どちらが原因ですか。
両方のリモコンで通信不良が起きているなら、リモコン側ではなく貯湯ユニット側の要因である可能性が高まります。
2台のリモコンが同時期に別々の理由で不具合を起こす状況は考えにくいためです。
この場合、想定される交換部品は貯湯ユニット基板が中心になります。
点検を依頼する際は、両方のコードが出ていることを伝えてください。
Q5. 修理と交換、どちらを選ぶべきか迷っています。
判断の軸は、見積もり金額と機器の設置年数の2つです。
リモコン一式の交換で10万円近くになり、かつ設置から10年前後が経過しているなら、本体交換の費用と並べて比較する価値があります。
一方、設置から7年未満で基板交換のみで収まる見込みなら、修理を選ぶほうが合理的です。
点検の依頼時に製造年を伝え、交換範囲がどこまでになりそうかを確認しておくと判断しやすくなります。
まとめ
740・750・C76・H76は、リモコンと貯湯タンクの間の通信に関わるコードです。
- どのリモコンが反応しないかで、通信が途切れている場所はある程度絞り込める
- 両方のリモコンが使えない場合は、貯湯ユニット側の要因である可能性が高い
- 浴室リモコンだけに症状が出るなら、湿気や水濡れの影響も考慮に入れる
- 740・750・H76は修理費用が10万円台に届くことがあり、2012年から2016年頃の機器では交換範囲の確認が重要
リモコンや配線を自分で扱うことは避け、リセットで復帰しない場合は点検を依頼してください。
見積もりが出た段階で、機器の年数と照らして修理か交換かを判断すると、納得のいく選択がしやすくなります。

